ハリー・ポッターと機械好きの少女   作:のっぺらぼう

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第一話です頭のいいあの娘と出会います。後、杖に関することでてきます


一話 

〜ダイアゴン横丁〜

 

 ロンドンの町中にある、小さなパブ“漏れ鍋”そこにある、石造りの壁から変化したアーチをくぐると、そこにはミーシャが初めて見るものばかりだった。

 

「凄い…すごい…すご〜い!あの人頭から虹色の煙出してるし!あの人は杖から花火出してるよ!凄い!」

 

「落ち着きなさいミーシャ…周りの迷惑でしょ」

 

「そうだぞミーシャそんなん風なら一人でお使いは任せられないな」

 

 そうフェラルドが言うと、ミーシャはすんっとおとなしくなった。

 そんな姿が愛らしくて、フェラルドとシェラはミーシャに優しく微笑むと

 

 「父さんと母さんは大鍋なんかの学用品を買ってくるからミーシャは教科書を買ってきなさい」

 

とフェラルドは巾着から金貨を2枚渡すとそのまま二人で、ポンッと音を立てて消えていった。

 

 ミーシャは、おいていかれたことにちょっとショックを受けたが、それを感じさせないほど高揚していた。

 

 ぶらぶらと道行く人にお店の場所を聞いたり、同年代の娘と軽くおしゃべりしてみたり、そんなふうに初めての魔法界を楽しんでいると、目的地のフローリッシュアンドブロッツ書店に到着した。 

 

「ありがとう、入学したら、今度はホグワーツの案内お願いしてもいいですか?」

 

「どういたしまして。そんなのもちのロンさ。僕は監督生だからね新入生の面倒を見るのは僕の仕事さ」

 

 ここまで案内してくれた親切な赤毛の青年にお礼を言うと、店の門をくぐった。

 

「あら、あなたも新入生?」

 

頭上から可愛らしいでもどこか威張った感じの声が聴こえた。

 

「私はハーマイオニー・グレンジャー。あなたは?」

 

「わたしは、ミーシャ・エメリー。仲良くしようね」

 

「そうね。私、あなたが初めて出会う同年代の魔女なの。こちらこそよろしくだわ。あなた教科書を買いに来たんでしょう?私は全部買ったから、どこにおいてあるか案内してあげる」

 

 ハーマイオニーの言う少女は、少し上から口調で、一息に言い切ると、話しかけて来るが、初対面の人間にいきなり声をかけてこんな提案をしてくるあたり相当なお人好しの世話好きなんだろう。

 ミーシャはハーマイオニーに好感を持ちつつ自らの人運の良さを神に感謝した。

 

「そうなの?すっごく嬉しい!私、魔法界に初めて来たから少し心配だったの!」

 

「え、そうなの?ならあなたもマグルの生まれ?」 

 

「いいえ、違うわ。両親ともに魔法使いよ」

 

「なら、どうして?」

 

「家の方針で…少し長くなるけど聞いてくれる?」

 

「もちろんよ!でも、ここで立ちっぱなしも大変だし先に本を買いましょうか」

 

 彼女に、進められるままに、教科書を買い揃え、余ったお金を使ってアイスを食べながら二人でいろんな話をした。

 ハーマイオニーはマグルと呼ばれる非魔法使いの家庭からたまたま生まれた魔女らしい。

 血筋や家柄を重んじる家が多い魔法界の学校で上手くやっていけるか心配なのだという。

 

「それなら、心配ないんじゃない?」

 

「え?」 

 

 ハーマイオニーは少し混乱しているようだったがミーシャは構わず続けた。

 

「だってハーマイオニーは、一人で上手くやっていけるか心配なんでしょう?私も、魔法の知識はマグルと変わらないしそれに私がいるから二人でしょ?」

 

むちゃくちゃな理論だった。でも、1ヶ月後には知りあいが誰もいない環境で親元を離れて暮らさなきゃいけない、そんなとき気持ちをわかってくれる人が、もう一人いたらどんなに幸せだろうか。

 ハーマイオニーはミーシャに抱きつき 

 

「私達、今日からズッ友ね!」

 

と宣言した。

 ミーシャはこんな可愛い新しい友達ができたことに歓喜し小さく握り拳を作った。

 後は、もう止まらなかった。

 最近見た映画の話をしたり(ハーマイオニーはロードオブザリングがお気に入りらしい)、ホグワーツで楽しみなこと、互いの趣味についてハーマイオニーに迎えが来るまで存分に語り合った。

