ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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119話目

 

 

当たり前だが後ろから銃弾やビーム、空気の砲弾が俺に目掛けて飛んでくる。

それを避けながら前に進む。

後ろを見てみれば三人とも俺を攻撃しながら互いに戦っている。

何とも器用な事だ。

 

と言っている場合では無くてだな。

どうにかしてあの三人の足止めをしないとこのままじゃジリ貧だ。

 

しかしいい手は思い付かず。

そのまま進んでいくと前に直角に曲がるコースが出てきた。なんだあれ?どう考えたって減速するしか曲がれないだろうになんだってあんなものをコースに混ぜたんだ?

 

ふとそこでいい考えが思い付いた。

あそこで敢えて瞬時加速をすれば皆は速度を落とすだろうから引き離せるんじゃないだろうか?

我ながら無茶苦茶な事を考えたな。どう考えたって失敗すればコースアウト間違いなしだろうに。

 

しかし此処までくればもうやってしまうしかない。

やるのならばタイミングだが早すぎてもダメだし、遅すぎれば制御が利かなくなる。

 

どんどん迫って来る曲がり角。

しかし速度は緩めない。

 

「ちょ!?あんたそのまま突っ込む気!?」

 

「あいつ馬鹿なんじゃねぇのか!?」

 

後ろから何か言っている声が聞こえるがそれを気にするほどの余裕はない。

そして一番いいタイミングが来る。

思いっ切り瞬時加速を行い、突っ込む。

しかしこのままではいくら展開装甲があるとはいえ曲がることなど到底できはしない。だから俺は機体を進行方向に無理矢理向けてそのまま再び瞬時加速をした。

 

「うぉぉぉぉ!!!!」

 

ちょっと体に負担がかかるが、問題はない。そのまま減速した皆を置いて進む。

 

「あのバカ!なんて無茶すんのよ!?」

 

「命知らずにもほどがありますわ!」

 

これで大きく距離を取れた。

あとはこのままゴールすれば……!?

 

「輝義ぃぃぃぃぃ!!待ちやがれぇぇぇぇ!!!」

 

「今度はお前か!?織斑!」

 

なんとなく嫌な予感がして後ろを振り向いてみれば攻撃を振り切って俺に追い付いた織斑が思いっきり剣を振りかぶって来た。

 

「この野郎!先に行きやがって!」

 

「しょうがないだろう!レースを知らないのか!?」

 

「知ってるわ!」

 

と、大声で怒鳴りながらも剣を互いに振るっていた。

織斑も毎日の訓練をしているお陰か中々に腕が上がっているようでいい一撃を放ってくるが俺には届かない。

 

「いい一撃だ!でもまだまだだな!」

 

「!?ぐっ!!」

 

言いながら剣を受け止めた瞬間に廻し蹴りを食らわせる。

すると織斑は飛ばされながらもスラスターを吹かして俺に向かってくる。

 

「まだまだぁぁぁぁ!!」

 

「掛かって来い!!」

 

 

 

 

 

 

 

速度を維持しながらの攻撃の応酬。

しかしそれは長くは続かない。何故ならこれは何度も言うがレースだ。ゴールが見えて来る。

 

「「おおおおおおお!!!!」」

 

それでも剣を振るう事は辞めない。

もう順位なんて関係無い。こんなことでも男の意地のぶつかり合いなのだ。速度は落ちるどころかむしろ加速していく。

 

 

 

『ゴーーーール!!!』

 

 

 

クソッ!!!決着がつかなかった!

 

「輝義!試合が終わったら続きだからな!」

 

「分かってる!」

 

キャノンボールファストが終わったらまた再戦すると言って終わった。

その後に続いて鈴、先輩、セシリアと続々とゴールしてきた。

 

 

 

 

『ローラン選手、ゴール!』

 

最後にシャルロットがゴールをしてレースが終わった。

最終的な順位はこうなった。

 

一位 織斑

二位 俺

三位 鈴

四位 先輩

五位 セシリア

六位 先輩

七位 簪

八位 ラウラ

九位 箒

十位 シャルロット

 

しかし二位になるとは。

ゴールしたタイミングが全く同じだったからビデオ判定になったんだが、ゴールする寸前に俺は刀を振るった後、織斑は振り上げた時にゴールしていた。

それでスローモーションで見たら織斑の剣が先にゴールに入っていたから織斑が一位になった。戦うのに夢中でそんなこと考えてもいなかったから驚いたもんだ。

まぁ文句は無いし俺も織斑も納得しているからそれでいいという事になった。

 

この後は表彰式だそうで面倒だからスーツのまま参加することにした。

だって着替えるの大変なんだもの。

 

 

 






すぐに投稿すると言っておきながらこのざまです。
申し訳ない。



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