ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

109 / 132

久しぶりでゲス。
ちまちま書いていたものがなんとか1話分の数になりました。

取り敢えず投稿しますが次は未定です。
6月にならないと無理かもしれないしその前に1話分投稿するかもしれないし……
まぁなんにせよ頑張ります。


100話目

 

 

文化祭が始まった。

学園に行くための唯一の橋の上は人でごった返している。

チケットが無ければ入れないから全員が入れる訳では無い。

だからだろうが、橋の上ではチケットを売って欲しいと交渉する者やテレビなんかの取材が沢山来ている。

 

織斑先生に聞いた話だが例年よりも遥かに多いらしい。

なんでも俺と織斑を目当てにやたらと取材が殺到しているんだとか。ただでさえ世間から切り離されて内情が詳しく知られていないIS学園。そこに世界で二人しか居ない男性操縦者が加わるものだから尚更だろう。

警備も大変なんだろうなぁ……

でも今のところスコールさんから何か起こるみたいな事は連絡来てないから大丈夫だろう。

 

 

そして我がクラスの喫茶店はと言うと……

 

「お帰りなさいませ。ご主人様。お席にご案内しますわ」

 

「特製オムライスをお2つ、ティーセットをお2つですね。かしこまりました。少々お待ちください」

 

「む?注文か?」

 

大繁盛しております。

マジで訳が分からないぐらい人が来ている。

もうてんてこ舞いです。

それでも回転しているのは皆が優秀だからだろう。

 

因みにメニューは普通の喫茶店とほとんど変わらない。

ほとんどと言うのは幾つか全く俺としては理解出来ないメニューがある。

これはメニューの中に、

 

「お好きなメイド、執事と記念撮影 600円」

 

「執事にお姫様抱っこ 1000円」

 

「執事にあーんしてもらう 1000円」

 

他多数……

メニューを決めるときに断固反対するべきだった……

今更どうこう出来るはずもなく。

このメニューのおかげかどうか分からないが客が来るわ来るわでもう大変。

俺と織斑は女性からの指名であっちへこっちへ駆け回り、箒達は美人だから男どもに大人気。

既に軽く数百枚の写真を撮ったがそれでも終わる事がない。

俺がお姫様抱っことかしても別物にしかならないんですがそれでいいのだろうか?

織斑がやるといい感じなんだが。

それでも客は絶えない。

 

「なんだこれ……なんだこれ!?」

 

「……やめろ。何も言うな」

 

「いやおかしいだろ!?なんだこの忙しさ!?」

 

あの織斑ですら愚痴を言うぐらいの忙しさと言えば分かってくれるだろうか。

聞いた話だがこの喫茶店に入るのに最後尾は二時間、三時間は掛かるんだとか。

そこまでして入りたいのか?

分からない。

 

まぁ俺はこれから抜けるんですけどね。

 

「……すまない。人を待たせているんだ。少し抜けても構わないか?」

 

「え!?輝義抜けるのか!?」

 

織斑が驚きの声を上げる。

まぁこの忙しさで抜けられるのも困るだろうからな。

 

「いいよー!」

 

「……すまない」

 

「しょうがねぇなぁ……なるべく早く戻って来いよ?じゃねぇと俺がマジで過労死する」

 

しかし皆は許可してくれた。

その時に織斑はガチの顔で言ってきた。

分かってる。お前を見捨てたりはしないぞ!

