ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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早めに投稿
色々と書きたい話があってですね。
早く書きたいなぁ。


今回はちょっと別です。
VTシステム事件の日本国の反応を書いて行こうかと。
そこまで長くはないです。


会話等の内容は作者の想像です。
本気にしないでください。



閑話

首相官邸にて

 

 

「はぁ……どうしてこうも面倒ごとが連続して起こるのかね?」

 

「そんなこと言われましても……」

 

今現在首相官邸で今回起きたVTシステム事件に対する対処を行っていた。

各省庁の大臣や長官などが集まって今後の対応などを話し合っていた。

ここ最近色々と問題が起きすぎて総理も官邸や各省庁の面々はやつれていた。

 

「男性操縦者が見つかってからというもの、本当に面倒ごとばかりだ。

女権団は裏で動くし、各国は何が何でも情報を手に入れようとするし……」

 

事実、アメリカやイギリスといった主要国家ならまだマシな方で、

男性が優位にあった国々はかなり強引な手段に出ようとしていた。

具体的には、誘拐など。

 

「しょうがないじゃないですか。

貴重な、世界で二人しかいないんですよ?」

 

「確かにそうなんだがなぁ……

特に女権団は何なんだ、本当に。

あいつらどっからあれだけの武器を持ってきたんだ?

大型の対戦車兵器まであったそうじゃないか?」

 

自分達の権利が損なわれる事を恐れたのだろう、男性操縦者を排除しようとしたのか実に様々な兵器があった。

個人で携帯できるものならば、基本あった。

アサルトライフルや対物ライフルといったものから、

対戦車火器のパンツァーファウスト3‐IT600まで。

武器の博覧会のような様相を呈していた。

 

「えぇ、流石に核兵器はありませんでしたが」

 

「そんなものあったら不味いなんてもんじゃないだろう。

そもそもただでさえ投入した特殊作戦群のパワードスーツが撃破されたんだろう?

これだって普通じゃない」

 

実際、男性操縦者に対してそのようなことが起きないように特殊部隊を派遣した。

だが、あまりにも抵抗が激しかったために想定よりも遥かに被害を受けたのだ。

 

「まぁ、対戦車ミサイルまでありましたから。

戦車などの装甲車両が無かっただけましです」

 

流石に車両までは入手出来なかったのだろう、代わりにあったのはどこぞのテロリストのような改造車両だった。

 

「ただ、織斑一夏君の方を狙わないだけ護衛が楽になっていいがな」

 

織斑一夏はターゲットに入っていなかったのだ。

 

「まぁ、それはそうでしょう。

自分達が崇拝している人物の弟ですから」

 

崇拝している人物とはもちろん我らが織斑先生の事である。

 

「あいつらは本当に面倒ごとしか起こさないからな……

ただでさえ少子化で大変なのに、あいつらが過激になり始めてからというもの、更に拍車が掛かったからな。冤罪も後を絶たんし」

 

警察庁の長官がそれに関して口を開く。

 

「それに関しては、裁判を行う前に被害者の方を調べてから裁判を行っております。まぁ、ここ最近のそういった事件は八割方冤罪ですが」

 

それでも二割の男が女性にちょっかいを出しているのだ。

このご時世にそんなことをするとは、ある意味勇者かもしない。

 

「それにⅠSが登場してからというもの、捨て子が増えましたからね」

 

「今じゃ幼稚園よりも児童養護施設の方が多いですからね」

 

「しかも男の子ばかり」

 

「本当に勘弁してほしいもんだよ」

 

「幼稚園を増やさなきゃとか言ってたのに、今は児童養護施設を増やさなきゃいけないとは」

 

「何なら幼稚園と児童養護施設の役割を併せ持った施設を作ってしまった方が早いのでは?」

 

そんなことが提案される。

すると文部科学省の大臣が、

 

「それはいいかもしれんな。

君、メモをしておいてくれ。

後で法律等に引っかからないか調べてから検討するとしよう」

 

ここまで全く関係がなさそうに聞こえるが、これも重要な事だった。

 

「さて、話を戻そう。

今回の一件、どう対応する?」

 

「そうですね、牽制するような声明を発表しては?そうすれば少なくとも直接的に手を出してくる可能性は少なくなるはずですから」

 

「そうだな、ついでに護衛の人数も増やすとしよう。

そこのところどうなんだね、更識君?」

 

そう言うと一人の人物に全員が顔を向ける。

 

「はい」

 

返事をしたのは小悪魔的(笑)生徒会長の更識楯無だった。

流石に今日はいつもの様にふざけてはない。

何故かいつも持ち歩いている扇子も今日は無い。

 

「そうですね、正直言って護衛がいなくても大丈夫なんですよ」

 

