「・・・・・・・・・」
現在3時間目の授業が終わった直後の休み時間
1年1組の教室では1人の男子生徒が、机に顔を埋め、まるで耳から煙を出しているかのようにダウンしている
「オリム~大丈夫~?」
「あ、ああ、なんとか・・・平気だ・・・」
そんな男子生徒・・・・・・まあ、一夏の事なのだが、そんな彼を心配してか本音こと『のほほんさん』(一夏命名)が彼の頭を撫でる
「そ、そもそもなんでこんなにややこしいんだ!」
本音に撫でられたことによってわずかに気力が回復した一夏は、ISの基礎知識の難しさに嘆くが・・・
「でも、この辺ならまだ入学前の参考書をきちんと読んでいればそれまでの予備知識がなくても理解できるはずなんだけどね~」
「うっ!?」
「そうね。まあ、誰かさんはその参考書を電話帳と間違えて捨てるっていうある意味奇跡的な行いをしたわけだけど・・・」
「くっ!」
「というか参考書を例え間違ってでも捨てたんだったら、妹である私や他の面子も同じIS学園受けてるの知ってるんだから参考書を借りるなり、勉強を前もって教わるなりすればいいものを何でしないのかしらね?」
「ぐはっ!?」
「・・・・・・結局一夏はダメダメなのね」
「もうやめてくれ!俺の心のライフはとっくに0だ!」
次の瞬間にはイリヤ・結・雪奈・簪から様々なダメ出しを喰らい再び精神的に撃沈させられる一夏であった(笑)
そして、その様子を眺めていたユウもとうとう横から会話に入ってくる
「でも本来なら今の3時間でやった所はほとんど昨日の夕方のうちに教えていた所と被っていますからきちんと復習していれば問題なかったはずなんですがねぇ?」
「だからもう(ry」
ユウの言葉に一夏は割りと本気で涙を流しながらやめてくれと懇願するが、それを聞いてもらえるはずもなく彼女の言葉は続く
「そもそも、今までの時間だけでなくおそらく今日やるであろう場所までの参考書の該当部分は教えたはずなんですが・・・・・・箒ちゃんにセクハラして沈められてれば復習なんてできないですよねぇ~」
「待てやこらっ!!誰がセクハラしたっていうんだよ!このやろう!」
昨日のセクハラ行為(本人自覚なし)をぶり返された一夏はやや切れ気味になってユウに文句を言うが・・・
「じゃあ警察に連絡してみましょうか?今のあなたなら確実に逮捕できると思いますけど?」
「それだけは勘弁してください!本当に俺が悪かったですから!!」
「「「うわぁ・・・」」」
イリヤや雪奈が若干引くほどの黒いいい笑顔で死刑宣告を告げられると、流石に自身が行ったことが悪かったと理解したのかすさまじい勢いで謝る一夏
「謝るべき対象は私ではなく、箒ちゃんじゃないですか?」
「申し訳ございませんでした箒様!!」
「わ、わかったから人を『様』付けで呼ぶな!」
ユウがそのまま黒い笑顔のまま(若干黒いオーラ付で)自分ではなく被害を受けた箒に謝るべきだと告げると、先ほどのことで自分が悪いと理解した一夏は、ユウからの後押し(脅迫とも言う)を受けてすぐさま彼女に謝罪の言葉を告げるが、流石の箒も彼の謝り方に若干引いてしまうがとりあえず一夏を許すのであった
その後、今まで様子を見ていたクラスの女子の一部が一夏のところにやってきて、色々質問をしてきてその内の1つである千冬の私生活について答えようとした瞬間・・・
「休み時間は終わりだ。早く席に着かんか」
いつの間にか教室に戻ってきていた千冬の一言とともに振り下ろされた出席簿により一夏の席の周りに集まっていた生徒たちは頭を抑える形になる(ユウ達は一夏が質問攻めになった時点でその場を離れていたため難を逃れた)
頭を抑えていたメンバーが席に着くと、そのまま授業を始めると思われていた千冬が一夏の方を向き声をかける
「それと織斑、お前のISだが準備まで時間が掛かる」
「え?」
突然声をかけられた一夏は、意味が分からないといった表情で間抜けな返事を返してしまう
「上からの指示でお前達男性操縦者2人には専用機が用意されることになった」
「???」
専用機という言葉に一夏は頭に『?』を浮かべていると、周りの専用機の意味を理解している生徒たちは驚愕している
そのような状況になっても未だに頭に疑問符を浮かべている一夏に隣にいた雪奈が声をかけてくる
「一夏~教科書の6ページかユウが作ってくれたノートの付箋がついてる所の最初の方を見なさい・・・どっちもまだやってないとこだけど」
言われたとおりにユウから渡されたノートを開き該当するページを開き読み始める
