他神話勢の設定の殆どは、小説オリジナルで行かせて頂きます。
「~~~♪~~~~~~~~~~☆♪」
冥界悪魔領域内、中心都市の1つリヴァイアス。
その中央に高く聳える巨城、レヴィアタン城内の廊下を、奇抜な衣装を着た黒髪ツインテールの少女が笑顔でスキップしながら歩いていた。
この城の主、四大魔王が1人、魔王セラフォルー・レヴィアタン。
本名、セラフォルー・シトリー。
駒王学園生徒会長・支取蒼那ことソーナ・シトリーの実姉である。
彼女は今、えらく御機嫌だった。
彼女は妹を溺愛しており、その妹は人間界の高校へ進学して離れ離れ。
そんな妹から、自分のスマホに初めて、"彼女の方"からメールが届いたからだ。
「ソーたんからの、メール~☆」
本人に自覚が有るかは不明だが、その溺愛過ぎる過剰なスキンシップ故に、日頃から多少なり避けられていた、大好きな妹からのメールである。
御機嫌にならない筈が無かった。
メール着信直後、直ぐに開きたいのを我慢して、私室に戻ると紅茶と茶菓子を用意した後に、彼女はスマホの画面を開いた。
※※※
DaT 4/2$ 19:30
From ソーたん☆
Sub 報告
☆☆☆
本日、駒王学園にグリゴリのアイザックが現れました。
目的は昨日、グレイフィア様が学園を訪れた際の魔力を感じ、何事が起きたのか、その確認だったとの事。
ほんの一瞬ですが、アイザックと戦闘、いえ、彼からすれば、その真似事ですらない遊戯だったのでしょうが、その戦闘力の一端を垣間見ました。
仮に その時、彼が殺意を以て私達に接していたならば、情けない話ですが、我々は たった1人の はぐれ悪魔祓いに全滅させられていたでしょう。
それ程の相手です。
アイザックの神器について…
名称は不明。手袋状から籠手に変化するタイプ
能力
①手袋状態にて、指先から破壊系の光線を放つ
②籠手状態で、敵の身体を傷付ける事無く、その身を貫く
…以上です。
②については何の事か解らないかも知れませんが、こう表現する他に有りません。
それから…アイザックは、悪魔は日本神話との接触が有ったのかと聞いてきましたが、実際に日本とは何か有るのでしょうか?
また何か分かれば、報告します。
☆☆☆
※※※
「………………………………………。」
しかし、その内容を見て、御機嫌は一瞬にして不機嫌に変わる。
当然である。
愛する妹から、初めて貰うメール。
どんな姉妹愛を語る内容かと期待していみれば、蓋を開けたら学園管理者として、学内で起きた時事についての報告。
それも、絵文字顔文字等の遊びも一切無い、完全に事務的な物。
しかも、下手をしたら命を落としていたかも知れないと云う内容。
直後、光の消えた瞳で「ちょっと急用が出来たから、堕天使領行ってくる☆」と、悪魔領と同じく冥界に在る、堕天使領に出向こうとするが、それは彼女の側近を基とする部下達による、必死な制止によって止められるのだった。
当然 既に、メール内に記されていた、日本神話云々の事は、完全に思考の外である。
◆◆◆
「魔王の
「ああ、そうらしいよ。」
やあ、イッセーだぜ!
今は皆で夕食中。
夕方、生徒会室にてソーナ・シトリーから聞いた、例の"昨日に学園で感じた巨大な魔力"の事等について話しているんだ。
…で、分かった事を要約すれば
①あの魔力の正体は、魔王ルシファーの
②学園に出向いた理由は、義妹である、リアス・グレモリーの婚約について
…そう、現ルシファーはリアス・グレモリーの実兄であり、女王は その嫁さんなのだ!
「因みに、尻に敷かれているらしいぞ。」
へ~、そうなんですか?
③リアス・グレモリーの婚約者は、フェニックス家の三男
④でも、リアスは この婚約者の事が嫌い
⑤『ならば、レーティング・ゲームで決着を着けましょう!』
⑥リアス・グレモリーが勝てば、婚約は白紙
⑦婚約者が勝てば、リアス・グレモリーは高校卒業を待たずして、即結婚
…らしい。
因みにレーティング・ゲームってのは、悪魔社会で流行っている、団体で行う戦闘遊戯だそうだ。
それでリアス・グレモリーは、5月の連休の最終日に予定されている、このゲームに勝つ為に、眷属揃って学校休んで、山籠もり特訓中だとか。
「良い身分だよね?
