ハリー・ポッターと機械好きの少女   作:のっぺらぼう

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ウィーズリー家と絡ませたいなぁ


2話

 

 

「ミーシャ、君に伝えなきゃならないことがある」

 

「な、なーに?お父さん」

 

 宴会が終わってすぐ、フェラルドはミーシャを呼ぶと、重々しく口を開いた。ミーシャは、少し嫌な予感がしていたが、平静を装って返事をした。

 

「今まで、君には魔法のことを1つも教えてこなかった。だが、魔法学校に行くということは他の魔法使いや魔女とともに生活することになる」

 

「そうだね。それがどうしたの?」

 

「魔法使いというのは、マグル生まれの魔法使いを、馬鹿にする人間もいる。そういう人間はたいてい魔法界で幅を効かせている。これが今の魔法界だ。だから、とりあえずの魔法界の常識と簡単な呪文を百ほどあと一月で完璧にしてもらう」

 

 ちょっぴり決め顔で、宣言する父の姿は少し可愛かった……がしかし、それとこれとは別である。

 確かに魔法は、使ってみたいが、一月で百の呪文をマスター+魔女としての常識は、勉強を好んではやりたくないミーシャにとって鬼畜と言う他ない。

 ミーシャはせめて70くらいにならないか交渉しようと、父の顔をまっすぐに向き…!

 

「因みに、全部出来たら好きなもの買ってやろう。お偉いさんが使うような超高性能インターネット接続可能パソコンでも何でも買ってやろう」

 

「やり遂げさせていただきます。お父様。何なら二百ほど覚えて見せましょう」

 

「よろしい」

 

 さすが、親というべきか、ミーシャは、燃えに燃えていた。

 その様子を見て、フェラルドは声を殺して大爆笑していた。

 

 

 

 

一週間後〜

 

 

予想以上に早いな…

 

 フェラルドはミーシャの頑張りを見ながら、そう思った。

 すでに、一年の教科書に出てくる呪文約210スペルのうち、約3分の2の140スペルを覚えたのだ。

それも、一週間でだ。

 ついでに、常識の方も十分になったため昨日から終了となった。

 そんなミーシャの姿を見て、もう少し増やしても大丈夫と判断したフェラルドは、明日から魔法薬学と護身術をレッスンに加えよう。とミーシャの、祖父母を再び呼び寄せた…

 

 

「ウゲ…」

 

 祖母たちは嫌いではないむしろ好きだ、だからこそこんな表情出迎えたくはなかったのだが…

 

「今日からお前に、お婆ちゃんとおじいちゃんが護身術と魔法薬学を教えてくれる。頑張れ!」

 

 フェラルドをいつか呪ってやると考えながら、パソコンのためミーシャは、なんとか頑張った。

結果……入学一週間前に呪文300スペル魔法薬レシピ10個護身術の免許皆伝を自分のものにできた。

 多少オーバーじゃないかと自分の親を訝しむが、めんどくさいので考えるのをやめた。

 そしてまた、今朝もフェラルドに呼ばれているのである。

 新しい課題を申し付けたときと同じ顔をしてたため、絶対に新しいめんどくさいと思いつつも、フェラルドの言うとおり動きやすい格好で、フェラルドの車に乗り込んだ。

 

「なんだかご機嫌斜めだな?ミーシャ今日のは絶対楽しいぞ〜」

 

 なぜかすごい上機嫌で、車を飛ばすフェラルドに少し冷めた目を向けながら、 

 

「また新しい何か仕込もうとしてるでしょ。お見通しなんだから!というか、お父さん私が魔女になるの反対だったからここまで何も教えなかったんでしょ?なんでそんなに、魔女になろうとするの手伝うの?おかしいじゃない」

 

と今日までの疑問もまとめてぶつけてみた。

 そしたら、少し悲しい顔をして、

 

「正直、まだ行ってほしくないって思ってる「なら、どう」でも、娘のやりたいことを邪魔したくない」

 

 フェラルドはミーシャを見つめて

 

「お前の邪魔はしたくない、でも危ない目にもあってほしくない。だから、半年間姿が見れなくなる前に、やれることやってあげたくなるのさ」 

 

