ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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やっと金銀の二人が登場ですよ!


それはそれとして、
お気に入りが気がついたら550件超えてた......(ガクブル)
本当にありがたいです。
見てくれている皆様今後ともよろしくお願いします。



33話目

朝、セシリア達と教室に行くとどうも騒がしかった。

気になったので聞いてみる。

 

「......おはよう、何かあったのか?」

 

「あ、大河君だ。おはよー」

 

「さっきの質問だけどね、

なんと!うちのクラスに!転校生が二人も来るのです!どうだ驚いたか!」

 

確かに驚いた。

普通はバラけさせるんじゃ?

しかしなんでこんな中途半端な時期に?

セシリアも、

 

「この時期に転校生ですか?随分と中途半端な......

それに一クラスに転校生を固める理由も分かりませんわね。

一夏さんや輝義さんを狙っているというのなら分かりますが、

ここまで露骨にやるものでしょうか?」

 

確かにそうなんだが、やはり何か事情があるのだろう。

色々と憶測が飛び交う中、SHRの時間になった。

織斑先生が教室に入って来る。

 

「時間だ。SHRを始める。

と、その前に転校生を紹介する。

二人とも、入ってこい」

 

「はい」

 

「はっ!」

 

なんか軍人が居るような気がするけど気のせいだよね!

ここはフルメタ○ジャケットじゃないからな!

二人が入ってきた瞬間、教室が静まり返った。

一人は金髪で中性的な顔立ちをしている。

もう一人は銀髪でよく切れるナイフみたいな雰囲気を漂わせている。

しかしこいつは問題ない。

問題があるのは金髪の方だ。

何故かと言うと、

 

「自己紹介をしろ」

 

「シャルル・デュノアです」

 

「......え、お、男......?」

 

「はい、こちらに同じ男性操縦者が二人いると聞いてやってきました。どうぞよろしくお願いします」

 

そう、こいつは男だったのだ。

しかもイケメンというおまけ付きで。

そんなデュノアを放っておくクラスの女子はおらず、

予想通りの展開になるだろう。

早めに耳塞いどこ。

 

「「「「「「「きゃ.......」」」」」」

 

「きゃ?」

 

あ、織斑も織斑先生もセシリアも箒も耳を塞いでいる。

これから起こる事を考えれば当然だろう。

 

「「「「「「キャァァァァァァァァ!!!!!!」」」」」」

 

ぐぉぉぉ!!!???

耳を塞いでもダメとか、無敵貫通ついてんのかよ!?

耳がキーンってしてる。

痛い......

 

「この星に生まれてよかったぁぁぁぁ!!!」

 

「日本人に生まれてよかったぁぁぁぁぁ!!!」

 

「この学園に苦労して入った甲斐があったわ!私は今ここで報われたのよ!」

 

「もう死んでもいいわ!

あ、やっぱりダメよ!薄い本をなんとしても書かなきゃ!

私達にはその使命があるのよ!」

 

もうカオス。

どう表現してもカオス。

誰が見てもカオス。

それと最後のやつ、絶対にゆるさねぇからな。

やめろよ!フリじゃないぞ!

しかし、デュノアはなんか違和感あるんだよなぁ......

なんだろ?気のせいか?

 

「静かにしろ!

ボーデヴィッヒ、お前の番だ、自己紹介をしろ」

 

銀髪はそう言われると、

 

「はっ!分かりました教官!」

 

ビシッと姿勢を正して敬礼した。

だからフ○メタルジャケットじゃないってば。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

......え、終わり?まさか織斑と同じやつがいただと......!?

 

「......あ、あの終わりですか?」

 

山田先生を無視しないであげて!

ほら、もう涙目になっちゃったじゃん!

そんな二人を見て織斑先生は、

 

「はぁ......」

 

ため息をついていた。

しょうがないよ......

 

ふとボーデヴィッヒを見ると、織斑を見た途端に顔色を変えて、

ツカツカと近づいていった。

何をする気だ?

 

パァァン!

 

乾いた音が響く。

ボーデヴィッヒが織斑をビンタしたのだ。

最近の銀髪美少女はいきなりビンタすんの?

こわ......

 

まぁ織斑はこれで黙っているはずも無く、

 

「いってぇな!いきなり何すんだよ!」

 

「フンッ!」

 

自分の席に座っちゃった......

ここで織斑先生が、

 

「ボーデヴィッヒ、放課後に指導室に来い。

反省文を書かせてやる。

初対面の人間にビンタを食らわせるとは何事だ?

