ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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もう眠くて仕方がない……
徹夜明けは辛い……


今回は主人公の家族が出てきます。


46話目

VTシステムの事件から二週間が過ぎた。

 

 

 

ここ最近色々ありすぎて疲れたのでリフレッシュするために外出届を出して今は街にいる。

今日明日は外で羽を伸ばしてきていいとのこと。

 

……いや、本当に色々あった……

無人機に殺されかけるしVTシステムに殺されかけるし……

……あれ、殺されかけてばっかじゃね?

……お祓い行っとこうかな……

 

 

 

てことで、取り敢えず今日は実家に帰省してます。

いやー久々の自分の家はいいもんだね……

 

「輝義、おめぇ向こうでどうしてる?」

 

じいちゃんは相変わらず元気。

たださぁ、嬉しいからって朝から酒飲むのはやめようよ……

 

「……まぁ楽しくやってるよ。

先生もいい人たちだし」

 

「そうか……そりゃ良かったな。

にしても未だに喋る前に間があくのか?」

 

んなこと言われても……

コミュ障はそう簡単に治んないんの。

 

「……しょうがないだろう」

 

「まぁいい。先生は?どうだ?」

 

「……いい人たちだよ」

 

「織斑とかいう人と眼鏡かけたちっこい子か?」

 

あってるけど……

山田先生の言い方が酷い……

それ本人に言ったら間違いなく涙くの必須だぞ……

 

「……それ本人に言うなよ。絶対泣くから」

 

「そうなのか?まぁいい。それで?彼女の一人でも出来たのか?」

 

ぐ……

痛い所を突いてくるな

 

「……そんなことはどうでもいいだろう」

 

「んな訳あるか。言いたくないならいいんだがな。

なら友人の一人でも出来たのか?」

 

これは自信をもって言える。

 

「……あぁ、出来たよ。信頼出来る奴が」

 

じいちゃんは俺の顔をじっと見てから、

ふっ、と笑って言った。

 

「そうか。良かったな」

 

「……あぁ」

 

そこへ親父が帰ってきた。

 

「ただいまー」

 

「……お帰り」

 

俺の顔を見ると驚いた顔と声を上げる。

 

「あれ?輝義帰って来てたのか」

 

「……あぁ」

 

「そうかそうか」

 

「……親父は何をしていたんだ?」

 

「ん?今日は散歩しに行っててね」

 

あぁ、そうだったのか。

 

「……お疲れ」

 

「あぁ、取り敢えず風呂に入って寝るよ。三時頃に起こしてくれって母さんに言っといてくれ」

 

「……分かった」

 

そう言うと風呂場に行ってしまった。

 

「……俺も部屋に戻ってる」

 

「おう」

 

そう言って俺は部屋に戻って少し寝る。

 

 

 

 

起きて時計を見ると七時を回っていた。

下に降りよう……

 

下に降りると晩飯が出来上がっていた。

久々の母さんとばあちゃんの飯旨いな……

 

食べていると、

 

「輝義、あんたいつ帰んの?」

 

母さんにそう聞かれる。

 

「……明日の朝に飯を食ってから帰るつもり」

 

そう言うとばあちゃんが、

 

「随分と早いのねぇ」

 

「……明後日も授業あるし」

 

「それもそうねぇ」

 

そうばあちゃんが頷く。

そこは父さんが、

 

「次は、いつ頃帰ってくるんだ?」

 

そうだな……

いつ頃になるんだろうか?

 

「……多分夏休みには帰ってこれると思う」

 

「なんだ、すぐじゃないか」

 

「……ただ夏休みのいつ頃に帰ってこれるかは分からない」

 

「そうなのか」

 

そう言うとじいちゃんが、俺をしげしげと見ながら 

 

 

「……輝義、お前随分と強くなったじゃねぇか。向こうで何があったか聞かせろ」

 

それからは俺の学園での生活や、起きた事を話しながら笑いあった。

 

 

 

 

 

飯を食べ終わってのんびりしていると、

 

「輝義、しばらくしたら風呂に入っちゃいな」

 

母さんがそう言ってきた。

 

「……分かった」

 

 

十分程してから風呂に向かう。

 

久しぶりの自分家の風呂か……

 

身体を洗って湯船に浸かる。

 

あぁ……

なんか凄い落ち着くな……

 

「ふぅ……」

 

学園の大浴場もいいんだが、広すぎて落ち着かないんだよな。

 

それからゆっくりと三十分程温まってから風呂を出る。

気持ちよかった……

 

「……上がったから次入っていいよ」

 

