ジョジョの奇妙な冒険〜空条承太郎と9人の女神〜   作:ガリュウ432

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穂乃果スタンド発現、絵里との決着です。
ここら辺からスタンド使いをどんどん出していきます。

ところで、ジョジョっぽい擬音は書き出した方がいいでしょうか?それとも普通の小説のように書いていいでしょうか?
例えば
ドンッを
ドォォォンッやバァァァァンッにしたり、
何かを飲み込んだ時のガオンッなど・・・。読者の皆様の読みやすさを優先したいと思いますのでご意見よろしくお願いします。


2話 肩書きのない少女

肩書きのない少女(ノーブランドガールズ)

μ'sのリーダー、高坂穂乃果に発現したスタンド。触れたモノや人を『導く』能力を持つ。

 

「高坂。導くってどういうことだ・・・?」

 

「私のノーブランドガールズが触れたものや人に対し、『今すべきことを導いて』やれるんです。」

 

「・・・まさか、ある程度指示を出す、ということか?」

 

「指示を出しても対象が動かなくては意味ありません。私のは、『そうさせる』んです。導いた方向に、『必ず動く』ようになるんです。」

 

・・・必ず動くように導けるスタンド・・・。

それでいて分厚い氷の壁をぶち破れる破壊力もある。・・・聞くだけで恐ろしいスタンドだな。

 

「・・・その意気よ穂乃果。そう、その力で私に抵抗してみなさい!!」

 

「・・・いいや絵里ちゃん。抵抗もしないし、私は貴方に『一切の攻撃をしない』ッ!」ドンッ

 

「馬鹿を言わないで!!私のありふれた悲しみの果て(エンドオブコモンソロゥ)の前には攻撃を出さなければ、あなたは身を滅ぼすだけよ!?」

 

「そんなことないよ。じゃあ絵里ちゃん。ここで宣言してあげる。私は絵里ちゃんを『触れただけで撃退する』と宣言するよっ!!」

 

「ふふっ・・・。ハハハハハハッ!!面白いわ穂乃果っ!やってみなさい!!」

 

穂乃果は振り返り、承太郎を見る。

そして、穂乃果は苦笑いで

 

「承太郎さん。スタンドでの戦い方・・・、教えてくれませんか?」

 

そう。触れずに倒す、とは言ったがスタンドの性質も何もわからないのだ。能力だけだ。

 

「・・・やれやれだぜ・・・。大見栄を張るな。何もわからないし、君は元々女子校生で戦いの技術もないだろう。」

 

「はい・・・。」

 

「・・・まず大前提のルールとして、スタンドはスタンド使いにしか見えない。これはわかっていると思う。そして、スタンドでのバトルで注意すべきことは、『スタンドはスタンドでしか攻撃できない』という事だ。」

 

「スタンドはスタンドで叩け・・・ってことですか?」

 

「ああ。そういう事だ。あと、スタンドが攻撃を受けると、『スタンドが攻撃を受けた箇所に自分もダメージを受ける』からな。さっき俺が絢瀬の攻撃していないのにあいつが怯んだ理由は、それが原因だ。」

 

(・・・やはりあの男、なにかしていたようね。しかし、能力は読めない・・・。仕方ないけど、あの男はまだ狙うべきではないわね。)

 

「高坂。奴はきっと先ず君を狙ってくるだろう。・・・ギリギリまで『耐えろ。』」

 

「・・・はい。」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

 

「穂乃果・・・行くわよっ!!」ダッ

 

絵里は凍らせた廊下を利用し、滑るようにこちらに近づいてくる。

そして、目の前で飛び、穂乃果に拳を向けてきた!!

 

「今だっ!!」

 

隙を見つけ、そこを叩けたと思った穂乃果。しかし、

 

「まだだっ!!高坂ッ!!」

 

承太郎が叫ぶ。

 

「えっ!?」

 

「ふふ・・・、勝機は私にあったようね!!」

 

ガキィンッ!!

 

拳同士がぶつかり合い、押し合いの状態になる。・・・が、ノーブランドガールズの拳が凍り出す!!

