いろいろと忙しかったため投稿が遅れました。
……お詫びになるかわかりませんが今回は2話に分けて投稿していたものを1話にまとめました
なのでカオスです(おい
前回の最後から再び時間は遡りシャルロットがユウを急に連れ出した直後
シャルロットはユウの手を引きながら市内の中心部から少し離れたところを走っていた。
「それでシャル?一体どこに連れて行こうとしてるんですか?いい加減教えてくれると助かるのですが…」
すでに何度か繰り返した質問を問いかけるユウだがそれに対するシャルロットの答えは決まって
「もうすぐだからつけば分かるよ!」
という返事ばかりであった。
そんなシャルロットの様子に違和感を感じながらも手を引かれて連れて行かれることに抵抗もせず為すがままにされながらユウはあることを考えていた。
「……(おかしいですね、シャルはつい先ほどまでコレットさんの言うことはきちんと聞いていました。それが突然コレットさんに止められる前に無理やり人を引っ張ってどこかに連れて行こうとするなんて…まだあって半日も経っていませんがシャルがそんなことをする性格とはおもえませ………)」
注:先ほどまでイリヤたちと一緒に嫌がる自分を無視して無理やり着せ替え人形にされたことを思い出し中
「……(思えませんし……大丈夫ですよね?……色々と嫌な予感しかしませんが)」
若干現在の状況を打破するためのものとは関係のないことを考えている間にもシャルロットはどんどん人気の少ない道に進んでいく
「……(まあ、実際のところ先ほどから今までシャルからは感じることのなかった魔力が感じられますから操られてるのはほぼ確定なんでしょうけど)」
そこまで考えると、手を引いているシャルの方を一度みたがすぐに意識を別なことに集中させる。
「……(ふふふ、親しくなった相手を利用することが私にとってどれほどおろかなことか…相手には教えてあげますよ)」
もし回りに人がいたら見ただけで寒気がするほどの笑みを浮かべながらユウはシャルロットに手を引かれながら自分を狙っているであろう者たちが待っているであろう場所に向かっていく。
【少しは落ち着けよ。今の自分の状態考えて相手に喧嘩売るんだぞ?おーい、聞いてるのか?】
(【】は実際口には出さないで行う会話に使います。例:念話やユウの中の人との会話等)
頭に直接響いてきた声の忠告もまるで聞こえていないといった様子でユウはこれから対峙するであろう相手をどうやって叩きのめすかを考えていた。
【これ完全に人の声聞こえてねえな。にしても普段ならここまで熱くならないどころか俺らの中じゃ冷静な方なのにこんなになるなんて……はぁ、面倒なことになりそうだ】
そんなユウの中の人の心配はある意味当たってしまうことになろうとはまだこの時は誰も知らないのであった……
シャルロットに手を引かれるまま、さらに路地を進んで行くと、少し広めの路地に2人は出ることになった。
そして2人の進行方向には1人の男がまるで2人を待っていたかのような感じで道を遮るように立っているのであった。
その男は2人がやってきたことを確認するとこちらの方に目を向けるとそのままゆっくりと口を開いた。
「ふむ、やっと来たか。いくら他のやつに追われない様にするためとはいえ少し時間をかけすぎたのではないか?」
男がそういうとユウとシャルロットの後ろから突然背の高い男と背の低い男の2人が退路を塞ぐ形で現れるのであった。
「そうはいいますけどボスが人攫いだとあまり悟られないように連れて来いっていったんすよ?それにいくら隠密性のある結界を張っているとはいえいつまでもつやら…」
「……まあいい、とりあえずそっちの娘の催眠を早く解け、お前の使う催眠はあまり長時間かけ続けるとまずいのだからな」
「はいはい、分かりましたよっと…でもこのまま壊れたほうが都合が良いような気がしますがね」
「その辺りは依頼人の命令だ。そっちの銀髪の娘はともかく金髪の娘は可能ならばなるべく怪我や異常無く連れて来いとのことだ。まあ、2人共連れてこれるとは思ってなかったがな」
「まあ、今回はアイツもいなかったですし…運がよかったってことで」
リーダーと思われる男と背の高い男が会話している途中で背の高い男が指を鳴らすと、今まで黙っていて何もしゃべらなかったシャルロットの目に光が戻り、意識がはっきりすると自分が先ほどまでいた場所と全く違う場所にいること、見知らぬ男が目の前にいることに恐怖を感じ取り乱す。
