黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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新展開!
 



教会への来訪者!

『いやいやいやいや、ですからぁ、アナタ方は余所の彼方此方の神話と同盟を結んでおきながら、私達の所には誰も全っ然来てくれないのが、不満と言いますかぁ…』

『…仲間外れ、良くない。』

『僕も、そう思います!』

「喧しい!

テメー等、俺達以上に自分ん処の神話(みうち)内で個人レベルの覇権争いしてて、他勢力との同盟も何も無いだろうがぁ!!?

てゆーか貴様等!特に お前と お前!!

思いっ切り敵対関係じゃなかったのか?

何で仲良くガン首揃えていやがる?!」

 

◆◆◆

「ハァ…ハァ…?」

「「こ、コカビエル…様?」」

「む…? 起こしてしまったか?

すまん…少しばかり、しょうもない夢を見てな…」

「はぁ…寝言で…ですが、凄く突っ込んでおられました…」

「言うな、忘れろ。俺は、忘れる。」

うむ、初めまして…だな。

我が名はコカビエル。

グリゴリの幹部の1人にして、今は人間界…日本は駒王町に潜入調査している部下達を纏め、指示する任務に就いている。

…と、これは説明不要か?

今は まだ、真夜中か…。

兎に角、しょうもない夢を見てしまい、盛大に夢の中で突っ込みを入れると同時に目を覚ましてしまった。

余程 派手な…大声な突っ込みだったのか、隣で寝ていた愛人2人も吃驚して、一緒に起きてしまった様だ。

これは熟睡していた中、悪い事をしてしまったな。

しかし、夢としては珍しく、やけに はっきりと記憶に残っているな。

あの…銀髪、紅髪、金髪の小娘共…。

いや、1人は小僧だったか?

まさか、"奴等"の神話連中が挙って押し寄せてくる、フラグか何かじゃあないだろうな…?

いや、考え過ぎだ。

明日…というか、既に今日か?

今日は また朝早くに、"燃えるゴミ"を出しに行かんとならないからな…

とっとと寝直すとしよう。

 

◆◆◆

「…失礼します。

ミッテルト・スコルツェニーさんは、居ますか?」

「…ほぇ?」

ちーす。ミッテルトっスよ。

昼休み、クラスメート数人と机を向かい合わせ、弁当を食べている最中に、ウチを訪ねて来たのは…

「生徒会長さんが、何か用っスか?

ウチ、何も悪い事、してないっスよ?」

学園の生徒会長である支取蒼那…ソーナ・シトリーと、その取り巻きが2名っス。

 

「いえ、そういう事でなく、近日中…

早ければ明日の放課後…夕方にでも、貴女の教会(いえ)へ、伺わせて頂こうと思いまして、その都合の確認を、と…」

Was()?」

 

◆◆◆

…コカビエルだ。

昼休み時間も終わろうとしている頃、俺のスマホにメールが届いた。

何事だ?…と思い、内容を確認してみると 

 

※※※

 

DaT 5/$@ 12:55

From ミッたん

Sub 

 

☆☆☆

 

何だかソーナ・シトリーが、明日にでも教会に挨拶に来たいとか言ってきたっス。

どうするっスか?

 

☆☆☆

 

※※※

 

 

「ついに来たか…」と云った感じだ。

廃教会だった この場所が、何時の間にかリフォームされ、牧師や修道士が町中で活動するとなれば、悪魔(やつら)からしてみれば注目するのは当然な話。

そもそも俺からすれば、あの駄肉姫(リアス・グレモリー)が教会に対して何のアクションも試みなかったのが、敵勢力ながら「本当に大丈夫なのか?」…と、不安に思っていた程だ。

…が、あの婚約騒動の末、町全体をシトリーの小娘…()()()の妹が管理するに辺り、教会(ココ)を不審に思って…と迄は往かないだろうが、一応の視察として、赴く心算なのだろう。

 

≫≫≫

「…そんな訳だ。

この教会が、グリゴリ関係者の溜まり場とバレた訳じゃないだろうが…」

「断ったりしたら、余計に怪しまれますからねぇ~?」

夜になり、イッセー達やフリード達、教会の修道士という体になっている奴等を集めての緊急会議。

一応は"裏側"に関する、それなりにヤバい話だから、地下の…しかも結界を張った部屋での話し合いだ。

 

「俺も、別に疑われている訳じゃ…ましてや此処が、堕天使の巣窟とバレている訳じゃ、無いと思いますよ。

もし そうなら、少なくとも俺なら、アポ無しで いきなり押し掛けて証拠とか抑えますよ。

会長さんも改めて、『"裏"とは無関係でした』と、確認したいだけだと思いますけどね?」

そう言うのはイッセーだ。

 