 

「ッ・・・!!」

 

「忘れたの!?私のエンドオブコモンソロゥは対象をありふれた悲しみの果てに沈めて、凍てつかせることも出来るのよ!拳を封じられたあなたに、果たして抵抗ができるのかしら!?」

 

「高坂ッ・・・がっ!?(くっ、あのアマ、・・・俺の足までしっかりと凍らせてやがるッ・・・。スタープラチナで壊してもいいが・・・。)」

 

「空条承太郎。氷を壊すのはやめなさい。」

 

「・・・。やれやれ、仕込んでやがるな。」

 

「もちろん。それを壊したら、あなたにさらに氷が広がるわ。」

 

「・・・絵里ちゃん。あなたも、もう・・・、忘れてしまったの?」

 

「・・・え?」

 

「私がさっき、絵里ちゃんの能力を失念してたように、絵里ちゃんも私の能力を忘れたの?」

 

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 

「な、何を馬鹿なことを・・・。」シュー・・・

 

そう呟いた刹那、何かが音を立てる。

 

「この音・・・。」

 

「気になるなら、ぶつかりあってる拳を見てご覧。」

 

「なっ!?と、『溶けているっ!!!』」

 

「言ったでしょ?私の能力は『触れたモノや人を導かせる能力』だって。さっき氷弾を溶けるように導いたように・・・、|ノーブランドガールズの腕を纏っている氷も溶けるように導いた!!・・・そして・・・。」

 

ドンッ

 

穂乃果は絵里の身体を押す。

 

「あなたも、導くよ。絵里ちゃん。『ここは一旦、退却しよう。』絵里ちゃん、あなたは・・・そうするべきだよ。」

 

「くっ・・・!バカなっ!?(あ、頭の中で、如何に2人を倒そうかという計画が、『全て退却するという思考に塗り替えられているッ』!!くっ!!しっ、従わないと・・・!!『脳に直接ダメージが来る可能性があるッ!それぐらいのやばさがひしひしと伝わって来るっ!』)」

 

ザァッ

 

「ふふ・・・穂乃果。今回はしてやられたみたいね。こう能力にやられちゃ、私もどうしようも出来ないわ。・・・御二方、御機嫌よう。」

 

そう言い、能力による行動とは思えないほど華麗に絵里は消えていった。

 

「か、勝ったのかな・・・。ふぅー・・・。つ、疲れた・・・。」

 

「やれやれ、あのタイミングは時期尚早にも見えたが・・・、どうやら君のそのスタンドでは、ある程度タイミングは関係ないのかもしれないな。」

 

「・・・あっそうだ!ことりちゃん!大丈夫!!?」

 

承太郎が背負っていることりをゆする。

 

「う、うーん・・・?」

 

「よ、良かった!目を覚ましたんだね!!」

 

「う・・・、うぇっ!?承太郎さん!?なんで・・・!!」

 

「え?何も覚えてないの?」

 

「・・・なにか、周りが急に寒くなって、それ以降・・・記憶無くて・・・。」

 

ことりは悲しみの果てに沈められて、無力化されてからなにも覚えていないようだった。

穂乃果がさっきまでの状況を説明する。

 

「・・・絵里ちゃんが・・・。」

 

「嘘だと思うかもしれないが、本当だ。私や高坂がボロボロなのも、それが原因といえば原因だな。」

 

「えへへ・・・、部室で着替えなきゃ・・・。」

 

「・・・そうだ・・・。私、承太郎さんに謝らないといけないことがあるんです。」

 

「・・・?どうした、南。」

 

「さっき、『スタンドなんて知らない』って言いましたけど、ほんとは『知ってたんです』。発現した事も、能力もを」バンッ

 

「「!!」」

 

「・・・なんで・・・、黙ってたの?」

 

「・・・あまり、他の人が持ってるものじゃないから・・・。」

 

「まあ、それはそうだな。スタンドはスタンド使いにしか見えない。一般人には見えないからおいそれと見せていたら変人扱いされかねんからな。南の反応は正しいものだ。相手がスタンド使いだったとしても、自分の能力など見せたくないしな。」

 

「手。ですが、私を助けてくれたってことは、『信用』出来ますから。私のスタンド、承太郎さんに見せてもいいと思います。」

 

