黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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死亡フラグ、立ちました!

「その仮面…も、もしかしなくても、お前がアイザックだな!!?」

「あぃ…ざっく?」

 

◆◆◆

皆様と こうやって話すのは、初めてでしょうか?

私、ハーレム男・イッセー君の正妻(どやぁ)、姫島朱乃ですわ。

 

 

「何時、あんたが正妻になったのよ!?」

「抜け駆けするなッスよ!!」

 

 

あらあらあら?

何だか何処からか、突っ込みが聞こえた気がしましたが、多分 空耳でしょう。

さ・て、話を進めましょう。

フランスの とある村に住んでいると云う神器の遣い手さんを、グリゴリとして保護にやってきた私達。

今は少し離れた町に出掛けているらしい"彼女"を迎えるべく、外に出ていたら…本当は こういうのは言っては駄目なのでしょうが、所謂"様式美(おやくそく)"というヤツなのでしょう。

その"彼女"、出逢った時は謎の集団と今 正に、戦闘を開始?しようとしている場面でした。

 

「ちぃ、まさかグリゴリも、彼女の情報を得ていたとは!」

…そう言ってるのは、黒装束集団を束ねているかのポジションな、貴族っぽい…私やイッセー君とも、そう歳が変わらなくみえる若い男性。

話に聞いた、神父とは違うみたい…てゆーか、この方達、悪魔ですわね。

ああ言ってはいますが、私達から言わせて頂ければ、「悪魔や天界も、"彼女"の情報を得ていたのか!?」…ですから、その辺りに関しては、お互い様です。

そしてイッセー君のマスクを見て、何者かを察した この悪魔、

「あははははは!

良い!凄く良いよ!!

噂の"聖女"を僕のモノに出来ると同時に、あの悪名高い"はぐれ悪魔祓い"アイザックを討ったという"箔"迄得られるなんてね!」

…余程な自信家さんの様ですわね。

"聖女さん"を云々~は兎も角、"嗤う黒仮面の はぐれ悪魔祓い・アイザック"として そこそこ有名なイッセー君に、勝てる気でいるのですから。

それから、イッセー君が未だ、赤龍帝だったり堕天使だったりはバレていないのは、好都合ですわね。

この儘、勘違いして貰っていましょう。

 

「ふっ…君は、其処で見ていてくれ。

僕が奴等を片付け、僕のチカラを理解したら、そんな物騒な聖剣(モノ)も仕舞って、僕に靡くだろう。」

「ふ、巫山戯るな!誰が、貴様等に!!」

……………………………………。

も、もう一度、言わせて頂きます。

この悪魔、かなりな自信家さんな様です。

少しばかり、「俺TSUEEE!」したら、女の子は誰でも惹かれると勘違いしている、痛々しい方の自信家さんです。

自分に酔って、人の話を聞かずに勝手に話を進める、私的には生理的に駄目なタイプです。

 

「…さぁ行け!僕の愛しい眷属達よ!!」

「「「「はっ!!」」」」

 

バサァッ…!

 

そして戦闘突入です。

貴族悪魔の指示で、黒装束達は その纏っていたローブを脱ぎ捨てると、

「「「「「「うっひょ~~!!」」」」」」

その中身は皆、動き易さを優先したかの様な、軽装武装の美少女集団。

ウチの男共(…イッセー君迄!!)、皆、嬉しそうな奇声を上げています。

 

≫≫≫

「光栄に思えアイザック!

お前は僕が直々に、相手をしてやるよ!」

 

ドン!

 

貴族悪魔がイッセー君に向けて、魔力の弾を打ち出しますが、

「…遅い!!」

 

ドッコォッ!!

 

「ゴハァッ…!何ぃ…馬鹿な…?」

それなりにスピードは有ったのですが、その直球的な魔力弾の軌道から身を外したイッセー君は、直ぐに貴族悪魔との間合いを詰めると同時に思いっきりな右ストレートを、鳩尾に撃ち放ちます。

余程 効いたのか、瞑っているかの様な細い目が一瞬大きく見開き(それでも十分に細いですが)、苦悶の表情を浮かべました。

 

「朱乃!君は彼女と子供達を守ってくれ!」

「了解、ですわ♪」

任務中ですから…何時もの"ちゃん"付けでなく、この場を仕切る隊長として、私の名前をを呼び捨てで指示するイッセー君。

私としては、普段から呼び捨てで構わない…いえ、寧ろ呼び捨てにして欲しいのですが、本人は照れ屋さんなのか、そう呼んでくれません。

あ…話が逸れましたね。

イッセー君…アイザック隊長の指示で、私は悪魔に対して剣を構える女の子の前に立ちます。

 

「あ…あなた?」

「ふふ♪余計な真似…なんて、思わないで下さいね?

