ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

64 / 132
今回の話ともしかしたらこの次の話で日常は終わりです。
そしたら遂に福音戦が開始します。


60話目

山田先生が隣に寝ているという状況に緊張して遅くまで寝れずに悶々としていた。

しかもちょいちょい寝言でなんか言ってるし。

小さいからあんま聞こえないけど。

 

 

気が付いたら寝てた。

 

 

 

 

次の日。

 

なんか意外としっかりと寝れた。

ただ布団が小さくて足が出て少しばかり寒かった。

 

自分のベッドが恋しい……

さて、朝、山田先生に起こされ、ボケっとしながら飯を食いに行く。

部屋を出ると丁度、織斑と織斑先生が部屋から出てきた。

 

「お、輝義。おはよう」

 

「……おはよう」

 

「山田先生、おはようございます」

 

「はい。おはようございます!」

 

「……織斑先生、おはようございます」

 

「ん、おはよう。どうだ、良く寝れたか?」

 

そう聞かれたので、

 

「……まぁ、そうですね。ただ足が出て少し寒かったです」

 

答える。

すると、笑いながら、

 

「やはりか。なんなら布団を二枚使えばよかったろう」

 

その手があったか……!

 

「それと、寝癖もなんとかせんか。ボッサボサだぞ」

 

そうだ。いつもだったら訓練があるから終わった後にシャワーで直せるんだけど今日は無いから寝癖が付いたままだった。

 

 

 

「おはよう輝義」

 

「輝義さん、おはようございます」

 

箒達と合流して早速飯を食べ始める。

朝も豪華で美味かった。

 

 

 

 

 

それから先生から説明があり、今日一日まで自由だから羽目を外さないようにと注意された。

 

 

 

「輝義!海に行くぞ!」

 

ドアを開けて入ってきたのは織斑だった。

ノックぐらいしなさいよ……

それに昨日もだったけどもう水着に着替えてんの。

浮かれすぎでしょ。

 

「早く着替えていこうぜ!」

 

分かったから急かすなってば。

 

「……少し待ってろ」

 

「おう!」

 

だからなんで着替えてる俺を見てるんだよ。

ホモか。

 

 

 

織斑に急かされながら着替えて取り敢えず海に行く。

既に箒達は居た。

君たちも随分と早いのね。

 

「てるよ……」

 

ズドォォォォォォォォン!!!!!

 

セシリアが口を開いた瞬間、何かがとんでもない音を立てて落ちてきた。

……いやなんなの?

砂浜に突き刺さってるのあれニンジンだよな?

 

「てるくん!遊びに来たよ!……あれ?いない?」

 

「束様、逆です」

 

「あれ?あ!いた!」

 

そう言って中から出てきたのはピンクのビキニを着た束さんだった。

昨日、裸を見ちゃったけど水着も凄まじいな……

何だあれ、水着からはみ出してるよ……

 

「てるくんおはよう!」

 

「……おはようございます」

 

「姉さん!?」

 

「箒ちゃんもおはよう!」

 

「おはようじゃないです!どんな登場の仕方をしているんですか!?」

 

「いやぁ、インパクトがあった方がいいかなって思って」

 

「ありすぎです!これじゃ……」

 

何かを言いかけた箒の言葉を遮って声が聞こえる。

 

「束ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

「げっ!?ちーちゃん!?」

 

水着姿の織斑先生が砂を巻き上げて走ってくる。

顔が阿修羅みたいになってる……

 

「お前はなんでこうも面倒事をしでかすんだ!」

 

あ、その後ろを山田先生が追っかけてる。

ばるんばるんしてらっしゃいますね。

 

「ちーちゃんストップ!?」

 

織斑先生が束さんを追っかけてる。

なんちゅうカオスな状況なんだ……

あ、束さんが捕まった。

 

「痛い痛い痛い!?束さんの頭脳が飛び散っちゃうよ!?」

 

「一回ぐらいそうなれ!毎度毎度お前の尻ぬぐいをさせられる私の気持ちになってみろ!」

 

「わぁぁぁぁぁ!!!???ごめんってば!許してよ!」

 

 

 

 

それから十分程格闘してこちらにやって来た。

 

「うぅ……ひどい目にあったよ……」

 

「自業自得です。姉さん」

 

「自業自得かと。少しは反省してください」

 

「てるくん、妹と娘が冷たい……」

 

そんなこと言われても……

 

「そもそもなんで姉さんが此処にいるんですか?」

 

箒が理由を聞く。

……あ、これ俺怒られるかも。

離れとこ。

 