「え?こ、ここどこ!?あ、あなたたちはだれ!?私達をどうする「落ち着いてくださいシャル。下手に動くと相手を刺激してしまいます」の!?ってな、なんでユウはそんなにおち…つ…い…」
取り乱すシャルの声を遮るように言葉を被せながら彼女の前に出るように動く。
あまりにも落ち着いているユウの様子にシャルは声を上げようとするが何かをしゃべる前に先ほどまでのユウの雰囲気の違いを感じ取り自然と口を閉じてしまう。
そしてユウはその黒い瞳に真正面に立つリーダーと思われる男を映しながら背後にいる2人にも気を配ることを忘れない。
そんな5歳児とは思えないような態度に不思議に思ったリーダー格の男は若干だが警戒の色を強くする、彼の今までの戦いの勘が何かあるのかも知れないと訴えているのである。
「何を考えているか知らないがたかが5歳のガキが簡単に逃げ出せるとは思わないことだな…それにもしお前の父親の助けが来ることを期待しているのなら…無駄だ。この当たりにはかなり広範囲で人除けと侵入者感知の結界を張っているからやつが近づいてくればやつがここにたどり着く前に俺たちは逃げることができる」
そう言い放つリーダー格の男、
しかしユウにとってそれはまるで関係ないといった感じで前に向かって一歩踏み出しそして
突然顔を下に向けて一歩踏み出した状態から動かなくなってしまったのである。
見渡す限りどこまでも続く全てが真っ白な空間
そんな場所にただ1人立っている15歳くらいの白い制服を着た銀髪の少女の姿があった。
「………わざわざここに人を呼んでまで邪魔をするなんて一体どういうつもりなんでしょうね?」
彼女の正体は……身体が成長したユウであった。
そしてこの謎の白い空間は一種の精神世界と呼べるものである(正確には精神ではなくユウの魂の存在する場所だがややこしいので)。
「それで……出てきたらどうですか?人が奴等を潰そうとした瞬間にここに呼び寄せたんですから何かあるのでしょう?」
そういいながらユウが背後を向き視線を送ると、その先の空間が歪みそこから2人の人物が現れる。
片方の人物は、見た目の年齢ではおそらくユウよりも若干年上であろう長い金髪で、服はどこか騎士のような雰囲気を感じさせる白い上着に、同じく白い床に裾がつくほどのロングスカートを履いた謎の女性
もう1人は、長い黒髪とユウとは色が違う黒い制服を着ているが………それ以外の顔つきや体つきは現在のユウと完全に瓜二つの謎の少女
謎の人物2人と対峙しながらユウはそのうちの黒髪の少女を睨むように目つきを細めながら相手の言葉を待つ
「……………」
「……………」
「……………」
「……お前は一体何をしようとしていた?」
「はぁ?……ああ、あれのことですか」
しばらくの間互いに無言のまま見詰め合っていたが、突然黒髪の少女が口を開きユウに対して質問を投げかける。
しかし、ユウは一瞬何の事かわからなかったのか惚けたような声を出したが直後に何の事か理解したのか少女を睨んだまま言葉を紡ぐ。
「何かいけないことでもありましたか?私は、ただシャルを攫おうとした不届き者達を排除しようとしただけですよ?」
そう告げながら2人を見つめるその瞳にはどこか狂気のような物が宿っているようにも感じられた。
「排除って…お前は今の状況が分かっていてそんなことを言ってんのか?」
「そんなこと、当たり前じゃないですか!たかがたいした力も持っていなさそうな魔術師3人ですよ!私の敵じゃありません!」
力強くはっきりと目の前の2人に対して言うユウであったがその声にもだんだんと苛立ちの感情がこめられていく。
「いいや、お前は分かってないね。今の周り所か自分のことにすら気がついていない状態じゃ、周りのやつを倒してシャルロットと逃げるどころか、あっさり捕まるのが目に見えてるんだよ!」
「あーーもーー!!あなたに何が分かるって言うんですかぁ!私のことは私が一番わかってるんですよぉ。だから………ジャマヲスルナァァァァ!」
少女の言葉を聞き納得できなかったのか、ユウは髪を掻き乱しながら負の感情を丸出しにして少女に向かって行く。
そんなユウの状態を見ながら少女はため息を吐きつつ呆れたような表情になる。
「はぁ、予想はしてたけどやっぱこうなるのかよ…」
