イギリスの片田舎に住んでいるミーシャ・エメリーはただの少女ではない。
魔法使いの父フェラルド・エメリーと魔女の母シェラ・エメリーから生まれた生粋の魔女である。
だが、彼女はそれをまだ知らない。
もしかしたら自分が周りの子達とは違う何かなのか?と気付いているかもしれない。
だが、彼女の両親は、彼女が自分で聞いてくるまでは、教えないことにしていた。
別に、彼女が嫌いなわけではないむしろ逆だ、彼らは愛しているからこそ何も話さなかったのだ。
彼女が生まれたのは、魔法使いにとって最悪の日が終わった年。
そうヴォルデモートがハリー・ポッターによって打ち倒された年だった。
しかし、いくら倒されたとはいえ、あまりにもヴォルデモートの魔法界に残した傷は大きかった。
少し、他の人より臆病な魔法使いの夫婦が、娘にそんな世界に行かせたくないと思うほどに…
さらに、魔法使いは11歳になると、その地域に応じた魔法学校から招待状が送られてくる、本人が確認するまで何度もだ。
そして、魔法学校は全寮制である…
そう夫妻はこれが嫌なのだ、いくら安全が保証されている上に、世界最高峰の魔法使いが揃ってる学校といえども、自分たちの目の届かないところで、なにかあったらと考えると、それだけで卒倒してしまう。
だから夫妻は、彼女の存在を隠した。
シェラは、自らの母に魔法の力を抑え込むネックレスを、フェラルドもマグルの職に就き田舎ではあるがマグルの学校がちゃんとある村に住み多少不便だったが杖さえ箱にいれ小さな屋根裏部屋にしまいこんだ。
これほどに魔法から離れればもしかしたら娘が魔法界に行くことはないかもしれない…そうすればあんな災厄にも巻き込まれないだろう。
そう願って…
そんな思いを知ってかしらずか2人の、愛娘ミーシャは、好奇心旺盛にすくすく育っていった。
特に、マグルの使う機械に多大な興味を示し10になる頃には、誕生日にパソコンを強請るほどだった。
そして、彼女が生まれてから11回目の夏が来た…。
「お父さん?何かあったの?」
朝から少しピリピリした様子の父に戸惑いながらミーシャはフェラルドに問いかけた。
「ん?あー、おはようミーシャ、別になんでもないんだ。そう…何でもないんだ…」
ミーシャの頭を軽くなぜながらフェラルドはやはり何処か不安気だ。
その時、ガシャンと郵便受けが音を立てた。みるみるうちに顔色を変えたフェラルドはゆっくりミーシャから手を離すと
「ミーシャ。母さんを起こしてきてくれ父さんは郵便を取りに行くから」
とのったりとした動作で玄関に向かった。
そんな父は初めて見たミーシャは心配になりながら母の寝室へ向かった。
母は、ぼんやりした顔でこちらを見たあと、
「この日が、来たのね」
と、ベッドからスッと起き上がった。
数分後、悲愴感溢れる顔から決意を決めた男の顔をしてフェラルドは居間へやってきた。
目の下が少し赤く充血しているのがわかる。
シェラと軽く目配せをし、深く息を吸いこむと深刻な表情で、ミーシャにこう告げた
「ミーシャよく聞いてくれ。実はお前は………魔女なんだ……。」
「へ?え?」
頭の理解が追いつかずミーシャは呆然とする
「本当だ俺も母さんもアメリカのじいちゃんも日本のばあちゃんも魔法使いだ」
驚愕の事実にミーシャは、声もでなかったが少し疑問に思うことがあった。
「なんで教えてくれなかったの?魔法が使えるだなんてとても素晴らしいことじゃない?」
「ああ、そうだな魔法が使えるというのは一見便利に見えるし実際かなり便利だ」
「ならどうして?」
ミーシャはフェラルドがなぜこんなに悲しそうな顔をしているかがわからなかった
「それは……。」
フェラルドは少し迷ったようだがしっかりミーシャの目を見ると
「お前が、生まれる少し前、ヴォルデモートと言う悪い魔法使いがいたんだ…そいつは、考えられる限りの悪虐を繰り返した。父さんもなんども被害に遭ったやつを見たし被害に遭った。そして10年前そいつはある魔法使いによって倒されたその名は、ハリーポッターお間と同い年の男の子だ」
ミーシャは少しおどろいたがすぐにこう叫んだ
「じゃあ、今は何も怖くないじゃない、何も怯えることはないわ!それにそんな子が同級生なんて逆に頼もしいわ」
