黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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新展開!
 


天界異変

 

『『『わんわんわんわん!』』』

 

◆◆◆

レイナーレよ。

…その屋敷の玄関の扉を開けると同時、私達を元気に出迎えてくれたのはシー・ズー、チワワ、トイプードル…の頭をした小型ケルベロス!(超可愛い)

 

「やあ。よく来たね。」

「こんなに大人数で、スイマセン…。

あ、これ、御祝いです。」

「いや、大丈夫だよ。

ありがとう、イッセー君。」

そして、それより1歩遅れて現れたのは、この屋敷の主である、ニコニコ顔なシェムハザ様。

そう、今日は私、イッセー君、朱乃、ミッテ、ジャンヌ、黒歌、白音、バイサー、アーシア、レオナルド君のメンバーで、シェムハザ様宅へ、お邪魔してみたのだ。

…シェムハザ様、本当に大人数で、ごめんなさい。

 

そして、何故、シェムハザ様の御屋敷を訪ねたかと言えば…

「「「「「「「「可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い♡」」」」」」」」

「きゃっきゃ♪」

先日、シェムハザ様の奥様が御出産。

その御祝いと、赤ちゃんを一目見ようと伺ったのだが、この赤ちゃん(女の子よ)、本当に凄く可愛いんですけど!♡

やっぱり奥様似ね。

これは将来、絶対に美人になるわよ。

 

「…イッセー君、やらないからね。」

「はははは…」

シェムハザ様の『やらんぞ』を、苦笑しながら流すイッセー君。

これ、シェムハザ様も本気なのか冗談なのか、判らないわね。

ついでにイッセー君も、副総督様の娘さんに対して、ストレートに『要りません』なんて、言えないわよね~?♪

これは もう本当に、笑って誤魔化すしか無いわ。

 

「しかし、こうして赤ん坊を間近で見ると改めて、私も子供が欲しくなってくるな。

主よ。普段から思っているが、ぶっちゃけ私は避妊具等 必要無いのだが?」

そして話題は、イッセー君の子供の話に。

バイサーの この台詞。

確かに私とミッテ以外は皆、学校なんて行ってないから、本当、何時でも赤ちゃんOKなのよね。

 

「わゎゎ、私だって、全然 大丈夫ですよ、イッセーさん!」

「「同じく」だにゃ。」

「ウチだって退学、上等っスよ!」

…私だって、何時でも学校辞めても大丈夫よ!

 

「いや皆、少し、落ち着こう!

そういう話は、家に帰ってからにしよう!」

とにかくバイサーの あの台詞が引き金となり、皆がコンドウサマ不要とばかり、イッセー君に迫り、イッセー君タジタジ。

若干テンパりながら、私達を宥め鎮めようとする。

…って、確かに、此処でする様な話じゃないわね。

シェムハザ様、奥様、ごめんなさい。

 

ぽん…

 

しかし、そんな私達の お馬鹿な遣り取りも、微笑ましく見守っているシェムハザ様。

イッセー君の肩を軽く叩いての一言。

 

「イッセー君…

子供は、良いですよ~♪」

「あははは…」

本当に世界で今、一番幸せそうな笑顔で、語りかけていたわ。

 

≫≫≫

 

♪♪♪♪

 

「「「「「???」」」」」

その後も、赤ちゃんの話題を中心に色々と お話していた時、私のスマホにメールの着信音が。

いや、私だけじゃない。

シェムハザ様、イッセー君、朱乃、ミッテにも、同時にメールが届いたみたい。

このメンバー(堕天使オンリー。転生やハーフ含む)に同時着信って、絶対にグリゴリ本部からよね。

実際に開いてみたら、やっぱり本部への緊急召集の指令が。

 

「「「「「はあぁ~…」」」」」

示し合わせた訳でも無いのに、同時に溜め息を吐く私達。

私達 今日は、お休みなんですけど!…って、仕方無いわよね…

私達、そういう職場に就いているんだから。

ブラック組織!グリゴリィイッ!!

 

◆◆◆

やあ!イッセーだ!

 

 

※※※

 

DaT Ψ/25 12:39

From BSDB★不良中年厨弐総督

Sub 緊急集合

 

☆☆☆

 

本日13:00、グリゴリ本部第1会議室に集合せよ。

 

 

☆☆☆

 

※※※

 

…この、俺達に届いたメール。

昼の1時に本部集合って、今、12:40だよ?

これは『転移しろ』って言ってるんだよね?