「それで?どうするんですかマスター?私がマスターの動きを止めますか?……って本当に呼び方が不便になりますね」
「あーラン、お前は手を出さなくていいよ。あれは俺が止めるから」
2人がそんな会話をしている間にも、ユウはどんどん近づいてきて、そのまま少女の顔に手が届く距離まで来た瞬間………目の前の少女の姿が突然消えた。
「キエ…グハッ!?」
消えたかと思った少女は一瞬のうちにユウの背後に回りこみおよそ人から聞こえるとは思えないような音をユウの頭から響かせ気絶させる。
「ね…ねえさ…ん…な…にを…」
そうつぶやきながらユウは地面?に倒れこみそのまま意識を手放すのであった
その様子を眺めながら少女は倒れこんだユウのそばに女性と一緒に近づいていく。
「ふぅ、これでとりあえずおとなしくなったな」
「えー、言いにくいのですがマスター?」
「んー?どうかしたかラン?」
「今…本来なら、人体から聞こえないようなありえない音が響いた気がするんですが…マスター…生きてますよね?」
「…………」
「え?なんでそこで急に黙るんですか?マスター?マスター!?」
「ハッハッハッ、ココジャドウセシナナイカラヘイキダロー……(ボソッ)どうせ悪くて記憶が飛ぶくらいだろうし」
「ちょ!?棒読みな上に、ボソッと怖い事言いましたよね!?」
少女の答えに更なる不安を覚える女性…ランであったが
少女はそんなランの言うことは無視するかのようにユウの身体を仰向けにすると
突然胸の中心部に手を添えるとだんだんと右手がユウの身体の中に入り込んでいく。
「あー、分かっていても横から見るとあまりいい気分じゃありませんね」
「そんなこと…言ったって…今の…状態じゃこうするしか…方法がな………あったぁ!!」
ランの話を聞きながらユウの身体から何かを見つけ出した少女はそのまま手を胸から引っ張り出す。
ユウは何かを引っ張り出された衝撃から、少し身体を痙攣させたが、信じられないことに外傷はなかったように胸は無傷で代わりに少女の手の中にはなにやら蠢く黒い炎のような謎の塊が握られていた。
「それが今回マスターを狂わせた原因ですか」
「そうだな、転生者もしくは転生者が何か仕組んだことに遭遇した場合発動するってところか」
2人は少女が取り出した物を観察しながら会話を続ける
「ということは今回の誘拐しようとしてる彼らが転生者…ということでしょうか?」
「いや、たぶん奴等はじゃなく転生者がどっかにいるんだろ。にしても以前と違って今回は直接姿現すってところか。はぁ、前とは若干状況が違うがまた俺が対処するのか…」
「でも気絶させたのマスター自身ですから半分は自業自得ですからね?…ってあれ?」
「ん?どうした?」
簡単な分析をしている途中ランが何かに気がついたかのように疑問の声を上げる
「ふと思ったんですけど、これってあの時にマスターの魂に寄生したんですけどね?」
「ああ、そうだけどそれがどうかしたか?」
「だったらあの時マスターがめんどくさがらずに、きちんとあれを処理していたら今回の暴走は防げたのでは?」
「………あ」
「『あ』ってなんですか『あ』って!」
「とりあえずこれを処理すっか…こい『ディア』」
「逃げましたね」
少女は右手に黒い塊をもったまま名前を呼ぶと左手に身の丈を超えるほどの黒い大鎌を出現させると
「せいっ!」
そのまま器用に右手の黒い塊を手に持った大鎌であっさりと切り裂く。
「はいっ、しゅーりょー」
「なんだか処理が随分とあっさりしすぎてるような気がしますが…とりあえずはこれで終わりですね」
「おう、といっても今回の暴走は半分くらいあいつの感情もはいってたけどな」
「それで、これからどうするんですか?」
「そりゃ、周りのやつらをどうにかするしかないだろ」
「ですがそれは今のマスターの状況じゃ無理じゃないですか?」
「まーな。せめて封印がもう一段階解けてれば問題ないんだが、今の状態じゃお前を呼び出せても使用する前に魔力尽きるからな。あいつはその辺気がつかないで攻撃を仕掛ける気満々だったみたいだが」
「では一体どうするの……ああ、そういえばあれが一緒についてきてましたね。でもそれだけではどちらか1人しか助からないのでは?」
「だから、逃がすのはシャルロットだけだ。相手の目的も調べなきゃならないからな。……まあ、大体予想はついてるが」