「…に、しても律儀と云うっスか…

教会の娘(の設定)のウチを、わざわざ訪ねて、確認を取ろうとする位っスからね。」

「うむ。しかし逆に、此方は用意が し易くなった。

とりあえず、"はぐれ"として顔が割れているバイサー、それと朱乃は冥界の本部か自宅へ。」

「承知した。」

「私も…ですか?」

「ああ。あの娘の女王(クィーン)は、五大宗家の者らしいからな。

お前とは直接な接点は無いだろうが、向こうが何か、感づくかも知れん。

一応、念の為だ。

それと後…フリード、お前も多分、顔が割れてるだろうからな。

明日の朝から駒王町…出来れば日本から出て、姿を眩ませておけ。」

「了~解♪俺ちん有名人だから、仕方無いでさぁねぇ~♪」

「で、イッセーとレイナーレも、明日は教会には顔を出さず、自宅か…適当に外を遊び回ってろ。」

「はい。」

「それじゃイッセー君、明日はデートだね、久し振りに2人っきりで♪」

「「「「「おいっ?!」」」」」

兎に角、明日か…。

 

◆◆◆

「…では、バイサーさんはイッセー君の自宅に行くのですね?」

「ああ。正直、お前の母君がな…

いや、苦手とか怖いとか そういうのでなく、私にも優しく接してくれるが…」

はい、朱乃ですわ。

教会に、駒王町の管理者を名乗る悪魔が訪れるに当たり、私とバイサーさんは その素姓が漏れるのを避ける為に、堕天使領に避難。

久し振りの地元ですから、私は実家に帰る事に。

バイサーさんも誘ったのですが、彼女は何やら、母様が苦手な様子。

結局 彼女は、今は黒歌さんと白音ちゃんが住んでいる、イッセー君の自宅へと向かって行きました。

 

≫≫≫

「朱乃お姉ちゃん!」

「~~~~~~~~~~!」

「…お姉ちゃん?」

「だ、大丈夫よ、レオ君。」

家に戻ると、早速レオナルド君…レオ君が お出迎え。

相変わらず、レオ君の『朱乃お姉ちゃん』の破壊力は半端じゃありません。

思わず きゅん死して、倒れてしまう処でした。

                  

どん!!

 

「なぃぁるらとほてっぷー?!」

「!!!?」

そんな時、家の奥の方から、何かを床に、思い切り叩き付けた様な大きな音と、お父様の…断末魔みたいな大きな悲鳴が。

 

タタタタタタ…

 

「お、お父様?!」

何事かと思い、その音や叫び声がした部屋に駆けつけてみると、

「ほんげぇーーーーっ!!?」

「…………。」

母様が、父様に何と表現すべきか…

逆さ背中合わせの姿勢で逆エビ固めと首4の字固めを複合したかの様な技を極め、1本足で立っていました。

 

「あら、朱乃お帰り。もしかして1人?

イッセー君とケンカでもしたの?」

「違います。」

ハァ…コレですよね…。

家に帰ると、何故か高確率で こんな場面に遭遇するからバイサーさん…そう言えば、黒歌さんも そうでしたね…

母様に脅威を感じているのでしたね。

 

「レオ君?父様は今回、何をしたの?」

「冷蔵庫の中の お母さんのプリン、お父さんが食べたんだよ!」

 

◆◆◆

バイサーだ。

朱乃には申し訳無いが、本当に彼女の母君…朱璃殿は苦手と言うか…

何だか姫島家に お邪魔する度に、朱璃殿が旦那であるバラキエル殿をシバいている気がしてな…

いや…それだけなら まだ良いのだが、何時も決まって、見た事も無いプロレス技?を仕掛けており、その時の彼女の、あの悦に浸った様な艶やかな顔…ついでに言えば、それで苦しみながらも嬉しそうな顔をしているバラキエル殿を見ていると、ついつい どん引いてしまうのだ。

…そうこう考えている内に、冥界の主の自宅…即ち、私の自宅と言っても差し支え無いが…に到着した。

 

≫≫≫

「にゃ?バイサー?」「バイサーさん?」

「…お前達は、何をしているのだ?」

玄関にて呼び鈴を鳴らしても、誰も来ず、留守か?姉妹で何処かに出掛けているのか?と思っていたら、扉には鍵が掛かっていない。

不用心だな…と思いつつ、家に上がり、リビングに入ってみれば、

「イッセーお兄様に御奉仕して、喜んで貰う為の お勉強中です。…にゃん♪」

「だにゃ!バイサーも一緒に見るにゃ?」

この猫姉妹、恐らくは またまた主が隠していたのを見つけ出したのだろう、エロDVDを鑑賞していた。

デッキの前に置かれたパッケージのタイトルには、【冥奴 in Heaven】…だと?

