「欠員は、いないようだね。俺から言うことは1つだ、勝とうぜ!」
というディアベルの声に続いて周りから、「おぉー!」という声が聞こえる。
「ユキナ、死んだらだめだからね。」
と、サキが言うので「簡単に死ぬ気はないよ。」と言い返す。隣では、アスナ、ユウキ、キリトも同じように励まし合いをしていた。
「じゃあ、、いくぞ!」
という声に続いて攻略組が突入する。
「戦闘開始!」という声が響いて、ボス「イルファング・ザ・コボルドロード」と、その手下「ルイン・コボルド・センチネル」が、ポップした。
「おりゃぁぁぁぁー!」
と言いながら、キバオウがセンチネルに攻撃した。
少し経って・・・
▽▽▽
ギィィィィーンという音と共に僕は、センチネルの攻撃をパリィした。
「スイッチ」
そう叫ぶと、アスナ、サキ、ユウキそれぞれが3体のセンチネルに攻撃を加えポリゴン片へと変えた。
横目でボスを見てみると、ラスト1ゲージが、レットゾーンになっていた。たしか、曲刀カテゴリの縦切りのはずだ。 ベータ時代なら。
シャランという音と共に引き抜かれたモノは少し違った。あれは、そう、ここでは絶対に出てこないはずの・・・そう考えた瞬間に叫んでいた。
「だめだ!。全力で、後ろに跳べ!」
しかし、遅かった。
ディアベルのパーティーのプレイヤーが後ろに跳んだ時には、ここでは出ないはずのスキル≪カタナ≫スキル(緋扇)によって、ディアベルのパーティーのプレイヤー5人が吹き飛ばされた。HPを見てみると、そのうちの一人のHPがいっきにゼロに近ずきやがてなくなったHPがなくなったそいつは体をポリゴン片へと変え、死んでいった。
うわぁぁっ!」という悲鳴が響く。
くそ。どうする、どうすればいい。
そう考えていると、ディアベルが
「皆とりあえず落ち着くんだ。落ち着いて10歩入口のほうに下がれ!!」
と、指示する。
さすが指揮官。GJ!、と思いつつ俺は、アスナ達に「お前たちも下がれ!」と指示しようとしたが、その思考を先読みしたのか、「私たちも行くよ。パティーメンバーだから。」と、言われれば、何も言い返すことができない。
「分かった。」
と答えてから、
「手順は、センチネルと同じだ!」と指示する。
ギィィィィーンという音と共にコボル・ド・ロードの攻撃をパリィし、「スイッチ!」と叫ぶが、もうロードのほうが攻撃モーションに入っている。
とっさに僕は、「サキ!」と叫ぶ。
ギィィィィーンという音と共にコボル・ド・ロードの攻撃をサキがパリィする。
「せぁぁぁぁ!!」と言う声とともにアスナ、ユウキ、サキ、キリトの攻撃が降り注ぐ。
「ぐるぁぁぁ!!」という咆哮と共に僕に攻撃が降ってくるが、硬直でパリィできずに受けてしまいHPが3割ほど減っていく。
「ユキナ!!」と叫んでサキが駆け寄ってポーションを渡してくれる。
続けてアスナが攻撃を加えようとするが、あれは硬直が短い。
アスナに攻撃が当たる瞬間に「うらぁぁぁぁ!!」と言う雄叫びと共に、パリィされるあれは斧だ。
ナイス。と思いつつディアベルに「ゴリ押ししろ!!」と叫ぶと、ディアベルは、小さくうなずき、「全員突撃!!」と叫んだ。10分後ボスは倒れ、コングラチレーションの表示と共に歓声が訪れた。しかし、
「なんでや!」と言う声が響き、「なんで見殺しにしおった!」と言い放つ。
「見殺し?」と聞き返したら、「そうやろが!おまえは、ボスの使う技知っとたやないか。」
「あいつベータテスターだ。」と聞こえ、「やっぱりあいつ自分がラストアタックボーナス取りたいからって隠してたんだ!」とか「ベーターとチーターだから、ビーターだ!」とかとか聞こえる。
まずいこのままじゃと考えた瞬間にある1つの考えが浮かぶがこれは、後々まずいことになるかもしれない。しかし、しかし、今はこれしかない。
だが、その行動を起こす前にキリトと、ディアベルが発言した。
「待ってくれ皆、死人は確かに出てしまった。しかし、ユキナが動かなかったらどうなってた?
