GEEDream ~Be the one~   作:ENDLICHERI

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蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーたちと共に人々の平和を守っている。キングボトルを手に入れた蒼空は、べリアルとの戦いに勝利し、平和を取り戻した」
海「ねぇ蒼空。前回さぁ、べリアルの攻撃を防ぐ時にジードボトル使ったけど、原作だと6人兄弟の力を使ってたよね?」
蒼「ん?最近流行りのおそ◯さんのことか?そんな力存在するわk」
海「違う違う!ウルトラの方!」
蒼「あぁ、そっちね。その辺は・・・・・・大人の事情だよ。」
海「・・・・・・何それ?」
蒼「では、第31話、どうぞ!」


第31話 思いを受け継ぐ者

~蒼空視点~

 

蒼「・・・・・・え?」

 

 

開幕早々なんだよって思うでしょ?俺も思う。だって、目を開けたら急に白い空間にいるんだもん。ここにいるってことは・・・

 

 

蒼「やっぱり、あなたがここに呼んだんですね・・・・・・戦兎さん」

戦「まぁな。お前に『話したいこと』と『渡したい物』がある」

蒼「は、はぁ・・・・・・」

戦「まずは、『話したいこと』から。もうすぐ、魔王が現れる」

蒼「え!?・・・・・・まさか、魔王って俺の?」

戦「いや、『魔王を倒すために創られた魔王』だ。本当の魔王ではないが、相当強いぞ」

蒼「マジか・・・・・・」

 

 

魔王を倒すために創られた魔王って、倒す対象は俺だろうなぁ。

 

 

戦「それから、べリアルは生きてる。どこにいるかは分からないが・・・・・・」

蒼「え!?べリアルが生きてる!?」

 

 

ウソだろ・・・!? 昨日、あんなに頑張って倒したと思ったのに・・・。

 

 

蒼「今のままでは・・・・・・」

戦「そう、べリアルに勝つのは難しいだろう。昨日倒せたのは、べリアルの体力を皆で減らして、キングボトルの奇跡の力を使ってようやくってところだ。そこで!」

 

 

戦兎さんが2つのアイテムを見せてきた。

 

 

戦「右がビルドのハザードトリガーの力を最大限引き出すパワーアップアイテムを創るヒントとなるボトル、左がクローズのパワーアップアイテムのボトル。」

蒼「ビルドと、クローズの・・・?」

戦「あぁ。そのうちクローズのスクラッシュドライバーが使えなくなるからなぁ。あと、『ルーブ』を創ること。それが、今の課題だ」

蒼「ルーブ?・・・・・・どっかで聞いたような・・・あっ!」

戦「そう、お前のガールフレンドの変身する『ロッソ』と『ブル』、2つの力を1つにするアイテムを創れ」

蒼「なるほど・・・。って海璃は彼女じゃない!」

戦「違うのか?まぁ頑張れ!」

蒼「え!?ちょ、ちょっと!」

 

 

 

 

 

蒼「待ってくれ!!」

 

 

その言葉を言った時には、自室のベッドにいた。夢なのかなと思ったが・・・

 

 

蒼「・・・夢じゃなかった」

 

 

ベッドの上にビルドとクローズのパワーアップアイテムのヒントが置いてあった。

 

 

〈解。ローラビットボトルとドラゴンマグマボトルです〉

蒼「うわぁっ!・・・・・・え?何、何なの今の!?」

〈解。あなた様の中にある『魔王因子』が『ベリアルの遺伝子』と融合し、新たな遺伝子となりました。その能力の1つです〉

 

 

なんだそれ?まるで、通り魔にナイフで殺されて転生したらなんとス〇〇ムでした!みたいな・・・・・・。

 

 

〈そう思って頂いて構いません〉

 

 

あら、そう・・・・・・。

 

 

 

 

 

戦兎さんに言われたことと大賢者(なんとなーくの呼び名)のことは、後で研究室に行って考えることにした俺は、着替えて台所に向かった。そしたら、すでに朝食が並んでいた。

 

 

和「あっ、蒼空兄おはよう!」

蒼「おはよう。お前が作ったのか?」

和「うん!よく出来てるでしょ?」

 

 

トーストと目玉焼きにちょっとしたサラダだ。

 

 

蒼「まぁさすがにトースターが上手く使えなかったらさすがに」

和「目玉焼きの方!!」

蒼「冗談だよ。・・・・・・海璃と万丈は?」

 

 

辺りを見渡すと2人ともいなかったからな。

 

 

和「もう9時だよ?万丈は香澄ちゃんたちのところに行って、海姉はまだ寝てるよ。蒼空兄と海姉は昨日頑張っていたからね。どうせだったらもう少し寝ててもいいよ?」

蒼「いや、寝過ぎると逆に疲れそうだから。海璃を起こしてくる」

和「は~い!」

 

 