これも、お仕事…ですから。」

「………………………。」

 

 

≫≫≫

「ちぃいっ!て、撤退だ!皆、退くぞ!!」

「「「「「は、はいっ!!」」」」」

…結果から言えば、この悪魔の集団は、大して強くなかったみたいです。

リーダー格の男の子はイッセー君にボコボコにされ(生きているだけ、誉めてあげます)、下僕悪魔の女の子達も、はぐれ悪魔祓いの皆さん相手に、劣勢です。

 

BOMB!x6

 

「うゎっ!!?」「ケホッケホッ…」「しまっ…」

 

あらあらあらあら…しかし、油断ですね。

彼、彼女等が全員、懐から煙玉を取り出して それを爆裂。

 

「ふふふ…とんだ邪魔が入ったので、今日は失礼させて貰うけど、ジャンヌ…

また近い内に、キミを迎えに来るよ。

その時、は…」

大量に蔓延する白煙の中、何やら言い残し、転位で逃げられてしまいました。

 

≫≫≫

「一応、助けられた事に関してだけは、礼を言わせて貰う…が、貴様等も"私"を知っているのなら、解っているだろう!

私が、貴様等"神の遣い"、そして"神"を一切信用していない理由が!

私は貴様達に、下る心算は微塵も無い!!」

ハァ…

あの悪魔の集団を退けた事には、素直に お礼を言われましたが、このジャンヌさん…少し まだ、私達について勘違いしているみたいですね。

 

「仕方無いさ…昨日の今日で、聖職者(こんなかっこう)の集団が現れたんだから。」

…確かに。

ならば先ずは その、誤解を解いて貰う処から、話していきましょう。

 

≫≫≫

神の子を見張る者(グリゴリ)…?」

「はい♪」

歩きながら…再び村に戻る中、私達が教会(天界)とは、別組織なのを説明。

聞けば このジャンヌ・オルタさんは、15世紀のフランスにて、聖女と謳われた、あのジャンヌ・ダルクの魂を引き継いでいる…即ち、転生した彼女自身だとか。

成る程、それが本当なら、彼女を見つけた教会が彼女を勧誘するのも、そして神の為 国の為に戦うも、最終的には異端扱いで処刑された彼女が神や神の遣いを執拗に嫌うのも、納得の往く話ですわ。

尚、名前が被ったのは、偶然らしいです。

そして彼女は神器(セイクリッド・ギア)・゛聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)゛なる神器の持ち主。

様々な聖剣を任意に創り出せるという、レオ君の魔獸創造(アナイアレーション・メーカー)の聖剣版と云った処ですね。

こちらも、天界としては旗印に相応しい能力ですし、悪魔側としては、所謂"弱点製造機"を自分の手元に置いておきたいのも解ります。

尤も先程の悪魔の場合、あの眷属、女の子だけなメンバー構成から窺うに、単にハーレム要員としか見てない可能性も…いえ寧ろ、そっちのが高い気がしてきましたが…

彼女が幸いなのは、家族や村の人達が、その神器の事を知っても、

「ふーん。」

「あー、すごいすごい。」

「かっけー。」

「…で、それ、農業に役に立つの?」

「…え?駄目なの?意味無いじゃん。」

…な、遣り取りだけで済み、レオ君とは違い、恐怖や迫害の対象とならなかった事でしょう。

 

≫≫≫

「…軍属に就けとは言わない。

只、組織に与する事で、俺達にキミの…キミの村を、組織として保護させて欲しいんだ。」

「……………………………。」

帰り道、素顔になったイッセー君の説明を、無言で聴くジャンヌさん。

 

「…少し、考える時間をくれないか?」

ジャンヌさんが そう応えたのは、村の入り口が見えた辺りでした。

                  

