オリジナル?堕天使幹部登場。
そして久々に、あの男が登場。
…時は少しばかり、巻き戻る。
1人の老人が、堕天使の幹部が住んでいるのを知っていて、駒王町の教会を訪ねた日の夜の、冥界は堕天使領、グリゴリ本部の会議室での話。
≪≪≪
「ま、何処で どーゆー情報を得たかは知らんが、あの教会にコカビーが居るのを知り得たってだけで、それなりな人物だった様だが…」
「…殺したのは問題だったと?」
「いや、それを責める心算は無ぇーよ。
教会を訪ねてきた老人の件、そして彼が自分をグリゴリに売り込む為に持ち込んできた企画書について、総督アザゼル以下、副総監のシェムハザ、コカビエルやバラキエルを基とする幹部達、そして直接に関わったイッセーが、話していた。
「ふん…私も あの人間の噂を聞いた事は有るが、あの様な大量に犠牲者を出さないと結果を出せない等、所詮はマッド・サイエンティストとして3流なのだよ。
居なくなった処で、何の問題も無い。」
「同意だな。」
「あぁ、全くだ。」
「いや、お前等…そんなのに1流も3流も無いと思うぞ?」
1人の堕天使幹部の発言に、同じ幹部であるサハリエル、そしてアザゼルのグリゴリを代表するマッド・サイエンティスト達が同調。
それに突っ込んだのは、バラキエルである。
≫≫≫
「しかし、アレだ。
「何かね?」
アザゼルが、先程"3流マッド・サイエンティスト"発言をした幹部、マユリエルに話し掛ける。
「コレ、お前が主導で やってみねーか?」
「ふん…構わんよ。
ならば この、兵藤一誠は借りていくぞ。」
アザゼルの振りに、コカビエル以上に病的な白い…正しく"WHITE"という表現しかできない程な真っ白な肌、顔には奇抜な黒のペイントを施した青髪の堕天使幹部が、それを快諾した。
「では早速に、そうだな…とりあえずは、今からヴァチカンに攻め入るぞ。
兵藤一誠、お前も直ちに支度をしたまえ。」
「え?今から…ですか?」
「何か、問題でも有るのかね?」
任務同行は、特に問題は無いが、いきなり出発という無茶振りに、たじろいでしまうイッセー。
「いや、もうすぐ学校でテストが ありまして…
出来れば、それが終わった後に…」
「ふん、つまらん問題だ。
それなら心配するな。
戻った後、私が そのテストとやらに必要な知識を、貴様の脳味噌に"ダウンロード"してやろう。
大丈夫だ、直後に軽い頭痛や違和を感じるかも知れんが、そんなのは大した問題では無い。」
「大有りですよ!!?
…って、大体ダウンロードって、何なのですか、その表現わっ??!
え、遠慮しておきますから!!」
「ふん…つまらん。」
このイッセーの泣きながらの嘆願に、グリゴリ随一の狂科学者は不愉快そうな顔を浮かべて舌打ち。
結局は試験終了の後日、この堕天使幹部マユリエルと、黒い仮面を被ったイッセーを筆頭とする はぐれ悪魔祓いの集団が、カトリック、プロテスタント、正教会の各本部を強襲。
それぞれが所持する、合計6本の聖剣エクスカリバーの強奪に成功するのだった。
▼▼▼
「あ・の…野郎…!!」
「元ちゃん?」「匙?!」
教会派遣のエクソシストの少女の1人から、エクスカリバーを奪った人物と云うのが、"あの時"のファーストコンタクト以来、一方的にではあるが、"何れ斃すべき敵"と認定した者と聞かされ、殺気立つ者が約1名。
「ハァ…
それで貴方達は、どうして駒王町へ?
堕天使の聖剣強奪と我々と、何か関係が有るのですか?」
殺気を押さえきれない匙を見て溜め息を吐きながら、ソーナがエクソシストに質問する。
「去り際、奴等は『次は日本の駒王町だ。其処で、此の聖剣を使ったちょっとした儀式を執り行う。』…と、言ったそうだ。」
「はぁああ?!
どうして
儀式って何だよ?!」
「そんなの私達だって、知らないわよ!」
蒼髪の少女、ゼノヴィア・クァルタの応えを聞いた匙が、キレ気味に怒鳴る様に問い質し、それに対して、今度は茶髪の少女、紫藤イリナが逆ギレ気味に対応。
「恐らくは、魔脈…」
「「「はい?」」
此処で、ソーナが自ら推察した仮説を話し始めた。
「龍脈…風水に於ける、地中を流れる氣のルートは、知っているわね?