そんな理由で、学校を休めるんだから」
「あの学園の理事は、グレモリー家の者だからな。
その程度の我が儘は通るさ。」
「「「「……………。」」」」
「マジに我が儘過ぎません?
そりゃ、好きでもないヤツと結構したくないってのは分かりますけど、今迄散々、貴族として好き勝手生きてきた訳ですし?
俺が言うのもアレですけど、貴族の結婚とかって良質な血筋維持が優先で、恋愛感情は二の次な筈でしょ?」
「グレモリーの小娘は、"我が儘"で有名だからなぁ。」
「まぁ、俺はあの魔力の正体が分かっから、別に悪魔の お姫様の婚約なんかは、興味無いですけどね。」
「「「「……………。」」」」
「あ、すまんがイッセー、醤油とマヨネーズ、取ってくれんか?」
「あぁ、はいはい。」
「「「「…………………。」」」」
「ん?さっきから お前達、ずっと黙りだが、何か有ったのか?」
「そう言えば…体調でも悪いの?」
「「「「馴染み過ぎです!」
なんです!」
っス!」
だにゃ!」
師匠と俺に、朱乃ちゃんレイナちゃんミッテちゃん黒歌の突っ込みが炸裂した。
そうなのだ。
これも急な話なのだが、実はコカビエル師匠も昨日から、この教会の代表者として、遅ればせながら この駒王町にやってきていたのだ。
しかも、キャラ作りなのか変装なのか、ウェーブの髪をストレートに解き、御丁寧に髭を生やして!
これで普段は白い牧師服を着ていて、見た目は極悪人面なイエス様だよ!
因みにプライベートな今は、紺の浴衣を着ていて、これが意外な程に似合っている。
「アザゼルに勧められてな。
ん。中々に、着心地が良いぞ。」
…らしい。
更に因みに言えば、地上での、人間としての名前は"オットー・スコルツェニー"。
ミッテちゃんの父親って"設定"だ。
「さあ、ミッたん。
"お父様"って呼んでごらん。
照れ臭いなら、"パパ"でも良いぞ。」
「絶っ対に無理っス。
それと"ミッたん"は止めてっスーー!!」
…だ、そうです。
「そしてイッセーよ、ミッたんの父親と云う事は、お前の義父と同じだ。
お前も遠慮無く、"お義父さん"と呼んで良いんだぞ?
さぁ、言ってみなさい?」
…無理です!
師匠、絶対にワザと言ってますよね?
▼▼▼
『お~ぅ、済まないな、ジジィ。
本来なら こんな電話でなく、俺が そっちに足を運ぶべきなのによ。』
『…そう言ってくれると、有り難いぜ。
おう!案内は任せな。』
『…ああ。次は、日本だ。』
Pi…
「よーっし、北欧とは話が着いた!」
「まさか、本当に電話越しで片付くとは…」
「実はあの爺さんとは、昔から色々と一緒に遊んでいてな。
次はオリンポスだ!
直ぐにギリシャに飛ぶぞ!
シェムハザ!バラキエル!
お前達も付いて来い!!」
「了解です。」「うむ!」
…それは同時刻頃の、グリゴリ本部、総督室での会話。
▼▼▼
1週間後。
シェムハザとバイサーは、エジプトの とある遺跡を訪れていた。
「本当に、此方で宜しかったのですか?」
既に陽も落ち、シェムハザは改めて、待ち合わせ場所の確認をバイサーに取る。
「大丈夫です、シェムハザ殿。
あの方が迎えに来られると云うのなら、この地で間違いn
「グリゴリの御方ですね?」
「「??」」
そんな時、後方から2人に声を掛ける女の声。
振り返ると其処には、猫頭の人物が、月明かりに照らされて立っていた。
ザッ…
この彼女の姿を見て、跪くバイサー。
「そうですか…
貴女は人獅子族ですね。
よく、生き延びてくれました。」
「バステト様…私は…」
バイサーからバステトと呼ばれた猫頭の女神は、彼女に立ち上がる様に促すと、シェムハザに微笑み話し掛ける。
「ナイルの地に ようこそ、グリゴリの使者殿。
私はナイルが1柱バステト。
我々は貴方達を歓迎します。
さあ、主神ホルスの下へ、案内しましょう。」
▼▼▼
…その同刻、中国崑崙。
「HAHAHAHA!よく来たな、堕天使!
