ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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アァァァダアァァィ!!!
続きぃぁあやぁぁぁぁぁぁ!!!!

すみません。
ちゃんとやります。
許してください。



22話目

アリーナの隔壁内から出られなくなった生徒を助け出してから、織斑先生に通信を取った。

 

「......織斑先生、そちらの状況は?」

 

「大河か!?状況だが最悪だ!五対二の状況の中なんとか一機仕留めたはいいが、正直もう持ちそうにない!織斑も鳳もSEはほとんどない!」

 

あの織斑先生の声が焦っているな。

かなりまずい状況らしい。

 

「......分かりました。すぐそちらに向かいます。」

 

「今行ってもやられるだけだ!行くな!」

 

織斑達と合流しようとしたら、

全力で止められた。そりゃそうだろう。

俺が行っても二人はまともに戦えないのだから実質一対四だからだ。

しかしそれが向かわない理由にはならない。

 

「......それは無理ですね。今二人は戦っている。それに二人ともSEが無いのでしょう?撤退するにも援護が必要なはずです」

 

「それはそうだが!......クソッ!すまない......向かってくれるか?」

 

織斑先生は悔しそうに言った。

本当ならば自分が向かいたい筈なのだ。

しかし織斑先生にも仕事があるし、行けないのだろう。

 

「......了解しました。これから向かいます。それと、謝らないでください。大丈夫ですから」

 

「......ありがとう」

 

感謝された。

感謝される事でもないんだがな。

友人を助けるのは当たり前だ。

よし、助太刀と行きますかね!

 

 

 

 

フィールドに入るとそこには織斑を庇いながら戦う鈴の姿があった。自身も辛いだろうに必死になって戦っている。

 

「......鈴!」

 

「輝義!?あんた何しに来たのよ!」

 

「......二人を助けに来た」

 

「あんたバカなんじゃないの!?死に来たの間違いよ!」

 

怒鳴られてしまった......

 

「でも、ありがとね!」

 

また、感謝された。

 

「......構わんさ。友人を助けるのに理由もクソもない」

 

とりあえずは今の状況を詳しく聞かなければ。

 

「......今の状況は?見た感じ最悪だが」

 

「最悪もいいところよ!一夏もさっきあいつらの攻撃が直撃して、動けなくなっちゃったの!近接型を一機倒したから後は後ろにいる射撃支援と近接型が二機づつよ!ただ私もSEがもう残り三十もないわ!」

 

「......分かった。鈴、お前は織斑を連れて撤退しろ」

 

撤退しろって言ったら無茶苦茶キレられた。

 

「はぁ!?あんた本当に馬鹿なんじゃないの!?一人で四機同時に相手するとか意味わかって言ってんでしょうね!?」

 

「......分かってる。だから早く戻ってSEを回復して武装を整えて戻ってこい。それまで耐えればいいだけの話だ」

 

「だけどっ!.........あぁもう!分かったわよ!戻ってくるまで死ぬんじゃないわよ!」

 

ようやく分かってくれたか。

こうすれば流れ弾にも気を使わなくて済む。

 

「......あぁ」

 

「じゃぁ行くからね!」

 

「......あぁ。それと......よく耐えてくれた。後は任せろ」

 

......よし、二人は行ったな。

今まで何故攻撃を仕掛けて来なかったのかは分からないが、まぁ好都合だ。

 

「......織斑先生」

 

「どうした!?」

 

「......織斑と鈴を撤退させました」

 

「はぁ!?あぁいやそれはそうか。で?どうするんだ?」

 

「......先生方や専用機持ちの準備が整うまでここで食い止めます」

 

「しかし最低二十分はかかるぞ!?」

 

あぁクソ今更後悔し始めたぜ......

四対一で二十分か......

短いのか長いのか......

まぁやる事は変わらないがな。

 

「......やる事は変わりませんよ」

 

「分かった。こちらもバックアップをする。存分にやれ。ただし絶対に無事に帰って来い。分かったな?返事!」

 

「はい!!!!」

 

「いくつか分かった情報を伝える」

 

情報は大事だからな。

なんでもいい教えて下さい。

 

「あいつらは無人機だ。誰も乗っていない」

 

「......それは本当ですか?」

 

まさか無人機だとは誰も思わない。

たしかによく見ると、何というか、人が乗り込めるような機体じゃない。

 

「......分かりました。それは遠慮なくやってしまっていいと言う事ですね?」

 

「先程も言っただろう?存分にやれとな」

 

 

 

 

織斑先生との会話が終わった途端に奴ら仕掛けて来やがった!

