ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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連続投稿再開と言ったのに早速日を跨ぐという……
申し訳ない……






76話目

 

 

 

飯を食べ終えてのんびりしていると、玄関の方から音がする。

 

「あ、千冬姉だな」

 

織斑がそう言うと、織斑先生だった。

 

「ん?大河に弾と蘭か。どうした?」

 

「……俺は織斑に招かれて泊りに来ました」

 

「俺はそれを知ってくっついてきました」

 

「私もです」

 

ここにいる理由を説明すると頷いて、

 

「そうか。ならゆっくりしていけよ」

 

そう言って恐らく自分の部屋に行ってしまった。

 

「……もしかして今回の事を言っていなかったのか?」

 

「忘れてた。でも怒ってる感じは無かったから大丈夫だぞ」

 

大丈夫かなぁ……

心配だ……

 

その後、蘭は泊まることをお爺さんに許してもらえなかったらしく先程帰って行った。

 

 

 

 

「輝義、先に風呂入ってきていいぞ」

 

織斑にそう勧められたのだが、俺は後でいいのだ。体を洗うのに時間が掛かるし。

 

「……いや、お前たちが先に入れ。俺はでかいから時間が掛かる。待たせるのは悪いからな」

 

説明すると、納得した顔をして頷いた。

 

「そうなのか?なら弾、先にいいぞ」

 

「お、悪いな。それじゃ先に入らせてもらうぜ」

 

「いいって。ゆっくりして来いよ」

 

「おう。あんがとさん」

 

そう言って弾は浴室に消えていった。

すると織斑は、

 

「なぁ、少し聞いてもいいか?」

 

何か聞きたいことがあるらしい。

なんだろうか?

 

「……いいぞ」

 

「正直に答えてくれよ?」

 

「……分かった」

 

別に嘘なんざつかないぞ。

 

「輝義って、千冬姉の事をどう思ってる?」

 

「……何?」

 

思わず聞き返してしまった俺は悪くない。

だって意味が分からないんだもん。今ここでそれを聞くの?

 

「……どういう事だ」

 

「いや、そのまんまだよ。輝義って千冬姉の事をどう思ってるのか気になっただけ」

 

そう言われてもな……

考えたことなんてないしな……

 

「……そうだな」

 

「…………織斑先生は何というか師匠、と言う感じが一番表しやすい言葉だと思う」

 

「どうしてだ?」

 

「……織斑先生が居なければ今頃俺は襲撃事件かVTシステムの時にとっくにくたばってたと思う。だけど織斑先生に色々と教えて貰って、見てもらっていたからこそ今の俺がある」

 

「いつか必ずあの人に追い付いて、勝ちたい。参ったと言わせたい」

 

「なんでだ?」

 

「……そんなの決まっているだろう。弟子は師匠を追い越してこそ弟子なんだ。それに」

 

少し間を開けて不敵に笑いながら言う。

 

「世界最強に勝ってみたいじゃないか」

 

もしかしたら聞かれているかもしれない。

だけどそれでもいい。俺からの挑戦状だ。

 

「そっか。んじゃさ」

 

「……まだあるのか」

 

「これでもう終わりだから教えてくれよ。な?」

 

「……いいぞ」

 

しょうがない、と思いながら麦茶を飲む。

どんな質問をされるんだ?

 

「千冬姉の事を女性としてどう思ってる?」

 

「ブフッ!!??」

 

「うおゎ!?」

 

こいつ、なんてことを聞いてきやがる!?

思わず吹き出しちゃったじゃないか!汚い!

 

「タオルタオル!!」

 

そういって織斑はタオルを持って来て拭き始める。

 

「……すまない」

 

「いや、聞いた俺が悪いからな。でもちゃんと教えて貰うぞ」

 

「……分かった」

 

しょうがない……

 

 

 

拭き終わった織斑はこちらを向いて再び聞いてくる。

 

「さて、教えてくれ。千冬姉の事を女性としてどう思ってる?」

 

しかし、こいつは弟としてそれでいいのか……?

まぁ聞いてくるって事は何かしらの理由があるんだろうけどさ。

 

「……正直に言えば女性としては物凄く魅力的だと思う」

 

くそ……

絶対顔赤くなってるよ……

 

「それで?手を出そうとは思わねぇのか?」

 

えぇ……

お前そんな事まで聞いてくんの……?

