今作品の主要登場人物(主人公側)は、原作同時期の同位人物と比べて、かなり強くなっている仕様です。
◆◆◆
やあ。この4月より駒王学園高等部、2年F組となった、アイザック・カズナこと兵藤イッセーだ。
新年度…ミッテちゃんも無事に入試に合格して、ドイツ人、ミッテルト・スコルツェニーの名前で入学だ。
家庭教師役の茂っさん、お疲れ様でした。
ついでに3月の期末試験前、俺にも色々と教えてくれて、有り難う。
おかげ様で、留年せずに済みました。
2年生になっての近況報告…堕天使的には、まだ特に変わった事は、何も無い。
レイナちゃんが1月の時に確認した転生悪魔3人とも別のクラスだし、もう1人、2年に転生悪魔が居るけど、そいつも別クラス。
あいつ等、主の指示なのか、俺達が編入した時に数日は様子を探っていたみたいだけど、結局は何も無かったし。
まぁ、簡単に尻尾を見せたりするかよ。
…って言うか、あの金髪男、気配を消したいなら、もう少し上手くやれよ。
他の女子もだけど、"気付いてない振り"をするのって、結構大変なんだぞ?
それと、ミッテちゃんのクラスメートにも1人、転生悪魔の女子が居るそうだけど、その子も同様な ざる監視だったらしい。
尤も今は、目立ったアクションは示していないけどね。
連中、それぞれの主が学園内で長を務めている部活や生徒会に在籍しており、それ等の活動に勤しんでいて、普通に学生をしている雰囲気だ。
それから…2年の男子に、俺と同じく その身にドラゴンを…ドライグが言うには、"龍王ヴリトラ"を宿す神器を持っているヤツが居た。
しかし残念だが この男には、俺達より先に悪魔貴族、シトリーの令嬢さんが接触。
この学園の生徒会長である彼女…スレンダー系眼鏡美少女に ほいほいと釣られる様に、生徒会入りだ。
近い内に彼女の眷属、転生悪魔になるのだろう。
これは自身の意思で そうなるのなら、それなら俺は何も言わない。
ただ この先、敵として現れたなら、その時は潰すだけだ。
≫≫≫
「おーい、アイザック!」
「今朝買ったエロ本、一緒に見ないk(バキィッ!x2)
「「ぐわぁっ!!?」」
この日、教室にて こんな風に考え事をしていた時、松田元浜が話し掛けてきて、直後その2人の脳天に、クラスメートの女子、村瀬さんと片山さんの竹刀が炸裂(彼女達は剣道部です)。
1年の編入時に同じクラスだった中学時代のクラスメート、松田と元浜、それから桐生とは、また同じ教室になっていた。
…のだが、コイツ等は中学の時と、ノリが変わってないんだよなぁ。
未だに教室で堂々とエロ本広げてたのには、俺も驚いたよ。
…で、そんなだから当然な如く、この村瀬さん片山さんを筆頭にクラスの女の子達には…いや、学園中の女の子達から、思いっきり嫌われてるし。
お前等なぁ…女の子が居る教室内での そういう行動やトークは、もういい加減控えたのが良いと思うぞ?
