ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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13話目

試合の翌日

いつも通り起きて簪と食堂で朝飯を食べてから教室に向かう。

しかし、なんかいつもより見られている......?

怯えが混じった視線で。

昨日の試合が原因か?

俺、普通に戦っただけなんだけどなぁ......

 

俺は何をしても怯えられるのか......

悲しいなぁ。

 

教室に到着すると、やはりというか織斑や箒、セシリアを除く全員から怯えた目で見られた。

 

ちなみにオルコットをセシリア呼びになったのには理由がある。

 

昨日試合が終わってから自室に戻って簪と話をしていると

部屋にセシリアが訪ねてきたのだ。

そしたら、先日暴言を吐いた事、今日の試合が終わってから意識を一瞬失って落ちてしまった時に助けてもらった事のお礼をわざわざ言いにきたらしい。

ええ子やなぁ。

てか、落ちた理由俺が原因じゃなかった。良かった。

そしたら名前で呼んでくれって言うから名前で呼ぶようにした。

その時のセシリアは何というか、わんわんだった。

もう、ご主人に呼ばれて嬉しくてしょうがないっていうわんわんそっくりだったよ。ブンブン尻尾が振られてる幻覚を見てしまったぐらいには。

 

 

 

HRが始まって、

セシリアが、

 

「織斑先生、少しお時間を頂けませんか?」

 

と言った。

恐らく昨日俺が改めて皆に謝る様に言ったことをやろうとしているのだろう。

お兄さん約束守れる子は大好きですよ。

冗談はさておき、

織斑先生も察したのだろう、

 

「ふむ、構わんぞ。ただ、なるべく短く済ませるようにな」

 

「はい」

 

セシリアが皆の方を向き、しっかりとした綺麗な姿勢で

頭を下げた。

 

「皆様、先日はこの国や皆様を侮辱するような発言をしてしまい、申し訳ありませんでした」

 

するとクラスは静かになり、

セシリアを見ていた。

セシリアをよく見てみると少し肩が震えている。

やはり謝罪を受け入れてもらえないかもしれないという恐怖があるのだろう。

しかし、そんな事は無かった。

皆から拍手が起こった。

セシリアは少し戸惑っている。

 

「いやぁオルコットさん偉いねー」

 

「ほんとほんと。

私だったら怖くて謝れないわ」

 

「まぁでもあまり気にしてなかったしね」

 

「これからよろしくねーオルコットさん」

 

ほらな?

うちのクラスは皆優しいんだよ。

......俺に対しては怯えてるけど。

 

するとセシリアはとても魅力的で見惚れるような笑顔を浮かべながら、

 

「こちらこそよろしくお願いしますわ。

それと私の事はセシリアで構いませんわ」

 

そう言った。

すると織斑先生が、

 

「よし、解決したな?では連絡事項を伝える。

クラス代表だが、昨日行われた試合の結果、織斑に決定した」

 

そうなのだ、クラス代表は織斑になった。

すると織斑は、

 

「ちょ、ちょっと待ってくれよ!

なんで俺なんだ!?試合には全部負けたんだぞ!?

普通だったら輝義かセシリアだろ!?」

 

「それは私と輝義さんが辞退したからですわ」

 

「なんで!?ずるいぞ!?」

 

「ずるいも何も勝者の特権ですわ、

ね、輝義さん?」

 

えっ、ここで俺に振る?

 

「......あぁ」

 

俺の理由は、皆様御察しの通り、俺が代表なんかになってしまうと皆に迷惑をかけてしまうから。

ただでさえ怯えられている俺が代表をやってしまうとどう考えても迷惑にしかならない。ならば全員に好意的に思われている織斑か、セシリアに任せようとしたのだ。

それにそんな状況に放り込まれたら俺の胃が保ちません。

俺は胃薬と親友になんてなりたくないのだ。

しかしセシリアは違うらしく、

 

「織斑さんは、なんと言いますか......

