ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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いちゃらぶちゅっちゅ書きてぇ……




57話目

旅館に着いてゆっくりできると思っていた矢先に部屋が山田先生と同じと言う思春期男子としてはかなりつらい状況に放り込まれ、どうしようかと悩んでいるこの頃。

 

「大河君?その、五日間よろしくお願いしますね!」

 

そう言って山田先生は、

ギュっと拳を握りしめて頑張りますよー!とか言ってるけど俺はそれどころじゃない。

なにせ年上の女性と、しかも美人!可愛い!胸がでかい!と来た。こんな状況は辛すぎる。別に嬉しくない訳じゃない。これでコミュ障じゃなければ、諸手を上げて大喜びしている所だが。

 

「そうだ、大河君は海に行かないんですか?」

 

そうだった。海があるんだった。

どうするか。

と、そこへ、

 

「輝義!海行こうぜ!」

 

織斑が登場。

てかもう着替えてんのね。早くない?

しかもその恰好で行くんですか?

浮き輪にゴーグル、あと潜りながら息するやつシュノーケルだっけ?を既に装着済み。準備万端じゃないですかやだー。

それよりも山田先生見てみなさいよ。

顔真っ赤にして手で顔を覆ってる。

でもチラチラ指の隙間から覗いてますね。

 

「海だぞ海!行こうぜ!箒達も行くって言ってたからさ!」

 

あ、多分これ断ってもダメな奴だ。

ま、元々行くつもりではあったから行くけど。

 

「……分かったから、少し待ってろ」

 

「おう!」

 

あ、そうだ。

 

「……更衣室何処だ?」

 

先ずは着替えなきゃいけない。

制服で海に入るわけにはいかない。

 

「更衣室?俺は部屋で着替えたぞ?」

 

……何?

いや待って織斑先生いるじゃん。

 

「……どうやって?」

 

「千冬姉、更衣室で着替えるからって行っちゃってさ。だから普通に着替えた。それに姉弟だから気にするようなもんじゃないだろ」

 

こいつすげぇわ。

 

 

その後、気を使ってくれた山田先生が水着を持って更衣室に行ってくれた為、部屋で着替えることに。

 

「……おい」

 

「何だ?」

 

「……お前は何故此処に残っている?」

 

「?」

 

いや、何言ってんだ?みたいな顔すんなし。

先に行きゃいいだろうに。

何故態々待つ必要があるんだ。

 

「……先に行けばいいだろう」

 

「なんでだ?別に待ってるぞ?」

 

あ、ダメだ。

もうあきらめよう。

こいつ、臨海学校って事で完全に浮かれていやがる。

 

「輝義の身体、相変わらずすげぇな」

 

服を脱ぎ始めた俺の身体を見て唐突にそんな事を言い始める。

 

「……なんだ急に」

 

「この傷、俺達を守って付いたんだもんな。そう思うとさ、なんかちょっとな」

 

まぁ、そうなんだけどなんか恥ずかしい。

さっさと着替えちまおう。

 

 

「て、輝義の輝義が馬鹿でかい……!」

 

何処を見て言ってんだお前。

はっ倒して織斑先生に報告すんぞ。

 

 

 

「……着替え終わった」

 

「お!じゃぁ行こうぜ!」

 

そうして俺達は海へ繰り出した。

途中ですれ違った旅館の人は俺の身体を見てギョッとしていたが、まぁしょうがない。

 

 

 

「おぉ!すげぇ!滅茶苦茶綺麗だな!」

 

「……あぁ」

 

「それじゃパラソルとか立てちゃおうぜ」

 

よし来た任せろ。

そう言うのは得意だ。

 

パラソルをブスッと地面に突き刺す。

そして開く。

あぁ……日陰……

忘れていたがもう既に七月。そりゃ熱い。

 

「あ!大河君と織斑君!」

 

「おーう!」

 

そう言って俺らを呼ぶ声が。

 

そちらに行くと、他クラスを含めた面々でビーチバレーをやっていた。

 

「二人も一緒にやろうよ!」

 

「いいな!よし、輝義やるぞ!」

 

「……いいぞ」

 

その時、女子達からこんな声が。

 

「織斑君もいい身体してるけど、大河君半端ないね」

 

「うん。正直あの腕で抱きしめてもらいたいかな」

 

「それに全身傷だらけっていうのがまたなんかいいよね」

 

なんか俺達の身体について談義し始めた。

 

「なんか、あの構図見たことあるなぁ」

 

「あれだよ、F○Oの主人公とヘ○クレスって感じじゃない?」

 

「あ!それそれ!」

 

F○Oですか……

しかもヘラク○ス……

バーサーカーじゃん。俺そこまでじゃないよ。

……だよね?