「ん?聞いてない?てるくんと遊ぶ約束したからだよ?」

 

それを聞いた箒はこっちにつかつかと歩いてくる。

 

「輝義、どういう事か説明してくれるな?」

 

満面の笑みでそう言ってくるが目は笑ってない。

これはもうだめだ。

 

「この前私は言ったはずだ。姉さんと会ったりしたら報告するようにと」

 

「……仰いました」

 

「で?今回の事を私は聞いていないんだが?」

 

「……報告し忘れました」

 

その後、しばらく追及された。

因みにその時織斑が、

 

「なんかさ、今の輝義って浮気がバレた夫みたいだな」

 

こういっていたらしい。

いや、もう逆らえないんだって……

 

 

 

「輝義さん、その、そちらは……」

 

追及が終わった後にセシリアが聞いてくる。

まぁ、そりゃそうだろう。

 

「……束さんだ」

 

「いえ、それは分かっているので、ご関係を教えてくださいな」

 

関係?

何なんだろう……?

 

「……何だろう」

 

分からないから正直に答えたのだが、

 

「むぅ……」

 

束さんの機嫌が悪くなった。

なんでや……

 

皆もまたかよって顔してるし。

 

「君は昨日てるくんに日焼け止め塗ってもらってエロい顔してた子だ!」

 

「ちょ!?な、何を仰いますの!?」

 

「だってそうじゃん。ちゃんと見てたんだよ?箒ちゃんもちーちゃんもエッロい顔してたね。間違いない、あれははつじょぉぉぉぉぉぉ!!!???」

 

「束、そんなに反省したりないのか。そうかそうかならばとことん付き合ってやろうじゃないか」

 

「織斑先生、私も一緒に宜しいでしょうか?」

 

「篠ノ之か。いいだろう。共に日頃からこいつに面倒事に巻き込まれている恨みここで晴らそうじゃないか」

 

「二人とも待って!?流石に二人からだといくら束さんでも死んじゃうかなぁって……」

 

「お前は一回思いっきり痛い目を見た方がいい」

 

「てるくん助けて!」

 

「……束さん、頑張ってください」

 

「あんまりだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

そう言って二人は束さんを引きずって何処かへ行ってしまった。

無理だってば。あの二人には敵わないんだから。

 

 

それから皆で遊んだ。

時折、

 

「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!????」

 

とか聞こえたけど空耳だろう。

 

 

 

 

 

 

「てるくん酷いよ……束さんを見捨てるなんて……」

 

「……すいません」

 

今、俺と束さんは砂浜に立てたパラソルの下にいた。

束さんは戻ってきた後、のんびりとしていた俺の所に来て一緒に話をしたいと言って来たのだ。別にのんびりしていただけだから了承したのだ。

 

「てるくん!」

 

「……何ですか?」

 

「昨日皆に日焼け止め塗ってたよね?」

 

さっきも言ってたけど、見てたのかぁ……

そっかぁ……

 

「……見てたんですか」

 

「そりゃね。……嫌だった?」

 

「……別にそんな事はありませんよ。束さんなら変な使い方をしないでしょうし」

 

そこんところは信頼しているから別に構わない。

 

「そうなの?」

 

「……はい」

 

「そうなんだ……ふふっ」

 

これだけで嬉しそうにする。

 

「じゃあさ!私にも日焼け止め塗ってよ!」

 

なぬ!?

 

「……なんででしょうか?」

 

「だって皆だけずるいよ!」

 

そんなこと言われても

 

「ダメかなぁ……?」

 

そう言って答えを渋っている俺に上目使いで見て来る。

そんな目で見ないで!

無理なものは無理なんです!

 

「うぅ……」

 

泣きそうになる束さん。

あぁ!もう!しょうがないなぁ!

 

「……分かりました」

 

「ほんと!?やったぁ!」

 

おぉう……

物凄い喜んでいらっしゃる……

 

喜んで、早速準備を始めた。

シートを敷き、寝そべる。

その時に上の水着を脱ぐのを忘れない。

 

うわ……

すげぇ綺麗な背中だな……

 

「……それじゃ、いきますよ」

 

「うん。お願いしまーす」

 

昨日やったのと同じように塗っていく。

 

すっげ……

寝そべってるから束さんの大きな胸が押しつぶされてる。

それを日焼け止めを塗っているから真上から見ることになる。

そりゃもう凄い。

 

昨日は箒達全員に見られてて恥ずかしいし緊張してるしであんまり余裕はなかったけど、箒達のと、束さんと一緒に風呂に入ってたからか意外と落ち着いていた。

だからだろうか、昨日以上に息使いや、肌の感触が細かく分かる。

 

「んっ……」

 

「てるくんの手、すっごいおっきいね……」

 

「……そうですか」

 

「うん。それにとっても温かいし優しい」

 

視覚も感触も遥かに昨日より全然分かるもんだからやばい。

しかもやたらと艶めかしい声を上げるもんだからさらにやばい。

耐えろ……!耐えるんだ……!

