ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

9 / 132
8話目

今日から織斑先生と朝練が始まります。

朝の5時半に起きてアリーナへ。

早速織斑先生がいました。

 

「よし、ではやるか」

 

「......お願いします」

 

「ふむ、しかしお前は身体の方は出来ているな、

実技にいきなり入っても大丈夫だろう

それに多少無茶をしても良さそうだな」

 

織斑先生が悪い顔して笑ってるよ......

しかも無茶しても大丈夫って、俺死なないよね......?

朝練で死ぬとかやだよ......

 

「よし、ISの展開をしてみろ。

目標は、そうだな0.5秒を切れば良しとしよう」

 

この人俺の事をスーパーマンか何かと勘違いしてんの?

俺はそこらにいる一般ピーポーだよ?

初回からとか可笑しいでしょ

でも実際代表決定戦まで時間がないのも事実だから、

多少はね。

もっとも織斑先生に逆らえないんだけどね。

 

「......はい」

 

うおっ!?眩しいな!

 

「0.4秒か。上出来だ」

 

えっ?早くない?

俺凄くない?

俺ってばやれば出来る子だったんやな

 

「よし、次は武装の展開だ。やってみろ。

こちらも0.5秒としよう」

 

よっしゃいいとこ見せてやるぜ!

 

「0.7秒......どうした?

手を抜いたか?」

 

アイエェェェェ!?ナンデ!?0.7秒ナンデ!?

やばいぞ織斑先生おこだよ!

やらねば!死んでしまう!

 

「0.5秒か。よし、特別に最初のは許してやる。

ただし次回から本気でやれ。いいな?」

 

「......はい」

 

死ぬかと思った。

織斑先生すごい楽しそうな顔してるよ......

俺、今日が命日なのかなぁ......

 

 

「よし、ではやるぞ。

私は戦闘面での技術を見てやる。

とは言っても移動すら出来なければ意味がないからな。

今回は移動方法ぐらいは見てやる。

やってみろ。

他の詳しいことは放課後に教えてもらえ。」

 

やばいよぶっつけ本番なんて聞いてない......

ま、まぁやってみるしかない。

 

くっ!?コイツ案外難しいな!

あ、でも慣れるとそうでもないな

 

「歩行は出来るな。

次は飛行してみろ。」

 

早くない?

まだ歩き始めたばっかだよ?

 

「......分かりました」

 

おぉ!?浮いた!浮いたぞ!?

ふわふわしてる!楽しい!

 

「おぉ......!」

 

思わず声が出てしまった。

それぐらい楽しいし、嬉しいのだ。

 

「ほう、飛行も出来るか。よし、

そのまま移動してみろ」

 

織斑先生まじ鬼教官

 

しかし楽しいもんだな。

なんかこう、言い表せない楽しさだ。

 

「よし、次は上下前後左右どの方向でもいい、

もっと早く動いてみせろ」

 

えっ、もう?絶対進行速度早いって。

まぁやるんだけど。

 

「......分かりました」

 

しかし、もっと早くか。

どうすれば早く動くんだ?

 

ドン!!!

 

なっ!?めっちゃいきなり早くなったんですけど!

聞いてないよ!怖い!

あ、でも楽しいわ。

ジェットコースターみたいなもんかね?

あれより複雑な、動きをしなくちゃいけないんだけど。

しかしこの速度を維持しなきゃならんのか。

さっきの連続でやってみればいんじゃね?

 

結果。

もっと早くなった。

なんでさ!?

止められない辞められない!!!

どうしよう!

やばいよ!

このままじゃ壁にぶつかっちゃうよ!

あ、逆噴射すればいいか。

 

いくぜ!逆噴射ぁぁぁぁぁ!!!

よっしゃ止まったぁぁぁぁぁ......

死んだかと思った。

 

 

 

----side 千冬----

 

 

今日から約束していた、大河との朝練が始まる。

とりあえずは移動や飛行といった基本的な事をやらせようと思う。しかし出来によってはさらにその先に進む予定もあるが。

 

あいつは身体の方はもう出来ているからな

実際にやらせてみてもいいだろう。

 

最初はISと武装の展開をやらせてみた。

結果はISの方が0.4秒、武装は0.5秒という記録だった。

 

コイツ、本当に初心者か?

初めてやってこの記録だと?