皆が俺の身体を見て固まる。

 

それはそうだろう。

俺の身体は此処を出る前とは大きく違うのだから。

 

 

筋肉が更に付いて洗練された肉体。

その上に刻まれた傷の数々。

大きな傷もあれば小さな傷もある。

それは、弾痕から斬痕、刺痕、火傷痕、爆傷、打撲など。

思い付く限りの傷痕が刻まれ、

それは言うならば傷跡の博覧会の、とでも言ったような様相だった。

 

「……あんた、その傷……」

 

「もしかして、父さんたちが連絡された事が関係しているのか?」

 

「……まぁ、そうだね」

 

「そうか……」

 

そう言うと皆黙ってしまった。

 

「……輝義、お前がどうしてそんなに傷だらけになったのかは先生から聞いているから知っている。

だが、敢えて聞くぞ」

 

「何故、そんなに傷だらけになった?」

 

じいちゃんが聞いてくる。

その目は、嘘も冗談も許さないというものだった。

 

俺は全部話した。

 

それを聞いて皆は、

 

「この大馬鹿者め!!

何故、自分自身の心配をしない!!」

 

「輝義、誰かを、友達を守ろうとしたことはいいことだと思う。

だがな、何故その守るという対象に自分が入っていないんだ!?」

 

「輝義、てめぇどうなるか分かってんだろうな」

 

「………………………………」

 

みんなに怒られてしまった。

ばあちゃんは黙っていたけど雰囲気は間違いなく激怒しているものだった。

まぁ皆、怒るとは思ってた。

息子が、無茶をして傷だらけになって帰ってきたのだ。

もし自分の子供がそんなんになって帰ってきたら俺だって怒る。

 

それから十二時ぐらいまで怒られてた。

ただ最後にじいちゃんが、

 

「輝義、やり方がどうであれよく皆を守り切ったな。お前自身もよく帰ってきた」

 

「よくやった」

 

そう言って正座している俺の頭をグシャグシャっと撫でた。

その瞬間、俺は泣いてしまった。

 

じいちゃんも親父も母さんもばあちゃんも俺を抱きしめてくれた。

 

それから俺は久しぶりに自分の布団で寝た。

 

 

 

 

 

 

朝、起きて朝食を食べる。

これでまた暫く母さんとばあちゃんの飯が食えないと思うと寂しかった。

だけど、また帰ってくれば食えるんだ。

 

 

 

 

「……じゃぁ、もう行くよ」

 

「おう、気をつけて帰れよ」

 

「向こうでも身体にはには気をつけなさい」

 

「また、無茶をしちゃだめよ?」

 

皆はそう言ってくれた。

そして俺は帰路に就いた。

 

 

 

 

 




祖父 大河 輝久

年齢 91歳

近所でも有名な好々爺
口は悪いが基本子供好きなため子供には慕われている
ただ怒るととてつもなく怖い
元々第二次世界大戦に従軍していたためその時の子供たちの惨状を見て子供を守ることが生きがいになっている
実戦経験が豊富で肝も据わっているためそこらの鍛えている男共より遥かに強い
そのため近所のお母さんたちは

「危ない目にあったら取り敢えず大河さん家に逃げなさい」

と言っているほど。
ちなみに本人は了承済み
輝義ほどではないにせよ身体中に傷があり、かなり筋肉質。
ここ最近ばあちゃんと家庭菜園をやっている




祖母 大河 秋江

年齢 85歳

優しいおばあちゃん
基本的にこにこしているが、大河家で怒ったら間違いなく最恐
輝義は過去に一度だけ怒られたことがあるがトラウマもの
趣味は家事全般
料理は店を出したら繁盛間違いなしの美味しさ





父 大河 正義 

年齢 48歳

いいお父さん
仕事は輝義がⅠSを起動したときに護衛とかの関係で退職した。
この人もⅠSを使えるかと疑われたが使えなかった。
まぁ仕事を退職させられても退職金が目が飛び出るぐらい貰えたから全然気にしてない。
むしろ自分のやりたい事を好きなだけできるととか言ってる。




母 大河 楓

年齢 41歳

家で二番目に怖い人
楓とかいうおとなしそうな名前だが大間違い
基本はいいお母さんだけど切れるとやばい
元ヤンでもなんでもないのに眼光は半端ないしステゴロ上等になる
年齢の割には若く見える
FGOのマルタさんみたいな感じ






大体こんな感じです。



輝義は家族と喋る時は口調が変わります。




今回は家族との話でした。



感想ありましたらくださいな。


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