ハリー・ポッターと機械好きの少女   作:のっぺらぼう

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話を進めたい…切実に…


5話

 

「起きてーミーシャちゃん朝だよー」

 

 揺り起こされて最初に目に入ったのは昨日仲良くなったばかりの先輩、チョウだった。

 

「やっと起きたー、おはようミーシャちゃんそろそろ起きて準備しないと初授業から遅刻する羽目になるよ?」

 

そう言われて慌てて時計を確認するとまだ6時だったのでちょっとムッとして

 

「9時始業なんだからまだまだ時間あるじゃないですか!」

 

反論するとチョウは、少しだけ得意げな顔でフフンとばかりに

 

「今からシャワーを浴びて身支度して朝食を取ってこの広いお城を歩き回って教室を探さなきゃいけないのにそれでもまだまだ時間があるかしらね?」

 

と心底楽しそうに返して来た。

 

「ついでに、まだ入学したての新入生が一人で教室わかるかな?おとなしく先輩の言うこと聞いてたほうがいいんじゃない?」

 

ぐぬぬと唸るミーシャを見てさらに得意げになるチョウ

二人の無言の攻防はしばらく続き秒針が一周するくらいの時間を経てミーシャが目をそらした。

 チョウは勝ち誇ると自分のトランクから服を取り出し

 

「じゃあ、シャワールームに行きましょうか。あと三十分もしたら混み合って下級生は追い出されちゃうから」

 

「わかりましたよ。先輩」

 

と渋々ながらも着替えを用意してチョウについて行く。

 イキイキとした表情のチョウとそれについていくげっそりした表情の新入生の組み合わせは早起きをしていたレイブンクロー生の間でしばらく妄想の種となるのだがそれを二人は知らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 確かにチョウの言うとおりだったとミーシャは一人一時間目の教室で席について自習をしてそう思っていた。

 シャワーを浴びて8時に朝食が並ぶからということで、朝食が並ぶ時間まで校内の案内をしてもらった、さすがは、知性を特徴とするレイブンクロー生だな、というくらい簡潔でわかりやすくスムーズな学校説明のおかげで、先生よりも先に妖精の呪文学の教室に入ることができた。

 

「驚きましたよ。ミーシャ・エメリーその勤勉さに、レイブンクローに5点!」

 

 点数がもらえたのは嬉しい誤算だったがこれを土産にチョウにありがとうと言おうとミーシャは、心に決めた。

 

 

 

 次の時間も、その次の時間も一週間毎日一番に教室で自習をしながら先生を待つということをしていると。大体先生の傾向がつかめてきた。 

 薬草学のスプラウト先生は、褒めてはくれるが点数まではくれない。

 魔法史のビンズ先生は、自身も始業ぎりぎりか少し遅刻してくるので、誰が最初に来たかがわかっていない。

 防衛術のクィレル先生は始業になるまで、教室のドアを開けてはくれなかった。

 予想外だったのがマクゴナガル先生とスネイプ先生で、てっきりスプラウト先生と同じタイプだと思ったのだが…

 

「一年生でここまで勤勉な生徒は久しぶりに見ました。さすがは、レイブンクローですね。レイブンクローに5点与えましょう。それと、その勤勉さをたたえ今日の授業のコツをお教えしましょう。」

 

と、他の生徒が入ってくるまでみっちりと変身術の心得を仕込まれた。

 

 スネイプ先生は、おそらく無視するつもりだったのだろうが、魔法薬の教科書と黒板を交互に見ながら羊皮紙にレシピをまとめるミーシャにボソッと 

 

「黒板には書いていないが角ナメクジは沸騰した湯に5分が一番綺麗に茹で上がる。ついでにヘビの牙は一通り砕いたあと小刀でみじん切りにしたほうが良いものが作れる。それとその闇の魔術に対する防衛術の教科書闇の力ーーー護身術入門は258項の護身魔法陣は不完全だ。この五芒星の下の印をこちらにするとさらに効果が上がる」

 

と教科書の隅に図解で説明してくれた。

 良い先生なんだなと思いつつ

「でも、クィレル先生は、この教科書に間違いはないと…」

 

「元マグル学の専門教師より我輩の魔術理論が間違っていると?その無礼な態度に一点減点だ。ミーシャ・エメリー」

 

と、とたんに不機嫌になったスネイプ先生にやっぱわかんない先生だな。と思いながら、ミーシャは自習に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなでその次の日。

