ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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昨日は投稿できなくて申し訳ない……

三徹明けは辛かった……





47話目 

 

電車に揺られる事約一時間ちょっと。

ⅠS学園行きのモノレールがある駅の近くまでやって来た。

 

それにしてもここは相変わらず人が多いな。

 

それも仕方ないかもしれない。

なにせ近くにレゾナンスという大型ショッピングモールがあるのだから。

なんでも国内最大級らしいが、迷子になりそうだし特に用もないので行ったことなどある訳がない。

 

それよりも、飯どうすっかな……

なんか手頃な所はないものかと探していると、丁度よさそうな場所が。

なんかいい匂いするし入ってみるか。

 

ドアを開けて中に入ると、出迎えたのはどこか聞き覚えのある声。

不思議に思いながら見ると

 

「いらっしゃいませ」

 

そこにいたのは何故か執事の格好をしたシャルロットによく似た誰かだった。

二人で固まっている。

うん、気のせいだな。

 

「……すみません間違えました」

 

そう言って店から出ようとするが、

 

「待って待って!」

 

止められる。

 

「輝義待ってよ!なんで出ていこうとするの!?」

 

「……すいません、俺に男装趣味の知り合いは居ないので……」

 

「僕だよ!?シャルロットだよ!」

 

えぇ……

気のせいであってほしかった……

 

「……まぁ似合ってるぞ。いい趣味だな……」

 

そう言うとシャルロットは、

 

「ありがとう……じゃなくて!」

 

ん?

他に何かあるのか?

……はっ!?これを言わなくては。

 

「……かっこいいぞ」

 

「だから違うってば!僕は此処で手伝いをしてるだけだってば!趣味なんかじゃないよ!」

 

そうだったのか……

そう思っていると、

 

「シャルロットどうした?」

 

「あぁ、輝義が来たんだ」

 

「おぉ、嫁ではないか」

 

ラウラまで登場した。

その恰好はメイドだった。

お前もか……ラウラ……

 

「……可愛いな、とても似合っているぞ」

 

いや、マジで似合ってんだよ。

いつもつけている眼帯外してる点もいい。

 

「そうだろうそうだろう!」

 

ご満悦ですね。

 

「ねぇ、輝義?僕の時と随分と反応が違うね?」

 

おっと、如何やら地雷を踏み抜いたみたいですね。

……シャルロットの顔が怖い。

 

「……大丈夫だ、シャルロットも似合ってるぞ」

 

「この格好で言われてもなぁ……」

 

「まぁいいではないか。それよりも早く店に入れ」

 

ラウラに言われるが少しばかり問題がある。

……店内には男が一人もいない。

これは精神的にキツイ……

 

「……女性しか入れないんじゃないのか?」

 

聞いてみるが、

 

「うぅん、そんなことはないよ?時間的な関係だと思う。

夕方頃になると男の人とか結構くるし」

 

だそうです。

 

「ほら、早く来い」

 

などと思っているとラウラに手を引かれ入店してしまった……

 

「「「「「「いらっしゃいませご主人様」」」」」」

 

メイド喫茶というやつですね。

 

中に入るとシャルロットが案内してくれる。

 

「どうぞこちらへ。こちらがメニューになります。お決まりになりましたらお呼びください」

 

めっちゃ様になってるやんけ……

 

なに頼むかな……

色々あるな。

…………よし、これにしよう。

 

「……いいですか?」

 

「む、いいぞ」

 

ラウラさんや、その言葉の使い方はどうなんだね……

え?このキャラで行ってるから問題ない?

あ、そうですか。

 

「……このオムライスと、これとこれとこのスパゲッティ、それにこのピザとこのピザをお願いします」

 

「承った。少し待っていろ」

 

そう言うと厨房に引っ込んでいった。

 

 

 

 

 

「あの、大河輝義君ですよね?」

 

そう声を掛けられる。

振り向くと女性陣が何故か待機していた。

 

「……そうですが?」

 

なんだろう?

 

「えっと、私達ファンなんです!」

 

……は!?え!?

 

「その、学園でⅠSの暴走事件の動画を見ました。

誰かのために戦っている姿がとってもかっこよかったんです」

 

えぇぇぇぇ……?

