ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 刀鬼伝   作:黒猫白雪

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プロローグ~オラリオへ

そこは、オラリオから遥か東にある小さな村、今そこに一人の少年が冒険者になるべくオラリオに向かおうとしていた。

黒い着流しのような服を纏い腰に日本刀を装備して、漆黒の髪を靡かせ少年は6歳の頃から8年間世話になった木造の家をでる。

「行ってくるよ。ばあちゃん、冒険都市オラリオに」

そして、少年は決意胸にオラリオに旅立ったはずであった。

「はぁーーー意気揚々と家を出たのは良いけど、ここどこだよ」

そう、少年は村から出た深い森の中で絶賛迷子中であった。

「こんなことなら、村に来る行商人のおっちゃんに乗せてってもらうんだったな」

などと、過ぎたことを考えながら歩いていると

「うわぁーーーーーー」

森の奥から男の叫び声が聞こえてきた。

叫び声聞いた少年は声の聞こえた方向に走るとそこには1人の男を囲むように、ゴブリンと呼ばれるモンスターがいる。

「っ!」

少年は腰に差した刀を抜きゴブリンを1体袈裟斬りに斬り捨てた。

「せやっ!」

ザシュッ

男から標的を少年に変えた残りのゴブリン2体が少年目掛けて襲い掛かってくるが少年は1体を横凪ぎに斬り捨てもう1体を突きでとどめをさす。

やがて、絶命したゴブリンは灰になり魔石と呼ばれる小さな石だけが残された。

少年はゴブリンの血が付いた刀を振り血を落とし鞘へと戻すと、ゴブリンに襲われていた男が少年に声をかけてきた。

「兄ちゃん助かったぜ!ありがとな!」

と今襲われて死にそうになってた男が満面の笑みでお礼を言って来るのを見た少年は、警戒を解き男に返事をする。

「礼には及ばないさ偶々通りかかった時に襲われていたから助けただけだ」

「かっこいいねー!俺はランドってんだ!兄ちゃんの名前は?」

「俺は忍、鷹宮忍だ」

「名前の感じからして極東出身だな、忍って呼ばせてもらうぞ!」

「あぁ、好きに呼んでくれ俺はランドって呼ばせてもらう」

「ところで兄ちゃん俺が言うのもなんだかこんなところで何してたんだ?」

「今からオラリオに向かう途中だったんだ。冒険者になるために」

「なるほどな!」

するとランドは忍を見ながら意味深な笑みを浮かべてきた。

「兄ちゃん、さっき偶々通りかかっただけって言ってたがさては、迷ってたな」

図星をつかれて忍は苦笑いになりながら反論するが次のランドの一言で反論出来なくなった。

「そうか、オラリオは兄ちゃんが居る場所からは真反対なんだがなー」

ランドはニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながらそんなことを言ってきた。

それを聞いた忍は口を大きく空け、降参だとばかりに両手を上げた。

「降参だ。そうだよ迷ってたら偶々ランドがゴブリンに襲われてる現場に居合わせただけだよ」

忍が少し拗ねたようにそう言うと、ランドはある提案を忍にしてきた。

「なら、提案なんだが俺もオラリオに行商の関係で向かう途中だったんだ!忍には、助けてもらった恩があるし一緒に向かうか?オラリオまで案内するぞ!」

思わぬランドの提案に忍はここぞとばかりに食いついた。

「ホントか!それなら助かる!」

「あぁ!任せとけ!」

こうして、忍とランドは二人でオラリオ向かうのであった。

忍がランドとオラリオに向かい初めて2週間漸く、オラリオに付いた2人はお互いに礼を言い合い別れることになった。

「ランド、ここまでホントにありがとう。」

「なに、礼を言うのはこっちの方だ忍に会って無かったら俺はあのとき、ゴブリンどもに殺られてたからな」

「偶々通りかかっただけだよ迷子中に」

「また、会うことがあれば今度は、酒でも飲みに行こう!」

「あぁ!またな!」

そうして、忍はランドと別れてギルドに向かうことにした。

オラリオで冒険者になるには、ギルドで冒険者登録が必用だからだ。

「えぇっと、ここがギルドかデカイな」

忍がギルドの大きさに驚いていると、不意に後ろから声をかけられるその声は、ランドや忍の声とは違い女性の声だった。

「あの、初めまして!ギルドに何かご用でしょうか?私はギルド職員のエイナ・チュールと申します」

「冒険者登録をしたいんだがどこに行けばいいのかな?」

「新しく冒険者になるお方ですね!では、こちらにご案内します」

忍は冒険者登録の為にギルドにある小さなブースに通される。

「では、改めましてギルド職員のエイナ・チュールです。よろしくお願いします」