「え~と『現在篠ノ之博士の―――――禁止されている』・・・簡単にいうと数が少ないISコアを特別待遇で俺たちに使わせるけど結局の所はデータ収集のための実験体ってことか?」
「間違っちゃいないけど少しはっきりと実験体って言いすぎよ。もう少し言葉を選びなさい」
「へいへい了解ですよっと」
「全くこいつらと来たら・・・」
一夏の回答に呆れた声で言葉を選べと告げる雪奈とそれに対しておざなりな返事を返す一夏
そしてそんな2人のやり取りをため息をつきながら眺めている千冬
そんな奇妙な光景がしばらく続いていると突然クラスの1人が手を上げて発言をする
「あの先生・・・篠ノ之さんってもしかして篠ノ之博士の関係者なんでしょうか?」
そのおどおどとした質問に事情を知っているメンバー(織斑家及びユウ・イリヤ・本音)は『ああ、ついにきたか』という表情を浮かべながら話を聞いている(といっても本音は相変わらずニコニコして表情からは読めないが)
「・・・・・・そうだこのクラスにいる篠ノ之はお前たちが想像しているようにあいつの実の妹だ」
質問の内容にあきらめの声を含みながら仕方なく箒の身元を説明する千冬
実際の所後になって無駄に騒がれるより今のうちにばらしておいたほうが後々のトラブルにならないという予想からであった
そして、予想していた通り千冬からの返答を聞いたクラスのメンバーは・・・
「ええええええええ!?」
「す、すごいわ!このクラス有名な人の身内が沢山いるじゃない!」
「篠ノ之博士ってどんな人なの?教えてよ篠ノ之さん」
等と教室のあちこちで千冬が初めて教室にやってきたときに比べれば小さいがそれでも十分すぎるほどの音量で声を上げたかと思うとわらわらと箒の元にクラスメイトたちが集まっていく
なお、有名な人の身内とは言わずと知れた初代ブリュンヒルデである千冬の姉弟の『一夏』に『雪奈』、今話題に上がった篠ノ之博士の妹『箒』、そして世界トップのIS関係の企業『アインツベルン』の姓を持つ『ユウ』と『イリヤ』達のことである
そして箒の席にクラスメイトたちがたどり着くと・・・
ドンッ!
という音とともに突然箒が机を思いっきり叩きつけながら立ち上がったのである
その様子に席に集まっていたクラスメイトたちは何か悪いことをしてしまったのかと思い萎縮してしまうが・・・・・・
「ふっふっふっ・・・そんなにみんなして姉さんのことを聞きたいか」
立ち上がり集まっていた人々の方に顔を向けるとその顔は・・・・・・いい笑顔が浮かんでいた
「いいかみんな、姉さんは――――――」
いい笑顔のまま口を開いた箒から出てきた言葉は・・・・・・・・・・・・ただの姉自慢の言葉ばかりであった
『・・・・・・・・・』
全く予想していなかった展開にクラスメイトたちはポカーンとした表情で全員が全員箒の言葉をただただ聞いているのであった
「―――――それからあの時は姉さんが私のために―――」ガツンッ
「いい加減にせんか馬鹿者。いつまで授業を遅らせるつもりだ」
いつ終るとも思えない姉自慢が続くと思われたが流石にこれ以上授業の邪魔をされるのは迷惑だと感じた千冬の出席簿による一撃によって沈められる箒
「お前達もお前たちだ今は授業中なのだぞ?質問があるなら休み時間のうちにしろ、今は私の授業をきちんと受けろ。いいな!」
そういってクラスメイト達にもにらみを効かせた視線を浴びせながら授業を始める千冬
その光景にクラスメイトたちはただただ従うしかなく、その後は何事もなく授業は終了したのであった
ただし箒だけは授業が終るまで目が覚めることはなく、起きた時に自分が何の話をしていたのか忘れてしまっていたが・・・・・・
後書き
タイトルが専用機の割りに専用機の話がほとんど絡んでこなかった罠(おい
今回は2日目のお話の続きです
まあ、一夏にはきちんと昨夜のことについては謝らせました(昨夜のことまともに描写してないけど)
やっぱり悪気があるならきちんと謝るべきですよね!・・・・・・若干恐怖に支配されて謝らせたのは否定しませんが、きちんと悪いことをしたと理解して一夏は謝ってますよ・・・・・・たぶん
そしてその後の専用機のお話・・・といっても全くせいてませんがね。
タイトル詐欺?ナンノコトデスカネー?
ついでに一夏は自分の立場は理解しています・・・・・・理解してるからって行動に現れるかは別ですけどね(え
あ、いまさらですが小説内の箒は束に負けるとも劣らないシスコンです(え
ではまた次回お会いいたしましょう!