「安心しましたわ。まさか訓練機と戦うことになるとは、と少し心配しておりましたのよ?」
先ほどの篠ノ之箒暴走事件(仮)の時間が終了し休み時間にはいった瞬間、一夏の元にやってきたセシリアは腰に片手を当てながらそう告げた
「ただでさえ素人の乗る訓練機では勝負の結果等目に見えてますものね。素人であるあなたにはフェアではありませんでしたわ」
「ん?なんでだよ?」
「あら、ご存じないのですか?これだから素人は仕方ありませんわねぇ。折角ですからこのわたくしセシリア・オルコットが親切にも教えてあげますわ」
セシリアの告げた言葉に一夏が頭に疑問符を浮かべていると、セシリアが胸を張って堂々と上から目線で説明を始めた
「わたくしは昨日教えて差し上げたようにイギリスの代表候補生・・・・・・すなわち現時点で専用機をすでに持っているということですわ!」
「へ、へー」
あまりにも堂々とした態度で自信満々に告げてきたセシリアに一夏は思わず中途半端な返事を返す形になってしまう
「あなた・・・わたくしを馬鹿にしているのではありませんこと?」
「い、いやそういうわけじゃないんだが・・・」
「やはり男達は皆ダメダメなのですわね。昨日だって自分の国が馬鹿にされたにも関わらず全く反論することができなかったのですから」
「おい」
「なんですの?」
セシリアの言葉に再び一夏が動揺した声で返すと、突然昨日の代表決めの時に一夏が何もいえなかったことをぶり返してくるセシリア
その言葉に流石に若干頭に来たのか少し怒りを孕んだ声でセシリアのセリフを遮る
「いい加減にしろよな。あの時はイリヤのやつが先に口を挟んだからタイミングを逃したが、あそこまで言われて平然としていられるほど俺だってできた人じゃないんだ。日本や男を馬鹿にしたことを絶対後悔させてやるから覚悟しろよな?」
「うふふ、男のクセによく咆えますこと。では当然ハンデ等いりませんわよね?そこまで言ってハンデが欲しいといったらただでさえ低かったあなたの印象が、まさに地に落ちますことよ?」
「いらねえよ。お前こそそこまで馬鹿にしてるんだ俺に負けたらきちんと昨日のことを謝ってもらうからな!」
「ええ、よろしくってよ。まあ、わたくしが負けることなどほとんどありませんけどね」
まさに一触触発といった空気の中互いに口論を行う2人
「本当に色々な意味で来週が楽しみですわね」
「ああ、そうだな。しっかり首を洗って待ってろよイギリス代表候補生?」
「勝てるものなら勝ってみなさいですわ。世界初の男性さん?」
そこまで互いに告げた時点でセシリアは一夏に背中を向けて席から離れていく
それに対して一夏も昼を取るために先ほどまで使っていた教科書やノートをしまうべく席に着くと、今まで沈黙を守っていたクラスメイトたちが一夏のところにやってきて『本当にハンデはいいの?』とか『いくら自分がIS使えるからって稼働時間が違いすぎるよ』など言われたが一夏は一度決めたことを変える気はなく『なんとかなるさ』とだけ告げて無理やりクラスメイトを納得させた
一方でセシリアは一夏の元を離れると今度はユウたち(雪奈含み)の元にやってきていた
「そういうわけですので、来週の試合あの男を倒したら次はあなたたちのうちの誰かの番ですわよ。覚悟しておきなさい」
「自身満々なのはいいけれど、油断してると足元すくわれるよイギリス代表候補生さん?」
「そうよあまりうちの愚兄をなめないほうがいいわ・・・・・・馬鹿だけど」
先ほど一夏に告げたように挑発をするが3人には全く意味がなくあっさりと返される
だが彼女は特に問題は無いというような感じでユウに対して視線を向け口を開く
「それにしてもあの男ですら専用機を持つというのに彼の有名なアインツベルンの者はずいぶんとダメな方のようですわねえ?」
「ああ?あんたいきなり何言ってるわけ?」
セシリアのユウに対するあからさまな挑発に反応したのは挑発された本人ではなく隣にいたイリヤであった
「だってそうでしょう?あなた方のことは調べさせていただきましたけどアインツベルンのトップの直系にもかかわらず姉は専用機を持っているのに妹は専用機を持たず、他の方々に専用機が与えられてるのですわよ?これはそちらの方がISの操縦に関して全然ダメということではありませんか。織斑先生がこの学校で一番の知識持ちとおっしゃられたときは驚きましたが、所詮専用機を持つことのできない方など脅威にもなりませんもの」
「あんたねえ言わせておけば―――」
「事情も知らないやつが言いたい放題―――」
どんどん出てくる挑発の言葉に雪奈とイリヤは流石に立ち上がり文句を言おうとするが
「2人共?そろそろお昼に行きますよ」
挑発をかけられたユウ本人の全く場違いな言葉とそれを実行するかのように教室の外に向かって歩き出す姿に3人とも一瞬呆気に取られてしまう