しかし、アザゼル総督からのメールで、何の()()とかも入ってない、シンプルな この内容。

 

「どうやら本当に、何らかの緊急事態が起きた…

そう思って、良いでしょう。」

シェムハザ様も、慎重な表情で呟いています。

 

ボォン…

 

「さあ、イッセー君達も、一緒に行きましょう。」

そしてシェムハザ様が展開した魔方陣に便乗させて貰い、俺達はグリゴリ本部へと、ジャンプするのだった。

 

「…もしも これで、本当に しょうもない用件だったりしら、シバきますからね…アザゼル!!」

 

▼▼▼

◆◆◆

どうも。朱乃ですわ。

シェムハザ様の転移魔法に同行させて戴いて、到着した組織本部の会議室。

 

「「「…………………。」」」

…は、良いのですが、何だか場違いな感じがしますわ。

アザゼル総督を筆頭に、副総督のシェムハザ様。

更には お父様やコカビエル様達達、幹部の皆様。

そしてイッセー君やヴァンヴマル君、カラワーナさん達、各部隊長の皆さん。

副隊長格や一般の平隊員て、私達だけなんですけど?

 

「…………………………………。」

そして そんな中、本当に輩みたいな顔と云いますか、所謂 『白い謎生き物に絡まれ、「ウゼェ!」』…な顔をしているのはイッセー君。

まぁ、それも仕方無き事。

アザゼル総督の隣に座っている、女性が原因ですわ。

 

「あー、先ずは業務中任務中、或いは休日中の急な呼び出しに応じてくれて、御苦労。」

そしてグリゴリの本部に"熾天使(セラフ)"が居ると云う、異様な雰囲気の中、アザゼル様が口を開きました。

 

「詳しい事は、今から この女に話して貰うが、簡潔に言えば、天界側から大量の出奔者が出たらしい。」

 

≫≫≫

「…以上です。

私達としては、彼等と話し合いの席を設けたいのですが、その前、皆様の前に彼等が敵対者として姿を見せた時は…その対処は お任せします。」

「………………………。」

()使()で無ければ、絶対にイッセー君も鼻の下を伸ばす程な…認めたくは有りませんが、完璧な容姿の女の説明。

要約すれば、今の『聖書』の、堕天使がトップの位置に居る現状を芳しとしない天界側の方々が、「堕天使に降る熾天使(セラフ)と、それに従う者達こそ、異端で有る!」と主張して、転生を含む天使、人間でも枢機卿等や司教、悪魔祓い等の"裏"の事情を知る者の一部が、天界からの離脱を宣言したとか。

 

「…だ、そうだ。

しっかし天界に反旗だ?

それって、人間は兎も角、天使は堕ちたりしないのかよ?」

「…彼等は"(ちち)"への信仰を棄てた訳では有りませんから、システムの監視(チェック)には、触れなかったのでしょう。」

この熾天使(セラフ)の女…ガブリエルに対して、アザゼル様が質問。

 

「くっくく…信仰…ねぇ?

御苦労なこったな。

(オヤジ)、とっくの昔に死んでるってのにy

「「「「「「「「ア、アザゼルっ!!!?」」」」」」」」

「あ…」

その答えに対する感想に、ガブリエルだけでなくシェムハザ様や他の幹部の皆様が、突っ込む様に総督の名前を叫びます。

これにはアザゼル様も、『しまった…』みたいな表情を。

確かに神が死んでいるならば、信仰も何も有った物じゃ無いでs…

え゙? えぇえーーーーーーーーっ??!

 

◆◆◆

「あ、アザゼル!

貴方は何を、喋っているんですか?!」

「下っ端も居るんだぞ!?」

「いや~、つい…(≧▽≦)ゝ

そんな訳で オメー等、今の発言、無しな。

聞かなかった方向で、よろしく。」

「「「「「「遅ぇーよ!!」」」」」」

 

再び、イッセーだ。

 

 

神は死んでいた。

 

…この、アザゼル総督の発言にシェムハザ様や師匠達が、批難業々に問い詰め、その真実を知らなかった、この場の俺達 隊長クラスに、発言その物が無かった様に働き掛けるが、その後の幹部の皆さんの突っ込みの通り、もう遅いです。

いや、これは『聖書』的には重大機密でしょうから、俺達下の者に黙っていたのは、理解出来ますがね。

こんなの、一般に知れたらパニックですよ?