◆◆◆

「「「「「……………!!」」」」」

「ほぅ、漸く聖女様の、お帰りですか。

不快な輩も、一緒に付いてきたみたいですがねぇ?」

「……………………………。」

…イッセーだ。

俺達がジャンヌ(…と子供達)と共に、再び彼女の村に戻ってきた時、村の入り口前の大広場で待っていたのは、昨日 彼女を教会に誘いに来たと云う話に出ていた当人だろう、大柄なグラサンの神父。

…と、教会所属の聖堂騎士が10名程度。

 

「「ジャンヌ…」」

「「「「ジャンヌちゃん…」」」」

「と、父さん?母さん?皆!?」

この騎士達に強引に連れられたのであろう、農作業をしていた筈の村人達。

全員が両手首を、後ろに廻されて縛られている。

 

「貴様達、グリゴリの者…だな?」

そして この場では一番の上役と思われる、豪華な装飾が成された法衣を纏った、細身の若い男。

 

「あらあらあらあら?

昨日、ジャンヌさんが素直に誘いに応じなかったから、今日は実力行使ですか?

そんなだから、貴方達は、信用されないんですのよ?」

「な、何だと、女ぁっ!!」

状況を理解した朱乃ちゃんが、早速の口撃に。

騎士の1人が、少しは自覚が有ったのか、それに顔を赤くして過剰な反応を示した。

 

「ふっ…解っているなら、話は早い。

さて、聖女・さん…?」

 

スゥ…

 

「ひぃ…!?」

「父さん!」

法衣を着た…多分、司教クラスの役職の男が静かに右手を上にむけると、騎士の1人が、捕らえている村人の1人…ジャンヌの父親の首筋に、剣を当てた。

 

「…解り…ます…ね?

おぉっと、グリゴリ!

貴様達も変な動き、してんじゃねぇぞ!!」

涼しい顔で、話す…と思ったら、俺達に対しては、そっちが()なのだろう、いきなり乱暴な言葉遣いで喋ってきた。

…が、

 

斬!

 

「うぎゃぁあああっ?!

う、腕!俺の腕ぇええ!?」

神速…その表現が相応しい、茂っさんの高速歩法から繋がる光の剣の一閃が、ジャンヌの父親に剣を当てていた騎士の両腕を斬り落とし、

 

カァッ…バチバチバチ…

 

そして朱乃ちゃんの術式により、村人を守るかの様に、光の…正確に言えば、"雷光の障壁"が展開された。

 

「余計な真似…でしたでしょうか?

しかし あの場合、放置しておけば隊長がブチキレ必至と判断致しましたので…」

「うふふ…人質にするなら、一度に複数人に、剣を向けるべきでしたわね?」

いや、ナイスだぜ、茂っさん!

勿論、朱乃ちゃんも!!

 

「皆さん、その光の壁から離れて下さいね?

少しでも触れたら…真っ黒け…ですわ♪」

 

サササーーーー…

 

そして村人達は朱乃ちゃんの言葉で、顔を少しだけ青くして数歩後退。

 

「何 巫山戯た事してくれたんだ、この腐れ〇〇〇〇〇〇〇がぁ!!?

もう良い!

とりあえずは貴様等を始末した後、改めて小娘とは、この俺自らが、O☆HA☆NA☆SHI☆…してやっからよぉ!!

おい お前等!とりあえずコイツ等、全員ブッコロだ!!」

「「「「「「「は…はっ!!」」」」」」」

直後、大凡 聖職者が口にしては いけない様な単語を口にした、この司教の一言で、

「数は向こうが多いが…イケるな?」

「問題有りません!」

「誰に聞いてるのですか?隊長?」

「うふふ…愚問…ですわ♪」

さっきの悪魔に続き、今度は教会の奴等との戦闘開始だ!

 

「あ~少し訂正。そのポニーテールの女は殺さず、なるべく無傷で生け捕りにしろ。

あの女も後で、じっくりと O☆HA☆NA☆SHI☆してやる!」

……………………………………………。

 

ブッッチィイッ…!!!!

 

はぁあ゙?!

おい お前 今、何言った?固゙羅ぁ!!!?

 




 
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