弱すぎますわ。だから代表としてトーナメントなどに出来る限り参加をして、実戦経験を積んだ方がよろしいかと思ったのです」

 

「ぐっ!?確かにそうなんだよなぁ......」

 

「えぇ、ですから織斑先生に輝義さんと一緒にその事を予めお伝えしておいたのです。そうしたら快諾してくれましたわ」

 

「えっ!?そうなのか輝義?」

 

「......あぁ」

 

まぁしょうがないよね。

とりあえずそれっぽい理由を並べといて織斑にやってもらう事にしたのだ。

 

「そっかー、じゃあしょうがないな。

分かった。俺、クラス代表やるよ」

 

「......頑張れよ」

 

「おう!」

 

「よし、織斑も納得したな?

では授業を始める。

今日は〜〜〜〜〜〜」

 

 

 

 

あ"ぁ"ぁ"今日も一日授業が終わったぜ。

さて、支度をして、アリーナに向かわなくては。

更識先輩が待っているからな

 

 

 

必死こいてやってるのに

 

「ほらほら!もっとしっかり相手の動きを見て!」

 

「ぐっ!?」

 

やられてはもう一度やられてはもう一度

の繰り返し。

 

「一対一の時は絶対に相手から目を離さない!

すぐにやられちゃうわよ!」

 

「はいっ!!」

 

 

 

 

隙を見つけたと思ったら全く通用しない。

 

「そこぉぉぉ!!!」

 

「甘い!!」

 

「なっ!?」

 

「はいっ!お終い!!!」

 

「ごっ!!??」

 

 

 

漸く更識先輩との練習が終わった。

あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ".........

終わったぁぁぁぁ.........

疲れたぁぁぁぁ.........

 

そうぐったり大の字になって倒れていると、

 

「まだまだねぇ、はいスポドリ」

 

「......ありがとうございます」

 

まだまだと言われてしまった。

もらったスポーツドリンクを飲みながら項垂れていると、

 

「でも、まだまだと言ってもかなり凄いわよ?

だって輝義くん飲み込み早いし、私と戦うと他の人なんかより遥かに長い時間戦えるのよ?」

 

褒められたが、あまり嬉しくは無い。

 

「......そうですか」

 

「なーんかあんまり喜んでないわね」

 

やはりというか、見透かされてしまった。

 

「......えぇまぁ」

 

「どうしてかしら?」

 

理由を聞かれたので答えた。

 

「......長い時間戦えると言われてもやはり一度も勝てて無いですから。それが何よりも悔しいんです」

 

「そんな事言ってもねぇ、正直ISに乗ってからまだ数週間しか経っていないとは思えないぐらいなんだけどね」

 

また褒められるがやはりあまり嬉しくは無い。

 

「......でもやっぱり......」

 

「悔しいかぁ」

 

「......はい」

 

すると更識先輩は、

 

「そうねぇ、自信が出る事を教えてあげるわ」

 

何か教えてくれるらしい。

なんだろうか?

 

「輝義くん、勝てないって言っているけど、私と織斑先生を除けば間違いなく学園最強よ?」

 

......えっ

待って待って待って、ちょっと待って。

え?おかしくない?

俺がぁ?

ほんとにござるがぁ?

冗談はさておき、理由を聞いてみる。

 

「......何故ですか?」

 

「何故ってよぉ〜く考えてみて?

輝義くん、ISに触ってたったの一週間程度で代表候補生に勝っているのよ?」

 

って言われてもやっぱり

 

「......はぁ」

 

これしか出てこない。

 

「まだ分かって無いみたいね。

じゃぁもっと教えてあげるわ。

輝義くん、瞬時加速とか個別間瞬時加速を当たり前の様に使ってるけどあれ全部、超高等技術よ?少なくともISに乗ってから一週間程度で出来るようなものじゃ無いわよ?

それに、代表候補生クラスでも使える人はかなり珍しいし。

国家代表クラスならホイホイ使うけど」

 

えっ......

でも織斑も使えてましたけど?

それを伝えると

 

「知ってるわよ。見ていたもの。

そもそも貴方達がおかしいのよ。

だってオルコットさんだって現に使ってないでしょ?」

 

......はっ!?

確かに使ってなかった。

使えるんだったらあの時、接近されたら使って離脱していたはずだ

考えていると、

 

「漸く分かったようね?

輝義くんは十分以上に凄いし努力しているのよ。

だから自信を持ちなさい?」

 

「......はい、ありがとうございます」

 

「うんうん、それでいいのよ。

それじゃ、次は私の相談に乗ってもらおうかな?」

 

え?

今のって等価交換だったの!?