クソッ!ビーム兵器かよ!セシリアに詳しく話聞いときゃ良かった!今更遅いけど!

 

「オラァ!!!」

 

後ろの二機が撃ってくる弾幕を回避しながら、切り捨てながら近接型の二機を相手する。

 

この状況誰が見てもやべぇだろ!

あぁクソ!後ろの二機がものすごく邪魔なんだよ!

あいつらが邪魔するから近接型の二機を仕留められない。

しかも一機ごとの強さが楯無さん程ではないけどかなり強い。

このままじゃそのうちやられちまう。

 

 

持っている武器もいつまで持つかわからん。

拡張領域にまだストックが何本かと、大型のナイフが何本か入ってるだけだからな。

言わずもがな、射撃武器は一つもありません。くっそぅやっぱり欲しいなぁ射撃武器。

後で要求しよ。

 

 

とりあえず後ろの二機を片付ける事に。

瞬時加速を使い、接近する。

 

「はぁぁぁ!!!」

 

!?

あぶねぇ......

ショットガンまで持っていやがるのか。

しかし、織斑先生との連絡が取れない。

ジャミングか何かか?まぁ無い物ねだりをしてもしょうがない。今あるもので何とかするしかない。

 

「ガァ!?」

 

後ろから一撃食らった。

どうやらさっき置いてきた二機が追い付いたらしい。

しょうがない、こうなったら同時に相手するしかねぇな。

四機とも巻き込んで乱戦にしてやる。

 

 

ヴァァァァァァ!!!

 

あいつら実弾兵器もかよ!

クソッこれじゃ接近すらままならない!

 

ヴァァァァァァ!!!

 

再びガトリングの弾が降り注ぐ。

その合間を縫って自分を仕留めんとする刃が振るわれる。

避けて、避けて避けて避けて避けて避けて避けて避けて避けて避け続ける。

 

隙を見つけては攻撃を仕掛け回避。

隙を見つけては攻撃を仕掛け回避。

これを繰り返し行う。

そしてようやく射撃型を一機仕留める事に成功する。

 

しかしまだ喜んでいられる訳じゃない。

まだ三機残っているし、後ろの奴の片割れが近接を仕掛けて来たからだ。

まさか近接もこなせるとは、どんだけ汎用性高いんだよ!あと拡張領域広すぎじゃね!?

 

ガギン!!ギャリッ!!

 

斬り合いが続く。

ひたすら刀を振り続ける。

一瞬でも気を抜けばやられる。

そんな状況が続く。

 

そこへ聞こえるはずのない声が響いた。

 

「輝義ッ!!!頑張れ!!!」

 

箒!?

あいつなんで実況室になんかいるんだ!?

避難したはずだろ!?

 

箒の声が響いた時、射撃型が箒の方へ砲口を向けた。

 

おい、まさかそれを撃つ気じゃないだろうな?

簡単に人が死ぬ威力を持ってんだぞ?

 

奴が撃つのを阻止しようとするが間に合わない。

瞬時加速で無理矢理、身体をねじ込む。

 

ドオォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

 

がぁぁぁぁ!!!!????

クッソいてぇ......

やべぇ、いし、き、が......

 

「ほ......き......にげ...ろ」

 

俺は振り返って箒にそう言うとそこで意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

俺は白い空間にいた。

とてもフワフワしている。

まさか死んだのかと思ったがまだ死んでないらしい。

指先が少しだけ動かせた。

 

 

それと同時に嫌な予感がした。

今起きなければ、今立ち上がらなければ絶対に後で後悔すると思った。

 

 

動け動け動け動け動け動けぇぇぇぇぇ!!!!!!

今まで何のために身体を鍛えてきた!?

何のために織斑先生に、楯無さんに教えを請いに行ってた!?

立てよ!!!

歩くために、走るためにこの足はついてんだろ!!!???

何かを掴むためにこの腕と手はついてんだろ!!!???

身体を支えるためにくっついてんだろ!!!???

物を持つためにくっついてんだろ!!!???

仕事しやがれ!!!!!!

 

 

「お......おぉ......おぉォォォォォォォォ!!!!!!」

 

あぁクソ、フラフラする。

血を流し過ぎたせいか視界が良くない。

手も足も震えてる。

だが!!!

そんなもんは!!!

戦いを!!!

やめる!!!

理由には!!!

ならない!!!

 

 

再び箒に砲口を向けているクソ野郎を仕留めに行く。

 

ドンッ!!!

 

瞬時加速で一気に距離を詰める。

 

 

がぁぁぁぁ!!??

クソッタレ!