 

クックック......!

これならばどんどん先に進んでも良さそうだ

あぁこんなに楽しいと思ったのはいつ以来だろうか!

 

さぁ次は歩行に移ろう。

やってみろと言うと難なく歩き始めた。

最初はやはり慣れていないからだろうが、少しぎこちなかったが十数歩、歩けばスムーズにそれこそ普段と変わらない歩きを見せ始めた。

 

次は飛行をさせてみよう。

殆どの人間はこの段階で苦戦する。

それはそうだろう。飛行機で飛ぶのとは全く別物なんだ。

最初は落ちたり意図しない方向へ飛んで行ってしまう。

 

が、コイツはそうでもないようだな。

かなり空間認識能力や空間把握能力が高いのだろう。

全くぶれる事なく浮いている。

しかもとても楽しそうな顔をしているな

あの強面の顔が楽しそうに笑っている。

なんだ笑えば中々カッコいいじゃないか。

普段から笑えばいいものを

 

次は前後左右上下好きな方向に向かって進んでみろと言った。

 

「なっ!?」

 

そうしたらいきなり瞬時加速(イグニッションブースト)をやって見せたではないか。

挙句、個別連続瞬時加速(リボルバーイグニッションブースト)までやってのけたのだ。

全ての事を初めて行ってそのままこの二つの高等技術をやってのけたのだ。驚かない方が無理だ。

 

さて、次は戦闘面を鍛えてやるか

あぁ、楽しみだ。

 

 

ーーーーside outーーーー

 

 

やばいよ。飛ぶのが楽しくてしょうがない。

もっと飛びたいとか考えてたら、

織斑先生から、

 

「よし、では戦闘訓練に移るぞ。

なんでもいい、武装を展開しろ」

 

と、言われた

どうするかな......

銃火器使いたいけどまともに狙った事どころか撃った事すらないからな、刃物系でいいか。

銃火器は牽制用で、後々誰かに教えてもらおう。

 

「ほう、私相手に剣で挑むか。

ますます楽しくなってきたぞ」

 

なんか織斑先生がすっごいやる気になっちゃったんだけど!?

なんで?俺そんな喜ばせるような事してないよね!?

 

「どこからでもいいぞ、さぁかかってこい」

 

ちくしょうこうなりゃヤケだ!

やってやんよ!

 

「フッ!!」

 

さっきの飛行訓練みたいに思いっきりスピード出しながら突っ込んだのに平然と防いで切り返してきた。

なんなんこの人?

 

「太刀筋はまぁまぁだな。

これから鍛えればいいか」

 

そんな感想を漏らすほど余裕だった。

クッソ!いくら切っても全部防がれちまう!

どうすりゃいい!?

数を増やしてみるか?

こうなりゃ両手剣じぁぁぁ!!!

 

 

 

ダメでした。

なんなん?

二方向から斬りかかられてんのにダメな所を指摘しながら全部防がれて、平然と反撃してくるし、もうなんなん?

 

「大河、お前何か剣道なんかをやった事はあるか?」

 

そう聞かれたので、

 

「......いいえ、一度もありません」

 

「そうかそうか。

よし、私の木刀を一本やるからこれからは暇な時に振れ。

いいな?」

 

「......はい、分かりました」

 

なんでも筋はいいから後は慣れて鍛えるだけとの事。

自分で頼んでおいてあれだけど、練習メニューが増えたぜ.....

 

 

 

 

----side 千冬----

 

戦闘訓練を始めたのだが、

いきなり瞬時加速で突っ込んでくるとは、中々度胸がある。

それに斬りかかってきた時の太刀筋もまぁまぁ。

これは鍛え甲斐があるな。

 

その後は数で攻めようとしたのだろう。

二刀流で斬りかかってくる。

驚いた事にこちらも中々筋がいい。

これは、楽しくなってしまうではないか。

しかし、攻撃が単調すぎるな。

もっとフェイントを入れるなりしなければ当たらんぞ?

 

直した方がいい所を指摘しながら訓練を行った。

 

終わった後に

剣道か何かをやった事はあるか?

と聞くと、一度もないと言うではないか。

初めてでこれでは、鍛えればどんなに強くなるか分からんな。

 

あぁ、明日の朝が楽しみだ。

 

 

 

----side out----

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。