ミーシャがそう叫ぶとフェラルドは薄く笑っただが、すぐに顔を引き締めると
「そうは言ってられないんだミーシャ、お前が生まれた時、ばあちゃんは一つの予言とおまじないをしてくれた」
「どんな…予言なの…」
ミーシャは嫌な予感がしていたが、そう尋ねた。フェラルドが大きく息を吐いた
「ばあちゃんの予言はこうだ『この子が、15になる時に闇の帝王は僕を率いて完全復活するだろう』」
しかし、ミーシャはフェラルドの言ってる意味がわかりません
「復活するならなおさら戦う準備をしなければいけないんじゃないの?」
フェラルドは首を振り
「ばあちゃんの予言はまだ続いてるんだ。しかも最悪な形でな…ばあちゃんは『この子は闇の帝王と戦う運命にあるね。それもハリーポッターや他の友達とね』これを聞いた時父さんはうそだと言って欲しかったね。だからお前を魔法から引き離して生きてきた。でも、それも今日までだ」
フェラルドの顔が引き締まるそして懐から一枚の手紙を出すと
「お前は9月から、ホグワーツに行ってもらう。ホグワーツに行くか行かないかはお前が決められる。だが、この手紙がきたということはお前に魔法を教えた方が魔法に触れさせないよりまだ安全だ。ミーシャ、お前はどうしたい?
フェラルドは行って欲しくないのだろう。シェラもしばらく前にトイレに行ったきり帰ってこない。だが、ミーシャの心は決まっていた。
「私は、ホグワーツに行きたい」
フェラルドは少し儚げに笑うと
「そうか、よし!なら、買い物に行かなきゃな!ミーシャ今日は忙しくなるぞ〜!40秒で支度しな!」
「うん!」
一気にテンションを切り替えて朝ごはんの支度を始めた。
ミーシャも元気に返事をし部屋に支度をしに行った
キツネ色をしたトーストにカリカリに焼いたベーコンそして半熟の目玉焼き家族みんなで朝食を食べながらフェラルドは今日の日程を話した。
「今日は、ミーシャにローブと杖以外のものを今日は買おうと思う」
「えぇ〜!なんで〜!杖欲しいよ〜」
「安心しなさい。おばあちゃんがあなたのためにローブと杖を作ってくれていますから」
駄々をこねる娘を優しくシェラは宥めた
「え?どういうこと?魔法の杖ってそんな簡単に作れるの?」
「いや、父さんたちには作れないな。きちんと杖作りに弟子入りして何年も修行しなきゃならないそれに本来杖というのは選ぶのではなく選ばれるものなんだ」
ミーシャは首を傾げている
「そうね、ミーシャちょっと待っててね」
そう言うと母は屋根裏から細長い箱を持ってきて中から2本の杖を出した。それを両手に持つと
「よく見ていてね【ルーモス,光よ】」
右手側に光がついた、左手側は一拍置いてから右より淡い光がついた。
「この杖はね明るい方がお母さんの杖なのそして」
今度は左手側だけをフェラルドに渡した。
「こっちがお父さんの杖だ」
今までの淡い光が一気に煌々と輝きだした
「こんな風にね、杖は自分以外の所有者にはなびかないし本来の力を出さないの、だから本当はお店で一本一本試すのだけど…」
「何事にも例外があるのさ」
後ろからしわがれた優しい声がした
「お邪魔してるよ、ミーシャ久しぶりだねぇ」
着物を優雅に纏ったおばあちゃん葛木三季がいた。
「おばあちゃん!久しぶり!もう来たの!私の杖は⁉︎杖は⁉︎」
「ミーシャ落ち着くなさい。お義母さんお久しぶりです。お早いお着きですねフクロウは今送ったばかりなのに」
「あの程度の抵抗で、この子が魔女になるのは止められないと知っていたからね。昨日飛行機でこっちについたばっかりさそこからの姿くらましでクタクタだよ。杖とローブの最終調整を後でするから買い物に行っておいで私はちょいと休む」
そう言うと三季は客室へと向かった。
しばし、固まった一同だったが、あとは移動しながら話そうと決まりエメリー一家はダイアゴン横丁へ向かった
どうでしたでしょうか。一生懸命に書いたので読んでくれると幸いです。
ちなみに三季さんはシェラの母でシェラはハーフです。せいら→シェラって感じです。三季+シェラ ミシェラ→ミーシャって感じです
リアルで時間がある時にちょいちょい進めていこうと思います