ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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お仕事いそがしー!!
マジで死にそうやぞ?今日から2日間ほど休みなんですが休日が少ない。
代わりに6月にこれまた訳分からんぐらい代休が入っているんですけども……
バランス考えて欲しい……


103話目

 

セシリアを送り届けた後、そのまま箒を連れて周る。と言うよりも連れ回されていると言った方がいいだろう。

色んなものがあり普段は結構落ち着いている箒も今日ばかりは興奮と言う感じのものが隠しきれていない。

それと今更だがセシリアと一緒にいた時もなんだがやたらと視線が突き刺さる。まぁ執事服を着た厳つい俺と和装メイド姿の美人な箒が一緒に歩いていたらそりゃ注目を集めるわな。

セシリアも十分に美人さんだし。

そんな二人と比較して俺は悪目立ちと言った方が強いだろう。

俺みたいな奴が美少女を連れて歩いていたら学園内じゃなかったら間違い無く通報待った無しの気がしなくもない。

 

「輝義、この茶道部のところに行ってみたいんだがいいか?」

 

「……あぁ」

 

「じゃぁ行こう」

 

 

箒は茶道に興味があるのか?

……いやどちらかと言うとやっている、もしくはやっていたのか?

どちらにせよ俺は茶道を見た事すらないからいいかもしれない。

 

 

箒に手を引かれやってきたのはこれまた立派な茶道室である。

この学園の設備って無駄に豪華なんだもん。維持費だけでどれだけ掛かっているんだろうか?

……やめておこう。俺みたいなTHE・庶民には重すぎる。

 

「すごいな、本格的じゃないか」

 

「……そうなのか?」

 

「あぁ。かなり凄いぞこれは。私も嗜んでいた程度だがそれでも凄いと思うくらいの物だな」

 

「……そうなのか」

 

箒が言うのだから間違いないのだろう。

まぁ俺は全く分からんのだけども。

 

この茶道部は抹茶を飲んだり和菓子を食べたり出来る。

勿論金は払わなければいけないのだが。

取り敢えず抹茶と和菓子を好きなもの一つ選ぶ事が出来るセットを二人で頼む。

 

「どれにしようかな……」

 

箒は並べられている和菓子を見て悩んでいる。

 

「私はこれにしよう」

 

箒が頼んだのはよく見るような花の形をしたやつだ。

まぁ名前はわからんのだけど。

俺は別の物を選ぶ。

 

「……これとこれをお願いします」

 

「はーい」

 

箒の分も纏めて購入してしまう。

日頃からの感謝の気持ちだ。それに対した値段じゃないし。まぁこれぐらいじゃ返せないぐらいお世話になっているんだけどそれは今度にしよう。

……今思いついたが今度皆に何か日頃からのお礼で何か買うのもいいかもしれないな。

 

「輝義すまない。後でお金は返すから」

 

「……気にするな。ここは俺の奢りだ」

 

「いや、それは申し訳ないから……」

 

「……大した値段でもないし、日頃から世話になっているんだ。これぐらいいいだろう」

 

「でも……」

 

箒は自分の分のお金は返そうとしてくる。

 

「……いいから今日は奢られておけ」

 

「…………そこまで言うなら、分かった。ありがとう」

 

「……ん」

 

「なら頼んだ物を持って来てくれ。席を取っておくから」

 

なんとか折れてくれた箒は先に席を取りに行ってくれた。

そして頼んだ和菓子と抹茶を持って箒のところに行く。

 

「……待たせた」

 

「全然待ってなんかいないぞ?」

 

「……それでもだ」

 

「まぁいい。ほら、座って一緒に食べよう?」

 

「……あぁ」

 

箒に言われて座る。

よく考えたら執事服の男とメイド服の美少女が和菓子と抹茶って変な光景だな。

 

「今日は作法とか気にしなくてもいいらしいから自由にしよう」

 

「……そうなのか」

 

作法を気にしなくてもいいのは助かる。

全く分からないからやれと言われても困るし。

 

「……頂きます」

 

「頂きます」

 

取り敢えず抹茶を飲む。

……苦いな。苦いけど嫌いじゃない味だ。

薬の苦い味は嫌いなんだが不思議なもんだ。

 

目の前の箒を見てみれば美味しそうに食べている。

 

「……美味いか?」

 

「ん?あぁ、とても美味しいぞ。それに輝義と一緒だから更に美味しく感じるんだ」

 

「……そうか」

 

箒さん、その笑顔に言葉は反則ですぜ……

顔が熱くなっているのがはっきりと分かる。

セシリアも皆もだけど笑った時の顔は本当に魅力的だと思う。

 

「輝義はどうだ?」

 

「……美味いな。箒と一緒に居るからかもしれんな」

 

箒がどうかと聞いてくるので仕返しとばかりに箒に言われた事をそのまま言って見た。

 

「ふふっ」

 

しかし箒は嬉しそうにさっきよりも遥かに幸せそうな満面の笑みを浮かべるだけだった。

しかもさっきよりも断然綺麗に、魅力的に見えるのは気のせいではないだろう。

俺はさらに赤くなった顔を背ける。

ちらりと見てみればそれでも嬉しそうに笑っている箒。

 

……恥ずかしくて仕方がない。

 

そんな事を思いながら箒との時間は過ぎて行った。

 

 




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