GEEDream ~Be the one~   作:ENDLICHERI

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蒼「仮面ライダージードで、天っ才物理学者の桐生蒼空です!今回は第27話と第28話の間に起きていたイベントをお送りします!」

海「ちょっと蒼空。ブースの外、見なって」

蒼「え?何?・・・あっ、作者めっちゃ頭抱えてる・・・」

海「そりゃあ、いきなり台本通り読まないからでしょ!」

蒼「しょうがないでしょ、番外編なんだから、あらすじ紹介なんて関係無いし。という訳で、『番外編3 第27.5話その1』どうぞ!」


番外編3 第27.5話その1 託された物

~蒼空視点~

 

これは、俺たちが海から帰ってきて、すぐの出来事だ。

 

俺たちが海から帰ってきた時は、もう夜だった。香澄たちを自宅に送ったあとだから、まぁしょうがないか。でも、自宅の電話に何件か留守電が入っていた。でも、番号は全て同じ。最後の留守電に明日かけ直すとだけメッセージが入っていたから今日は寝た。

 

そして、次の日、自宅の電話がなった。

 

 

蒼「はい、桐生です」

 

?『あの~、桐生蒼空さんはいらっしゃいますか?』

 

蒼「ん?蒼空は僕ですが・・・」

 

早『あっ蒼空さんですか・・・。私、明坂早織と申します。・・・あの、落ち着いて聞いてください』

 

 

???・・・なんかやらかしたかなぁ。

 

 

早『実は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桐生錘さんが、亡くなりました』

 

 

・・・・・・え?今、なんて・・・・・・。

 

 

蒼「えっと・・・・・・、錘さんが・・・?」

 

早『・・・・・・はい。昨日のお昼くらいに・・・・・・』

 

 

この時の俺はショックが大きすぎて受話器を持ったまま、呆然としていた。実を言うと、海に行く前に一度錘さんの家に行ったからだ。あの時は、まだ元気だったのに・・・。そんな事を考えていた。

 

 

早『今日の夜、通夜を行います。場所は・・・・・・』

 

 

なんとか場所と時間は覚えれたけど、その日1日、カフェの仕事は全然出来なかった。終いには、海璃と万丈に休めと言われるほどだ。

 

通夜の時間も迫ってきて、あることに気付いた。服装だ。学生服すら無いから、ひとまず全身黒色の服で行くことにした。

会場に着くと、沢山の人がいた。皆錘さんの知り合いなんだろう、年配の方が多かった。その中から1人の女性がこっちに来た。見た目からして、20代後半だろうか。

 

 

?「桐生蒼空さん、ですか?」

 

蒼「・・・・・・はい」

 

早「改めて、明坂早織と申します。どうぞこちらへ」

 

 

通夜は粛々と進んでいき、俺は一度家に帰った。

 

そして次の日、葬式に参加した。全てが終わったあと、早織さんが俺のところに来た。

 

 

早「蒼空くん、少しお話があるの。場所を変えない?」

 

蒼「はい、どちらに行くんですか?」

 

早「錘さんの家」

 

蒼「っ!・・・・・・分かりました」

 

 

こうして、俺と早織さんは錘さんの家に向かう。家には誰もいない。なぜなら、ここの住人は亡くなって、俺はその人の葬式に参加してきたんだから。

俺たちは、錘さんとゲームをしていた部屋で向かい合って座った。

 

 

蒼「それで、話って?」

 

早「・・・ちょっと昔話に付き合ってくれる?」

 

蒼「?・・・・・・はい」

 

 

早織さんは、一度息を整え、話を始める。

 

 

早「・・・実は、あなたと会うのは今回で2回目なの」

 

蒼「え!?」

 

 

突然のカミングアウトー!おいおい、記憶を無くす前の俺は一体何をしていたんだ!?こんな綺麗な人と知り合いだなんて・・・・・・。っ!なんか悪寒がする・・・。よし、気のせいってことにしよう。

 

 

蒼「あの、2回目っていつぐらいの時に会ってますか?」

 

早「やっぱり、錘さんの言ってたとおり、記憶が無いんだね。・・・あれは、もう6年くらい前かなぁ。私、近くの総合病院の先生でね。その時に初めて私が担当した患者があなたなの、看護師としてだけど」

 

 

その後も早織さんは話を続ける。

 

 

早「私は初めて担当を持てたのが嬉しくて、あなたの名前を覚えていたの。ずいぶんと立派に成長して・・・・・・」

 

蒼「は、はぁ・・・。えっと、ちなみになんで僕が病院にいたんですか?」

 

早「分かりません。私はただ、あなたとお話してただけですから」

 

 

おいおい、『お話してただけ』って、大丈夫かよ?

 

 

早「これは、錘さんからのお願いだったの」

 

 

ヤベ、顔に出てたかなぁ。それとも、まさかこの人も読心術を!?

 

 

早「錘さんから『あの子の話相手になってくれ』と。最初は他愛の無い話をしていたんだけど、まともな会話が出来なかった。それから、『何か欲しい物がある?』って聞いたら、『スケッチブックと色鉛筆が欲しい』って言うの」

 

 

ごめんなさいね、ここで挟むのもどうかと思いますが・・・なぜスケッチブック!?6年くらい前って、俺9歳だよ!そんな歳でスケッチブックっておかしくない!?

 

 

早「私はスケッチブックと色鉛筆を買ってあなたに渡したの。そしたら、次の日から沢山話してきてくれたの。スケッチブックに『仮面ライダービルド』の絵を書いてきて、それを見せながら。ビルドのことを知ったのは最近だけど」

 

蒼「そうだったんですか・・・・・・」

 

 

その時から、ビルドのことを考えていたんだ、俺は。

 

 

早「・・・さて、ここに来た理由を話さないと」

 

 

ようやく本題か・・・。でも、ここで話す内容って何?

 

 

早「錘さんからの遺言、『この家を蒼空に渡す』と。家だけじゃなく、遺産とかも全て」

 

蒼「・・・・・・」

 

 

そういや、錘さん子供いなかったな。遺産をどうするかなんて、兄弟で話せば・・・。

 

 

早「蒼空という息子がいるから、そいつに全てを託すんだって」

 

蒼「・・・・・・・・・・・・」

 

 

錘さん、こんな化け物が息子かよ・・・!?でも、ありがとう。べリアルに息子って言われるより全然良い。

 

そんなことを思っていた俺は、きっと涙を流していただろう。それだけ錘さんの思いが嬉しかった。

 

 

 

こうして、錘さんの遺産を受け取ったんだけど、自分の家がある俺がずっとここにいる訳にはいかない。そんな時に、夜華が自分が住むと言って、今は夜華が錘さんの家に住んでいる。基本は、家の物を使ってないみたいだ。俺はたまに錘さんの家に行って掃除や仏壇へのお参りをしている。

 

 

 

 

俺は錘さんの思いに、しっかりと応えれる人間になる、あなたの息子として。心の中で、そう誓った。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

前書きすばらしいほどにメタ発言あったのに、内容暗いでしょ?このストーリーは書こうって決めてたんです。

27.5話その1ということなので、他にもあるかもね。


では、また次の話で。


ー2/19 追記:サブタイトルを変更しました。
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