俺達は貴様等を、歓迎してやるZE!!」
「「………………………。」」
コカビエルとミッテルトは、崑崙総本山にて、アロハシャツに巨大な数珠を首に下げ、五部刈り頭にサングラス…という、出で立ちの男と対峙していた。
中国神話の頭目、帝釈天である。
「…先に聞きたいが、何故、俺を指名したのだ?
此処には最初、アザゼルが出向く予定だったのだが?」
「HA!これから話すであろう内容は、分かっていたからNA!
だからこそ敢えて、その平和的な内容と真反対な、好戦的な性格なヤツを遣いとして、指名してみたんDA・ZE!!」
「くっくっく…」
独特な口調で話す、帝釈天の言葉に、コカビエルも笑みを零す。
「それと もう1つ。
ウチで保護してる
「保護…?」
「応よ。
お前さんの処で言えば、ジャンヌ・ダルクみたくにNA。
尤もコッチは神器こそ持ってないが、とある有名人の魂を継いでる者だYO!
しかも、長い間
「ふ…面白い…。ならば少しだけ、遊んでやろう。」
◆◆◆
ちーす!ミッテルトっスよ~。
ウチは今、中国神話との同盟交渉の為、コカビエル様のアシスタントとして、崑崙にやって来てる訳っスけど、どーゆー訳か今、会談室から屋外、ドラグ・ソボールの"世界一決定戦"の会場みたいな場所に移動。
コカビエル様は その闘技台の中央に立っているっス。
「ぇ~と、帝釈天…様?
それで、コカビエル様と戦いたい有名人…て?」
「HAHAHAHA!
もう直ぐ姿を見せるSA!お嬢CHAN!」
パカッパカッパカッパカッ…
こんな感じで帝釈天と話してると、何処からか、馬の蹄の音。
パカッパカッパカッパカッ…
「な…でっか!?」
そして現れたのは、まるで某・世紀末覇王が乗っているかのサイズな、巨大な赤鹿毛の馬!
そして それに乗っているのも、それに見合う大男!!
昔々の中国風な鎧を纏い、頭には2本の、長い触角の様な飾りの付いた帽子。
そして持ってる得物は、黒鉄の柄に金色の龍が巻き付いた様な、そして穂先の付け根には赤いフサフサの付いたデザインの、これまた重そうな長槍っス。
「くっくっくっく…
まさか お前が、崑崙に身を寄せていたとはなぁ…」
んぁ? コカビエル様、アイツが誰だか、知ってるッスか?
とりあえず あの反応からして、かなり強いヤツってのは、想像が付くッスけど。
「堕天使随一の武闘派との呼び声が高い、コカビエル! 貴様の その"武"!
存分に楽しませて貰おう!」
▼▼▼
またまた同刻。
京都。伏見稲荷大社。
「あらあらあらあら?」
「完全に、包囲されたにゃ…」
「「「「「「……………」」」」」」
イッセー、朱乃、黒歌は その際奥で、狐面を被り、巫女服、そして宮司の衣装を纏った集団に囲まれていた。
「裏京都の方々ですね。
いきなり挑発的に魔力を発散したのは、謝罪しましょう。
こうでもしないと、貴方達と接触出来なかったのでね。
俺達はグリゴリの遣いとして、この場に やって来た。
いきなりで申し訳無いが、京都の御大将、八坂殿の下へ、案内して貰えますか?」
次回予告!
フライパンで煮汁を熱し、ひと口大の鶏肉と玉葱のせん切りを入れて蓋をします。
鶏肉と玉葱に火が通った頃、卵を割りほぐして回し入れ、適度な長さに切った三つ葉を散らし、蓋をして火を止めます。
コレを丼の飯の上に乗せ、細切りにした海苔を散らせば、完成です!
「「さあ、召し上がれ♪」」
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感想よろしくです。