そんなこと言われても……

それにファンが出来るなら間違いなく織斑だろうに……

 

「あの、握手していただけませんか?」

 

「……まぁ、それぐらいなら」

 

「本当ですか!?やった!」

 

そっからは握手会に。

 

 

 

頼んでいたものが運ばれてくる。

 

「お待たせしましたー」

 

あぁ、旨そうだな。

 

さて食おうとした瞬間、

 

「おらぁ!てめぇら全員大人しくしやがれ!!」

 

なぞのぶそうせいりょくがなぐりこんできた!

 

お前……

ふざけんなよ……

こっちは腹減ってんだぞ?

 

……あれ?

強盗にしちゃ随分と装備が整ってるな?

どういうことだ?

 

「輝義」

 

小声でシャルロットが声をかけて来る。

 

「……どうした」

 

「あの人達間違いなく強盗なんかじゃないよ」

 

「……あぁ」

 

「嫁よ、今すぐこの場から逃げた方がいいぞ」

 

「……他の人たちは?」

 

「周りの人間よりも先ずは嫁だ。

嫁は世界で二人しかいないⅠSの男性操縦者だ。

天秤にかけても嫁に傾く」

 

「それにあいつらはただの兵士じゃない。

間違いなく専門的な軍事教育を受けている。

しかも数が多い。

見てみろ、あいつら馬鹿そうなふりをしているが何処から警察の突入部隊が入ってくるか、脱出経路などをしっかり見ている。

しかも人員の配置が間違いなくその道のプロだ」

 

そうはいってもな……

皆を置いては行けないしな……

 

コソコソ話していると、

 

「おい、ここに大河輝義がいるはずだ。出てこい」

 

ご指名を受けちゃったよ……

あんなごついおっさんに指名受けても全然嬉しくない……

 

「輝義、ダメだからね」

 

どうしよう?

 

「そこにいるのは分かっている。今すぐ出て来い。

出てこないのならば……」

 

「きゃぁ!」

 

「こいつから順番に殺していくとしよう」

 

くそ、人質はだめだろう。

出るしかないか……

 

「……俺は此処だ」

 

「……本人だな、こっちに来い」

 

「……その前にここにいる俺以外を解放しろ」

 

「いいだろう、だがお前とは別で二人残ってもらう」

 

くそ、そう来たか……

 

「……全員の解放が条件だ」

 

「ダメだ。

そこの金髪と銀髪お前たちだ」

 

「……分かりました」

 

そう言うと犯人たちは他の人たちを外に連れ出す。

 

俺達は両腕を縛られる。

……こんぐらいの縄なら余裕で引きちぎれるんだけど。

 

「……シャルロット、ラウラ」

 

二人を呼ぶ。

 

「なに?」

 

「なんだ?」

 

「……あいつらを制圧できるか?」

 

そう、俺はこれが聞きたかったのだ。

正直今の状況は最悪だが、最高でもある。

なにせ俺を含めてⅠSを持っている。

しかも、専用機という最高に自分に合った相棒を。

 

「……どうだろう。

正直キツイかな。体格もだけど力で負けてるから」

 

「私は一人ぐらいなら何とかなるかもしれんが……」

 

「ⅠSが使えれば楽勝なんだけどね」

 

今の話を聞く限り無理ではなさそうだな。

 

「……分かった。

すまんが協力してくれるか?」

 

「うん。いいよ」

 

「嫁が行くなら私も行くとしよう」

 

「……ありがとう」

 

正直二人が拒否したら俺だけで何とかする気だった。

 

「でも、後で間違いなく織斑先生に怒られるけど、それでもいいの?」

 

……それは嫌だな……

今からでも辞めようかな……

 

「まぁ、そうなったら私達も一緒に怒られるから大丈夫だよ」

 

シャルロットさん、それ全然大丈夫じゃないですよ……

 

まぁいい。

腹は括った。

あとはやるだけだ。

 

 

 

「……シャルロットとラウラは一番近くにいるあいつを頼む」

 

「分かった」

 

「うむ」

 

「……残りは俺がやる」

 

正直プライベートチャンネルが使えて良かった。

じゃなきゃ声なんて丸聞こえだし。

 

「……よし、行くぞ」

 

「3,2,1、今!」

 

一斉に走り出す。

 

制圧開始だ。

 

 




取り敢えずここまでにしときます。
こんな中途半端な所で切ってしまって申し訳ない……
明日また書くので許してください。




えー、途中主人公に対して動画で見たと言っていますが、
これは政府が本人に了承を取った上での公開です。
情報を隠していてもいつかどこからか漏れると考えた政府です。


感想くださいな。
あと活動報告の方も返信ください。


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