ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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投稿します。


48話目

 

 

一気に走り出す。

 

横目で見るとシャルロットとラウラは二人で一人を相手にしている。

あの分なら問題なく勝てるだろう。

 

 

 

「ふっ!」

 

俺は一気に距離を詰めながら殴り掛かる。

 

「なっ!?」

 

奴らは一瞬、驚いた表情をするが流石は精鋭と流石いうべきか即座に対応してきた。

 

「ッ!殺さなければどこまでやっても構わん!」

 

撃ってきやがった!

でも毎日それよりもでかくて威力のある重火器相手にしてんだよ!

それに比べりゃしょんべん弾なんだよ!

怖くもなんともねぇわ!

それに訓練相手は織斑先生、楯無さんとかなんだ。

あの二人の気迫に比べたらなんて事はない。

 

接近して一番手前にいる奴を殴り飛ばす。

 

「がぁぁ!?」

 

その間も撃ってくるが俺には当たらない。

それを見て奴らは驚愕する。

 

「クソッ!あいつどんな動体視力してやがる!?」

 

「なんで当たらねんだよ!?弾幕避けるとか普通じゃねぇ!」

 

精々がアサルトライフル程度。

ならば、銃口と目線、引き金を引くタイミングさえしっかり見ておけば避けることなんて簡単だ。

 

「うぉぉぉ!!!」

 

銃撃しても当たらないので無駄だと思ったのだろう、一人がナイフを構えて突っ込んでくる。

 

「よせ!敵うはずがない!!」

 

リーダーと思われる奴が叫ぶがもう遅い。

ナイフを持って構えていた腕を持って掴みそのまま地面に叩きつける。

 

「グッ!?」

 

気を失ったのだろう、そのまま動かなくなった。

 

その後も次々と近接戦を仕掛けて倒していく。

 

「クソォォォォ!!!???」

 

「がぁぁぁ!!!」

 

「ひぃ!?あいつは人間なんかじゃねぇ!怪物だ!」

 

口々に悲鳴を上げたりしながら俺に次々と意識を刈り取られていく奴ら。

 

最後にリーダーの男を残して全滅。

 

「なんなんだ貴様はぁぁ!!??

あんな動きが人間にできるわけがない!!」

 

そう言われてもな……

織斑先生は普通にやってるし……

まぁいいや、こいつも黙らせとこう。

 

「がっ!?」

 

殴って気絶させる。

そこにシャルロットとラウラが来る。

 

「輝義、終わった?」

 

「……こっちは問題ない。そっちは?」

 

「こっちも問題ないよ」

 

「って輝義!血が出てるよ!?」

 

ん?無茶はだめだって言ったでしょ

あ、ホントだ。

……撃たれたのかな?

 

「手当てするからこっちに来て、ここに座って」

 

「……頼む」

 

シャルロットは怒りながら手当てをする。

 

「もう!無茶はだめだって言ったでしょ!?」

 

「……すみません」

 

「もう!」

 

 

 

 

「はい、これでおしまい」

 

「……ありがとう」

 

「うん。これからは無茶したらダメだよ?」

 

「……はい」

 

そこへ安全確認を行っていたラウラが戻ってくる。

 

「確認してきたぞ。

特に危険物などは見つからなかった」

 

「ありがとうラウラ」

 

「それにしても嫁はすごいな!

あんな動きができるなんてな!

他に教官ぐらいしか知らないぞ!」

 

ラウラが褒めちぎってくる。

やめろよ照れるだろ。

 

「……二人共、今更だが怪我はしていないか?」

 

「うん、僕は大丈夫」

 

「私もだ」

 

ならよかった。

 

「じゃぁ外に出ようか」

 

「そうだな。ほら、嫁も行くぞ」

 

「……あぁ」

 

 

 

「手を上げろ!」

 

外に出た瞬間、警察の方々にいきなり

映画みたいなこと言われたんですけど……?

 

「僕たちは人質です!中の武装勢力はすでに鎮圧しました!」

 

「本当か!?

今からそちらに人を向かわせる!」

 

そう言うと警察官が数名こちらに向かってくる。

 

「今から身体検査を行います。

安全上やらなければならないので少し我慢してくださいね」

 

そう言うと、身体に不審物がないか調べ始めた。

二分程で検査は終わった。

 

「はい、異常なしです。

……あれ、大河君ですか?」

 

なんか気づかれたっぽい。

まぁここで隠してもしょうがないし。

 

「……はい」

 

「あぁ、やっぱり。

大変でしたね。そちらのお嬢さん方も」

 

「いえ、彼が守ってくれましたから」

 

「彼女さんですか?」

 

そう聞かれたのでこう答えた。

 

「……いえ、同級生です」

 

すると二人はすっごい不機嫌な顔に。

なんでや……?

