ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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そう言えば120話突破してました。
早いもんですね。
このまま頑張っていきます。どうぞ皆さま応援よろしくお願いします。


121話目

 

 

 

気が付けば朝になっていた。

今日は国家代表部門への出場か。緊張しているはずなのに気分が高ぶっているのは何故だろうか?

 

まぁいい。昨日と同じで十時から第一レースが始まる。それまでに準備を整えておかないと。機体の方は整備を出来る限り自分で行った。虚さんの整備に比べれば殆ど比べるまでも無いものだがやらないよりはマシだろう。

今日のレース後に虚さんがこっちに来てくれるからその時に明日に向けての整備をしてもらわないと。

 

「輝義、おはよう。飯に行こうぜ」

 

「……あぁ」

 

着替えてレストランの前に行くと既に織斑達が待機していた。

 

「おはよう、輝義」

 

「おはようございます、輝義さん」

 

皆とあいさつを交わしながらレストランに入って行く。

そして皆と飯を食ってアリーナに向かう。

箒達とはここで分かれる。皆は観客として昨日案内されたVIPルームで観戦するそうだ。やはり織斑先生達は仕事が忙しいらしく明日の試合しか見に来る事が出来ないそうだ。まぁそれでも見に来てくれるだけで十分。

 

 

 

 

 

「なぁ輝義」

 

「……どうした」

 

「絶対に決勝に行って勝とうな」

 

「……勿論だ」

 

織斑と控室で待機しているとき、改めて二人で決意を口にする。

そもそも今日と明日は売られた喧嘩なのだ。その喧嘩を買って負けましたなんて言えるわけが無いし男としてどうなんだと思う。だから今日も明日も国家代表を叩き潰す。

 

 

 

 

 

 

十時になり第一レースが始まった。

俺が参加するのは第四レースで織斑は第六レース。各国の国家代表が集まっているからそれ相応に人数は多い。

国家代表部門は各レース内で上位三名を次のレースに進ませるというトーナメント方式を取っていた。全部で六レースでその中から十八名が次に駒を進める事が出来る。

最初の第一レースから昨日とは比べ物にならない技量のレースが繰り広げられていた。

国家代表の人達は第三世代機ではなく第二世代機を使っている国家代表の人達も多いがそんなことは全く意味をなさない。それを簡単にひっくり返すほどの技量を持っているのだ。

そんなレースを見ながらの待機時間。恐ろしく感じているがやはりあんな人達とレースを、明日は試合を出来ると言うだけで楽しくなってしまう。

 

 

 

 

 

『第四レースの参加選手の皆様はお集まりください』

 

暫くすると俺の参加するレースが呼ばれた。

すると織斑は俺に向かって、

 

「輝義、勝って来いよ」

 

「……あぁ」

 

激励をしてくれた。

箒達も見ているしこれは何が何でも負けることは出来ないな。

 

放送に従ってその場所に行くと代表の人達はすでに集まっている。

そう言えば楯無さんも国家代表部門のはずなんだが朝から顔を見ない。

どうしたんだろうか?参加はしていると思うから大丈夫だとは思うけど。

名前は第五レースの所にあったから多分映像で見れるだろう。

 

 

「それでは皆さん、スタート位置まで前進してください」

 

係の人に従ってそのままスタートラインに着く。

あぁ、始まるぞ。

 

『第四レースを開始いたします』

 

『五秒前、四、三、二、一、スタート!』

 

 

 

 

スタートの合図と同時に一気に飛び出す。

そして国家代表との激突が始まった瞬間だった。

 

 

 






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