俺は2階に上がり、海璃を起こしに行く。だが、この考えが間違っていた。

 

 

蒼「おーい、海璃?そろそろ起きろー」

 

 

するとドアが開くが、

 

 

海「ふぁ~、おはよ~・・・・・・」

 

 

なんということでしょう。パジャマを着ていたが、少々服が乱れていて、いろいろ見えてしまっている。

 

 

蒼「・・・・・・・・・・・・」

海「・・・・・・?あ、蒼空~」

蒼「お、お、おはよう! あ、あぁ、和美が朝食作ってくれたから、早く来いよ。じゃ!」

 

 

それだけ言ってすぐに逃げ出した。このまま進んでたら俺の頭がオーバーフロー状態になっちゃうよ・・・・・・。

 

 

〈今の出来事を記録しますか?〉

 

 

絶っっっ対にしないで!!

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

蒼空が去っていったあと、

 

 

海「・・・・・・え?」

海(まさか・・・今の蒼空!?・・・・・・は!?)

 

 

自分の恰好を見た海璃は恥ずかしくなり着替えても少しの間、部屋から出てこなかった。

 

 

 

 

 

あの後、蒼空と海璃は何事もなかったかのように朝食を取り、朝食を終えた後、ビルドフォンに着信が入る。

 

 

蒼「ん?」

海「誰から?」

蒼「声のトーンが低いぞ、こら!・・・・・・もしもし、沙綾か?」

沙『蒼空、大変なの!・・・・・・』

蒼「・・・・・・わ、分かった!すぐ行く!」

海「どうしたの?」

蒼「伏井出ケイが脱走した!今万丈が戦っているって!」

海「っ!?私も行く!」

和「僕も!」

 

 

3人が出て行こうとして家の扉を開けたら、夜華が立っていた。

 

 

夜「おはようございます、主様」

蒼「おはよう!悪いけど、留守番頼む!」

夜「かしこまりました」

 

 

そして、蒼空たちは沙綾に教えてもらった場所に向かう。

 

 

 

 

 

龍哉は脱走した伏井出ケイを追いかけ、ある広い公園まで追いかけてきて、今戦闘中だ。相手は伏井出ケイではなく、彼が呼び出した『キャンサーゾディアーツ』だった。

 

 

龍「ぐわぁぁ!・・・くそっ、硬すぎだろ・・・・・・!?」

 

 

キャンサーのハサミがクローズのスクラッシュドライバーに直撃し変身が解除された。陰から香澄と有咲、そして、沙綾が見守っていたが、心配して駆け寄るとともに蒼空たちも駆け付けた。

 

 

香「龍君!!大丈夫?」

蒼「万丈!」

龍「くっ!・・・おせーよ!!」

蒼「悪い。・・・・・・っ!」

 

 

蒼空の視線の先には故障した龍哉のスクラッシュドライバーだった。

 

 

〈告。仮面ライダークローズのスクラッシュドライバーは現在使用できない状態です〉

(戦「そのうち、クローズのスクラッシュドライバーが使えなくなるからなぁ」)

蒼「・・・!そう言うことか!」

ケ「仮面ライダージード!!」

蒼「!?」

 

 

呼んだのは他でもない伏井出ケイだった。手にはトランスチームガンがある。

 

 

ケ「ここでベリアル様の復讐を!!」

 

 

そう言ってボトルを使い、『カプリコーンゾディアーツ』と『スコーピオンゾディアーツ』を呼び出した。

 

 

蒼「海璃、和美、万丈連れて安全なところに」

和「でも・・・」

蒼「いいから!」

海「・・・・・・分かった。行こう、皆」

 

 

海璃たちが離れると、ドライバーをを巻き、変身する。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』『ベストマッチ!』

『Are You Ready?』

蒼「変身!」

『プリミティブ!』

 

 

すると、伏井出ケイがドライバーと2本のボトルを取り出す。

 

 

蒼「・・・!?あのドライバーは!?」

〈解。以前、べリアルがキメラべロスに変身する時に使用した、『エボルドライバー』です〉

ケ「ベリアル様の意志は私が受け継ぐ!」

『エボルドライバー!』

『蝙蝠!』『発動機!』『エボルマッチ!』

『Are You Ready?』

ケ「・・・っ!・・・変身!」

 

 

伏井出ケイはドライバーの力に苦しみながら、変身した。その姿はまるでナイトローグのようで、手にはトランスチームガンとスチームブレードを持っていた。

 

 

『バットエンジン!フッハハハハハ!』

ケ「ははは・・・。死ねーーー!!!」

 

 

ジード対伏井出ケイ改めマッドローグとゾディアーツ3人の戦いが始まる。ジードは巧みに攻撃をかわしつつ攻撃していくが、さすがに4人が相手だと分が悪かった。ゾディアーツたちの攻撃を受け、さらにマッドローグのスチームブレードの一撃を受け、倒れてしまった。

