バトルシーンって難しいですね。
ブクマすごく励みです、ありがとうございます!
「そこの少年!暴行罪及び
ピンクブロンドのツインテールの少女は、そう言った。そしてその腿に見えているホルスター____おそらく実銃。何者だ?
「あ”?中坊?舐めてんじゃねえよ、銃はオモチャじゃねえんだよ。こっちこそヒーロー仮免持ちとして即刻逮捕だ。」
…ちょっとカッコつけてるのかもしれないが、俺とお前は仮免持ってないからな?通報はできるが、ここでの“個性”使用は本当は違法だし。そして__
「爆豪、やめろ。あれは実銃であいつはおそらく、___プロだ。何者なのかは知らねえが、恐ろしく強…」
そこまで行った時、きっ、と少女が視線を上げた。
「……っ!
さっきから黙っていた少女は余りの怒り故か、肩をプルプルと震わせる。そして、レッグホルスターの拳銃を抜いた。あれは…
「コルト・ガバメントや…あんなのが撃てるん?」
麗日が俺の考えを代弁するように呟く。…そういえば、確か麗日の職場体験先はガンヘッド事務所。あそこは武闘派だし、銃についてもある程度教わるだろう。
コルト・ガバメントは米国コルト社で作られ、長らく米軍正式拳銃であった名銃。その装弾数は最高8弾と少ないが、破壊力は高い。そして、到底中学生に間違えられるような少女に扱えるようなものではないはずだ。クソ親父に叩き込まれた知識がこんな所で役に立つとはな。世の中ってのは最悪だ。
少女はちゃき、と拳銃の
「手帳…?」
そこには、『国際武偵協会発行』という文字と『武偵免許:神崎・H・アリア』という文字が書いてあった。警察手帳みてえだな。いや待て。武偵…?何処かで聞いた…?…そうか、こいつはマズイかもしれねぇ。もし、
「おい爆豪、喧嘩する気ならやめておいた方がいいぞ。」
「あ”?」
「私もそう思う。やめたほうがいいよ。あの銃がもし使えるなら、あの子と爆豪くんが戦うと…爆豪くんが負けるかも。」
「ああ…やめた方がいいぜ爆豪。俺もフォースカインドさんとこで銃対策は少し教えてもらったが…あれは隙なんてまるでないぜ。どう考えても、プロっぽい。」
切島、麗日も言う。しかし、これがいけなかった。爆豪の闘争心に、火をつけてしまったのだ。
「上等だ…やってやらぁ。おいチビ、かかって来いや。」
それに対して、少女はもう一丁の拳銃を抜く事で答えた。
「最後の警告よ。暴行罪と
そして止める俺たちを無視して___2人の戦いは始まる。
バチッ、バチッ。
爆豪の掌から火花が散った。それが合図。
5メートルほど離れていた両者は距離を詰め、至近距離で戦い始めた。
少女は遠慮なく急所に爆破を入れようとする爆豪を背後に回ることでかわし、正確に爆豪の両手の籠手に銃弾を叩き込む。これに対して爆豪は爆破の反作用で飛び上がり…正確に狙いを定めて遠距離から再び爆破する。しかし驚くべきことにダッシュで走る事で攻撃をかわした少女は、反対側から三角飛びの要領で建物を蹴って飛び上がり、くるりと一回転して
「ぐっ⁈」
爆豪は振り返ろうしたところで___背中から地面に落ちた。一応、受け身は取れていたみたいなので、まぁ大丈夫だろう。
30分後。
「来なさい。」
爆豪をものの数十秒で、しかもほぼ格闘術だけで無力化したその少女の一言で、近くの高校、『東京武偵高』と書かれた場所に連れて行かれた俺たちは、きょろきょろと周りを見ていた。
バアンッ、バリバリッ!
そこには、高校…という言葉を疑いたくなるような光景があった。銃声に破壊音、軍用ローバー。戦争の道具に等しい物が、あちこちに並んでいた。すれ違う高校生や先生、恐らく中学生である子まで誰もが銃やナイフを持っている。世界的にも比較的平和な日本とは思えない、異様な光景。
「この光景って…待てよこの子はさっき武偵って言ってた…すると…まてよヒーロー近代史で武偵法ってやったよな確か武装探偵…一票差で衆議院で可決されなかったけどヒーローの理念と似たようなものを抱えていたとしてヒーロー法の制定の時参考になったとか…それがいるってことは可決された…?いやでも嘘って可能性もしかしその場合メリットが…ブツブツ……」
緑谷のブツブツは健在だな。そう。俺の予想が正しければ…恐らくだが、ここは。
その時、緑谷の呟きに含まれた単語を耳が拾った。
「if世界…いやパラレルワールド…」
そう、ここはおそらく、パラレルワールド。そして俺たちは…帰る手段を持たない、漂流者。
次回も頑張ります。
三千字超えられたら自分で自分を褒める。