ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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投稿日が空いてしまって申し訳ない。


32話目

 

今日は久々に教室に向かう。

三週間以上来ていなかったからなぁ

ちょっと感動してる。

 

 

 

「おーてるてるだー。おはよー。身体は大丈夫ー?」

 

相変わらずのんびりとしている。

 

「......大丈夫だ。朝もISに乗って来たからな」

 

「本当ー?でも無理はダメだよ?」

 

「......分かっている」

 

もう誰にも心配は掛けないと誓ったのだ。

そこらへんはちゃんとしている。

 

しかし、皆がやたらと声を掛けてくる。

なんでだろう?

 

「てるてる皆に話しかけられて不思議でしょ?」

 

「......あぁ」

 

「それはね?てるてるが皆を守る為に身体を張って、命を懸けて戦ったからだよー」

 

「てるてるが医務室で寝てる時にねー、かいちょーが皆を集めて言ったんだよ」

 

「大河輝義君は、皆を守る義務もないし理由もない。一人の生徒として、世界で二人しかいない男性操縦者だからむしろ逃げなきゃいけないのに、危険を顧みずに織斑君達を助けに行った。

皆に危害が及ばないように、四機ものISにたった一人で立ち向かった。だから、彼の事を怖がらないであげて、本当は誰よりも強くて優しい人だからって。皆それを聞いて初めててるてるが意識を失ってるって知ったんだよ?」

 

そうだったのか......

 

「だから皆てるてるの事がすっごいすっごい大好きになったんだー。

てるてるは皆のヒーローだよー」

 

布仏はとても嬉しそうに話す。

 

しかしなぁ俺は何もしていないんだがなぁ。

当たり前の事をしただけなんだけど。

誰かの為に身体張って命賭けて戦うのは普通だろう。

 

「その顔は納得してないなー?

まぁ大丈夫だよ。そのうちそのうち」

 

布仏は少し不満そうにしたがすぐにいつもと同じ様にニコニコとした笑顔を浮かべ始めた。

 

 

 

 

放課後、俺は整備室にいた。

理由はアリーナでの戦いの時に、ほとんど全壊に近いレベルで損傷した俺のISの修理をしてくれた、人にお礼を言うため。

整備室に着く。

 

「......あの、よろしいでしょうか?」

 

「はい?あれ、大河君?なんでここに?」

 

「......えっと俺のISを修理してくれた人を探しているんですが......」

 

「あー、虚の事ねー。ちょっと待ってて」

 

一分程すると、布仏によく似ている人が来た。

誰だろう?

 

「初めまして、あなたのISを修理しました、布仏虚と申します」

 

まさかの本人だった。

 

「......こちらこそよろしくお願いします」

 

しかし布仏?

苗字が一緒なだけ?

いや、まさかなぁ?

 

「......もしかして布仏の?」

 

「はい、姉です」

 

まじかよ。

全然雰囲気似てねぇじゃねぇか!

顔は似てるけど、仕事ができるって感じがする。

違う違う違う。

お礼を言いに来たんだ。

 

「......先日は自分のISを修理して頂きありがとうございます」

 

「いえ、むしろいい経験をさせていただきました」

 

「でも、あまり無茶はダメですよ?

あのラファールを見たときは愕然としましたよ。

装甲どころか、内部フレームまでひしゃげているし。

あの状態で戦うなんて無茶もいいところです」

 

釘を刺されてしまった......

 

「それに私だけが修理したわけではありませんよ?

本音も簪様も一緒に修理しましたから」

 

まさかの布仏が修理に携わっていた。

え?出来んの?

 

「......布仏が?」

 

驚きながら聞くと、

 

「えぇ、驚くのも無理はありません。普段のあの子を見ていれば尚更。あの子は実技はあまり得意ではないんですが、整備関係になるとものすごい変わり方をしますから」

 

人は見かけによらないってこの事か。

 

「そうだ、私の事は虚で構いません。妹もいるのでごちゃごちゃしてしまいますし」

 

そんなわけで呼び方は虚先輩になった。

それからしばらく話をして別れた。

 

 

 

 

 

翌日、朝は織斑先生と訓練をして、授業を受けて放課後の今。

俺は楯無さんと訓練をする為にアリーナに向かおうとしていた。

 

「なぁ、輝義」

 

しかし織斑に声を掛けられて足を止めた。

セシリアに鈴、箒もいる。

 

「......なんだ?」

 

「えっとさ、俺らも訓練に混ぜてくれないか?」

 

まぁ構わないが......

理由が気になる。

 

「......構わないが。だがどうしてだ?」

 

理由を聞くと、

 

「......この前アリーナでさ、輝義は一人で戦ったろ?

