黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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ん。殆ど台詞…
前回、ラストの文章だけで、"彼"が誰なのか分かった人、偉い。(笑)
 



地獄からの遣いです!

「全く…殺生も問題ですが、結界を放置した儘で、その場を離れるなんて…」

「「面目も御座いません…」」

 

◆◆◆

どうも、イッセーです。

俺とフリードは今、町外れの廃れた屋敷の一室にて、【日本神話】を形成している組織の1つ、"地獄"から出向いてきたと云う(ひと)に、お説教されています。

はい、正座した状態で。

 

「全く…今日 偶々、この町に用事が有り、あの結界に気付いたから良かったですけど、貴方方、ぶっちゃけ あの結界の事、忘れていましたよね?」

「「申し訳御座いません…」」

理由は例の暴走族。

最初に暴れてた場所、あそこの結界を解かない儘に、逃げた1人を追いかけ、あの場をその儘、あの惨殺死体を放置した件で、日頃から日本国内の死者の管理をされている、この"鬼灯"さんに、その辺りで叱られているのです。

因みにフリードも、戦闘能力の差を本能的に感じたのか、逆らう事無く素直に正座。

そりゃ、あんな巨大な"鬼の金棒"で、殴られたくは、ないよね!!

そして更に この鬼灯さんの、OHANASHIは続きます。

最近の日本…特に駒王町は、不審な"魂"が多過ぎたりとか、逆に迎えるべき"魂"の消息が掴めないとか何とか…

 

「(ボソ…)イッセー君、どーゆー事っすか?」

「(ボソ…)簡単に言えば、この地を管理している悪魔(グレモリー)が、町中の自然死以外の死者の情報に細工しているんだよ。

それで…」

「…私が話してるのに、何を2人して会話しているのですか?

そもそも私の耳は地獄耳ですから、ひそひそ話は無駄ですよ?」

「「す、すいません!」」

上手い!

本人に心算は、無いのだろうけど!!

                  

≫≫≫

「…まぁ、そういう事ですよ。

上からの要請で、実際に現地に赴いてみれば、浮遊霊や自縛霊の多い事多い事。

その大半が、悪魔に…貴方方風に言えば、はぐれ悪魔ですか?…に殺害された人達でしたから。

今迄、行方不明だった"魂"の所在が明らかになり、彼等は無事に我々の手の者が保護、連れて逝きましたが(…中略…)全く、この地の"自称・管理者(笑)"は本当に何をやっているのですかね?

自分達の失態を上に対して誤魔化すなら、それは勝手にすれば良いですが、せめて事故死とかな扱いにして欲しいですよ。

死を隠蔽して行方知れずなんてするから、我々の方に、死亡の情報が伝わらず、結果、我々の仕事が滞ってしまう。

それだけでなく、(…中略…)本当に もう、私達に要らぬ仕事を増やすなんて、何の嫌がらせですか?

私達、"聖書(あなたがた)"には、何もしてない心算なのですがね?

あ、そっちの白髪の人?

『あの~、それって俺ちん達でなく、糞悪魔が悪いんじゃね?何故に俺ちん達に愚痴ってる訳?』…じゃないですよ。

我々からすれば、悪魔だろうが天使だろうが、今は 少しばかり内輪揉めしてるだけで、同じ"聖書"って勢力としか見てないですからね、同罪ですよ。」

「な…?何で俺っちの考えてる事が?!

しかも一言一句、違わずに!」

…ってゆーか、話が長い!

                  

≫≫≫

「(…中略…)それと今回…いえ、此迄 貴方達が行った殺生について、今 此の場で兎や角言う心算は、有りません。

何時か死んだ後、その時に勝手に裁かれて下さい。

尚、あの"G"共ですが、あの場の結界を解除した後、警察に通報しておきました。

当然ながら、その ついでに魂も回収しています。

因みにですが、彼等は珍走行為だけでなく、そりゃあもう他にも色々と やらかしていますから、其処の槍に刺さっている"アレ"も含めて、地獄逝きは確定です。

はい?死因による情状?

そんなの、在る訳が無いじゃないですか。

それは其れ、これは此です。

(…中略…)まぁ、この町は【日本神話(われわれ)】が【聖書(あなたがた)】に貸してあげている形なのですから、今後、余りにも目立った真似は、自重して下さい。

分かって貰えましたか?特に白髪の人?」

「い、いえっさ!」

フリード、正座した儘、ビシッと敬礼。

鬼灯さん、ナイス!

これでフリードも今後、余計な殺傷沙汰は、しなくなるだろう。

 

▼▼▼

「…それでは、失礼します。」

「「ど、どうも…」」

鬼灯の長い永いOHANASHIも終わり、漸く解放された、イッセーとフリード。

 

「「あ゙…足が…」」

永く正座していたからか、足が痺れている様だ。

 

「さて、そろそろ本命である、彼方の方にも挨拶を…」

「ま、待って下さい!」

「はい?」

そして立ち去ろうとした鬼灯を、イッセーが呼び止めた。

 

「…兵藤さん、何か?」

「俺の…俺の両親は どうなっているか、聞いても良いですか?」

「ふむ…」

イッセーの真剣な面持ちでの問い掛けに、鬼灯は納得した様に頷く。

 

