ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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デート回は番外編でやる事にしました。
ちょっと時間が足りないのでしっかりと時間がある時に書きます。
すいません。




111話目

 

 

 

早いもので文化祭から一週間が過ぎた。

その間に何かまた問題があったと言う訳でもなく、至極平穏な日常を過ごしていた。

問題があるとすればこれからだろう。以前織斑先生に少し聞いただけだが、キャノンボールファストとか言うやつがあるらしい。今、楯無さんに俺を含めた専用機持ちが生徒会室に呼び出されたのもそれが理由だろう。

 

「皆よく集まってくれたわ。今日の要件はズバリ!キャノンボールファストについてよ」

 

やっぱり。

確か織斑先生は俺達が参加するとかどうとか言っていたけど。

 

「なんです?その、何たらかんたらって」

 

「一夏君と輝義君は多分聞いた事はあっても詳しくは知らないから説明するわ。秋頃に開催されるISの高速バトルレースのことよ。本来は国際大会として行われるものよ。IS学園があるから市の特別イベントとして学園の生徒達が参加する催し物になってるわ。一般生徒が参加する訓練機部門と専用機持ち限定の専用機部門とに学年別に分かれて競うんだけど。まぁ要はすっごい速さでレースをしながら戦うって事」

 

「はぁ」

 

織斑も俺も詳しくは知らないから説明して貰った。

うん、まぁ分かったんだけど。

 

「それで皆にも参加してもらうわ。勿論拒否してもいいけど、残念ながら輝義君と一夏君は強制参加ね」

 

「え?なんでですか?」

 

「あっちこっちの国が参加させろって煩いのよ。参加させるだけならまだ良かったんだけど」

 

「……他に何かまだあるんですか?」

 

「どっかの国のお偉さんが、この機会だから是非男性操縦者の実力が見たいとか言い始めたのよ。それに他国も賛同しちゃって断れなくなったの。だから二人には国家代表と対戦してもらうわ」

 

「はぁ!?そんな無茶苦茶な事ありますか!?」

 

俺と織斑ではなく真っ先にキレたのは鈴だった。

 

「鈴、落ち着けって」

 

「これが落ち着いて居られると思ってんの!?」

 

織斑が嗜めるもその勢いは止まらず、不満を口にする。

 

「そもそも代表候補生と国家代表と言うのならば分かるわ!でもあんた達はそうじゃないのよ!これがどう言う事か分かる!?」

 

「どう言う事だよ?」

 

「あんた達は見世物にされるって事よ!特に輝義はね、今までに色々やって各国の面子を潰してきているのよ。それが例え人助けだったとしても!」

 

「なんでそうなるんだよ?輝義は何もしてないだろ?」

 

「そう思わない連中が世界には沢山居るのよ。だから今回なんとかして2人に恥をかかせようって魂胆なのは丸分かりよ」

 

喋っていて落ち着いて来たのか段々と話し方が何時も通りになった。そして楯無さんが口を開く。

 

「鈴ちゃんが言った通りよ。アメリカは間違いなく出てくるでしょうし、ヨーロッパの何処かしらの国も出てくるわ」

 

「なんとかならないんですか?」

 

シャルロットが聞くが楯無さんは首を横に振った。

 

「厳しいわね。私達や政府もなんとか打開策を探してはいるけれど参加する事になるでしょうね」

 

と、言った。

 

「……楯無さん、キャノンボールファストはいつ開催されるんですか?」

 

「二週間後よ。一週間後が申し込みね。それがどうかしたの?」

 

二週間か。

 

「……織斑、行けるか?」

 

「え?うーん……やってみて本番にならないと分からないな。輝義は問題無いと思うけど」

 

俺の考えを読んだ織斑は少し考えてから答えた。

 

「……やってみるか」

 

「おう。やってやろうぜ」

 

「二人共何の話してるの?説明して欲しいんだけど」

 

シャルロットが質問してくる。

何ってそりゃ決まってる。

 

「……楯無さん、俺は参加します」

 

「俺も参加します。やられてばっかじゃ気に食わない」

 

キャノンボールファストに参加する事。

それを話していた。

 

各国が喧嘩を売ってくる?格上かも知れない?そんなもん知った事か。今までだって格上と文字通り殺し合いをして来たんだ。そんな俺達が負ける訳が無い。

 

「ちょっと!?あんた達本気で言ってんの!?恥をかかせようって来てんのよ!?」

 

鈴が俺達を心配して言うがそんな事の答えなんて簡単だ。

 

「……別に俺達が勝てばいいだけの話だろう?」

 

「なっ……!?……あんた達本当に馬鹿ね」

 

「会長、俺達は参加します」

 

「…………分かったわ。でも本当にいいのね?」

 

「……はい」

 

「はい!」

 

「それじゃそう言う方向で進めるわ。他の皆はどうする?さっきも言ったけど辞退も出来るわ」

 

楯無さんが箒達に聞く。

 

「参加でお願いします」

 

「勿論参加ですわ」

 

「馬鹿二人が参加するんだもの。私が参加しない訳ないです」

 

「僕も参加します」

 

「嫁にばかり格好付けられてはな。私も参加だ」

 

「お姉ちゃん、私も参加するよ」

 

まさかの皆参加だった。

 

「そう……分かったわ。それじゃ要件はこれで終わりよ」

 

こうしてキャノンボールファストへの参加が決まった。

 

 

 

 

 

俺はあの後、織斑と一緒に鈴に怒られた。

無茶苦茶ばかりするなとか、少しは考えなさいとか。

色々言われたが最後に、

 

「やるからには勝ちなさい。じゃないと許さないわよ」

 

と言われた。

俺達はしっかりと頷いた。

鈴は俺達を心配してくれての事だ。なんだかんだで鈴も優しいのだ。

 

 

 






駆け足感パナイ。


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