 

「やんないのかー?」

 

織斑が声を掛けたことで始まった。

正直、男子二人がくっつくのは反則だと言われたのでバラバラでやることに。

 

「大河君!あげるから打って!」

 

「……任せろ!」

 

そう言ってトスされたボールを叩きこむ。

 

「ふっ!!!」

 

ドパァァァァン!!!

 

「………………え?」

 

誰が上げた声かは分からないが、全員が驚きの表情を浮かべる。

そりゃそうだろう。

打ち込んだボールが地面を派手に抉って吹き飛んだのだから。

……俺も予想外です。

 

 

 

結局あの後、俺のボールは誰もとれないし、受けたら死んじゃうからと言われ、退場になった。くそぅ……

 

 

特にやることもなく、ボケーっとしながらバレーを見ていたのだが、そこに声を掛けられる。

 

「輝義!」

 

振り向くと、そこには水着姿の箒達が立っていた。

………………マジか。

 

「ど、どうだ?似合っているか?」

 

買い物で一回見ているはずなんだけど、外だからかやたらと似合っているように感じるのは気のせいではないだろう。

 

「……あぁ。皆似合っているぞ」

 

「それは良かったですわ。でしたら日焼け止めを塗っていただけませんか?」

 

ん?待って。

なんで俺が塗るの!?

自分で塗ればいいじゃん!?

 

「ちょっとセシリア!?」

 

「あら、シャルロットさんどうしたのですか?」

 

「どうしたの?じゃないよ!輝義に塗ってもらうの!?」

 

そうだ!もっと言ってやれ!

 

「そうですが?」

 

「え!?僕変なこと言ったかな!?」

 

「ですがシャルロットさんは今更ではありませんか。輝義さんとお風呂に一緒に入っておいて日焼け止めでどうこうではありませんよ?」

 

そうだ……俺とシャルロットは何も言い返せないんだった……!

 

「そうだった……!僕、人の事何も言えないんだった……!」

 

シャルロットはそこで納得しないでもう少し抵抗してほしかった。

あと一番反対するかと思ってた箒が何故か恥ずかしそうにしながらも乗り気なのは何故でしょうか?

 

ラウラは目をキラキラさせてるし、簪はさぁやろう、今すぐやろうって顔してるし。

布仏、お前は着ぐるみだから塗る必要ないだろ。

 

「さ、こちらへいらしてくださいな」

 

うん、今日の皆はなんか積極的ですね。

 

「はい。これを塗ってくださいまし」

 

「……分かった」

 

そう言うとシートの上にうつぶせになって寝転んだ。

何故か水着を外して。

 

「……何故、水着を外す?」

 

「あら、そこだけ塗らなかったら焼けてしまいますわ。だから全体にお願いします」

 

そう言っているが、もうかなり限界に近い。

 

「……塗るぞ」

 

「お願いしますわ」

 

そして塗ろうとしたのだが、

 

「ひゃん!」

 

「うおっ!?ど、どうした!?」

 

「輝義さん?いきなり塗らないで、少し手の平で温めてからお願いしますわ。びっくりしてしまいます……」

 

びっくりしたのはこっちだよ!

そんな声上げないでくれるかなぁ!?

しかしそんな願いは届かず、

 

「んっ……」

 

だとか、

 

「はぁう……」

 

だからそんな声上げないでくれ!

ただでさえ女子の、しかも美少女の肌を直接触っててもう一杯一杯なんだから!

 

 

 

 

長かった……

俺はやり切ったんだ……

結局、尻を除く背中側を全て塗った。

一番やばかったのは足と背中。

セシリアの声は凄かった。詳しくは言わない。

 

「んっ……はぁ……ありがとうございます。流石に前やお尻を塗ってもらうわけにはいかないですものね。こちらは自分で塗りますわ。ですので他の皆さんに塗って差し上げてくださいな」

 

ソウダッタ。

えぇい!この際腹を括るしかない!

どうせ逃げられんのだ!

 

 

もう大変だった。

 

「あっ……ちょ……輝義そこくすぐったい……」

 

箒は何時もの感じではなくしおらしくなってしまうし、

 

 

 

 

「ひゃ!んぅ……」

 

シャルロットは、必死に声を我慢しようとしてか余計に際どくなるし、

 

 

 

 

「私も嫁に塗ってやろう!」

 

ラウラ、お前は心のオアシスだよ……

ちゃんと塗ったけど。

 

 

 

「ん……ちょっとくすぐったい……」

 

簪、くすぐったいならちゃんと大きな声で言ってくれ!我慢する時の声が!!!