尤も俺も、"あんな事"が無かったら、普通にコイツ等と変わらずバカやってて、校内の女子から蛇蝎の如く嫌われてたのかも知れないんだよな~。
「だ・か・ら!アイザッきゅんを
「「「「「そーよそーよ!」」」」」
そんな2人の周りを、クラスメートの女子が まるで俺を守るかの様に取り囲む。
"アイザッきゅん…"
俺は今は学園内で"学園2大王子"の1人として、学年を問わず、校内の女子達から その愛称で…自分で言うのもアレだが、それなりの人気者になっていた。
因みに もう1人の王子とやらは、別クラスの2年男子…あの転生悪魔の金髪男だ。
まぁ、確かにヤツも、王子の呼び名に相応しい、キラキラエフェクトが似合うイケメンなのは、否定は出来ない。
…が、アレと同列扱いなのは、正直言って微妙な処だぜ。
更に言えば、この"2大王子"の親衛隊長(本人非公認)をやっているのが、生徒会の副会長さんなんだけど、彼女も転生悪魔なんだよなぁ…閑話休題。
「うぐぐ…お、俺達はな、日本の生活での緊張を、解してやろうとしてだな…」
「ついでに、ジャパニーズ・文化を教えt
「お黙り!誤った文化、教えるな!この日本の恥!!」
「アイザッきゅんも、コイツ等と関わっては絶対に駄目!汚されちゃうわ!」
参考迄に、今回、この2人が俺に見せようとしたのは猫耳娘が表紙のエロアニメ系の本でした。
「そ、そんな事無いよな?アイザック!」
「俺達の親切心、お前なら解るよな?」
頭を痛そうに抑えながら、自分達の正当性について、俺に同意を求める変態コンビだが、
「あ…ぅ…うん…。
でも、学園内に そういう本を持ち込むのは、止めた方が良いと思う。」
俺は それを一蹴。
「ほら見なさいよ!」
「アイザッきゅんも、そう言ってるじゃないの!!」
「「あ、アイザック!お前、どっちの味方なんだよ!?」」
いや…今の俺だからこそ解るが、どう考えても悪いの お前等だから。
「女子の前だからって、無理するなよ!」
「お前も本当は、こーゆーの大好きな癖に!!」
「それは否定はしないが、やっぱり余りにも open過ぎるのは、駄目だと思うんだ。」
「無駄に本場の発音で言ってんな!!」
「モテモテの余裕かっ?!」
ふっ、悪いな…。
これが、可愛い可愛い可愛(…中略…)い可愛い可愛い嫁さんを持つ者の…DTを棄てし者の、余裕ってヤツなのだよ。
あ、松田元浜、親切心に関しては、よ~く解るぞ。
≫≫≫
「クス…アイザッきゅんw…も、大変ね?♪」
「俺は その呼び方、どうにかして欲しいんですけど?」
「私は可愛くて、良いと思うわよ?」
そう言ってるのは、天野玲奈ことレイナちゃん。
そう、レイナちゃんとも、同じクラスだ!
…って、"アイザッきゅん"て、可愛いの?
こっちも何だか、微妙だぜ。
「桐生ちゃんも、そう思うよね?」
「くくく…そうねぇ、私も有りだと思うけど?」
「アリなのかよ?」
「それに2大王子、木場君との絡み、『アイザッきゅんx木場きゅん』の薄い本、既に学園内限定で出回ってるし。」
「「え゙ぇっ?!」」
「れいなっち、見る?」
…しかも桐生!お前、持ってんのかよ!?
「こ…これは…これも、有り…かも?」
…で、レイナちゃん、何 目を大きく見開いて熱読してるの?
それから、無いからね!絶対!!
…以上、普通の?高校生、アイザック・カズナとしての、近況報告でした。
▼▼▼
「要らぬ…世話だったかな?」
「ふん…"助けて貰った"事には、礼を言うにゃ。
それで…私を、どうする心算にゃ!
この堕天使!」
≪≪≪
…時は少し、巻き戻る。
週末の夜。
イッセーが4人の嫁(笑)達、フルメンバーで町に遊びに出ていた、その帰り道。
「「「「「……………!」」」」」
「イッセー様、これは…?」
「うん、皆も気付いた?」
「勿論っス!」
突然、少し離れた場所から感じる強力な魔力の ぶつかり合いに、今迄のデート気分を吹き飛ばし、一気に緊張感を高めるイッセー達。
「これは無視する訳には、往かないわよね…」
「兎に角、行ってみましょう!」
≫≫≫
夜の住宅街の路地裏。
其処には"人払いの結界"が張られていた。
常人を無意識の内に、その範囲から遠ざける結界。
しかしイッセー達には それは通用せず、構わず その結界を素通り。
そして潜り抜けた先には、
「逃がしはしないぞ!」
「大人しく討たれるが良い!」
「…にゃ!!」
1人の少女を、集団で襲っている男達…
"性"的な意味では無く、武器を手に、"殺害"しようとしている場面だった。
そして、その場の全員…少女を含む全てが、"人間"ではなかった。
「な…侵入者…だと?」
「結界は張っていた筈…何者だ?」
「ふん!何れにしても、この場を見たからには、死んで貰うしか有るまい!」
そして その場に現れたイッセー達に気付いた男達。
ダダッ…
「死ね!人間!!」
その中の1人が、三つ叉の鉾を構えてイッセー達に突撃するが、
ザシャアッ!
「…だから、力量も正体も、見切る事が出来ないのかよ?」
それは連れ立っていた少女達を守る如く、素早く一歩前に出たイッセーの光の剣の一撃の下に、断末魔を挙げる事すら赦されず、呆気なく斃されてしまう。
「光の剣…だと?」
「な…コイツ等、エクソシストか?!」
「…だとしたら どうする? "悪魔"さん?