 

「……そうしたら織斑先生に迷惑が掛かるだろう」

 

「ふーん……そうなのか」

 

「……あぁ」

 

そうして話していると弾が風呂から出てきた。

 

「上がったぞー。次誰だー?」

 

「そんじゃ俺が入るわ」

 

「……おう」

 

織斑が風呂に行った。

その代わりに弾が俺の前に座る。

 

「聞きたいことがあんだけどさ、聞いてもいいか?」

 

なんだ、弾もか。

こいつは何を聞きたいんだ?

 

「……構わない」

 

「お、そうか。なら聞くぜ」

 

「……あぁ」

 

そう頷くと早速聞いてきた。

 

「IS学園での生活を聞かせてくれよ」

 

「……なんでだ?」

 

何故か聞こうとすると興奮した様子で答えた。

 

「だってよ!一夏と輝義からしたらそうじゃないのかもしれないけどさ、世の男共からしたら羨ましくてしょうがないんだぜ!?そんな状況の奴から話を聞かないなんてもったいなさ過ぎるだろ!?」

 

「……そうなのか」

 

「そうなんだよ!」

 

織斑が言ってた事が分かった気がする。

あれだ、顔はいいのにがっつきすぎて女子が寄ってこないタイプだ。

 

「……別に構わないが」

 

「じゃあさ、取り敢えずどんな風に思っているのか教えてくれ」

 

「……男が俺だけじゃなくて良かったと思っているな」

 

「なんでだよ?だって周りは女子だけでウハウハなんだぜ?」

 

「……俺がそんな奴に見えるか?」

 

俺は喜んで女子だけの場所に飛び込んでいけるような心の持ち主じゃないからな。

間違いなく今でもボッチだっただろうな。

織斑は分からんけども。

そんな俺を見て弾は申し訳なさそうに言う。

 

「……すまねぇ……無理そうだな」

 

「……だろう?それに男一人だったら間違いなく色んな意味で潰れてしまう」

 

「そうなのか……でも今思えば一夏もあんまりそういうのは聡い方じゃねぇからな」

 

「……それに色々と苦労することも多くてな」

 

本当に苦労することが多いのだ。

今までの人生の中で一番苦労していると思う。

 

「へぇ。例えばどんな事だ?」

 

「……色々と我慢しなければならない」

 

「お前……もしかして……」

 

下世話な話になってしまうが恐らく弾が想像している通りだろう。

 

「……そうだ。抜くことも出来ないし、ましてやその手の画像やら動画やらを持つことさえ出来ない」

 

「輝義お前……すげぇ……」

 

そうなのだ。

ぶっちゃけ所持していても何ら問題は無いだろう。

だが、それらの様な物を持っているとバレたら、と思うと無理だ。

どう考えたってあのような集団の中では間違いなく吊し上げられた上に社会的に殺される。

そんな恐ろしい事になってたまるか。

 

「輝義……もしかして入学してから一度も……?」

 

「……そうだ」

 

「すげぇぜ……」

 

驚愕した表情で俺を見る。

やめろ……!そんな目で俺を見るな!

 

 

 

そんな会話をしていると織斑が風呂から出てきた。

 

「輝義ー、次入れー」

 

「……あぁ」

 

さて、それじゃ風呂に入るとするか。

 

 

 

因みに風呂の大きさの問題は特に無かった。

広いお風呂でびっくりしました。

 

 

 

 

 

ーーーー side 一夏 ----

 

 

今日は輝義が泊まりに来ている。

トランプをやって弾の所の食堂に昼飯を食いに行って、それから弾と蘭も混ぜてトランプをして。

輝義がびっくりするぐらい弱くて勝つためにTシャツを顔に巻いたのにそれでも負けて。

面白かったな。

 

 

 

今は順番に風呂に入る。

弾と輝義に先に入って貰おうとしたのだが、輝義には時間が掛かるから先に入れって言われた。だから今は弾が入っている。

 

この機会だから千冬姉の事をどう思っているのか聞いてみるか……

多分、と言うか俺が見ていてだから本当かどうかは分からないけど千冬姉は輝義の事が好きだと思う。

 