いくら搭乗者保護システムがあるとはいえここまでやられると動くたびに全身に激痛が走る。

でもそんな事よりもあいつらを仕留める事が先!!!

 

「オ"ラ"ァ"!!!!!!」

 

砲口を向けていた奴の腕をぶった斬る!!!

返す刀で胴体をぶった斬る!!!

首をぶった斬る!!!

斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る!!!!!!!!!

 

 

 

「ガッ!?」

 

こいつを斬る事に夢中になり過ぎて背後から斬られた。

 

 

「いってぇじゃねぇかこのクソ野郎!!!!」

 

二機と斬り合う。

十、二十、三十、四十、五十。

どれほど斬り合ったか分からない。

自分も奴らも傷だらけSEは箒を庇った時に尽きた。

だが何があっても、戦うのをやめない。

戦うのを止めればまた箒に織斑に鈴に皆にまたこいつらは武器を向ける。

 

 

ならば今ここで俺が!

こいつらを!

ぶっ壊す!

 

「オラァ!!!俺が相手だ!!!余所見してるとぶった斬るぞ!!!」

 

もうどれほど斬り合ったか既に忘れた。

百五十までは数えたがそれから先は数えていない。

いつ俺が倒れてもおかしくはない。

さっきから血が止まらない。

だんだん手足の感覚も無くなってきた。

刀も意地で持っているようなもの。

足も無理矢理立たせている。

 

 

しかし俺が倒れる事は無かった。

俺の一撃を受けた一機の剣をたたき折ったのだ。

今がチャンスだ。

 

「おおおおぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

 

ひたすら斬る。

もっと速く!!!

もっと鋭く!!!

もっと重く!!!

一撃一撃に力を込めて!!!

 

 

いつの間にか奴はズタボロになっていた。

後ろから斬りかかって来た奴に振り向いた瞬間に、左肩から斜めに斬られた。

 

「だからいてぇつってんだろ!!!」

 

再び斬り合いが始まった。

幾重にも及ぶ斬り合いは、唐突に終わりを告げた。

奴が吹き飛んだのだ。

 

「「輝義!!!」」

 

「輝義くん!!!」

 

「輝義さん!!!」

 

織斑に鈴、セシリアに楯無さんも来てくれた。

あぁ、なんとも心強いことか!

 

「輝義さん!大丈夫ですか!?」

 

「これを......見て..だ...いじょ...ぶだと...思うか?」

 

途切れ途切れなんとか答える。

 

「全然大丈夫そうではありませんわね!!!」

 

「セシリアちゃん!輝義くんの容態は!?」

 

「全身に深い傷を負っていて出血が酷過ぎますわ!」

 

「急いで医務室に運ぶわよ!速くしないとかなりまずいわ!」

 

「輝義!!頑張れ!」

 

皆の声が聞こえる。

しかし段々と全身に力が入らなくなってきた。

意識もどんどん遠のいていく。

 

「輝義!?輝義!しっかりしろ!」

 

「輝義さん!気をしっかり持って下さい!」

 

「まずいわ!医務室!!!急いで手術と輸血の準備をして!!!」

 

皆の声が焦って行くのが分かる。

 

「輝義!輝義!て...よし!て......し......」

 

ここで俺はまた意識を失った。

 

 

 

 

 

ーーーー side 箒 ーーーー

 

 

私は輝義が一人で戦っていると聞いて居ても立っても居られなくなった。

実況室に入るとやはりというか誰も居なかった。

 

マイクを掴んで私は叫んだ。

 

「輝義!!!頑張れ!!!」

 

私はただ応援したかった。

その行動が輝義を更に追い詰める事になるとは知らずに。

 

私が声を上げた瞬間に敵の一機がこちらに砲口を向けてきた。

 

「ひっ!?」

 

本当なら今すぐにここから逃げなければならない事は分かっていた。だが、怖くて足が動かなかった。

 

砲口が光った時目を瞑った。

死んだと思った。

だけどいつまでたってもその時は来なかった。

恐る恐る目を開けると、そこには輝義がいた。

私を庇って攻撃を受けたのだ。

 

血が流れて止まらない。

輝義はこちらを向くと、

箒、逃げろ、と言った。

 

言った後は落ちていってしまった。

 

「輝義!!!」

 

私は輝義の名前を叫んだが反応はなかった。

 

 

また敵がこちらに砲口を向けていた。

その時、輝義が斬り掛かっていった。

 

私はその瞬間その場から逃げ出した。

 

 

ーーーー side out ーーーー

 

 

 

 




なんか今回すごい頑張った気がする!
次回どうしよ......?


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