「…私も立場上、詳しくは話せませんが、安心して下さい。

"地獄には堕ちていません"から、心配は無用です。」

「そう…ですか…良かったぁ…

本当に、良かった…」

「…それでは改めて、失礼しますよ。」

鬼灯の言葉を聞き、その場で泣き崩れるイッセー。

それを後目に、鬼灯は廃館を出て行った。

そして門を抜けて一歩、後ろを振り返ると、館を見上げて呟く。

 

「ええ、兵藤一誠さん。

兵藤一毅さんと瑠華さんは今、閻魔殿(ウチ)で事務員さんやら食堂の賄いさんとして、働いていますよ。

実は あの2人も、発見するのが遅れましてね。

魂を保護した頃には、貴方は既に"アイザック"として、それなりに有名人でしたから。

それを知った2人は、本来は共に天国行きだったのですが、『息子が修羅に落ちたのは、あの時に守りきれなかった自分達に責任が有る。自分達は地獄行きで構わないから、息子は助けてやって欲しい。』…とか言われましてね。

まぁ、そう言われて地獄に連れて行く事も出来ませんし、堕天使となった貴方は、死んだ後も"日本(ウチ)"で裁けるか、怪しくなりましたからね?

だから間を取る?形で落ち着いて貰えましたけど。

…なんて、教える訳には往きませんからねぇ…

まぁ、そんなに気にされているなら、早く お孫さんの1人や2人でも作って、喜ばせてあげる事です。

2人共、常に貴方を見守っていますよ?」

                  

▼▼▼

「それじゃ、俺は この はぐれ悪魔を本部に連れて行くから。

鬼灯さんに逢った事も、伝えないといけないしな。

お前は もう、教会へ戻ってろ。

分かってるな?間違っても、要らねー真似とかは、するなよ?」

「そ、そりゃあ、もぅ…」

そして鬼灯が去った後、イッセーは捕らえた はぐれ悪魔を連れて冥界のグリゴリ本部へ転位。

フリードもバイク…ではなく、徒歩での帰宅だが…

 

≫≫≫

「やっっっと、帰って来たわね…」

「待っていたにゃ!!」

「覚悟は宜しくて?」

「はい…?」

既に深夜にも拘わらず、フリードが教会の裏手玄関の扉を開けてみると、其処に待っていたのは、寝間着姿の黒髪美少女3人。

 

「ア・ン・タ・が・余計な真似をするから、イッセー君が…」

「…で、御主人様は何処にゃ?」

「ぃ…イッセーきゅんは、こ、これこれこーゆー訳で、今夜は戻れないって…」

「あ~らあらあらあらあらあら?!」

「フ、リぃ~ドぉーーーーーーーっ!!!!」

愛する旦那様との就寝前の営み…至福の一時が、完全に『今夜はNothing』…な形となった朱乃達。

 

バチバチィッ!

 

「ぎょぇーーーーーーーーーーーっ!!!?」

「あ~らあらあらあら?

まだまだ、この程度で終わりなんかじゃ、無いですわよ?」

「…だにゃ!」

「折角 今夜は おnewの ぱんつで、イッセー君に『凄く可愛いよ(はぁと)』とか、言って貰える筈だったのに!万死!!」

「さ…さぁーせん姐さん方…マヂに もう、勘弁…」

その元凶となった男への、怒れる乙女達による制裁は云わば必然的な流れで、それは延々と続いたとか。

 

 

「ぅう~…(ガクッ)…」

「あ、気絶したわ?」

「ちょっと黒歌さん?アーシアちゃんを起こして、此方に呼んできて貰えます?」

「了解だにゃ!♪」

 

▼▼▼

「な、何ですって!

あの、アイザックと?!」

「…はい。」

一方、同じ頃の駒王学園では、その旧校舎の一室で、小柄な少女が自身の主である紅髪の少女に、契約者宅での顛末を報告していた。

 

「何て事なの…

契約者に手を出そうとするなんて…

これは、万死に値するわ!!」

「正確には、森沢さんを殺そうとしたのは もう1人の白髪の方で、アイザックは面倒事を避けようと、止めていた様です。」

「そんな事は、関係n

「お話中、ちょっと失礼しますよ?」

「「!!?」」

そんな中、何時の間にか、そして何処からか、室内に姿を見せたのは、黒い着物を着た、額に1本の角を生やした男。

 

「あ、貴方、誰…なの?」

「失礼、私、こういう者です。」

いきなり現れ、戸惑う少女に、男は自分の名刺を差し出す。

 

「閻魔大王第一補佐官…鬼灯…?

日本神話…が、何の用事かしら?」

「貴女が この町の、"自称管理者(笑)"ですね?

貴女に少し、お話…いぇ、OHANASHIする事が在りまして…ねぇ?」

「え゙!?」

 




 
①何処かの某・理事長の様に(笑)、台詞が永い鬼灯様
 
②暴走族の事を然気に、"G"とか"アレ"とか"珍走"とか言ってる鬼灯様
 
③気絶→アーシアたんによる全快復→朱乃ちゃんの電撃制裁→気絶→アーシアたんによる全快復…を、延々と繰り返させられたフリード君
 
④イッセー同様…いや、それ以上に鬼灯様にOHANASHIされた紅髪さん。
 
 
Next:『ゴッドハンド総督』(仮)
 
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