前話の本音ちゃん視点です。
ーーーー side 本音 ----
今日は篠ノ之博士まで臨海学校に参加してきてすっごい訳分からない状況になっちゃってたなー。
夕方、私はてるてるを旅館から一キロぐらい離れた岩場に呼び出してここまで来てもらっていた。
なんでかって言うと、昨日から皆がてるてるに水着を見てもらってずるいなぁって思ってこれから自分で選んだ水着を見てもらいたくてなんだけど。
あんまり他の人に見せたくないんだよねー。
なんか結構ジロジロ見られてて嫌なんだよー。
でもてるてるの事は好きだから見て欲しいんだ。
だからこうやって来てもらったんだけど……
ちょっと過激なの選びすぎたかなぁ?
まぁ何とかなるかー!
そしててるてるが来てここに呼んだ理由を聞いてくるけど教えてあげなーい。
だって好きだからーとか言えないもん。
それで、ちょっと向こうを向いててもらう。
だってなんか脱いでる所を見られるのはなんか恥ずかしいっていうか……
脱ぎ終わってこっち向いていいよって言っててるてるはこっちを向いたんだけど私を見た瞬間にすぐに顔を背けちゃった。
それも顔を真っ赤にして、大慌てで。
こんな反応をされると着て良かったよー。
まぁ、でもその反応は仕方ないかなぁ。
だって着ているのはマイクロビキニなんだもん。
我ながらよくこんな水着を着ようと思ったなぁ。
正直、しののんや、篠ノ之博士程ではないけどそれなりにおっぱいもあると思うんだよね。
実際、てるてるは私のおっぱいに視線が行ってるし。
でもやっぱり顔を背けちゃう。
見てほしいって言っても顔を赤くして無理だって見てくれない。
むー……それならこれでどうだ!
てるてるの身体をよじ登って行く。
更識家に仕える者として当然できるのだー。
一応警告はしてあげよう。
「見てくれないならいたずらしちゃうよ?」
それでも見てくれないならしょうがない。
ここはいたずらするしかありませんなぁ!
「えいっ」
思いっきり抱き着いておっぱいを頭に押し付けた。
その瞬間てるてるは、
「ほわぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
って変な声を上げた。
面白いけど、静かにしないと皆にバレちゃうし。
でもこんなに慌てても絶対に振り落としたりしない。
そんなところにてるてるの優しさが出てると思うなぁ。
その後、観念したのか見てくれるって言った。
降りて見てもらったんだけど、似合ってるとしか言ってくれない。
頑張って言葉を探して絞り出したんだろうけど、ちょーっといたずらしたくなっちゃうかなぁ?
もっと他に何かないの?って言ったら物凄く頑張って考え始めるから面白くてついつい笑っちゃったよ。
少し拗ねたような顔をする。
その後、どうしてここに呼び出したのか聞かれたから、
「えー?だって私だって負けたくないんだもーん」
とだけ答えておいた。
だって今この場で好きですなんて言えないしねー。
そしたら不思議そうにしてた。
そろそろ寒くなってきた時に、てるてるが心配してくれて、
浴衣を着るように言ってきた。
ここは素直に着ておこう。
そしたら帰るぞって言うからもっと居たいって言ったら、
理由を探して言ってくるけどそれぐらいじゃだめだよー。
反論して取り合えず座ってもらう。
そして、てるてるの膝の上に座る。
これで寒さは問題ないね。
そしたらてるてるが言い出した。
「お前分かってんの!?言っとくけどなぁ!?布仏だっていつものんびりしているからそう思わないかもしれないけど思いっきり美少女なんだぞ!?そんな女子が自分の膝の上に浴衣の下とは言え面積の小さい水着を着て座ってんだぞ!?それで嫌な訳あるかこんチクショーォォォォ!!!!」
正直、美少女だって言ってくれたり、嫌じゃないって言ってくれてすっごい嬉しいけど、なんか申し訳なくなってきちゃったよ……
だって目の前で顔を手で覆ってなんかないてる?んだもん。
頭を撫でながら謝る。
これは悪い事しちゃったかなぁ……
泣いてて何となくだけど少し可愛いなって思っちゃったのは内緒。
その後、てるてるの手を引きながら旅館に戻った。
こんなんだけどてるてると手を繋げて良かった。
相変わらずおっきくて分厚い手だったけどその分、とっても温かかった。
ーーーー side out ----
すいません……
もう福音戦まで少し待ってください……
色々と書きたいことがあるんや……
次回で何とかしますから……