今回は時間軸を少し飛ばします。
と言うか飛ばさないと夏休み編が何時まで経っても終わらない……
申し訳ねぇ……
織斑達が我が家に来て三日目。
その間に何か特にあるわけではなく、のんびりと過ごしていた。
今日は居間で皆で話をしている。
「それにしても……改めてみればどの子も美人さんばっかじゃない。向こうに行っている間にタラシにでもなったのかね?」
「……タラシじゃない」
「はぁ?この面々を見てもそれを言えるとでも?」
おう。織斑、うんうんって頷いているんじゃねぇよ。
というかそんなにか?まぁ政府から一夫多妻を薦められている身ではあるけども。
「で?本命は誰なのさ?」
「……母さんは何を言っているんだ」
「は?むしろあんたが何を言ってんの?こんだけ美人美少女が揃ってて何の感情も湧かないとかありえないから」
いやもう本当に何を言ってんだこの人?しかも本人達を目の前にして本当に何を言ってんだ。
「……母さん酔ってる?」
「ぶっ飛ばすよ」
「……すいません」
「ま、いいけどさ」
いや、良くないんだよなぁ……
母さんの発言のせいで箒さん達のお顔がスッゴイ事になっているんですよ。
おい織斑。お前はそんなに俺がいじられているのを見るのが楽しいのか。笑うのを堪えているのが丸分かりだぞこんちくしょう。
「本当に輝義にこんなに友人が出来るなんてね。信じられないよ」
「輝義ってそんなに友人関係がダメだったんですか?」
織斑が聞くと母さんは答える。
「そりゃもう駄目だったね。この顔も相まって自分から話しかけに行く事が無かったからIS学園に行くまで一人も友人なんて居なかったよ」
「でも今じゃ結構普通に話せてますけど?俺の友人とも普通に話せていましたし」
「多分皆の影響が大きいんじゃない?正直此処まで成長して帰って来るとは思ってなかったし。なんなら女しかいない環境に放り込まれて耐えられるか心配だったしね。まぁその心配は必要なかったようだけど」
さりげなく俺をディスるの止めてもらえません?
「輝義のなんか面白い話とかありませんか?」
織斑ぁぁぁ!!
お前はそんなに俺をいじって楽しいのかぁぁぁ!?
箒達も興味津々って顔で聞こうとしないで貰えませんか!?
「そうだね……」
母さんも答えようとしないで!?
でも止めようとしたが遅かった。
「面白いかどうか分からないけど、外を歩いているときに小さい子と目が合った時にそれだけで大泣きされた事があるね」
「えぇ……輝義何やってんの……」
「……何もしていない。本当に目が偶々合っただけなんだ」
「それから他人とあんまり目を合わせようとしなくなったね」
「その……よく頑張ったな……」
そう言って頭を撫でて来る箒。
でも今はその優しさが辛い……
まぁその後も女性陣は俺の昔話に花を咲かせていた。恥ずかしくて俺は爺ちゃんの畑やらの手伝いに逃げました。
今回はガチで短めです。
すまない……許して……
感想、評価等くださいな。