人間として生まれて約15年、その間は大した宗教観を持たず、堕天使になって数年な俺としては、普通に少し驚いただけだけど、朱乃ちゃんレイナちゃんミッテちゃん達、生まれた時から『聖書』に属してる者としては、余程 大事だったのだろう。

思いっきり動揺してる。

恐らく天界でも この事を知っているのは熾天使(セラフ)クラス、悪魔でも魔王や政に携わる、古い老害連中だけなんだろう。

 

「ケケケ…何となくだが、そんな気は、前々から していたぜ。」

…逆に冷静に、納得した様な事を言ってるのはヴァンヴマル。

 

「考えてもみろよ?

あの大喧嘩の後、堕天使(オレタチ)が勝った後にも、未だ神が出張らねぇってのは、不思議に思ったりしなかったのか?」

…!!

言われてみれば、確かに!

 

「静粛に!

ハァ…知られたからには、仕方有りません。

今、改めて神の死を知った皆さん。

この事は、外にバラさない様に、お願いします。」

その衝撃の?事実を知り、ざわついてる俺達に、シェムハザ様が一喝。

 

「…それでは次に、この件で今後、起こり得るであろう、事態の対策を話していきます。」

 

≫≫≫

「…つまり、天界離脱者共は、ある意味 事の発端と言っても良い、イッセーを標的にしている可能性が高い。

つまり駒王町が、戦場と化す可能性が高いって訳だ。」

「「ざけんな!」」

アザゼル総督の説明に、俺と、そして師匠が声を荒げた。

 

「鈴木さん佐藤さん田中さん達を捲き込むだと?

そんな真似が、赦されると思うか?!」

完全に俗世に染まり、普通に御近所さんと仲良くなっている師匠がキレまくる。

特に名前が挙がった御3方は、広島(カープ)ファン友達だからなぁ…

いやいや、問題は其処じゃ無い!

俺が発端って何?

確かに、あの戦闘でミカエルを倒したのは俺かも知れないけど、その大元の原因って そもそも天界(オメーラ)じゃん?

最初に俺が赤龍帝って理由で無理矢理に天使に転生させ、最終的に それこそ天界(ついでに悪魔)が敗けた要因の一端を作ったの、オメーラじゃん?

 

「イッセー、色々と突っ込みたい気持ちは解るが、兎に角そんな訳だ。

とりあえず、迎撃体勢だけは、しっかり作っておけ。

朱乃、レイナーレ、ミッテルト…お前達もな。」

「「「はい!」」っス!」

そして俺だけでなく、朱乃ちゃん達にも注意を促す総督。

基本、部隊長までしか呼ばれていない この会議に彼女達を呼んだのは、もしかして この為ですか?

 

「申し訳ありません、赤龍帝殿…」

「あ゙っぁあん?!!」

「ひぃっ?!す、すいません…!」

そして天使女が、何か俺に話し掛けてきた…って、天使が俺に話してくるんじゃねぇよ。

 

「…コイツ、天使だったら女相手でも あの塩対応かよ?」

「あれ、一応 天界No.1美女(ガブリエル)だぞ?」

「流石は"天使☆絶対殺すマン"イッセー!」

「くくく…ぶれないねェ…www」

…その対応に、周囲が何か呟いてるが、『絶対殺すマン』は、俺からすれば、誉め言葉だ!

 

▼▼▼

◆◆◆

ジャンヌです!

何だか天界側で、ゴタゴタが有ったらしく、この駒王町が厄介事に見舞われるかも知れない…らしいですね。

地上に戻った後、教会でイッセー様達から それを聞かされた時は、驚きましたけど、

「今更…ねぇ? イッセーきゅんて、元からトラブル体質だし?

ついでに、To LOVEる体質?」

「おいっ?!」

 

ガキィッ!

 

「ぎょえーーーーーっ?!

さ、さぁーせん!ギブギブギブ!!」

これにはアルゼンチン・バックブリーカーされてるフリード君に、全面的に同意。

一応、その備えは するけど、必要以上に過敏に構える事も無いと、日常は日常で、普通に過ごす事に落ち着きました。

 

≫≫≫

そして それから6日後の、金曜日の夜。

今夜はアーシアちゃんと一緒、3人でイッセー様とデート♡していたのですが、その帰り道…

 

「やぁ、一誠君…久し振りだね。」

「………………………。」

ついに御出座しかしら?

イッセー様を知っているかの様な、神父服の…腰には恐らくは聖剣?を携えた中年男性が、私達の前に現れた!

 




 
次回、『真・聖書(ネオ・バイーヴォ)(仮)』
 
乞う、御期待!
感想よろしくです。
  
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