もっと死人が、増えたんじゃないか?」
と言うディアベルの意見に、「たしかに」とか、「そうだな。」と言う声が加わり始めるが、パーティーメンバー5人が死んでしまったパーティーのリーダーたちのうちの1人が、俺に向けてこう言い放った。
「皆、だまされるんじゃない!そいつ、そいつは、怖かったんだ!LAをベータの時に取りまくってたって言うお前、≪demonzuユキナ≫だろ!!それで、ここでもLA取りたいけど、取られそうだからって、見殺しにした。違うか!!悪魔!!」
まずい、こうなったらもうどうすることもできない。ここまで言われたなら、もう・・・
「待って、」と俺の思考を遮ったのは、パートナーであるサキだった。
「待って、ほんとは、ディアベルさんも、ユキナ君と同じベータテスターよ。でもディアベルさんは皆のために、ゲームクリアのために戦った。だから、そんな、悪くない!」
と、サキが言ってくれるが、こんなことだけでは、元にもどらならない。そう、俺は、知っていた。
死んでしまったパーティーの1つF隊のメンバーの確か、(ジョー)だっただろうか。
ジョーは、サキに向かって、
「お前、今さっきから随分とあの、悪魔のの肩を持つな、お前も本当は・・・」
もう聞いていられなかった。サキ達がPKされないなら、僕はもうどうなってもいい。
もうあれをするしかない。
「く、くくく、ははは。ふはははは、あはははは。
お前ら馬鹿か、聞け!SAOのCBT(クローズ・ド・ベータテスト
の略)には、抽選で1000人当選した。しかし、その9割は、レべリングのやり方も知らない出来立てほやほやのニュービーばかりばかりだったよ。でも、俺は違う誰も到達できなかった層まで行きカタナを使うモンスターと散々戦ってきた、だから見てもすぐに対応することができた。ほかにも知ってるよ、情報屋なんて問題にならないくらいね。」
これでいい、これで、ベータテスターへの怒りなどは、すべて僕に向く
「やっぱり、やっぱりお前がお前がぁぁ!ビーターがぁぁ」
「僕は、2層に行くけどついてくるならmobと僕に殺される覚悟しとけよ」
2層に続く階段を俺は昇って行った。
▼▼▼ サキ
私は、ユキナ君がどういう気持ちで言い切ったのかを大体理解していた。
つまり、ユキナ君は、一人で全部背負い込むつもりなのだ。そんなの私がさせない。絶対に!!
「アスナ、ユウキ、私、行くね」
「行ってきたら、大事な人の所に」
とアスナとユウキがニヤニヤしながら言ってきた。
ん?なんでニヤニヤしてるんだろ
まぁいいや、早く追いかけなきゃ
▽▽▽ シロ
「ユキナ!!」
とサキに呼び止められた。
「何?」
と、俺は答える
「待って、私も行くよ」
「なんで?」
「友達だから。私がいつでもシロ君を支えてあげるって約束したし。さぁ、行こう次の層へ、」
と手を差し出してくれるが僕はその手を振り払いサキを階段から突き落として僕は歩いて主街区を目指した
◼◼◼サキ
ドンッと言う音と共に私の体が宙に浮いた。いやユキナに私は突き落とされたと分かったときには、階段から転がり落ちて呆然としてからだった
作「このたびは、力不足と判断し、途中ですが、前作(黒の剣士と○○なプレーヤーたち)を連載終了とさせていただきます。
誠に勝手ですが、お許しください。