そのような教育をした覚えはないのだが?」

 

「!?申し訳ありません......」

 

「私ではない。織斑に言え」

 

「いきなり叩いて悪かった」

 

「お、おう......」

 

あまりの変わり身の早さに織斑びっくりしてるじゃん。

こんなんで大丈夫なんだろうか?

 

 

そんな事を思った朝だった。

その後もアリーナに授業で向かうのに、追い回されたりした。

しかも二、三年まで混じってた。

正直かなり怖かった。

デュノアなんて、

 

「ひっ!?」

 

って言ってたし。

そりゃ血気迫る顔で追いかけられたら誰だって怖いわな。

そん時は織斑を囮にした。すまない、だが必要な犠牲だったのだ。

お前の死は無駄にはしないぞ。

 

 

 

 

 

 

 

放課後、今日は楯無さんとの訓練もお休み。

今日はインターバルだからゆっくり休めと言われた。

やる事もないのでふらふらしていると、

ボーデヴィッヒが織斑先生に詰め寄っている。

......本当はいけないんだけど、気になるからちょっとだけ見てみよう。

 

「何故このような場所にいるのですか!?」

 

「私がここで教鞭をとっているからだ」

 

「あなたにここは相応しくない!」

 

「ほう?」

 

あ、あの感じは怒ってるな......

 

「ここの人間は揃いも揃って危機感がない!

ファッションが何かと勘違いしている!」

 

「自分達が使っているものが、兵器だと言う事すら分かっていない!」

 

「おい、小娘、口を慎めよ。お前が何を言おうが勝手だが、その言葉は許さん」

 

緊急事態発生!

織斑先生がキレた!

まずいぞ!この学園が消える!

 

ふざけてる場合じゃないってば。

あんな怒った織斑先生を見るのは俺がアリーナで無茶をした時以来だな......

 

「っ!?」

 

ボーデヴィッヒは走り去ってしまった......

見ていると声を掛けられた。

 

「おい、そこの覗き魔。いつまで隠れている?」

 

......バレてた。

下手に抵抗しても無駄だから大人しく出て行く。

 

「どこから見ていた?」

 

「......何故このような場所にいるのですか、からですね」

 

「ほぼ全部じゃないか。まぁいい。

で?どう思った?」

 

「......どう、とは?」

 

「ボーデヴィッヒの事だ」

 

「......そうですね。

ちょっと危うい感じがするかと」

 

「ほう?どう危ういんだ?」

 

「......織斑先生だけを見過ぎているというか何というか。

あれはもう崇拝に近いかと」

 

「......そうか」

 

織斑先生は短く答えると黙ってしまった。

なんか喋ってください。

この空気を耐えられる程強くないんです。

 

「なぁ、私は間違えていたのだろうか?」

 

「......何がですか?」

 

聞いてみると、話してくれた。

 

「あいつは、ドイツ軍で少しばかり面倒を見た奴の一人でな。

出会ったときは落ちこぼれだった」

 

まさかの本物の軍人だった。

眼帯してるし、スネ○クかよ。

違うか。

 

「だから鍛えてやったんだ。そうしたらあいつは部隊のトップにまで登り詰めた。そこから私の事をあぁやって見始めたんだ」

 

「......私は教え方を間違えたのだろうか?」

 

なんかIS学園に入ってから人生相談に乗る事多くない?

まぁ助言になるかは分からないけど。

 

「......それはないです。断言出来る」

 

「......織斑先生が教えたからボーデヴィッヒはあそこまで強くなる事が出来たんです。

織斑先生が居なかったら多分今も変わらずに落ちこぼれだったのままだったでしょうし」

 

「......だから、織斑先生は間違ってなんかいません。

胸を張ってください」

 

そう言うと、

 

笑いながら答えた。

 

「ふふ、いやなに、まさかこんな事を言われるとはな」

 

「すまんな、ありがとう。軽くなったよ」

 

「......いえ、お力になれたのなら幸いです」

 

「さて、この前といい、今日といい、世話になったからな。あとで礼でもしよう。待っているといい。

ではな」

 

そう言うと行ってしまった。

礼なんていいのに。

 

 

 

 

 

ーーーー side 千冬 ーーーー

 

 

また相談に乗ってもらってしまった。

大河は本当に優しい。

今度何か奢るとしよう。

 

 

しかしボーデヴィッヒには困り物だな。

あのままじゃ何をやらかすか分かったもんじゃない。

 

あまり頼りたくはないが、大河に少し頼むか。

 

 

ーーーー side out ーーーー

 

 

 




今日のちーちゃんは短めに。
また投稿しますんで待っててください。

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