 魔法薬学でグリフィンドールとの初の合同授業だった。

 久しぶりに友達に会えるのが自分の得意教科ということもあってミーシャはウキウキしながら席についた。

 始業ぎりぎりに到着したハリーとロンは、最後列の一番出口に近い席に陣取りスネイプを敵視しているようだった。

 確かにスネイプは自分の寮を贔屓するところがあるがなにもそこまで敵視しなくとも…と思ったミーシャの感想は、一瞬で塗り替えられた。

 

「ポッター、角ナメクジは何分間茹でると最もきれいに茹で上がる?前回の我輩の授業をしっかり復習していればこれくらいは余裕であろう」

 

 ハーマイオニーが手を上げる。それを見ないふりをしてハリーだけを見つめる…その瞳には強い憎しみとほんの少しの愛情が入り混じっているような気がした。

 

「わかりません」

 

「そうかそうかつまりポッター、君は前回の復習もせずとも、魔法薬学程度余裕と思ったのかその無礼な態度に一点減点だ。ついでにハーマイオニー・グレンジャー君もそろそろ手をおろし給え。正解は、5分だ」

 

 流石に理不尽すぎるとレイブンクロー生全員が硬直していると…

 

「なぜ今のを全員ノートにとらん

のだ?」

 

 一斉にノートを取り出しメモを取る。

 ミーシャとハーマイオニーはすでに知っているため次の作業の準備に入る。

 そのままいつもより長く感じる魔法薬学が始まった…

 

 

 授業後ハリーのところに行くとハリーとロンはすっかり仲良くなったようで、スネイプについて愚痴りながら次の授業へと向かっていた。

 

 

「ハリー元気出せよ。次の授業は、飛行訓練だ!それに今回の魔法薬学はレイブンクローと一緒だっただけマシだと思おうぜ」

 

「そうだねロン…。………あれ?確かレイブンクローってミーシャのクラスだったよね…!」

 

「そうね、まさかやっと友達と同じクラスで授業が受けれると思ったらまさか、忘れられてるなんて思っても見なかったわ」

 

「「ミーシャ!」」

 

 二人は驚いて階段を踏み外しそうになったがすんでのところで踏みとどまった。

 驚いてる二人をよそに、そのまま次の教室ヘ向かおうとするハーマイオニーも捕まえてミーシャは、般若面だった。

 

「で、スネイプ先生相手に何やらかしたらあんな理不尽食らうのよ。スネイプ先生結構優しいのに、ついでに、私のことを忘れてた言い訳を聞かせてもらえるかしら?」

 

ゴゴゴっと音がしそうなほどの迫力のミーシャを前に3人は,遅刻ギリギリの時間になるまでミーシャの機嫌取りに終始していた。

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夕食時、事件は起こった…みんなより早めに食べ終わったミーシャは部屋で明日の準備をしようと席を立ったが途中言い争っているハリーたちを見つけた。

 

「ハリー!………」

 

「バイバイ」

 

 そう、ロンがハーマイオニーに告げて離れた席に座る。どちらも、ミーシャに気づいてはいない。

 虚しくなったミーシャは、トボトボと自分の寮へと戻っていった。

 

 「あー、ミーシャ?君ってハリー・ポッターやロン・ウィーズリーと友達だよね?」

 

「そのつもりだけど?」

 

 突然、杖の調整をしていたミーシャに声をかけてきたのは同じクラスのマンディだった。あまり仲良く話す間柄でもないし声色が深刻そうだったので少し訝しがりながら話を聞くと…どうやらハリーとロンは今夜寮を抜け出しマルフォイと決闘をするらしい。

 

「で?なんで私にそれを言いに来たの?」

 

 さっきの気づかれなかったという怒りがグリフィンドールのことを考えるだけで湧いてきて少し強い言い方になるマンディは少し引いて

 

「いや、教えといた方が良いかなって思っただけだからそんだけだからじゃあね!」

 

 一息にそれだけ言うとマンディは階段を駆け上がってしまった。

 ミーシャは申し訳ないと思ったが、それ以上に決闘のことが気になってしまい校内の散策出ることにした。

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、一晩中歩いても見つからず立入禁止の4階の廊下以外を歩き回った所で自分の寮に戻ることにした…次の日、寝不足のミーシャは自分の行動を深く後悔することになった…

 

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