本当の事言っただけやぞ……

 

「……どうした?」

 

聞いてみるが、

 

「ふん!輝義なんか知らない!」

 

「嫁よ、今のはない」

 

二人共取り合ってくれませんでした。

 

 

そういや俺、飯食い損ねた……

腹減ったなぁ……

 

 

 

 

ようやく学園に戻ってきた。

ふぅ……疲れた……

 

しかしゆっくりとする間もなく、織斑先生に呼び出された。

まぁ、理由はあれしかない訳で……

これから何を言われるかも大体想像つくわけで……

 

 

 

行く途中にシャルロットとラウラに会う。

のだが未だに不機嫌で……

 

 

「さて、何故呼び出されたかわかるな?」

 

「「「……はい」」」

 

「そうかそうか。

ならば説教の時間だ」

 

 

 

「お前たちは馬鹿なのか!?

特に大河!お前の立場をよく考えろ!」

 

「……ごもっともです」

 

「お前たちもだ!

何故止めなかった!?」

 

「止めたんですけど、それは出来ないって言って聞かなくて……」

 

「なら無理やりにでも止めろ!

こいつはそう言って無傷で帰ってきた試しがないんだぞ!?」

 

「今回もそうだ!

また怪我して帰ってきおって!

お前は毎回毎回何かしら怪我をしないと気が済まんのか!?」

 

その後もお説教は続いた。

三人そろってしっかりみっちり二時間ほど絞られた。

 

 

 

お説教が終わった後、織斑先生に止められる。

 

「大河、少し残れ」

 

「……はい」

 

そう言って残る。

何の話だろう?

 

「すまんな、伝え忘れていたことがあったんだ。

後日、警察の方で事情聴取があるから覚えておけ。

日程は後で連絡する。

あの二人にも言っといてくれ」

 

「……分かりました」

 

連絡が終わって帰ろうとしたら、

服を掴まれた。

 

なんだろうと思って織斑先生の顔を見ると、

泣きそうな顔をしていた。

え!?なんで!?

 

「ど、どうしたんですか?」

 

おろおろしながら聞くと、

 

「お前は毎回毎回、心配させて……

報告を聞く私達がどんな気持ちかわかるか?」

 

それを聞いて、本当に申し訳ないと思った。

 

「……すいません」

 

「今回も無事に帰ってこれたが次はそうじゃないかもしれないんだぞ!?」

 

「……はい」

 

すると、織斑先生は泣き出してしまった。

 

「ぐすっ、無事でよかった……

本当に……」

 

「……織斑先生」

 

「ずずっ、なんだ」

 

「……心配してくれて有難うございます」

 

「ありがとうじゃない!

そもそも心配掛けるな……」

 

ほわっ!?

織斑先生が抱き付いてきた!?

 

「ぐすっ……本当に心配したんだぞ……」

 

そう言われて、心が締め付けられた。

 

「……本当に申し訳ありません」

 

言いながら軽く抱きしめる。

ついでに頭をなでながら。

いつもちょっとはね気味な髪の毛は女性らしい柔らかい髪だった。

 

 

ーーーー side 千冬 ----

 

大河は今実家に帰っている。

久々で一日と短い時間だがリフレッシュ出来ればいいが。

 

 

今日、大河が帰ってくる。

 

 

 

大河達が武装勢力に人質として捕まったことを聞いて、

学校中が騒がしくなった。

 

あいつはまた面倒ごとに巻き込まれたのか……

何故あいつはこうも私達に心配かけるんだ……

 

 

 

オルコット達が先程職員室に殴り込んできた。

 

私達に三人を助けさせろと。

だがそれは無理だ。

学園の敷地外である以上ⅠSを展開することができない。

出来たとしても市街地で、しかも店内という狭い空間でⅠSを使えばどうなるか簡単に想像がつく。

人質ごと殺しかねない。

それにあいつらはいざという時に人を殺せない。

 

そういうのは大人の仕事だ。

大河がいるから感覚が狂ってるだけで本来ならば大河がおかしいのだ。

 

 

 

暫くすると警察から電話が架かってくる。

内容は大河達が自分で制圧して出てきたというもんだった。

……なんとなく分かっていたが……

はぁ……

 

 

 

大河達が帰って来た。

 

早速呼び出した。

飯を食ってないから腹が減った?

ふざけるな!こっちがどれだけ心配したと思ってるんだ!?

 

 

気か付いたら二時間が過ぎていた。

もういいだろう。

流石に懲りただろうしな。

 

 

あぁ、忘れるところだった。

後日、事情聴取があるからそれを伝え忘れていた。

大河を呼び止める。

 

伝え忘れていたことを伝える。

それが終わって大河が出ていこうとしたとき、

何故か、すごく遠くに行ってしまう気がして、咄嗟に服の袖をつかんでしまった。

 

そして大河がこちらを向いて顔を見た瞬間に涙が溢れてきた。

 

それから恨み言を言ってやった。

途中抱きしめられたが、これぐらいしてもらわなければな。

 

今回の事で改めて分かったがやはり大河の事が好きだ。

それになんだかんだ言って自分が女だってことを痛感させられた。

 

 

ーーーー side 千冬 ----

 

 

 






いやぁ……時間がかかってしまった。
本当は昼の十二時頃までに投稿するつもりが……
申し訳ない……


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あと活動報告で聞いたことの返信も出来ればお願いします。

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