 

 

ケ「ハハハハハ!貴様では私たちに勝つことはできない!!」

蒼「ふん!数に頼らないと勝てないくせによく言うよ。これならどうだ!」

 

 

取り出したのはキングボトルだ。ジードはスペシウムボトルを抜き、キングボトルを挿す。

 

 

『キング!』『ベストマッチ!』

『Are You Ready?』

蒼「ビルドアップ!」

『ロイヤルメガマスター!』

 

 

ロイヤルメガマスターになったジードはキングソードを使い、4体を相手にする。キングの力で4体を圧倒する。ジードはまず、キャンサーを倒すことにした。そして、緑色のボトルを取り出す。それは、昨日ベリアルを倒した時に手に入れたリトルスターのボトルだ。

 

 

『ランス!』

蒼「よし・・・」

 

 

ジードはキングソードにボトルを挿し、キングソードが緑色に光り手をかざすと、キャンサーに突き刺すように技を放つ。

 

 

蒼「はぁぁ・・・ランススパーク!」

 

 

まずキャンサーを倒し、続いてカプリコーンを対象にした。水色のボトルをキングソードに挿し、技を使う!

 

 

『バーチカル!』

蒼「ふっ、はぁぁ・・・、バーチカルスパーク!」

 

 

キングソードを腰の位置で持ち、右手を弧を描くようにキングソードの位置まで持っていき、斬撃をカプリコーンに向け放ち、倒す。そして、スコーピオンに対し、黄色のボトルを使う。

 

 

『87(エイティセブン)!』

蒼「87フラッシャー!」

 

 

先程の2つの技は剣の状態で使っていたが、今回は杖の状態で使用する。持ちての部分から黄色の光線を放ちスコーピオンを倒す。

 

 

ケ「くっ!キングの力は貴様が継いだか!!」

蒼「継いだのは力じゃない、思いだ!!」

 

 

ジードとマッドローグの一騎討ちが始まる。スチームブレードとキングソードを何回かぶつかり、ジードがスチームブレードを叩き落とし、さらにトランスチームガンをマッドローグの手から落とし、斬りつける。

 

 

ケ「くうっ!貴様ぁぁぁ!!!」

『Ready Go!』『エボルティックアタック!』

 

 

マッドローグがレバーを回し、背中から羽を出してジードに攻撃しようとしたら、紫色の風がマッドローグの動きを封じていた。

 

 

ケ「な、なんだ・・・これは・・・!?」

蒼「・・・!?」

海「蒼空!」

 

 

マッドローグの動きを封じたのはブルウィンドに変身した海璃だった。手にはルーブスラッガーブルを持っている。

 

 

海「そろそろ決めるよ!」

蒼「あぁ。勝利の法則は決まった!」

 

 

そして、2人は赤色のクリスタルとボトルをそれぞれの武器にセットする。

 

 

『ストリウム!』

海「セレクト!クリスタル!」

『タロウ!』

 

 

ジードは杖モードから、ブルはスラッガーを逆手で持ち技を放つ。

 

 

蒼「ストリウムフラッシャー!」

海「ダイナマイトスラッシュ!」

 

 

2人の炎の光線がマッドローグに炸裂し、マッドローグの変身が解除された。海璃は変身を解き、伏井出ケイが落としたボトルを2本を拾う。それを蒼空に見せつけると、蒼空も変身を解き、エボルドライバーを拾いに行こうとするが、

 

 

蒼「・・・!?くっ・・・・・・!?」

 

 

突如めまいに襲われるが膝をつくことはなく、ドライバーを拾おうとするが、赤い手がドライバーを持ち去ってしまう。

 

 

ス「悪いな~、これは俺の物だ」

蒼「っ!?スターク!何でここに!?」

 

 

エボルドライバーはスタークの手の中にあった。

 

 

ス「折角だ。ちょっと遊んでやるよ」

蒼「・・・・・・っ!」

海「だったら、私はアンタと遊びながら、倒してあげるよ!」

和「僕も、アンタを一発殴りたかったんだよなぁ・・・、スターク・・・!」

龍「俺も戦う・・・!テメェをぶっ倒す!!」

香「龍君、気を付けて!」

沙「有咲、私たちは伏井出ケイを押さえつけておこう」

有「わ、分かった!」

蒼「・・・・・・。スターク・・・!」

 

 

ここからスターク対4人のライダーの戦いが始まる。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ロイヤルメガマスターの必殺技のシーンは文で書こうとしましたが、心が折れました。どんなのか知りたかったら、すいませんが、動画サイトで探してください。
ちなみに、ランス、バーチカル、87(エイティセブン)、ストリウムボトルの名前の由来は、ただただキングソードを使うために、なんとなーく決めました。


ただね、1個言っていい?答えは聞かないけど。・・・・・・番外編、要る?


では、また次回。

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