「はぁ、どうせ、やめてくださいといっても無駄でしょうから、せめて無茶はしないでくださいね…言っても無駄でしょうけど」
「善処するさ」
ランの言葉に適当に返事を返すと少女は最初からそこにいなかったかのように消え去るのであった。
そして1人その場に残された(気絶中の人はカウントしない)ランはというと…
「さてあの感じじゃマスターが起きる感じはしないので……どうせ記憶飛ぶでしょうし、マスターで遊びましょうか」
若干思考回路がイリヤたちと被っているような感じのする彼女であった。
場面は現実に戻ってユウが下を向いて動かなくなってから大体3秒ほどが経過していた
当然目の前にいるリーダー格の男は疑問に思ったが、これ以上時間をかけると流石にまずいのでさっさと捕まえてアジトに連れて行こうと思い近づいた瞬間
ユウの顔がゆっくりと上がり、先ほどまでとはまた別な雰囲気を出していることに気がつき、さらに警戒の色を強くする。
そんな中シャルロットだけが周りの者とは違った何かを感じ取りユウの後ろから小声で話しかける
「あ、あなたは誰!?ユウを一体どうしたの!」
「!?(まさか違いに気がつくとは…だが今はそれどころじゃないんでね。シア準備はいいな!)」
【大丈夫ですけど…本当に大丈夫なんですか?】
【ああ、問題は無い。そっちこそしくじるなよ?】
シャルロットの言葉に一瞬驚きはしたものの、すぐに前を見据えて彼女を逃がすための準備を整える。
そんな中リーダー格の男が今度こそ2人を捕まえるために再び近づく
「悪いがこちらもあまり手間をかけたくないのでな。とっとと捕まえさせてもらう」
その言葉に対してユウは薄い笑みを浮かべると男に告げる。
「いいでしょう……ただし捕まるのは私だけですけどね!!」
「なに!?これは!!」
一瞬で左手の先から魔力の塊をリーダー格の男に向けて放ち、
それを男が腕で振り払おうとした瞬間…塊は破裂し、あたりにとてつもない閃光を放つ。
これには流石に男達とはいえ視界を奪われてしまう。
そしてその隙に…
「行けシア!シャルロットを連れて逃げろ!」
「分かってます!失礼しますよシャル様」
「え、シア!?今シアって言った!?ってそんなことよりもこれじゃあユウが残されちゃ…あ、頭が痛い!こ、この映像は何!?」
数秒後光が晴れて男達の目が慣れてくるとそこにいたのはユウただ1人であった。
その様子を見て男は舌打ちをしながらユウに近づく。
「チッ、やってくれたな。まさかあんなことをするとは…5歳といってもあいつの娘ってわけか。だが自分が逃げなかったのはどういうわけだ?」
「あなたたちの目的は第一目標が私でシャルロットは誘拐できればといった感じでしたからね。近くにお父様も来ているみたいですし、それならあなたたちも簡単には追えないでしょう?」
「たしかにお前の言うとおりだが…俺たちはこうもいわれてるんだ。『金髪の娘は無傷で、だが1番のターゲットは生きてさえいれば多少怪我をさせたも構わないとな」
男はそう言うと目にも止まらぬ速さでユウの左足を折ってしまう。
「っ!!」
足を折られたことによってユウはそのまま地面に倒れ伏してしまった。
「いくら魔術を使えても痛みには耐えられず気絶か…まあいい、逃げたほうは放っておいてこいつを連れて依頼人のいるアジトまで戻るぞ」
「「了解」」
リーダー格の男の言葉に後ろにいた2人は返事をすると、気絶したユウを抱えて男たちは路地から完全に姿を消した。
「……(さて、とりあえず気絶した振りをしたわけだが……シャルロットの最後の言葉が若干気になるな。まあ、今はこっちの情報を仕入れるのが先か)」
男達が消えてしばらくした路地に、シャルロットを保護した切嗣がやってくるが、
すでにそこには誰もおらずただ悔しそうに地面を叩く姿だけが残されていた。
今回は事前に告げたとおり、若干カオスになりました…え?若干じゃないって?
なおこのお話昔にじファンに投稿してた時よりだいぶ変えました。
なぜここまで変わったのかは自分でもわからない
あと、実はシアの正体はただのペットではなく使い魔だったのだ!(バレバレ
姿は10歳くらいの身長で髪は白の長髪で先っぽのほうだけ黒が混ざってます
ただしこの先出番がある保証はない!
ちなみに最後骨折られたのはわざとですのであしからず。
ではまた次回お会いいたしましょう!