異世界転生……
これを聞いた時、皆はどんなことを想像するだろうか。
アニメやラノベが好きな人は人生で1度は考え、想像を膨らませることだろう。
特殊能力や、デタラメな魔法力や武術の才を優れ持った主人公最強系?
はたまた、絶大な力や特殊能力は持っていないが、頭脳明晰で頭のキレでのし上がっていく系か?
まぁどちらにせよ、そういう転生した主人公達は最強であり、近くに女の子をはべらせ、ハーレムという1度は男が憧れる事を成し遂げる!って感じだろう。
でも、ちょっと待って欲しい!
少し考えてみてくれ……
実際、現世で剣道の達人や空手の達人、そういった人が異世界に転生し、最強ってのは……まぁ分かるし、納得しよう。
でも、特殊能力を持った主人公がいきなり異世界で無双なんてまず有り得なくないか?
なぜこれまで持っていなかった、使うことも出来なかった力を異世界に転生したからと言って、あたかも「元からこの力持っていましたよ!」みたいな感じでポンポン力使えるの?
指導者がいたとか、使い方を神から教わったとか……都合よすぎじゃないか?
頭脳明晰!頭がいい!頭がキレる!それだけで、異世界・魔法・特殊能力、そういったものを凌駕できると思うか?
無理だろう。なぜなら魔法や特殊能力、異世界とゆうのは、人間が想像もできない未知なる力であり未知なるものなんだから。そんなもの相手に頭脳だけで勝てるわけがないし、直ぐに順応できるわけが無い。
まぁ、自分自身や皆が、これまで好きで見てきた異世界転生物のアニメやラノベを全否定しているように聞こえるかもしれないが、許して欲しい。
まぁ、長々となってしまったが、つまり何が言いたいのかと言うと……
……………………
度々すまないが、もう一度待って欲しい……時間をくれ、いや、下さい!
頼むから!時間をくれ!
説明をする時間を!
最後のまとめを言う時間を!
なぁ!
「頼むから!時間をくれよ!この糞カエルがー!マジで死ぬ!死んじゃうから!」
どうも……ひょんな事から異世界に転生し、訳も分からないままどデカいカエルに追い回されている、
「ハァハァ……マジでいい加減にしてくれ!マジでなんなんだよ!」
「ゲコー!」
「ゲコー!じゃねーよ!ボケが!」
この世界に来てから約10分……いや、もっと長くか?もしかしたらそんなに経ってないかもしれない。
とりあえず、もう普通の人が人生で全力疾走で走るであろう距離の2倍以上は走っているのではないか?と思えるほど、この世界に来てから俺は全力疾走を続けている。
普通はこんなに全力疾走を続けられないのだろうが、これが火事場の馬鹿力と言うやつなのだろう……
でも、その馬鹿力というのは長く続かないものだ。
つまり…………
「……ゼェゼェ……ゴホッゴホッ……ハァハァ……マジ無理……死ぬ……」
「ゲコー!ゲコー!ゲコゲコゲー!」
「……ハァ……ハァ……ゲコゲコ……ゴホッゴホッ…じゃ…オェェェ!」
もうツッコミを入れる力がないほど……いや、もう話せる事すらままならない。限界だ……
限界……限界なのだが、死にたくないため、とにかく走る。
だか、これもよく聞く言葉だろう……
終わりというものは、突然訪れる。
ボコッ!
俺の事を今なお追いかけてくるどでかいカエルに背を向け走っていると、急に少し前の地面が嫌な音を上げながら膨れ上がり、もう一体のどでかいカエルが俺の目の前に現れる……そして、最悪なことに、そのカエルは俺の事を目にした瞬間、俺へと襲い掛かってくる。
「…………ふざけんなー!」
「「ゲコー!」」
俺は挟まれたことにより、走ることをやめ、もとい、走ることを諦め、立ち止まり叫んだ。
その叫び声でカエルが怯えたり、ターゲットを俺から変えてくれると有難かったのだが……まぁそんなことは無く、2体のカエルがものすごい勢いで近づいてくる。
これが世にいう、万事休すというやつなのだろう……
ドカーン!
しかし、俺が諦めた次の瞬間、そんな効果音が俺の近くで鳴り響き、カエルではなく、爆風が俺を吹き飛ばす。
「……あー…死んだな俺……2度目の人生は、短かったな……………………あ、俺、まとめ言えてないじゃん…」
そう、どうでもいい事を呟いた俺は、訳も分からないまま薄れていく意識に身を任せ目を閉じた…………
プロローグなので、今回はすごく短いです!
なんか急に考えが浮かんだので、何となく書きました(^^;
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