だけど俺はその時気絶して助けられなかった。

だから、俺も強くなりたいんだ。

もう何も出来ないのは嫌なんだ」

 

「私も、輝義さんを支える為に、隣に立って一緒に戦う為に混ぜて頂きたいのです」

 

「私もだ。今日はISを借りられなかった。だけど見て得るものもある。だからどうか、一緒にやらせてほしい」

 

皆そんな風に思っていたのか。

そこまで言われては仕方ない。

 

「......いいぞ」

 

「ほんとか!よっしゃありがとな!輝義!」

 

という事で皆が訓練に参加する事になりました。

楯無さんは、

 

「全然オッケーよ!むしろウェルカムね!」

 

だってさ。

 

簪はまだ自分の専用機が完成してないらしい。

早く自分の専用機を完成させて合流するって言ってた。

めっちゃ悔しそうな顔して。

 

 

 

 

 

 

アリーナでは俺VS鈴、織斑、セシリア連合という形で模擬戦をしていた。

箒と楯無さんは見学。

 

このような状況でどう戦うのかを考える為にわざわざ付き合ってもらっているのだ。

 

「おりゃぁぁぁぁ!!!」

 

織斑が斬りかかってくる。

それを受け止め、回し蹴りを叩き込む。

その時、後ろから鈴が攻撃してくる。

 

「隙ありぃぃぃぃ!!!」

 

「隙なんぞない!!!」

 

振り向きざまに横に一閃する。

 

セシリアは隙を上手く見て撃ってくるが、全て斬り落として防ぐ。

皆強いな。だか、まだ甘い。

 

 

 

終わってからの反省会。

織斑が、

 

「輝義、また強くなってないか?」

 

こう言うと、皆がそれに賛同する。

 

「本当ですわ。かなりいい攻撃も出来たと思ったのですが」

 

「......そうか?」

 

そう聞くと楯無さんも、

 

「確かに強くなってるわ。気をぬくと私も危ないかもしれないわね」

 

どうやら強くなっているらしい。

さて、こちらも協力してもらったんだ。

いくつか助言しよう。

 

「......鈴、織斑、いくつかいいか?」

 

「いいぞ、なんでも言ってくれ」

 

「......二人とも攻撃が素直すぎる」

 

「どういうことだ?」

 

鈴は分かっている顔をするが、

織斑は首を傾げる。

 

「......攻撃するときにただ斬りかかる事しか考えてないだろう?

それだと簡単に読まれてしまう。だからフェイントを織り交ぜたりするんだ。以前教えた技とかあるだろう?」

 

「あぁ!あれか!

あれなぁ......練習では上手くいくんだけど、いざやるとなると出来ないんだよなぁ」

 

「......あとは鈴、奇襲を仕掛ける時は最後まで声も、気配も消すんだ。

わざわざ奇襲をしようとしているのに声を出してしまっては意味がない」

 

「うっ、分かってはいるんだけど、どうしても出ちゃうのよ」

 

「......そこは練習するしかないな」

 

よしこんなものか。

 

「あの私は?」

 

セシリアか。

 

「......すまない、射撃の事は分からないんだ。

ただ言えるのは攻撃するタイミングはいいと思う。

もっと相手が嫌がるタイミングで攻撃をしたりすればいいと思う。

詳しくは分からないから山田先生に聞いてみるのもいいかもな」

 

「分かりましたわ。ありがとうございます」

 

 

そうして反省会は終わり、

その後は各自の訓練をやって終わりとなった。

 

 

 

 

 

ーーーー side 一夏 ーーーー

 

 

俺は、あの大きな背中に憧れた。

多分、セシリアも箒も鈴も簪も。

更識会長だって。

千冬姉ですら、なんか輝義の事をここ最近ずっと見ている。

他の人には分からないだろうけど。

 

あの憧れた背中に追いつく為に、努力をした。

だけど、あの背中はあまりにも遠くて、諦めかけていた。

 

そんな時だった。

あの事件が起きたのは。

あの時何も出来ずにただ気絶して鈴に担がれて撤退する事しか出来なかった。

白式の準備が整うまで輝義が戦う姿を見る事しか出来なかった。

あんな思いはもうしたくはなかった。

今まで輝義の隣に立って一緒に戦う事の出来る奴は居なかったのだろう。

だけど、それでも輝義は戦った。

どれだけ傷付いても、どれだけ血を流しても。

だからそんな姿を見て俺は自分が輝義の隣に立って一緒に戦えるようになるって、決めた。

もう輝義一人には戦わせない。

 

 

 

 

 

 

俺達は輝義に頼んで訓練に混ぜてもらう気でいた。

頼んでみると、理由を聞かれた。

答えると、やっぱり驚いた表情をした。

だけどあっさり許してくれた。

 

 

 

アリーナで訓練を始めると、

輝義の要求で三対一でやる事になった。

だけど三対一にもかかわらず全く歯が立たなかった。

反省会では直した方がいいところを指摘されてしまう。

 

 

やっぱり追い付くにはまだまだ先の話になりそうだ。

 

 

 

ーーーー side out ーーーー

 

 

 




長くなりました。
しかも文がごちゃごちゃしてますね。
申し訳ないです。

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