 

「ハーマイオニー、あなたがいなかったら教科書買うのにもっと時間がかかってたと思う…本当にありがとう」

 

「ううん、こちらこそあなたはこれからどうするの?」

 

「親と合流してそのまま帰るかな…」

 

「そうなの…寂しいわね」 

 

 そんな顔をされると慰めずにはいられないミーシャは、ハーマイオニーにハグすると、1ヶ月後また会いましょうと耳打ちした。

 ハーマイオニーは頬を真っ赤にするとすぐ離れて耳は駄目!と叫び  

 

「じゃ、じゃあね!」

 

とミーシャの姿が見えなくなるまで手を降った。

 ミーシャは上機嫌で手を振り返すと両親のもとに急いだ。

 両親はすでに“漏れ鍋”に居りコーヒーを飲んでいて

 

「お、ミーシャ戻ったか、ちゃんと買えたか?」

 

「うん!ねえ聞いて聞いて!新しい友達ができたんだよ!それも女の子!」 

 

「お、おうおう分かった分かったからミーシャ一旦落ち着いてくれ」 

 

 ミーシャは興奮した様子でフェラルドに話し続けている。

フェラルドは、ミーシャをなだめると、

 

「ミーシャ、帰りは“煙突飛行”を使う。すごく煤が舞うけど我慢しなさい」

 

「はーい」 

 

 そして、家族三人で古ぼけた暖炉に入り込み

 ミーシャは幸せな気分から一転重度の車酔いの症状と煤に見舞われた……

 

 

 

 

 

 

〜エメリー家〜

 

 

 

「さあさあミーシャ、ここに立って利き腕をまっすぐにしなさい」

 

 やっとのことで家に帰りついたミーシャを待っていたのは祖母からの採寸地獄だった。

 

 ありとあらゆる場所を約3時間に渡り図られ続け、終わったと同時にお婆ちゃんは、地下室の開かずの間と教えられていた部屋に飛び込んでそこから2時間出てこなかった。

 やっと出てきたお婆ちゃんは、やり遂げたという顔をしていて私に杖とローブを渡してきた。

 

 「その杖は、鬼桜にミーシャの生まれたての髪から今のミーシャの髪を使ってある。25センチよくしなり丈夫。本来、杖が選ぶ持ち主を特定の人間に調整するにはその子本人の生まれたときから数えて17まで計17本の体毛一年ごとに集めて一本の束にするか、本人の心臓の琴線を使うしかないからね。ただ、大変な分、それ以上にミーシャにピッタリの杖はないはずさ。さ、降ってご覧?」

 

「これが私の…」

 

 ミーシャは、少し緊張しつつ杖を手にとった。

 杖から、手に向かって干したての布団のような母の胸の中のような安心する暖かさが溢れてきた。

 

「暖かい…」

 

「なら、良かったさ。でも、それにはまだ6本の髪が足りてない。毎年ちゃんと私のところに見せにきな」

 

 ミーシャは祖母の言葉にしっかり頷くと、魔法を封じているというネックレスを外し、軽く杖を振った。

 すると、部屋いっぱいに幸せな光が溢れた。

 

「これが魔法…」

 

 ミーシャは初めて使う魔法に、心が震えているのを感じた。

 

 フェラルドは感動で声も出ないミーシャの肩を叩き

 

「ミーシャおめでとう。朝から色々あって忘れていたかもしれないが、今日は君の誕生日だ。君が素晴らしい魔女になることを祈ってこんなことをしてみた。」

 

 フェラルドが指をパチンッと鳴らすと、山のようなご馳走と各地方の親戚が一気に現れた。 

 

「さあさあみんな席に着いて、未来の大魔女様の誕生会だ!グラスは持ったね?では…………」

 

 

 

「「「未来の大魔女に乾杯!!!」」」

 

 

 




 皆さんこんばんは、短いですがミーシャの友達作り編でした
 機械要素ないですね…タイトル変えよっかな…

 今回のオリジナル要素としてはやっぱり杖ですね
持ち主が杖は持ち主の魔法使いを選ぶという法則は無視したくなかったんですけど、杖に魔法使いの髪って使えないのかなって言う思いが初めてハリポタを読んだときから消えなくて、でもその分難易度高めにしてあります。あと、お婆ちゃんに作ってもらいたいっていうただの性癖が混ざり合ってこうなってしまいましたファンの皆さんごめんなさいm(_ _;)m

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