GEEDream ~Be the one~ 作:ENDLICHERI
では第1話どうぞ
何もない白い空間。でも目の前にある映像が現れた。赤と青の戦士が戦っていた。名前はビルド。丁度グラフのような白い線に沿って必殺技を放っていた。横を見れば、空を飛びながら銃を連射してたり、別の映像には分身して刀に炎をまとわせて怪物を斬ったり、また別の映像では左腕の掃除機(?)で敵を寄せ付けながら右手のオーラを敵にめがけて放つシーンなど、様々なビルドの戦闘シーンが流れていた。
だが、いきなり白い空間は黒に変わり、目の前には、恐ろしい眼が現れた。眼は人のような姿となり、こちらに歩いてくる。尖った爪のような手でこちらを掴み、飲み込み、支配するように・・・
途端に怖くなり目をつぶった。
目を開けると、そこは見慣れた光景だった。
?「・・・はぁ、最悪だ」
少年はさっきまでの光景は夢と分かり、安心するも、テンションは低かった。少年はベッドから起き上がり自分の机の上のパソコンの電源を入れ、ある画面を開いた。
?「仮面ライダー・・・ ビルド・・・」
画面には『仮面ライダービルド』と書かれたタイトルのweb小説が出ていた。
?「うわ、まだ6時じゃねえか、また微妙な時間だなぁ」
少年=桐生蒼空(きりゅうそら)は目覚まし時計を見て更にテンションを落とした。蒼空はいつも7時起きて身支度をして9時から喫茶店で働くからだ。
ちなみに蒼空は学校には行っていない。彼曰く「勉強する必要はない」だそうだ。天才的頭脳を持っているんだと。実際高校入試の問題は全問正解だった。
それともう一つ、彼には約1か月前までの記憶がない。これは気にしているが表には出していない。心配させたくないんだと。
蒼空の簡単な説明はこの辺にして(誰に対して言ってるんだろうな、この作者は)、取りあえず朝食を取ろうと思い2階の自室を出て、1階のリビングに向かう。リビングの扉を開けると1人の男性がリビングでくつろいでいた。
蒼「はぁ、刃さん、他人の家に勝手に上がっといてのんびりテレビ見るなんて警察のする行動か?」
刃「ん、おはよう、蒼空。心配して来てるのにその言われようはどうかと思いま~す。」
蒼「俺が起きてる時に来るならともかく、寝てる時に来るのはどうかと思いま~す。」
この男性、刃野正弘(じんのまさひろ)。警察官で、超常犯罪捜査課という課に所属していて、蒼空の生活を支えている。
蒼「まぁいいや。刃さん、飲み物かなんか用意しようか?」
刃「そーだなー、じゃぁコーヒー頂戴?」
蒼「はいよ。」
蒼空が刃野刑事のことを「刃さん」と呼ぶ理由は、蒼空が記憶を失う前は、そう呼ばれていて記憶を失ったあと親しみやすくするために、そう呼ぶように言った。当の本人はこの呼び方が気に入っており、今は蒼空にだけそう呼ばれている。
刃「そういえばお前、『いつも』の夢でも見たのか?テンション低いけど」
蒼「あぁ、そうだよ。『いつも』のあの夢、『ビルド』の夢を見ちまったの。はい、コーヒー」
刃「そうか・・・寝不足とかないか?大丈夫か?」
蒼「大丈夫、この後の仕事には影響ないから。心配しなくていい。それよりも俺はあんたの方を心配してるけどね?」
刃「ん?」
蒼「じ・か・ん」
刃「え?・・・ハ!やば!蒼空、コーヒーありがとう。行ってきまーす!」
そう言って、コーヒーを一気飲み、荷物や上着を持って慌てながら家を後にした。
蒼「自分の家じゃないのに」
蒼空は呆れながらも、この時間がうれしく微笑んでいた。
その後、朝食と着替えを済ませ、身だしなみを整えると、ある部屋に向かった。そこはカフェスペースだった。彼が働く喫茶店とは、自宅兼喫茶店『nascita』、つまり自営業だ。ただ、問題は世間的には高1が自営業はどうなの?ということで刃さんや一応のマスターが手助けしてくれている。
蒼「さてと、開店準備しますか?」
?「Buon giorno! 蒼空君?」
蒼「うおっ!びっくりした~」
テンションの高いこの男性は石動惣一。名義上『nascita』のマスター。料理は出来るが、コーヒーはものすごく不味い。蒼空との出会いは、記憶を失って路地裏に倒れているところを石動が見つけた。その後1度警察に連絡して、来た警察官が刃野刑事だったので家まで案内した。蒼空の家は喫茶店でもあったため石動はカフェを経営しながら蒼空を支えたいと言い、昼間は石動、早朝と深夜は刃野が蒼空を見守るかたちとなった。
蒼「マスター、もうその乗りいいから、開店準備手伝ってよ。」
石「もう、相変わらずドライだなぁ。」
ちなみに石動にも敬語を使わないのは石動からのお願いだった。