「それはどういうことだね?」

 

その場に居た人間が全員、首を傾げる。

 

「簡単に言うと、大河輝義君は強いからですね。

元々の身体能力が織斑女史に迫るようなものでしたから。

そこにⅠSに乗ったことで更に強くなりました。

確かめようがないので分かりませんが、恐らく代表候補性レベルであれば十数人程度なら同時に軽くあしらえるでしょう」

 

実際に試したわけではないから分からないが、

これは間違っていない。

普段から一対多数の訓練を積んでいる。

それに彼が教えを乞うている人間は何を隠そう、あのブリュンヒルデ織斑千冬なのだから。

そんな人に鍛えられているのだ。

個人の才能は有れど強くならないはずがない。

その言葉に全員が驚きを隠せない。

 

「それは……本当かね?」

 

「えぇ、間違いなく。

国家代表クラスでも間違いなく勝てるかと。

事実、私ももう追い抜かれているかもしれませんね。

先の無人機の襲撃時も今回も、命をかけた戦いでしたから、それも成長する大きな要因でしょう」

 

大きく成長した理由は前述にある通り二回の戦いで命が掛かっていたからだろう。

それともう一つ、皆を守りたいという思いもあるだろう。

 

「彼は皆を守りたいという一心で戦ったんです。

人間は、一つの想いを最後まで貫き通す事は難しい。

ですが彼はそれをやろうとしている。

それも強くなった理由かもしれません」

 

「正直あの成長速度は異常です。

ⅠSに触ってまだ数か月しか経っていませんから。

それを考えると普通じゃありません」

 

別に一夏が弱い訳ではない。

輝義が強すぎるのだ。

 

「そうか……

だが、護衛を外すわけにはいかない。

いざという時の汚れ仕事は大人である我々がやればいいからな」

 

「分かっております」

 

こうして、細かい所を詰めていく。

 

 

 

 

 

数日後

 

 

「本日はお集まり頂きありがとうございます」

 

総理がそう発言する。

 

「今日は何があって記者会見を開いたのですか?」

 

記者の一人が質問をする。

 

「先日ⅠS学園で起きたことと、それに対する今後の対応について発表をさせて頂きます」

 

「何が起きたのですか?」

 

そう聞かれると、

答え始める。

 

「先日、ⅠS学園でVTシステムが起動する事件が起きました。

内容はドイツ代表候補性でⅠS学園に留学しているラウラ・ボーデヴィッヒさんのⅠSに搭載されていました。

それが学年別トーナメントで起動、ラウラ・ボーデヴィッヒさん本人と男性操縦者である大河輝義君が怪我をしましたが命に別状はありません」

 

「VTシステムと言うと、アラスカ条約で禁止されているあの?」

 

「えぇ、それで間違いありません」

 

「少なくとも本人に無断で搭載されていたようです。

これは許しがたい行為であり、我々日本政府は、これに対して以下の声明を発表します」

 

一拍置き、再び話し始める。

 

「今回の様なことが起き、日本政府は誠に遺憾である。

ドイツが政府主導で行ったとは思いたくはないが、その可能性も視野に入れなければならない。

科学者の独断にしてもこれを発見し、事前に察知し止められなかったドイツ政府の責任である」

 

記者の面々は、あまりにも驚きすぎて口が開いたまま。

 

「今回、死者は出なかったから良かったもののけが人が出ている。

その内の一人は男性操縦者である大河輝義君だ」

 

「我々日本政府は男性操縦者である二人のデータを公開することを検討していたが、これを取りやめる。

ただでさえこの様な事を起こすような国家に情報を渡すことは出来ない。

更なる非人道的行為が行われる事を危惧しての措置である。

これは、他の国家にも言えることで少なからず非合法的な手段を行っている。

分からない、身に覚えが無いなどとは言わせない」

 

 

 

 

こうして記者会見は行われていった。

 

 

この記者会見で様々な影響が出た。

 

ドイツでは国内のⅠSに携わっていた研究者の主要人物が軒並み刑務所送りに。

政府の役人に関しては軍の最高指揮官や、大臣級が関わったとして刑務所送りに。

首相などは全員が辞職。

国際条約を守れない国として他国からの信用はガタ落ち、国内でもデモが多発し国民の政府に対する信用もガタ落ち。

 

各国が日本の男性操縦者に対し行おうとしたことを暴露され、

こちらでもデモは起きるし国民からの信用はなくなるしで、散々な目に。(と言っても自業自得なのだが)

 

 

 

こうして国の方での一連の騒動は収束していった。

 

 

 




どうだったでしょうか?
かなりにわかで書いたので……



感想等ありましたら書いてください。
批判は受け付けません。


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