なんで聞くのかってそりゃ弟として姉の幸せは願ってる訳だし、今までずっと俺の生活を支えるために働いてばっかりでそういう事には全く縁が無かったからな。

だから、もし千冬姉が輝義の事が好きなのなら俺はそれを応援したい。

 

応援するにしても先ずは輝義が千冬姉をどう思っているのか知りたい。

好感度によってはどうやってアプローチを掛けていくのか変わってくるはずだし。

 

 

 

そして輝義に聞いてみた。

最初に人間としてどう思っているのかを聞いてみた。

そしたら聞いた瞬間は驚いた顔をしたけどしっかり答えてくれた。

 

師匠、そんな感じだと。

 

それはそれは……

如何やら人間としては好意的には思っているみたいだな……

 

どうしてそう思うのか聞いてみた。

そしたら、

 

「……織斑先生が居なければ今頃俺は襲撃事件かVTシステムの時にとっくにくたばってたと思う。だけど織斑先生に色々と教えて貰って、見てもらっていたからこそ今の俺がある」

 

「いつか必ずあの人に追い付いて、勝ちたい。参ったと言わせたい」

 

そう答えた。

それでなんでそう思うのか聞いてみた。

 

「……そんなの決まっているだろう。弟子は師匠を追い越してこそ弟子なんだ。それに」

 

輝義はニヤッと笑いながら言う。

 

「世界最強に勝ってみたいじゃないか」

 

あー……何というか……

バトルジャンキーみたいな答えだな……

まぁ、でも俺も輝義に対してそう思っている所があるし、分からなくはないかな。

 

 

よし。

それじゃ本命を聞こう。

 

千冬姉を女性としてどう思っているのか。

 

そう聞いた途端に飲んでいた麦茶を思いっきり噴き出した。

俺には掛からなかったけど。

 

まぁ、そりゃ弟の俺の口からそんなことを聞かれればそうなるよな。

俺が輝義の立場だったら間違いなく同じ反応をすると思う。

 

 

 

麦茶を拭き終わって改めて聞いてみると答えは、

 

顔を赤くしながら女性としては物凄く魅力的だって言った。

 

お、これは脈ありか?

なんにせよ女性として魅力を感じているのであれば全然チャンスはあるって事だ。

忘れそうだけど、俺達と千冬姉は八歳離れている。

人によるだろうけど離れていると思ってしまう年齢差だ。

 

 

それから手は出さないのかを聞いてみたが、

 

やっぱりと言うか自分よりも千冬姉に迷惑が掛かるからと言った。

うぅん……ここなんだよな……

生徒と教師っていう明確な立場の違いがある訳だからそう簡単にはいかない。

俺はそうは思わないんだけど。

卒業を待つっていう事も出来るけどその前に輝義が誰か別の人を見つけないっていう保証は無いからな……

 

ここのところはこれから考えるしかないか……

 

 

 

 

 

その後、弾が風呂から出てきて俺が入った。

その前に千冬姉の部屋に寄る。

 

 

「千冬姉、いまいい?」

 

「ん?一夏か。いいぞ」

 

「相変わらず散らかすのが早い……」

 

「ふん……どうせ私はかたずけが出来ないからな」

 

拗ねるなよ……

昨日ピカピカに掃除したばっかりなのにもう下着やらつまみやら酒の空き瓶が転がっている。

今更ながらこんなんで嫁に行けるのだろうか……?

 

「おい。今失礼なことを考えたな?」

 

「そんな事はねぇよ」

 

なんで考えが読めるんだ……

自分の姉が人間を辞めている件について。

 

「また失礼なことを考えただろう」

 

「気のせいだって」

 

「ふん、まぁ今日は大河達が居るからな。勘弁してやる。それで?要件は何だ?」

 

そうだ。

余計なお世話かもしれないけどこれはちゃんと聞いておかないと。

 

「千冬姉って輝義の事が好きだろ」

 

「んぐっ!?」

 

あ、つまみの裂きイカを詰まらせた。

 

「ゲホゲホッ!お、おま、お前何を言っている!?」

 

「え?千冬姉は輝義の事が好きなのかな、って」

 

「……何時から気付いていた?」

 

「あ、好きなんだ」

 

「……そうだ」

 

顔を赤くしながら小さく答える。

おぉ!これはこれは!俄然燃えて来たぜ!