…って、既に正当防衛成立だ!
逃げられたら面倒だし、悪いけど殺らせて貰うぞ!」
仲間を一瞬で葬られ、狼狽える悪魔達に対して、追撃の構えを取るイッセー。
「結界の中に入ってきた時点で、只の人間と侮る事無く、目の前の相手が何者なのか、『本当に人間なのか?』って疑うのを含めて、警戒すべきだったな!」
▼▼▼
「要らぬ…世話だったかな?」
「ふん…"助けて貰った"事には、礼を言うにゃ。
それで…私を、どうする心算にゃ!
この堕天使!」
…そして、時は現在に戻る。
下級とは云え、10数名の悪魔の兵士を一瞬で斃したイッセー達に、最初に この集団に襲われていた少女が、殺気を解かずに話し掛ける。
はっきり言えば、自分を襲ってきた者達は、如何に人数が揃っていても敵ではなく、簡単に撃退する自信は有った。
しかし、その襲撃者達を一瞬で斃した この少年少女。
それを見た彼女は、光の剣や聖剣を使う少年達を自分の"敵"である悪魔祓い…いや、1人を除いては、人間でなく堕天使…それも相当な手練れと思っての事だが…
「痛い痛い!
ジャンヌとレイナちゃん、痛いってば!?」
「…へにゃ?」
緊張する中、金髪蒼眼の少年は、一緒に居た金髪と黒髪の少女から、左右の耳を引っ張られていた。
これには少女も唖然、目が点になってしまう。
◆◆◆
…イッセーです。
悪魔の集団に襲われていた女の子…気配から察するに、どうやら彼女も"転生悪魔"の様ですが、結果からすれば助けた形になりました。
彼女から感じる魔力や、それとは別に感じる、闘気とも違う"氣"の波動からして、余計な御世話なのは解っていたけど、向こうから攻撃を仕掛けてきたので、これは 仕方無いです。
…に、しても この娘…。
見た目は俺より少し上。
黒髪から ひょっこり出ている猫耳からして、猫又系の転生悪魔なのだろうが、問題なのは その格好!
どう考えても着物を着るのが間違ってるとしか思えない、朱乃ちゃんに匹敵するダイナマイツな体型で、襟元を肩口をさらけ出す様に、大きく はだけている!
これで もう少し着崩れたら、ぽろり必至な程に谷間が全開!
眼福で御座います!!
…とか考えていたら、ジャンヌとレイナちゃんに、左右の耳を思いっ切り引っ張られたとです…。
おかしい…今回は悟られない様に、表情は崩さなかったのに…
「
「イッセー様…そんなに女の子の裸がみたいなら、わ、私で良ければ、何時でも くっくく…"くぱぁ"して差し上げますのに…」
ジャ…ジャンヌさんは何時、そんな単語を覚えたのですかっ?!
しかも、恥ずかしいなら、無理して言う必要は無いから!
…でも、その気持ちは ありがとう。
≫≫≫
「妹さん…ですか?」
「にゃ~…今は この町に住んでるって、聞いたもんだから…」
黒歌。
その名前は、グリゴリでも それなりに知れ渡っている。
10年近く前、所謂 猫の妖怪、猫又の上位種族、ネコショウから悪魔に転生。
しかし それによって、身体に秘められていた
現在は悪魔勢力から、"SS"ランクの格付けで指名手配されいる、はぐれ悪魔だ。
まさか俺も、その有名人に逢えるとは思わなかった訳で。
堕天使的に、はぐれとは云え、悪魔と遭ったら見逃す訳には往かない。
しかし この黒歌、話に聞いた、覚醒した力に溺れて暴走した感じは見受けられない。
その辺りが気になったので、少し話を聞いてみると、この黒歌も、俺達を相手に簡単に逃げられない、仮に戦闘となると只では済まないと判断したのか、警戒しながらも、口を開く。
結果、出奔の経緯が一般的に(グリゴリ側に)知らされている情報と、少し違っていた。
因みに今回は、自分が悪魔領から逃げる際、不本意ながら置き去りな形にしてしまった妹の様子を伺いに、この町にやってきたらしい。
…そして そのついでに、彼女の追撃チームも一緒にやってきた訳だ。
「…あんた、塔城の お姉ちゃんっスか。」
そう話すのはミッテちゃん。
どうやら黒歌の妹とやらは、ミッテちゃんのクラスメートの転生悪魔らしい。
「…で、様子を見て、どうする心算なんだ?」
「…ど、どうするって、その…
元気なのが確認出来たら…
本当は一緒に暮らしたいけど、白音は私が見捨てたと思ってて、怨んでるに違いにゃいから…」
「ん。実際に見捨てたと同じだしね。」
「ふ…ふにゃあああああああああぁっ!!」
「「「「イッセー君!」」
様!」
!」
「ご…ごめん…」
この俺の台詞に、黒歌まじ泣き。
悪魔相手とは云え、流石に女の子を泣かしたのはアウトだったのか、朱乃ちゃん達に怒られた。
「イッセー様…この黒歌さん、本当に その…始末してしまうのでしょうか?