俺めっちゃ感動してたのに......

まぁいいか。

俺だけってのも悪いし。

何か悩んでいるのなら助けてあげたいからな

 

「......いいですよ、何ですか?」

 

するとさっきまで明るかった表情が暗くなった。

待ってよ、そんな重い話?

助けるって言ったけど手に負えないんだったら意味がないぞ?

すると更識先輩は口を開いて話し始めた。

 

「......えっと簪ちゃんが私の妹だって事は、前にも言ったから知ってるわよね?」

 

「......えぇ」

 

「......私達ね、仲悪いんだ」

 

超絶初耳なんですけど。

しかも想像より遥かに重い

とりあえず話を聞いてからだ

 

「......そうなんですか?」

 

「うん......でね、その理由なんだけど、私が原因なんだ」

 

「......それはどうして?」

 

「私の家って結構って言うか、完全に特殊な家なの。

それで当主とか色々あって......

その時に私、かなり疲れてたんだと思う。

肉体的にも精神的にも。

だから当主になった時に簪ちゃんにもう何もしなくていい、何も頑張らなくていいとか、言っちゃって......」

 

「......そうですか」

 

「簪ちゃんが私に追い付こうとして色々頑張ってたの知ってたのに......

そんな事言っちゃって......

それから仲が悪くなって話さなくなったの」

 

「......はい」

 

「それでもうどうしたらいいか分からなくて......

ねぇどうしたらいいかな?」

 

めっちゃヘビーじゃ無いですかやだー!

......ふざけてる場合じゃ無い。

さて、どうしたものか。

以前、簪には姉と不仲と言う事は聞いていたから知っている。

そして自分はどうしたいのかも。

どう伝えるべきか......

 

 

 

「......先輩はどうしたいんですか?」

 

「それは......」

 

少し沈黙してから

更識先輩は言った。

 

「......謝りたい。謝って許してもらって、また昔みたいに話したい。一緒にご飯を食べたい......」

 

「......なら、そうすればいいじゃ無いですか」

 

そう答えると、

 

「だけど!謝っても許してくれなかったら!?

二度と話しかけるなって言われたら!?

私はどうすればいいの!?」

 

泣きながら先輩は言った。

 

「......大丈夫ですよ。

簪は許してくれます」

 

「なんでそんな事が言えるの!?

なんの保証もないじゃない!」

 

「......簪も先輩と同じ理由で悩んでました。

そして先輩と、また話したりご飯を食べたりしたいって言っていましたよ」

 

「......本当に?」

 

「......はい、本当です。

だから行ってくればいい。

それでもし衝突することがあったら言いたいことを気が済むまでぶつけ合えばいいんです。そうすれば自然と蟠りなんか無くなりますよ」

 

「......簪は今も待っていますよ」

 

そう言うと、だんだん泣きだしてきてしまった!?

 

「......うん、うん...!ありがとう...ありがとう...!」

 

ど、どうしよう!?

泣いている女の子の対処法なんて知らないぞ!?

そんな事を考えながらオロオロしていると、

おわっ!?

抱きついてきた!?

ホワッツ!?なんで!?

......まぁしょうがないか今は好きにさせてあげよう

 

 

 

しばらくして

 

「グスッ、ごめんね。ありがとう」

 

「......いいえ、どういたしまして」

 

「さてと、それじゃ早速行ってこようかな?

善は急げって言うしね」

 

漸く腹を括ったみたいだな

......なんか俺の日本語、変じゃない?

あの様子じゃ大丈夫だろう。

 

「じゃぁ、行ってくるね!!」

 

「......はい」

 

走って行ってしまった。

ちゃんと仲直り出来るはずだ。

あとで結果を聞かせてもらうとしよう。

 

 

 

......そういやアリーナの片付け俺一人でやんの?

それに簪って俺と同じ部屋だから部屋に帰れない!?

 

「......まじか」

 

そう漏らしてしまった俺は悪くない。

まぁ二人が仲直り出来るんだったらこんなん安いものだ。

 

さて、さっさと片付けてしまおう。

そうしたらもう二人も色々と終わっているだろう。

 

 

 

 

 

 

 




書きました。

ここ最近、FGOのイベントやら
ドルフロのイベントやらで忙しくて......

申し訳ない
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