今ここでやらかしてしまったら大変なことになる……!

 

「ぁん……」

 

「……束さん、もう少し声を抑えてくれると助かります」

 

「あ……ごめんね?大きかった?」

 

「……いえ、そうではないんですが……」

 

それからも、

 

「んんっ………………ふぁぅ……ぅぅん……!」

 

「はっ……はぅ……」

 

顔を赤くして時折ビクッとしたりする。

これ完全にそっち系のビデオになるよな……

 

そうして耐えること十分。

思ったよりも時間が掛かってしまった。

 

「……終わりましたよ」

 

「ん……ありがとう……」

 

「……大丈夫ですか?」

 

「うん……大丈夫……」

 

そう言ってはいるが、

顔は赤いし息も荒い。

……なんかいけないことをしているみたいで背徳感が凄い。

 

それから、皆とビーチフラッグや、泳ぐタイムを競ったりして遊んだ。

ただ、一つ気が付いた事がある。

俺、皆に日焼け止め塗ったけど自分に塗ってないから焼けた。

そりゃもうこんがりと。

……痛いの嫌なんだけどな……

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方、皆が旅館に帰った後に布仏に呼び出された。

何の用かは分からないが、取り敢えず行こう。

 

呼び出されたのは、旅館から一キロ程離れた岩場のあたり。

こんなとこに呼び出して何なんだ?

 

あ、居た。

 

「……布仏」

 

「おー、てるてるきたねー」

 

「……こんな所に呼び出してどうしたんだ」

 

「んー?ちょっとねー」

 

そう言うが、教えてくれない。

 

「てるてる、ちょっとあっち向いててあっちくれる?」

 

「……分かった」

 

「ありがとー」

 

そう言って俺は指示された方を向く。

此処には俺と布仏しかいないし今は会話もしていない。

だから波音と少しばかり拭いている心地よい風の音しか聞こえない。

穏やかな時間だな……

 

「てるてるこっち向いていいよー」

 

そう言われて向いてみるとそこには何故か水着を着た布仏がぁぁぁ!?

 

「お、おま、お前!?なんでそんな恰好!?」

 

「えー?てるてるに見てほしかったからかなぁ?」

 

だからってさ!

お前、その水着はダメだろ!?

 

なんで……!なんで……そんなに面積の小さいビキニなんだ……!?

 

それ、マイクロビキニってやつじゃないの!?

しかもこいついつもダボダボな服ばっか着てるから分からなかったけど滅茶苦茶スタイル良いじゃん!

 

出てるところは出てて、引っ込んでる所は引っ込んでる。

箒や束さんよりも少し小さいぐらいと言えばその大きさが分かるだろう。

 

顔を背けていると、むくれた声を出しながら、

 

「むー……てるてるちゃんと見てよー」

 

裾を引っ張ってくる。

 

「ねーねー見てよー」

 

「無理に決まっているだろう!?」

 

すると何故か身体をよじ登って来たのだ。

待て待て待て!!!

何故登ってくる!?

というか当たってるから!色々と!

 

「見てくれないならいたずらしちゃうよ?」

 

そう言うと肩の所までよじ登って来て、

 

「えいっ」

 

その掛け声と共にその大きな胸を頭に思いっきり押し付けてきたのだ。

その瞬間、

 

「ほわぁぁぁぁぁぁ!!!!????」

 

と、こんな声を上げてしまった。

しょうがないじゃん!?だって柔らかくて温かくてしかも良い匂いまでしてくるのだから。振り落とさなかっただけ偉いと思って欲しい。

 

「てるてる静かにしてー?皆にバレちゃうよー?」

 

そう言ってくるが

 

「何をしているんだ!?」

 

「んー?おっぱいを当ててるー」

 

当ててるー、じゃないよ!

 

「取り敢えず降りてくれ!」

 

「じゃぁ、ちゃんと見てくれるー?」

 

「分かった!見るから!」

 

そう言うとやっと降りてくれた。

あぁ……滅茶苦茶慌てたぜ……

 

取り敢えず布仏を改めて見るが……

やっぱりすごいと思う。

 

これは反則だって……

普段とのギャップが凄すぎて余計そう感じる。

 

「どうかな?」

 

どうかなって言われても……

 

「……似合ってると思う」

 

としか言えない。

だがそれだと不満だったらしく、

 

「えー、もっと他にないのー?」

 

と言われてしまった。

これ以上他に何を言えと!?