事情を聞いてしまうと、何だか…」
「う~~~~~~~~~~~~~~む…」
ジャンヌが そう言ってるが、実は俺も、既に殺る気は、余り無かった。
正確には、如何に
甘い?自覚してるよ。
…尤も これが天使だったら、例え女の子でも、迷わず惨殺してるけどね!
「黒歌さんの覚悟次第…ですが、良い方法が有りますわ。」
「ふにゃ?」「え?」「はぃ?」
ここで話を切り出してきたのは、朱乃ちゃんだ。
そのニコニコ顔…何だか、凄く嫌な予感がするのですが…?
「簡単な話です。
イッセー君のハーレムに入れば今後、少なくともグリゴリからは、命を狙われる事は無くなりますわ。
当然その場合、イッセー君相手にΧΧΧΧΧやЖЖЖや@@@@等、その身を差し出し、御奉仕する事になりますけど。」
…でっすよねーっ!!
そんな台詞が飛び出してくる予感は、していました!
「にゃ、にゃ、にゃ…」
そして その発言に、予想以上のテンパり具合を見せる黒歌。
「大丈夫です。
イッセー様は御自分の お嫁さんなら、差別や贔屓する事無く、優しく…ん?優しく?
…思いっ切り激しく可愛がって、愛してくれますから!!…ぽっ」
「にゃ…にゃにゃにゃにゃにゃ…!?」
ジャンヌーーーーーーーーーーーっ!!?
君も、何を言っちゃってるの?
…てか、何を思い出してるの?
それ、フォローじゃないからね!
ほら黒歌さん、顔を赤くして、更にテンパっちゃったじゃないの!!
「それにイッセー君なら、将来も安定よ。
何と言っても…」
ババッ!
「「此方に御居すイッセー様は何を隠そう、あのグリゴリの"嗤う黒き仮面・アイザック"に有らせられるぞ!!」」
俺の左右に位置取り、片膝を着き、ノリノリで讃える様に紹介、説明するのはレイナちゃんとジャンヌ。
「しかもイッセーは実は、赤龍帝っス。
実力的には、全然 無問題っス。」
更にミッテちゃんが追加情報。
「あ…あんたが あのアイザックぅ?!
そして、ドラゴン…!?
道理で凄い生命の波動を、感じてた訳だにゃ…
…うん、アリだにゃ。
伝説のドラゴンとの間にゃら、きっと強い子供が生まれるにゃ…」
…アナタは何を、考えているのですか?
≫≫≫
「ふ…不束者ですが、宜しくお願いしますにゃ…御主人様…」
「ぁ…はぃ…此方こそ…」
……………………………。
結局は4人娘の言葉巧みな誘いに、ハーレム入り決定となった黒歌。
尤も『アイザック』とか『赤龍帝』とか、正体バラしてる時点で、ほぼ確定だったんですけど。
其処に俺の意志は…無い訳が無い!
美少女の、しかも妹思いな良い子は大歓迎です!!…は、良いのだけど…
「いや、アザゼル総督には、どうやって報告や説明する訳?
流石に『迷子の猫を拾いました』じゃ済まないでしょ?」
「うふふ…我に策有り…ですわ♪」
す、凄く、不安だ…。
①サブタイトルで、小猫たんのターンと思いました?
残念!黒歌のターンでした!
②ジャンヌさんは何時、そんな単語を覚えたのですかっ?!
↓
答え:2日前、イッセーの隠していた、"紳士の円盤"を皆で観た時
Next:『リベンジの聖女マニア!』(仮)
感想、宜しくです。