ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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もうちょい我慢してください。
あと少しでシリアスは終わるはずなんだ......!

俺だってふざけたいんだよ......!



27話目

 

 

毎日一人か二人づつ、皆が俺に会いに来ていた。

今日は箒とセシリアが来る日。

のはずだったのだが、箒しかいない。

何かあったのか?

 

「......セシリアは?」

 

「その、ちゃんと一対一で話をしたかったから断って今日は遠慮してもらったんだ」

 

「......そうか。で、話とはなんだ?」

 

「.........その、アリーナでの事なんだ......」

 

アリーナ?

あぁ、箒が実況室にいた事か?

 

「ごめんなさいっ!私があそこにいなければ!輝義は!こうならなかったかもしれない!だけど私があんな事をしたから!」

 

箒は泣いていた。

泣きながら謝っている。

俺自身はあまり気にしていないがやはり箒は気にしているのだろう。

 

「私のせいでもしかしたら輝義が死んでいたかもしれない!」

 

「箒」

 

「私があんな事しなきゃ輝義は二週間も眠っている事は無かったかもしれない!」

 

「箒!!!」

 

「ひっ!......はい......」

 

しまった、つい大きな声を出してしまった。

看護婦さんも何事かと心配して見に来てくれた。

視線で何もない事を伝える。後で謝らなきゃな。

箒も何を言われるのか不安で落ち込んでしまった。

 

「箒、まずはいくつか聞きたい事がある。いいか?」

 

「うん......」

 

「何故あそこにいたのか教えてくれるか?」

 

俺はまず何故どうしてあそこにあの危険な場所にわざわざやって来たのか知りたかった。

 

「私は......皆みたいに専用機も持っていないし、ISに乗って一緒に戦う事も出来ない......だから、せめて応援だけでもしたかった......」

 

「......だからあそこに行ったのか?」

 

箒は無言で頷く。

 

「自分に危険が及ぶとは考えなかったのか?」

 

箒は頷く。

 

「もしかしたら死んでいたかもしれないんだぞ?いいか?次からはちゃんと考えてから行動する様にな?分かったか?」

 

「うん......」

 

よし、そしたらお礼を言わなきゃな。

 

「いいか?箒。まずはありがとう」

 

「......え?」

 

箒は訳が分からないと言った顔をしている。

理由を説明しなきゃな。

 

「あの時箒の声が無ければ俺は今ここには居なかった。

あの声があったからこそ俺は戦えたんだ。一人で戦うってのは思ったよりも辛くてな。あそこで箒がいなかったら俺の心は折れていたと思う」

 

「でも!」

 

箒は何か言おうとするが遮って言葉を続ける。

 

「箒が声をかけてくれたから、俺が何故あそこに残ったのか思い出したんだ。皆を守る為に、このなんだかんだで騒がしいが楽しい学園を守りたかったからだ。その事を思い出せたのは箒のおかげだ」

 

 

「だから、ありがとう箒」

 

 

そう言った途端箒はまた泣き出してしまった。

泣かせた責任は俺にもあるからな。

 

そう思いながら箒を抱き寄せた。

泣き止むまではこうしていよう。

 

 

 

箒が泣き止んだ。

 

「......もう、大丈夫か?」

 

「あぁ、恥ずかしい所を見せたな......」

 

少し顔を赤くしながら言う。

 

「......そんな事はない」

 

 

 

それからは他愛もない話をして解散した。

 

 

 

 

ーーーー side 箒 ーーーー

 

 

私は今輝義の病室の前にいる。

本当ならばセシリアもいるはずだったのだが今日は無理を言って一人で来させてもらった。

 

理由は輝義に謝りたかったから。

だけどここまで来て不安が募る。

 

拒絶されたら?

罵声を浴びせられたら?

そんな考えが膨らむ。

だが、あんな事をしたのだ。これぐらいは当然だろう。

意を決して病室に入る。

 

 

 

 

輝義に謝った。

だが想像していた罵声も何も飛んで来なかった。

それどころか、自分が死にかけたのにも関わらず、私の心配をして来たのだ。

それが終わると感謝された。訳が分からない。何故だろうか?

おそらく今私の顔は間抜けなものだろう。

困惑していると輝義は理由を話してくれた。

 

「あの時箒の声が無ければ俺は今ここには居なかった。

あの声があったからこそ俺は戦えたんだ。一人で戦うってのは思ったよりも辛くてな。あそこで箒がいなかったら俺の心は折れていたと思う」

 

まさかそんな事を言われるとは思っていなかった。

しかし自分の行動が輝義を追い詰めたのは事実だろう。

それを伝える為に言葉を発しようとするが遮られた。

 

「箒が声をかけてくれたから、俺が何故あそこに残ったのか思い出したんだ。皆を守る為に、このなんだかんだで騒がしいが楽しい学園を守りたかったからだ。その事を思い出せたのは箒のおかげだ」

 

「だから、ありがとう箒」

 

その言葉を聞いた瞬間私は泣き出してしまった。

輝義は泣いている私を抱き寄せ、そっと背中を叩いてくれた。

 

 

私の姉さんがISを開発してから私の事を上辺だけでなくちゃんと見てくれたのは輝義が初めてだった。

心から心配してくれたのは輝義だけだった。

とても嬉しかった。

 

 

泣き止むと途端に恥ずかしくなって来た。

 

それからは他愛もない話をして笑った。

輝義が笑った顔を見るのは初めてだった。

顔に傷が付いたとはいえ、

何というのだろうか?

凄くカッコよかった。

 

 

 

病室を出ると、顔がとても熱くなってくるのが分かる。

それが意味する理由は一つだろう。

 

 

私は輝義の事が好きなんだ。

 

 

それを自覚した瞬間にとても嬉しくなった。

 

 

ーーーー side out ーーーー

 

 

 

 






箒ちゃんが陥落しましたね!


ちーちゃんは書けるんだけど、鈴ちゃんどうやって落とそう......?
うーむ......

まぁそんときのノリでいけるか!

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