と、最高の決め顔でウインクしてきた。

 今、不覚にもうるっと来たところだったのが最後の決め顔で台無しである。

 ミーシャは、赤面して

 

「ありがと、お父さん」

と、消えゆきそうな声で言った。

フェラルドは満足そうに頷くと

 

「ほらミーシャ見てご覧あそこが目的地だ!」

と言われミーシャが顔を上げると…

The魔法使いといった風格の建物が立っていた。

 

 近くに車を止めると、中からふくよかな女性が駆け寄って来た。

 

「あらあらフェラルド久しぶりね〜少し太ったかしら?いきなりふくろうなんてよこしてビックリしたのよ?あらこちらのお嬢ちゃんがあなたの?」

 

「あ、ああ娘のミーシャだ。君は変わらないようだねモリー」

 

「は、初めまして、ミーシャ・エメリーといいます…」

 

初対面でここまでテンションの高い人を相手にするのは初めてだったので、かんでしまった。

それを気にした様子もなくモリーという女性は

 

「はい、初めまして、モリーウィーズリーよ。気軽におばさんとでも呼んで頂戴なお昼ご飯はもう食べた?まだなら家で食べなさいな。さあさ、行くわよ」

 

サラリと流して半ば強引にミーシャたちをテーブルにつかせた。

そして、喉を杖で叩くと外に向かって 

 

「あなた達ー!!!!!お昼ごはんですよー!!!!!!」

 

と人間では、出せないような声量で叫んだ。 

2回ほど咳払いをして喉を調整したのか、モリーは先程と変わらない優しい声でミーシャに

 

「もう少し待っててね、すぐ帰ってくると思うから」

とウインクすると、料理に戻って行った。あまりの衝撃に、上の空だった意識を、ミーシャは首を振って取り戻すと

 

「あ、私手伝います。お皿の位置どこですか?」

 

とモリーに訪ねた。

 モリーは、ミーシャの顔を見、フェラルドの顔を見、口をあんぐりと開けると、すぐに閉じミーシャに、優しく微笑み

 

「ありがとうでもあなたは、お客様だから大丈夫よ」

 

と優しく断った。

 しかし、ミーシャはどちらかと言うと世話焼きな方なのだ。

 だから、こっそり席についた瞬間杖を振り

 

【ロコモータープレート,食器よ動け】

 

とすでに確認していた食器棚から、食器を並べておいた匂いやさっき覗き込んだ見た目などから必要な食器はモリーの手元に忍ばせておいた。

 

 モリーはまだ気づいていないようだから、何か言われたらしらばっくれようと、思いつつふと、窓の外を見てみたら、赤毛の全く同じ顔の二人がいた。

 

 おそらく、双子だろうか?全く同じ顔をした二人が、こちらを見つめ目があった瞬間に、しゃがみこんでコソコソ何かを話している。

 

 気になるので、耳に強化魔法をかけて盗み聞きしてみた。 

 

「おい、見たかフレッド?あの嬢ちゃんあんななりでもかなりの使い手だぞ」 

 

「同意見だ。ジョージ、ママに聞こえない程度の小声でなおかつ、あの小さいフリでママのサポートになる位置まで計算して食器を選び出したぞ」

 

「あの嬢ちゃん何者だよ。食器一枚も割らずにあの芸当は相当むずいぞできるか?フレッド」

 

「無理無理パーシーの頭に直撃で大目玉が関の山だ」  

 

「違いない」

 

「あの…褒めてもらえてとても光栄なんですけど…恥ずかしいのでやめてくれますか?」

 

双子がぎょっとして上を向くと、先程の話題の少女が・こちらを見てもじもじしているじゃないか。

 急いで立ち上がるともうすでに、一家集合している。

 

「これは、失礼お嬢さんこの責任は、隣のジョージが取りますゆえ……おい、ジョージこの娘」

 

「いやいや、お嬢さんこの責任は、言い出しっぺの隣のフレッド・ウィーズリーが取りますゆえああフレッドこの娘」 

 

「「超かわいいぞ」」 

 