「あぁ、鷹宮忍だよろしく頼む」

「さて、早速なのですが所属ファミリアはどちらになりますか?」

忍は聞きなれない単語を耳にして眉をひそめる。

「ファミリア?それに入らないと冒険者にはなれないのか?」

「はい。そうですね原則そう言った決まりになっております。どこかの神の眷属になりファミリアに入らなくては冒険者になるための恩恵が授かれませんので。」

「そうか、わかった実はまだファミリアとやらに入ってなくてな良ければどこかファミリアを紹介してもらえないだろうか?」

「かしこまりました。では、少しお待ちください。」

そう言うと、エイナはブースから出ていき15分ほどで戻って来た。

「今、紹介出来るファミリアはこのファミリアになりますね。まずはファミリアに入団してからまたギルドにお越しください。」

「ありがとう!」

そう言ってギルドを出た忍だったが、内心ため息をついていた。

「ファミリアか、さてどこのファミリアに所属するか?」

エイナから渡されたファミリアの資料には、様々な系統のファミリアがあった。

ダンジョン探索系のロキファミリア

鍛冶系ファミリアのヘファイストスファミリア

商業系ファミリアのディアンケヒトファミリアなどなど

様々なファミリアの資料を渡された。

それを一通り見た忍はダンジョン探索系のロキファミリアに向かおうと足を進めることにした。

「まぁ、冒険者つったらダンジョン探索だもんなロキファミリアに行ってみるか!」

ロキファミリアに向けて歩いて居ると一人の少女とぶつかり少女が尻もちをついてしまう。

「すまない大丈夫か??」

「いったったー、こちらこそすまない冒険者くん」

そこで、忍は気付いたこの少女から下界のヒューマンやデミヒューマンともましてや、エルフ等とも違うもっと存在自体が違うと言うことにそんな風に忍が少女の顔を見て考えていると、不意に少女から声をかけられた。

「どうしたんだい?冒険者くん僕の顔をジーッと見て?さては、一目惚れかい??」

目の前の少女は考え事をしていた忍に対して茶化すようにそう言うと満面の笑みを見せた。

「フッ、そうだな似たようなもんだ」

忍も茶化してきた少女に対してそのように返すと少女は、慌てて何やら言い出した。

「なっ!僕にはベルくんと言う大切な子がいるんだ!気持ちはうれしいがごめんよ」

忍、オラリオに来て早速女の子に振られる。

「冗談だ」

すると忍は冗談だと言い少女に言うと今度は少女が怒ったように反論する。

「女の子の気持ちをもてあそぶなんて悪い子だ!」

「すまない。少しからかいたくなってな。自己紹介が遅れた。俺は鷹宮忍だ、今日オラリオに来てファミリアを探してる。」

頬を膨らませながら、少女も自己紹介をする。

「僕の名前はヘスティアだ!神さまだよ!ところで冒険者くん君は今、ファミリアを探してるといっていたね?」

「あぁそうだが」

「どこのファミリアに入るかは決めているのかい?」

「一応、ロキファミリアに行ってみるつもりだ」

忍がそう言うとヘスティアは悔しそうに呟く。

「ぐぬぬ、よりにもよってロキのところかーっ冒険者くんこれは、提案なんだが良ければ僕のファミリアに入らないかい?僕のファミリアはまだ団員が1人しかいないがその分アットホームたぜ!」

そう言われ、忍は考える(確かに人数の多いファミリアに入るより人数の少ないファミリアに入る方が自分の好きに動けるかもしれない)

「わかった。ただし条件がある。俺は好きな時にダンジョンに行くそれでもかなわないか?」

「もちろんだよ!」

「なら、入ろうヘスティアファミリアに!」

そう言うと、ヘスティアは満面の笑みで喜び

「ようこそ!ヘスティアファミリアに!」

忍の入団を歓迎した。

時同じくして、ダンジョン5階層、1人の白髪の少年が牛人型モンスターのミノタウロスに追いかけられていた。

「ほわぁぁぁぁぁ!」

「行き止まり!」

ダンジョンで追い詰められた白髪の少年がもうダメかと目を瞑ったその時、金色の髪を靡かせ女神にも負けることのない美貌を持つ少女がミノタウロスを切り裂いた。

「はぁー!」

ミノタウロスの返り血によって全身を血まみれにした少年に少女が声をかける。

「あの?大丈夫ですか?」

声をかけられた少年のとった行動は、、、

「ほわぁぁぁぁぁ!」

逃げることだった。

こうして、物語が始まる。

後にこの瞬間を神々はすべての始まりだと語る。

そう、この物語は一人の少年が英雄になる物語そしてもう一人の少年が最高へと至るまでの物語




という訳で連載初めました!よろしくお願いします
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