た、確かに部屋に設置された巨大モニターには、正しく何処ぞの屋敷の様な部屋で、下卑た顔の男に、少女の着ていたメイド服が無惨に引き裂かれる場面が。

 

「主は こんな乱暴な真似は、しないぞ…

確かに別の意味合いでは、乱暴かも知れぬが…」

「ついでに言えば、乱()です。…ぽっ」

上手くないわ!

てゆーか、主の"アレ"を、"棒"みたいな拙い表現をするな!!

 

「でもバイサーも、御主人様に あんな風に…って、わぁ…凄っ!?

…あんな風に滅っ茶苦茶に されるのを、実は期待してるにゃ~?」

ば、馬鹿者!何を言っているのだ!?

わ、私は そんな考え、こここ…これっぽっちしか思っていないぞ!!

ふ…ふん!仕方無い。

折角 誘ってくれたのだ、興は乗らんが、一緒に観てやろうでわないか!

             

≫≫≫

「にゃぁ…」「す、凄い…」「………。」

…よし、今度Amaz〇nで、メイド服を購入しよう、そうしよう。

 

▼▼▼

「…長々と お邪魔しました。

それでは、失礼します。」

「いえいえ、また何時でも訪ねて来て下さい。

それでは貴方方に、神の加護が有らん事を…アーメン。」

「「……っ!!」」

堕天使領にて あの様な遣り取りが有った頃の地上、駒王教会では、オットー・スコルツェニー牧師ことコカビエルが、教会を訪問してきた町の管理者、駒王学園生徒会長のソーナ・シトリーと同副会長・新羅椿姫の対応を恙無く こなしていた。

別れ際、十字を切っての祈りに、2人が頭痛を我慢する表情に心の内で大爆笑しながら、その帰り姿を見送るコカビエル。

ソーナ達に堕天使の雰囲気は勿論、所謂"裏側"との関連を感じさせないコカビエルの見事な対応に、結果から言えば、この教会は、町を管理する悪魔からは『裏事情は知らされていない、只の教徒』との認識で、改めてノーマークな存在となった様だ。

 

「本当にイッセーさんの言ってた通り、一応の確認だったみたいですね。」

「私も全然、怪しまれなかったわ。

アーシアちゃんや私って、結構な有名人だと思ってたのに?」

「ぶっちゃけ『何しにきたの?』って感じだったっスね。」

教会を立ち去るソーナ達の後ろ姿を見て、3人の金髪美少女も、それぞれに呟く。

 

「俺としても、まだまだ此の地を去る訳には往かぬ。

御近所の皆さん、来月の聖餐式を楽しみにしているからな。」

「コカビエル様、近所の若い お母さんやガキんちょ達の人気者っスからね~?♪」

「うむ。そして それ以上に、今度 向かいの鈴木さん夫妻と一緒に、広島球場に行く約束をしているからな。

それからミッたんや、地上で本名を言うのは、止めなさい。」

「ぉ…お父…様…こそ、その呼び名は止めて欲しいっス。」

「う~む…それでは今後は、俺の事を『パパりん(はぁと)』と呼ぶなr

「ミッたんで良っス…」

 

▼▼▼

「♪今こそ さぁ♪命を掛けぇ~て♪」

 

数日後。

教会の門の前を、箒を手にして鼻歌混じりに掃除しているのは、オーストラリアのグリゴリ施設から戻ってきていたフリード。

 

「♪永ぉ~遠え続くぅ♪交ぁ~ゎす誓ぃ♪震~えだした♪身体ぁの底かr

「あ~、ちょっと すまんが…」

「ん~? お爺ちゃん、ウチの教会に、何か用事ですかぃ~?」

そんなフリードに、聖職者の格好をした老人が話し掛けてきた。

 

「この教会に、コカビエル殿が住んでいる…と、聞いたのじゃが?」

「…!! ジジィ、あんた何者だ?」

 




 
①実は毎夜毎晩、堕天使領(じもと)のハーレムから2~3人の愛人さんを教会に通わせていた、イッセーのハーレムの師匠なコカビエル様。
 
②Muscle技(笑)の達人・朱璃さん。
 
③地味に、『コスプレ属性』をお持ちなバイサーさん。
過去にはナース服やバニーちゃん衣装、CAの制服も購入したり、アーシアたんやレイナちゃんから、シスター服や駒王の制服を借りたりしたそうで。
 
④牧師ライフに家族ライフ(笑)、地上の生活を堪能している、広島ファンなコカビー師匠。
 
 
Next:『聖剣計画』(仮)
 
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