と軽薄に、ヘラヘラと二人して席についた。

結局、ミーシャが最後に座ることになってしまいモリーが申し訳なさそうな顔をしていたので、とりあえず苦笑いをし赤毛の女の子の隣で料理に舌鼓をうった。

 

「所で、そこのお嬢さんはどなたなのか説明がほしいね」 

 

「そうだそうだ〜」

 

 さっきの双子フレッドとジョージがしびれを切らしたかのように騒ぎ出した 

 

「あら、まだ紹介してなかったわね。隣村のカーリトンに住んでるエメリーさんよ」

 

「フェラルド・エメリーだ娘と仲良くしてやってくれ」

 

「ミーシャ・エメリーです。よろしくお願いします」

 

すると、双子が、

ぱっとじゃんけんを始めた。

じゃんけんが終わるとどっちかわからないが勝ったほうが

 

「よろしくな、ミーシャ。俺はフレッド、さっき負けたやつが」

 

「ジョージだ。よろしくな」 

 

次は、また赤毛の同年代の子が、

 

「僕は、ロン。よろしく」

 

さらに赤毛の小さい子が、

 

「ジニーよ。さっきの魔法どうやるのか教えて?」

 

「さっきの魔法って?」

 

 ミーシャが尋ねると、 

「だって、二人が、あんなに驚くことめったにないもの」 

 

リビングに笑い声が響いた。

 昼食が終わるとジニーの部屋に呼ばれた、男の子達は、箒に乗ってくるそうだ、そちらも楽しそうではあるけれど、一つ下の女の子のお誘いを断れるほどミーシャは、神経が太くはなかった。

 

「でね、パパもママも私が箒に乗るのはまだ早いっていうのよ。フレッドもジョージもロンだって私の年には箒に乗ってたのよ!不公平だわ!」 

とりあえず、ジニーはかなりお転婆ちゃんのようだ。

 さっきから、窓から見える三人の飛ぶ姿を見ては、同じことを言っている。

 

「ねぇジニー、杖を使わない面白い魔法を教えてあげましょうか?そしたら、少しは気が紛れるんじゃない?」

 

このままじゃ愚痴を聞くだけで家に帰る時間になりそうだと考えたミーシャはやや強引に話を切り替えた。

 

「杖無しの魔法?それってすっごい難しいんじゃないの?」

 

訝しげにジニーは、でも興味津々といった感じで、こちらによってきた。

 

「そこまで難しくないよ。大事なのはイメージなんだから」

 

 話しながらミーシャは、自分の指を魔法で切るとその場所を片方の手で抑え、

 

【ドロル・ドロル・アーウォラート】

 

と唱えると、もとの手は傷が塞がり傷跡すら残っていなかった。

 

「すごいすごい!傷が治せる魔法ってすごく難しいのにこんなにかんたんにしちゃうなんてすごいよミーシャ!」

 

「これは、そこまで難しくないよ。でも、そう言ってくれると嬉しい」 

 

 そして二人は、時間も忘れて魔法の練習をした。

 そして、三人が帰ってくる頃には…

 

【ドロル・ドロル・アーウォラート!】

 

「まあ、ジニーちゃんに魔法を教えてくれたの?しかもこんな素敵な…ミーシャありがとねぇ」

 

「いえいえ、これを覚えられたのはジニーの頑張りですよ」

 

モリーの肩コリにも聞くくらい完璧な魔法が使えるようになっていた。

 ミーシャもまさかここまで、一気に成長するとは思っていなかったため少し引きつった笑みを浮かべた。 

 

 

「ミーシャ、また魔法教えてね」

 

「いつでも遊びに来ていいからね」

 

「今度は、クィディッチについて教えてやるよ」

 

「右に同じく」

 

「次はもっと喋れると良いな…また遊ぼうね」

 

そんなこんなでウィーズリー家と別れを告げ、家路についたミーシャは、まだみぬホグワーツへの期待をさらに大きく膨らませ眠りについた。




もっと絡ませたかったけど諦めた。 
次、ハリーにあいます、ホグワーツまで行けるといいな
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