眠い......
あと三日程でクラス対抗トーナメントが始まる。
それに備えて各自が情報収集をしたりと色々と織斑をバックアップしている。
俺はというとひたすら織斑を鍛える係ですが何か?
毎日朝と放課後の時間は織斑と楽しくドンパチやっております。
織斑先生?トーナメントの準備やら何やらで忙しいから付き合えないし楯無さんも同様の理由でいない。
という事で暇してた俺が鍛えているというわけだ。
織斑自身が頼みこんできたっていうのもあるんだけど。
「輝義との訓練が更識会長以上に辛い件について」
唐突に織斑が愚痴り始めた。
しかも本人いる前で。
「なんだ?いきなり」
「いやもうほんとまじ辛い。
何が辛いって加減なしで吹っ飛ばされるし殴られるし蹴られるしでやられるもんだからマジ辛い......」
あぁ......
すまない、本当にすまない......
「......すまない、加減は得意ではなくてな」
「確かにあれはやり過ぎだと思うぞ?」
箒からも言われた。
まじかぁ......やり過ぎかぁ......
「......しかしな、相手が加減してくれるほど、優しくは無いと思うが。よほど相手が油断していれば話は変わってくるだろうがな」
「そうなんだよなぁ......
理由があるから辞めらんないし......」
「......織斑、まずはというかトーナメントが終わったら基礎体力をつけた方がいいぞ」
「そうかぁ......
そん時は輝義に頼むわ」
「......あぁ任せろ」
世間話をしながら部屋に戻ると、
シャワーを浴びて着替えてから食堂へ。
途中セシリアと簪に布仏が合流した。
飯を食べ終わったので部屋に戻ってゴロゴロしようかと思っていたらセシリアと簪に布仏が訪ねてきた。
「輝義さん?いらっしゃいますか?」
「......いるぞ。何かあったのか?」
「いえ、なんと言いますか?
遊びに来ました」
「私とかんちゃんもいるよ〜」
驚いた。わざわざ俺の部屋まで来るとは......
ゴロゴロするだけだから構わんけど
「......あぁ、入ってくれ。狭いがな」
「お邪魔しますわ!」
「わ〜、てるてるのお部屋だ〜。
お〜、ベッドすっごい大っきいね〜」
おい待て。
何故ベッドに飛び乗る。
いやまぁ構わないけどさ、匂いとか嫌じゃないのかね?
「本当ですわ......でも何故ですか?」
「......以前のベッドがな、サイズが小さくて足がはみ出ていたんだ。寝返り打つと落ちるしな」
「そういえば言ってたね」
「......あぁ。だから変えてもらった」
そんな世間話をしながら消灯時間になった。
三人とも名残惜しそうにしていたが、しょうがない。
誰だって織斑先生には怒られたくないもんね。