「どうしました?早くしないと時間がなくなりますよ。今日はかんちゃんと結は先に食堂に行っているはずですし」
ユウはそういうと呆気にとられている3人の方を向き、イリヤと雪奈に対して早くしろといった感じに告げる
その言葉に真っ先に復帰したのは挑発を行ったセシリアで驚いた様子で声を荒げながら彼女に詰め寄る
「あ、あなたなんでそこまで平然としていられますの!?」
「? そういわれましても実際今現在私は専用機を持っていませんので反論しようがありませんし、する気もありません」
その様子を見てイリヤ達は『本当にこの人は・・・』といった呆れた表情でユウの方を見ているのであった
「そもそも私はいきなり姉さんに巻き込まれて今回のことに参加させられたんですよ?やるからには全力を尽くしますが、ただでさえ3機分のISの調整やら修理やら一夏に勉強を教えたりをこの1週間でやらなければいけないんです。だからあまり邪魔をしないで下さい」
さらに告げられた言葉にセシリアの後ろではイリヤが「あんたは本気出すな」雪奈が「修理に関しては自業自得よ」と小さな声で言っている・・・・・・がそれはユウにはもちろん丸き声であり、それに対して小さく『あとでお仕置きですね』と告げ、2人の顔を青くしたとかなんとか…
「あ、あなたは馬鹿にされて平然としているなんてプライドと―――「織斑兄妹にアインツベルン姉妹、それとオルコットはいるか?」―――だれですの!?」
その態度が気に食わなかったのかさらに詰め寄って文句を言ってくるセシリアであったが途中で教室の前の方の入り口から聞こえてきた自分達を呼ぶ声に邪魔されてそちらを見る
「あ、千冬姉どうし―――」ガツンッ
「織斑先生と呼べと言っただろう馬鹿者」
「ど、どうかしたのでしょうか織斑先生」
入ってきた瞬間に名前で呼んだ一夏が頭を叩かれたが何とかこらえて千冬に何の用事でやってきたのかを尋ねると
「全くこいつと来たら・・・まあいい、試合の形式が決まったから伝えにきた」
その言葉に試合の当事者たちは緊張した様子で耳を傾ける(1名除く)
「時間は来週の月曜の午後から授業の一環として全クラスの生徒たちが見る中で戦ってもらう、そして試合形式は・・・5人全員によるバトルロワイヤルだ」
「!!」×4
「バトロワですか、まあ、そこまで時間を代表決めでかけるわけにも行かないでしょうから妥当な所ですかね」
千冬の告げたバトルロワイヤルという言葉に一夏たちは驚き、ユウだけはどこか納得のした表情で話を聞いていた
「それではしっかり伝えたからな。あまりのんびりして午後の授業に遅れるなよ」
そういうと千冬は教室から出て行き、一夏たちも時間がないということで各々お昼を取りに食堂に向かうのであった
なお、食堂ではあまりにも待たされていた簪が結になだめられており、その後ユウが簪の機嫌を直すために何かするといったため昼食の間中簪がユウの膝の上に座って食事をずっと食べさせてもらっていたり逆にユウに簪が食べさせてあげたりしていたが、その様子を見ていた生徒たちは皆コーヒーのブラックを飲んでいたとかなんとか・・・・・・
放課後になると一夏がユウに勉強を教えてもらっている時に、このままではセシリアに勝てないと思ったのかなんとかISの特訓をお願いしてきたため、一夏の勘を取り戻すために箒と雪奈相手に剣術の模擬戦をして鍛えなおしたり、次の日以降は時期が時期のため訓練機を借りられないということで、実戦に置ける心構え(『最後の最後まで油断するな』など)を教えたりしながら試合前日まで一夏を苛め抜くのであった
そんなことをしている合間にもユウは雪奈と結のISを修理したり、新しいISの改修を行っていたのだが改修している途中で何を思ったのか大幅に機体をいじってしまったため、本来徹夜すればもう少し早めに終わったはずのことが、土曜の夜まで続いたり、日曜に突然イリヤのISを借りたかと思うと修理の終っていた2機共々何かいじり始めて結局その日の夜遅くまで作業が続いてしまい寝不足のまま次の日を迎えてしまうのであった。
たった1週間でさまざまなことが起きたが(ユウ以外)特に重大な問題も起きることなく、いよいよクラス代表決定戦が行われるのであった
セシリアの挑発……一夏には効果は抜群だ!
セシリアの挑発……ユウには効果がないようだ(他2名には効果あり
とまあ今回はセシリアの挑発から始まったわけですが……ぶっちゃけ原作の代表推薦時の会話を持ってきただけ。
全くイリヤがちょっかい出すから~(棒読み
そしてユウは(8割がた自業自得で)さらに仕事が増えるのでした。
1週間徹夜とか地獄です。本当にありがと(ry
次回はいよいよ代表決定戦当日!……『当日』ここが重要