お店を開店してからは、蒼空と石動、2人がそれぞれホールやキッチンに入り、お店を回していた。ちなみにコーヒーは全部蒼空が淹れていた。夕方には学生もちらほら来ていた。その中で蒼空はある1組が気になっていた。姉妹で姉は猫耳ヘアーで子供っぽく、妹の方はしっかりしていた。逆じゃね?と思いながら蒼空は別のことを考えていた。妹の方から何かを感じる。正体が分からないから余計気になっていた。
その姉妹は閉店時間6時になると店を後にした。蒼空は石動に店の後片付けをお願いしてあの姉妹を追いかけた。
すると突然、怪物が現れた。姉妹に襲い掛かろうとした。
蒼「ッ!危ない!」
蒼空は無意識に飛び込み姉妹を怪物から離した。
蒼「危なかったぁ。2人とも大丈夫?」
姉「あ!さっきのカフェの人!」
妹「お姉ちゃん・・・あ、助けてくれてありがとうございます」
蒼「いえいえ。それよりも早く逃げて。」
姉妹「「はい」」
姉妹を逃がすと蒼空は怪物の方を向いた。が、怪物の腕が蒼空に向けて振り落とされていた。
蒼「グッ!」
受け身もできず蒼空は吹き飛ばされた。怪物は獲物を逃がした奴が許せないと言わんばかりに蒼空を攻撃してきた。気づけば人気のないとこまで来ていた。
蒼「流石にやばいかなぁ」
この状況の中、
?「今死なれると困るんだよなぁ。まぁ、頃合いってことか」
近くの壁の上には人影があった。手にはベルトとボトルが2本。それを蒼空に向けて投げた。
蒼空が諦めかけた時、どこからともなく謎の物が蒼空の近くに投げられた。
蒼「これって、まさか・・・」
見覚えがあった。それは夢や最近見ている小説に出てくる『ビルド』のアイテムだった。
?「そいつを使って目の前の怪物を倒せ。お前にはここでリタイアされては困るからな」
蒼「ッ!誰だ!」
蒼空の問いかけには答えず、代わりに怪物が攻めてきた。蒼空は攻撃をかわし、
蒼「やってみるか」
『ビルド』のアイテム、『ビルドドライバー』を腰に巻いた。そして2本のボトルを振り出した。怪物がたじろいでいた。それもそのはず、蒼空の後ろから沢山の数式が出てきているのだから。ボトルの蓋を正面に合わせ、
蒼「えっと~、よし。さぁ、実験を始めようか?」
ボトルをドライバーに挿す。夢の映像を思い出しながら
『ジード!』『スペシウム!』
『ベストマッチ!』
記憶にないボトルに少し疑問を抱きながらレバーを回し、あのセリフを言う。
『Are You Ready?』
蒼「変身!」
蒼空の前には赤と銀色の身体の戦士、後ろには黒がメインで所々に赤いラインが入った闇の化身みたいな戦士。2人の戦士が蒼空で一つになり1人の戦士が現れた。
その姿は正義のヒーローとは言い難い眼をしていた。
『覚悟のスペシウムジード!』
『プリミティブ!Yeah!』
蒼空は自分の姿を見て疑問を浮かべた。
蒼(あれ?ビルドって手や足は左右違う色だよな)
そう考えていると怪物が腕を振り上げ蒼空を吹き飛ばす。
蒼「がは!っ、痛いな~。ん?痛い?」
さっきに比べるとそんなに痛くなかった。
蒼「これ、いけるか?」
今度は蒼空から攻撃を仕掛ける。攻撃は効いていた。
蒼「よし、いける!」
そしてすぐに怪物からの重い一撃を受け、吹き飛ばされた。
蒼「くっ、効くな~」
?「そうそう、ダメージを受けすぎると、強制的に変身が解除されるから気をつけろよ~。同フォームに変身するには万全の状態だと20時間以降、それより前だと身体への負担が大きいからな~」
蒼「はぁ?!だったら今どうにかしないと!」
?「だったら、必殺技でも使うか?」
蒼「ああ!やり方を教えろ!」
?「既に知ってるはずだ」
蒼「え?お前何言って・・・いや、今頭に浮かんだ!」
すると蒼空はベルトのレバーを回して、両腕を身体の前でクロスさせた。赤と黒のオーラが蒼空を包み、蒼空はクロスした腕を上にあげ、左右に広げる。そして、その腕身体の前で十字にクロスさせて光線を怪物に放つ。
『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!」
蒼「はぁぁぁ・・・ショア!!」
怪物は攻撃を受け、爆発した。
蒼空は変身を解除して、ボトルを見る。一瞬見えた自分の顔を思い出して
蒼「あれが、俺?」
今はなぜ自分が変身した姿がビルドではなく、あの怖い姿分からなかった。
?「まずは初陣を飾った、いや、チュートリアルクリアくらいか?」
「まぁいい。これからお前にはどんどん強くなってもらわないとな」
長文書くの初めてで若干の疲労が・・・。これから慣れよう。
では次回からはビルドで好評だったあのあらすじ紹介を前書きに書きます。頑張って面白くします。(自分で言いながら若干プレッシャーが)
感想や誤字脱字、報告お待ちしています。
追記-
・セリフの前に呼び名を1文字追加
・一部セリフの追加、変更