 

必死になって考えていると、

布仏は、笑いながら、

 

「あははは!ちょっと意地悪しちゃったかなー?」

 

意地悪しちゃったかなー?じゃないよ!

どんだけ考えたと思ってんだ……

 

「……でもなんで態々ここに呼び出してまで見せたんだ?」

 

「えー?だって私だって負けたくないんだもーん」

 

負けたくないって何にだ?

 

「……何に負けたくないんだ?」

 

「んー?ないしょー」

 

内緒って……

まぁ言いたくないんだったらいいけどさ。

 

「……ほら、寒くなって来たから浴衣を着ろ」

 

「はーい」

 

夏といえども日が暮れると海が近いから寒くなる。

既に冷え込んできている。

こうなると、俺は生まれてこの方病気になったことが無いほど体は丈夫だからいいが布仏はそうもいかない。女子だからあまり身体を冷やさない方がいいだろう。

 

「着終わったよー」

 

「……なら、帰るぞ」

 

「えーもっといようよー」

 

こういうが飯もあるしなぁ……

それに寒くなってきているしな……

 

「……飯もあるし寒くなって来ただろう」

 

「ご飯なら少し遅れても大丈夫だし、寒さならこうすれば大丈夫。てるてる、ここに座ってくれる?」

 

と言って俺を座らせると、その上に座ってきた。

 

「……おい」

 

「どうしたの?」

 

どうしたの?じゃないよ。

何そんなにナチュラルに座ってんの?

 

「ほらねー?これで温かいでしょー?」

 

いや、暖かいでしょ?じゃないんだって。

 

「……どいてくれ」

 

「嫌だった……?」

 

そんな目で見るなよ……

束さん達もだけどなんでそんなすぐに泣きそうになるのさ……?

 

「……別に嫌な訳じゃない」

 

「じゃぁいいよね」

 

良くないんだってば!

お前、自分の格好分かってる?

ビキニだぞ?しかもマイクロなんだぞ?

もうあちこちに温かくて柔らかい感触が当たってるんだよ!

おまけにいい匂いまでするし!

そして、それまで色々と抑えてきていたものが爆発した。

 

「お前分かってんの!?言っとくけどなぁ!?布仏だっていつものんびりしているからそう思わないかもしれないけど思いっきり美少女なんだぞ!?そんな女子が自分の膝の上に浴衣の下とは言え面積の小さい水着を着て座ってんだぞ!?それで嫌な訳あるかコンチクショーォォォォ!!!!」

 

そう言いきってハッとした。

 

「……俺は何を言っているんだ……」

 

あれ?おかしいな、目から汗が流れてきた……

それを聞いた布仏は優しい顔をして、

 

「その、ごめんね?」

 

謝りながら俯いている俺の頭を撫でてきた。

……今はその優しさが辛い……

 

「なんか悪いことしちゃったねー。

もう帰ろっか。それでご飯食べてお風呂入って綺麗さっぱりしちゃおう!」

 

そう言って旅館に二人で帰った。

 

 

 

因みに、傍から見ると身長二メートル近い大男が小さい女の子に泣きながら手を引かれているという目撃者が居たら間違いなく通報待ったなしの光景だった事をここに書いておこう。

 

 

 

 




質問に対する返答コーナー 

えー、意外と質問が多かったのでここで纏めて返します。

その一

Q ヒロインの追加はあんの?

A 多分無い。


その二

Q 買い物の時に千冬と一夏に会わなかったのか?

A 読んで出てきていなかったら会ってない。



その三

Q 束さん原作と似てなくない?

A だって原作じゃないもん。


その四

Q 赤椿は出ますか?

A 出ます。


その五

Q 箒と主人公の専用機はいつ出る?

A ストーリーを読み返して。
  それで書いてなかったら待ってて。


その六

Q 一夏の女体化はある?

A これはそういう話じゃない。だから出ない。


その七

Q 箒と束さんのおっぱいの大きさ教えて。

A 考えるな。感じるんだ。


その八

Q エロは書かんの?書くとしたらどんな感じで書くの?

A 取り敢えずこっちを優先で書く。
  どんな感じで書くかはその時によって変わる。
  
  


大体こんなもんかな。

毎回毎回読んでいただき感謝です。
感想も書いてくれて嬉しいです。
これからもどうぞ宜しくお願いします。


感想、評価等くださいな。








▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。