そういい、ことりは自分のスタンドを発現させた。

穂乃果のスタンドが鮮やかなオレンジ色をしているのなら、ことりのスタンドは色はグレーではあるものの、どこか明るい印象のある色合いをしたスタンドだった。

 

不可思議なる境(ワンダーゾーン)・・・。これがわたしのスタンド。私が指定した境目に入った人間に波動砲を放ち、私のおやつにするの。まあ、おやつにするって言うのは当たった人間からエネルギーを奪うってことなんだけどね。」

 

(・・・なんでこうも、この2人は破壊力が凄そうなスタンドなんだろうか。)

 

そんなことを考えつつ、承太郎は再び部室に足を動かす。

 

「2人とも、そろそろ部室に戻ろうか。ほかのメンバーの行方が気になる。絢瀬の影響でスタンドが発現しているかもしれん。」

 

「あ、はい!」

 

「・・・あ、そうだ承太郎さん!」

 

「・・・なんだ、高坂。」

 

「さっきから気になってたんですけど、その苗字呼び、やめましょう!!私たちのことは下の名前で呼んでください!!」

 

穂乃果からの提案。

 

「・・・私としては苗字でいいんだが・・・。」

 

「私たちが落ち着かないんです!!お願いします!」

 

「・・・やれやれだぜ。行くぞ、穂乃果、ことり。」

 

「「はい!」」

 

ー部室ー

 

承太郎達は部室の手前にくる。

 

「・・・扉、直しかなくちゃあならねえな。」

 

「さっきぶっ壊してましたからねー・・・。」

 

「やれやれ、まさか来て初日にこうなるとは、思いもしなかったぜ。」

 

「あはは・・・。・・・あれ?」

 

扉の前に来た時、ことりが首を傾げる。

 

「穂乃果ちゃん、承太郎さんの話だと承太郎さんと穂乃果ちゃんは扉を『吹っ飛ばして』廊下に逃げたんだよね?」

 

「う、うん。」

 

「じゃあ、なんで・・・。既にドアが・・・『治っているの』ッ・・・!?」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

 

「・・・こいつは・・・、なにかやばいぞ。」

 

「穂乃果、ことり。・・・そして・・・、空条承太郎。見つけましたよ・・・。」

 

「あっ!海未ちゃん!無事だったんだね!」

 

「ええ。なんともありませんよ。」

 

「良かったa」

 

「二人ともッ、それ以上近づくなっ!!!」

 

「えっ」

 

ズオンッ!!

 

「あれ・・・?穂乃果・・・ちゃん?」

 

「・・・穂乃果は、私のスタンドで呑み込ませていただきました。大丈夫です、死んではいません。なぜなら・・・。始末するときはあなたがたをいっせいに始末するからですッ!!!」

 

to be continued…




ー次回予告ー
「やれやれだぜ。穂乃果、ことりに続いて、まさか園田までスタンドを持っていたとはな。」

「・・・でも、穂乃果ちゃんをホールに飲み込んでおいて、『死んでいない』ってどういうことなんでしょう・・・?」

「さあな。だが、私とことりの2人でこの状況を抜け出すことしか、今は解決方法はねぇかもな。」

「はい!」

3話 「不可思議なる境と未来の花」

ーChara file Vol.2ー
MASTER NAME:高坂穂乃果
STAND NAME:肩書きのない少女《ノーブランドガールズ》
《STATUS》
破壊力C
スピードB
射程距離C
持続力B
精密動作性C
成長性A
ABILITY:触れたものを導かせる
解説:ノーブランドガールズが触れたものを穂乃果が『導かせる』事が出来る。例えば、戦いたくない相手に対しては相手に少し触れることさえできれば『高坂穂乃果の元から退却する』という導きを与え、不戦勝にすることも可能。
キャラ説明:スクールアイドルグループ、μ'sの実質的リーダー。とあるタイミングでスタンドが発言したが、承太郎が来るまで、その存在には気づかなかった。スタンド使いになり、正気を失った仲間を取り戻すべく、持ち前の元気さと、前向きさで的に挑む。

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