 

 

 

「ぶーぶー。わーたーしーもー」

 

布仏、お前は着ぐるみだから無理だって言ってるだろ。

 

 

 

 

俺は勝ったんだ!

本能という悪魔に!

全員やたらとエロい声上げるし、しかも肌はスベスベだし、柔らかいし。

マジであと少ししてたらやばかった。

そんな心の中で叫んでいた所に織斑先生が山田先生と共に登場。

 

「………………」

 

もう何も言えない。

いや、箒達もやばかったんだけど、織斑先生は圧倒的。

何がって水着と合わさって襲ってくる大人ゆえの色気。

つか、教師がなんて水着を着てるんですか……

 

山田先生?

チョモランマですね。はい。

その童顔にそれはレッドカードなんてレベルの反則じゃないぞ……

しかもそれでビキニ……!?ダメだろ……

 

「お、ここにいたか大河。……どうした、そこの小娘どもは?」

 

見ないようにしてたのになんで指摘してくるかなぁ!?

だって見れるわけないじゃん!?

皆(二人を除く)して顔を少し赤くしてんだもん!

しかも偶に、

 

「んっ……」

 

とか言ってんだもん!

見れるわけないじゃん!

 

まぁ、隠してもバレそうだからさっさとゲロったけど。

それを聞いた織斑先生と山田先生は、

 

「ふん、自業自得だな」

 

「はわわわわ!?

大河君!?い、いけないんですよ!?」

 

織斑先生は少しばかり不機嫌になり、

山田先生は顔を真っ赤っかにしてアワアワしている。

俺悪くないのに……

 

「おい」

 

織斑先生に呼ばれる。

 

「……何でしょうか」

 

「私にも塗れ」

 

ん?

……今なんて言った?

 

「……今なんと?」

 

そこで恥ずかしくなったのか、

 

「だから!私にも塗れと言ったんだ……」

 

最後の方は小さくなっていったが、

私にも塗れと。

……ふぅ。

なんか断ったらやばそうだから了承する。

 

「……分かりました」

 

「そ、そうか……」

 

「あわわわ!織斑先生まで!?大河君って大胆なんですね……」

 

織斑先生、恥ずかしいなら最初からやめといてください。

山田先生、そんな事言ってないで止めてほしかった。

 

「……では、行きます」

 

「頼んだぞ」

 

そう言って塗り始めたのだが。

 

「んぁ……ふっくっ……」

 

だの、

 

「は…ぁ……」

 

もうダントツでエロかった。

しかも鍛えているからゴリゴリかと思ってたけど全然そんな事は無くて、

ちゃんと女性らしい(女性らしいってなんだ)柔らかさもあって肌も箒達に負けず劣らずスベスベで。

もう俺、死ぬんじゃなかろうか?

 

 

山田先生は途中で逃げ出しました。

 

 

 

そんな天国のような地獄のような事を味わった。

 

 

 

 

 

 

それを遠くから見ていた生徒たち。

 

「うわぁ……皆えっろい顔してる……」

 

「大河君、良く耐えられるわね……」

 

 

 

「織斑先生が来たわよ」

 

「すっごい水着ね……しかもすっごい似合ってる」

 

「見て!織斑先生も塗ってもらうの!?」

 

「マジか。大河君やるなぁ……」

 

 

 

「あ、やまちゃん逃げ出した」

 

「耐性無さそうだもんね」

 

「……うっわ織斑先生エロすぎでしょ……」

 

 

 

 

 

何処からか見ていたうさぎさん

 

「ちょちょちょちょちょちょ!?」

 

「どうかしたのですか、束様」

 

「あ!見ちゃだめだよだめだよくーちゃん!!」

 

「何が……あぁ、輝義様ですか」

 

「……皆様凄い顔してらっしゃいますね。何ですか?いい年してこの程度で恥ずかしがっているのですか」

 

「いやだってあのちーちゃんですらあぁなっちゃったんだよ!?」

 

「何を今更」

 

「うぅ……最近くーちゃんが厳しい……まさか反抗期!?」

 

(私もやって欲しいなぁ、なんて。でも実際にやられたらどうなっちゃうんだろう、私)

 

そんな事を考えながら悶えるうさぎがいたとかいなかったとか。

 

「とっとと告白してしまえばいいのに。見ていてまどろっこしいですね」

 

そしてそれを見た銀髪娘が言ったとか言わなかったとか。

 

 




やべぇ……これR-15タグ入れないとだめだな……
調子に乗りすぎた……


てことでR-15タグ付けました。


感想、評価くださいな。

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