ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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なんでか一昨日、昨日と投稿していない……
二日間もあったんだからクオリティは高いよね?とお思いの方。
間違いなくそんなことはないと断言できる。(気がする)

とにもかくにも書いて行きます。
毎日投稿目指して頑張ります。(毎日投稿するとは言ってない)



120話目

 

 

 

さて、レースも終わり後は訓練機部門のレースが終わるのを待つのみとなったが、人数が多く、レース数自体も三レースある。

これが全生徒参加強制だったら丸一日じゃ終わらないだろう。二、三日かかりそうだ。

 

後は終わるのを待つだけとなっているがその間はしっかりと訓練機部門のレースを見学することにしている。

今は十一時半。早ければ十二時半にはレース全部が終わって表彰式となるだろう。

 

 

 

まず、第一レースが始まった。

残念ながらこの訓練機部門には基本的に二、三年生の操縦者課程履修者を優先的に参加させている為、一年生は出ていない。殆どが技術面で劣っているという事と見て学ぶこともあると参加しない一年生が多い。だからか毎年、専用機持ちや代表候補生を除いて参加することはないそうだ。

しかもこのレースは三年生の操縦者課程生徒にとって重要なものであるらしく、これから就職試験や進学が掛かっている彼女たちからすれば最後の見せ場とでもいうべき場所だそうだ。

確かに学年別のタッグマッチはラウラの事もあって一回戦しか行われず、自分の実力を見せるには不十分だっただろうから仕方ないのかもしれない。

 

 

そして見学するのだが、態々VIP待遇の部屋に案内されてそこで見学する事が出来ると言うのだ。まぁ確かに此処は全体が良く見えるしいい場所なんだろうけどこんな待遇を受けられるとは思っていなかった。

別に観客と同じような感じでも俺は構わなかったんだが。

騒ぎが起こったりするから絶対に無理そうではあるけど。面倒事も振りかかってきそうだし。この大人数で俺や箒達に悪意があるやつ居ない訳がない。

それを考えるとこうなるのは自然か。

 

 

 

 

そして見ているのだが、セシリア達はそれぞれ意見を言いながらレースを見ている。

 

「あの方、機体制御がとても上手ですわ」

 

「あぁ。あの人も直角に曲がる場所を最小限の減速で留めて曲がっている。スラスターの出力制御もかなりのものだな」

 

「そうですわね。普通なら直角に曲がる所に瞬時加速をして突っ込むなんてことしないですわ」

 

セシリアは俺の方を見て言ってくる。

俺は何も言えないので目をそらすしか出来ない。

 

「ふふ、もう許してあげようよ。それよりもほら、あの人も凄いよ?」

 

「むぅ……シャルロットさんは甘いですわ」

 

助け船を出してくれたシャルロット。

セシリアは文句は言いつつもレースの方に意識を戻す。

 

「輝義、この大会が終わって学園に帰ったら再戦だからな。レース自体は決着が付いたけど勝負はまだだからな」

 

「……分かってる。言われなくてもそのつもりだ」

 

織斑は俺と再戦を望んで何度もそう言ってくる。

それよりも最近織斑のバトルジャンキー化が深刻な気がするんだが気のせいだろうか?

…………いや、あの織斑先生の弟だしなぁ……!?い、いまなんか首筋が凄いぞくりとしたぞ!?なんだまさか、いやもうこれ以上考えるのは止めよう。絶対に後で後悔する気がする。

それよりも。

 

「……今は明日の事を考えるのが先だろう」

 

「おう。分かってるよ」

 

「……ならいい」

 

「輝義」

 

「……なんだ」

 

「明日、表彰台は俺たち二人で二つ取ってやろうな」

 

「……勿論だ」

 

明日の国家代表部門に向けて俺と織斑は決意を改めた。

 

 

 

 

 

 

さて、訓練機部門も終わり、表彰式となった。

と言うかこれだけ時間があったんだから着替えればよかった。織斑も皆も着替えてるし。

俺だけスーツのままは流石に恥ずかしい。

 

「輝義、なんでまだスーツを着たままなんだ?」

 

「……着替えてないからだな」

 

「普通着替えるだろ」

 

織斑にですら言われてしまった。

どっちかって言うとお前はこっち側の人間の気がするんだが?

 

「あんた、本当に馬鹿ね……でももう時間が無いから諦めてそのまま出なさい」

 

「……分かっているさ」

 

「明日はちゃんと着替えるのよ?」

 

「……分かった」

 

鈴には何故かオカンを感じてしまった。

うーむ。何故だろうか?肝っ玉母ちゃんになる気がしてならない。

 

『それでは選手の皆様、表彰式を行います。該当する選手の方は先程指定された場所へ。それ以外の選手の方々は出場部門ごとに整列をお願いします』

 

放送が流れて集合が掛かる。

 

「ほら、二人とも行くわよ」

 

「おう」

 

「……あぁ」

 

取り敢えず指定された、と言っても表彰台の所なんだけども。

そこに向かうと、係の人が居て順位ごとに並ぶ。

最初に表彰されるのは俺達専用機部門。

 

『それでは表彰式を始めます。先ずは専用機部門から始めます。順位発表から行います』

 

『第三位 鳳 鈴音選手!』

 

「「「「「「「ワァァァァァ!!!!」」」」」」

 

名前が呼ばれると大きな歓声が響き渡る。空気が揺れるのがよく分かるぐらいの大きさだ。

そして呼ばれた鈴は大きく手を振って表彰台に上がる。

 

『第二位 大河 輝義選手!』

 

「「「「「「「ワァァァァァ!!!!」」」」」」

 

俺の時も大きな歓声が上がった。

いや、なんか恥ずかしいな……

しかも表彰台が思ったよりも高い。これ物凄く目立つじゃん

 

『第一位 織斑 一夏選手!』

 

「「「「「「「「「ワァァァァァァァ!!!!!」」」」」」」」」

 

織斑は優勝者とあってか俺と鈴以上の歓声が上がる。

織斑は恥ずかしそうに笑いながら手を振って台に上がる。

 

 

『それでは表彰を開始いたします』

 

その放送の後はまたしてもお偉いさんの有難い(有難くない)お言葉を貰ってメダルと賞状を貰った。

まぁありきたりなオリンピックで見るような表彰式と変わらないものだった。

その後は訓練機部門も同じ事をして終わり。

ただ、その後の記者達がもう凄かった。各部門の受賞者にひっきりなしに押し寄せて来るもんだから質問に答えたりするのがもう大変だった。

適当な所で逃げてきて正解だったぞあれは。下手したら未だに拘束されていたかもしれない。

助けに来てくれた箒達に感謝しなくては。まぁそれはそれで俺達の関係を疑った記者がまた猛攻を仕掛けてきたのは仕方ないのだろうか?

 

 

 

あれからホテルに戻った俺達は、風呂に入りそして着替えて飯を食った。

なんだかんだでかなりの時間を拘束されていたからホテルの戻ったのは五時半だった。

そりゃもう腹は減って仕方が無かったので取り敢えず食って食って食いまくった。

その後は昨日と同様、俺と織斑は明日も明後日もあるという事で解散した。

まぁその後はやることも無く明日に備えてとっとと寝てしまった。

 

 

 







遅れて本当に申し訳ありませんでした。



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