 

「……ありがとう」

 

と言って教室を出る。

そしてこの訳が分からないほどの人混みを掻き分けて進んで行く。途中、何人かに写真を一緒に撮って欲しいと言われたが頷いてしまうとキリが無くなりそうだから断りながら進む。

 

なんとか掻き分けて進み、橋まで辿り着く。

するとすぐにスコールさん達が見えた。

いやぁ、髪の色が特徴的だからすぐに分かる。

 

「……お待たせしました」

 

「あら、こんにちは。輝義君。今日は招待してくれてありがとう」

 

「……いえ、お世話になりっぱなしですからこのぐらいはお安い御用です」

 

軽く三人と挨拶を交わすと、周りを見る。

するとすぐに束さんとクロエを見つける事が出来た。

 

「……ここで待っていてもらえますか?」

 

「ん?いいわよ。いってらっしゃい」

 

断ってから二人を迎えに行く。

 

「……束さん、クロエ」

 

「あ!てるくん!」

 

声を掛けた瞬間に束さんが飛びついてくる。

避けようとも思ったがそんな事をする必要は無いと思いそのまま受け止める。

その瞬間にむにょんと柔らかいものが当たったのは気にしない。気にしてはいけない。

 

「えへへー……てるくんだぁー……」

 

「輝義様、お久しぶりでございます」

 

「……あぁ。元気だったか?」

 

「はい。ご心配無く。私も束様も健康です」

 

クロエと会話をするとクロエは束さんを剥がしに掛かった。

 

「ほら、束様。輝義様から離れてください」

 

「えぇー?久しぶりなんだよ?」

 

「貴方は痴女にでもなるおつもりですか?……あぁ、今更でしたね」

 

「降りるから!降りるからー!お願いだからくーちゃんやめてー!」

 

クロエに言われた束さんは顔を赤くしながら俺から離れる。

 

「本当に今更でしょう?あれだけの事をしておいてこの程度で恥ずかしがるのですか?」

 

「もうやめてぇー!」

 

遂に束さんは顔を手で覆って蹲ってしまった。

クロエすげぇ……織斑先生よりも扱いに慣れているような気がする。

 

「……取り敢えず行きましょう」

 

「うぅ……くーちゃんがいぢめてくるよぅ……」

 

「しっかりしてください、束様」

 

二人を連れてスコールさん達のところに戻る。

 

「あら?輝義君、そちらのお二人は?」

 

「てるくん、その三人は?」

 

あ、やべぇ。そういえば纏めて連れて行くって説明すんの忘れてた。

てか、スコールさんとマドカとクロエは大丈夫なんだけど、何故か束さんとオータムさんの雰囲気がピリピリし始めた。

いや、なんで?

 

「……スコールさん、オータムさん、マドカ、この人は篠ノ之束さん。束さん、クロエ、この人達は俺の知り合いでよく世話になっているんだ」

 

「「それで?」」

 

「……その、一緒に案内しようと思ってですね……すいません」

 

圧力に屈して謝る俺。

と言うか皆束さんに気が付いてない?

 

「……束さん、周りが全く束さんに気が付いてない様なんですが」

 

「ん?あぁ、特定の人間以外は束さんを束さんとして認識出来ない装置を発明したからね!周りからは私の事が普通の人に見えてるんじゃないかな?」

 

「……はぁ」

 

流石束さん。凄すぎてよく分からないぜ。

 

「……まぁ取り敢えず入場しましょう」

 

と、なんとなく話を逸らす事に成功したのでチケットを渡して入場する。

 

「……すいません。クラスの出し物の方があるのでこれで失礼します。あと、これを渡しておきますね」

 

入場してからクラスに戻る事を言って戻る。と、その前に五人にパンフレットを渡しておく。

じゃないとマジで迷子になりかねないし、立ち入り禁止区域に入ってしまうかもしれないからな。

 

「いいわ。気にしないで。こっちはこっちで楽しむから。あ、後でちゃんと輝義君のクラスにも行くからお願いね?」

 

「輝義様、ご配慮頂きありがとうございます。こちらはこちらでなんとかしますので、お気になさらず」

 

と二人は束さんとオータムさんを連れて行ってしまった。

その時に二人に、

 

「「あとでちゃんと話を聞かせてもらうからね(な)」」

 

と言われた。

全く話を逸らせてないやんけ。

 





久々でなんか短いし変だし……
すまねぇ……


感想、評価等くださいな。



追記

そういえば100話到達だった。
早いもんですな。
なんか記念に書こうか迷ってます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。