 

「で、いつから気付いていた……?」

 

「そうだな……あんまり覚えてないんだけど襲撃事件から暫くしてからかな?」

 

「かなり前からじゃないか……なんで気が付いた……?」

 

「正確には覚えていないんだけど、本当に何となくなんだよな。あれ?なんか千冬姉の輝義を見る目が違う……?って思って。それでちょいちょい見てて、輝義の事が好きなんじゃないかって結論に」

 

「そうなのか……弟に悟られて物凄く恥ずかしい……もう今すぐに山奥に引っ込みたい……しかも好きになったのが弟の同級生で年の差は八歳か……悲しくなるな……」

 

顔を手で隠してそう言う。

でもそんなことは無い。

 

「千冬姉、そんなことは無い」

 

「慰めか……」

 

「そうじゃねぇよ。さっき輝義に千冬姉の事をどう思っているのか聞いた」

 

「お前……」

 

少し驚いた、そして怒ったような表情をする。

 

「なんて言っていたか聞きたい?」

 

「………………………………聞かせろ」

 

考えてから聞かせてか。

まぁ自分の好きな人が自分の事をどう思っているのか気になるよな。

それと同時に怖いって感じでもあるんだろうな。

嫌われていたら、とか考えちゃんうんだろう。

 

 

輝義が人間としてどう思っているのか伝える。

輝義に対しての裏切りになっちゃうのかもしれないけど姉の幸せを願っている弟としてはな……

 

「そうなのか……大河はそんな風に言っていたのか……」

 

「あぁ」

 

「どう考えても女として見られていないな……嬉しいと思うがどうしても悲しい方が強いな……」

 

ドンドン落ち込んでいく。

ちゃんとこっちも伝えなきゃな。

 

「大丈夫だよ、千冬姉」

 

「何がだ……」

 

「輝義にさ、その後に女性としてどう思っているのか聞いたんだよ」

 

「そうなのか……?」

 

「あぁ。ちゃんと聞いたよ」

 

「それで……何と言っていた……?」

 

「聞きたい?」

 

「……聞かせろ」

 

「ホントのホントに聞きたい?」

 

「あぁ」

 

「どんな答えだったとしても?」

 

「…………あぁ」

 

よし。それじゃ教えてあげよう。

 

 

 

「女性として物凄く魅力的だってさ」

 

 

 

そう言うと千冬姉は安心からか少し涙目になっていた。

 

「それは本当か……?」

 

「本当だよ。だから、これから思いっきりアピールしちゃえよ」

 

「お世辞なんかじゃないな……?」

 

「かなり恥ずかしそうに言ってたから本当だと思うぜ」

 

肯定していくうちにドンドン涙がたまってくる。

輝義、あの千冬姉をここまで惚れさせてんのか。すげぇな……

 

「そうか……そうか……」

 

泣きながら、それでも嬉しそうに言っている。

でも今の段階じゃ千冬姉の初恋は実らない。

 

「千冬姉、輝義はあくまでも魅力的だって言ったんだ。好きだって言ったわけじゃないからな。安心はできないぜ」

 

「ぐす……そうだな……」

 

「あぁ。だからさ、教師とか関係なしにドンドンアピールして、振り向かせないと。じゃないと誰かに取られちゃうぞ?それでもいいのか?」

 

「……いやだ」

 

「なら夏休みが勝負だな。これからも色々とイベントとかはあるだろうけどまずはこの夏休みで、だな」

 

「そうだな……」

 

「俺も応援してるからさ。出来る事なら協力するから」

 

「あぁ……頼むぞ」

 

「ならまずは片付けが出来るようにならないとな?」

 

「う……頑張る……」

 

 

 

そうして千冬姉の部屋から出る。

さぁて、風呂に入るか!あんまり輝義を待たせるのもあれだしな!

 

 

 

千冬姉の為にもいろいろと考えなきゃな。色恋なんて無関係の人生だったわけだし。

どんな風に輝義を千冬姉に惚れさせるかな……

 

 

なんて考えながら風呂に浸かるのだった。

 

 

 

ーーーー side out ----

 

 






なんか一夏メインになっちゃった……

次回は side 千冬 をお送りします。




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