それと同じ様な、"魔力"の流れ…所謂"魔脈"と呼ばれる路が、この駒王町には走っているの。
つまり この町は、魔術的儀式を行うには 御誂え向きな場所なのよ。
「成る程、合点が往った。
それでは、それ等を踏まえて、
我々は…堕天使共が どの様な企み事をしているかは知らんが兎に角それを阻止、そして奪われたエクスカリバーの奪還の為に、この地に来た。」
「
ソーナの話を聞いた、教会からの遣い2人が、自分達の目的と要求を話すが、
「それは、難しい話ですね。」
「はぁあっ?!」「え…?」
この学園の…町の管理者は、それの受託の意思は見せなかった。
「な、何故だ?
納得の往く理由を説明して貰おうか!」
「そーよ そーよ!」
それに対して、ゼノヴィアとイリナが詰め寄るが、ソーナは平然とした顔で、
「貴方達 天界の、『目的の為ならば手段は選ばず 無関係者の巻き添えも辞さず』っ振りは、私達も聞き及んでいます。
何の関係も無い、町の住民達を巻き込もうとする その姿勢は、この町を管理する者として、看過出来る案件では有りません。」
そう言ってのけた。
「な…」
「た…確かに
「そうではない…という保証は、何処にも在りません。
それから…これは、私が言うよりかは、匙?」
ソーナの言葉にゼノヴィアは黙り込み、イリナは『自分達は違う』と否定しようとするが、町の管理者は それを聞き入れない。
そして更なる理由の説明を、自身の眷属である、兵士の少年に引き継がせた。
「ぅす…
今回の敵の中には、あ・の・アイザックも居るんだろ?
はっきり言うぜ?
悪いがアンタ達が、ヤツより強いとは…ヤツに勝てるとは、思えない。」
「何ぃ!!?」「な、何ですって??!」
そしてソーナの命に従い、その理由を匙が述べると、教会の遣いが憤慨。
「アンタ等の口振りから察するに、その堕天使やアイザック…賊が侵入した時にはアンタ等、現場には居なかったのだろ?」
「そ…それは そうだけど…」
「だから、何だと言うのだっ!!?」
「ハァ~~~~~~~~~~~~~~…
あの時の"ヤツ"は、俺をこんな感じで見ていた訳か…
我ながら、情けない話だぜ…」
「な、何の話だ?」
「お前等は、ヤツの力量を知らな過ぎるって事だよ。
てゆーか、教会の偉い奴等も、一体何を考えているんだ?
堕天使の幹部が絡んでいる事件だってのに、こんな雑魚2人しか、現地に派遣しないなんて?!」
「何ですって?! キミは私達が、雑魚って言いたいの?」
「下級の転生悪魔の分際で!!」
「あ~、だから、それだよ、それ。
対峙した者と、己との実力差が見切れない時点で雑魚…はぁ~~~~~~~…orz」
「「「「げ…元ちゃんん??」」」」
更に話している最中、匙は何かを思い出したのか、床に両膝両掌を着き、項垂れた。
「だ、大丈夫だよ!
元ちゃんだって、あれから凄い特訓して、鬼みたいに強くなったし!」
「元ちゃんの努力、皆が知ってるよ!」
「「ん!ん!」」
「ありがとな…
でも鬼みたいって…そりゃ、鬼に失礼だぜ…
確かに俺は、前より強くなった…
だからこそ、余計に解るんだよ…
今の俺は、
「元士r…匙?」
そんな匙を見て察してしまい、フォローに入る生徒会メンバーだが、当人は それを素直には受け入れられず、
「貴様等あっ!! 私達を無視するなあぁっ!!!!」
「そ、そうよ! 其処迄 偉っそうに、私達を雑魚扱いするならキミって、相当に強いんだよね?」
「其れ程迄に言うなら、お前の その、"鬼の様な実力"とやら、見せて貰おうか!!」
「だ・か・ら・鬼に失礼だっての…」
そして そんな空気を読めない者が、約2名。
「な…何を言っているのですか、貴女達わっ?!
それに、本当に貴女達では、今の匙の相t
「良いでしょう。」
「「会長ぉ??!」」
正に一触即発な中、生徒会副会長の新羅椿姫が それを止めに入るが、ソーナが更に それを制止。
「どうやら口で言っても解って頂けない、脳k…コホン、頑固な方達みたいですので。
匙…申し訳有りませんが、貴方が彼女達に、自身が私達に 今回の件で『不介入を強いる権利』等、持ち合わせていないのを、自覚させて貰えますか?」
「了解です。」
「こ、後悔させてやるわ!
この聖剣で、滅してあげるんだから!
アーーーーーーーーーーーーーッメン!!」
「…ってゆーか お前、最初に私達の事、何て言おうとしたぁあっ!??」
▼▼▼
「ぅう…」
「ば…馬鹿な…そんな事が…?」
その後、未だに部活動を行っている、一般生徒の注目を避ける為、今は もう、誰も使用していない旧校舎に移動した生徒会の面々と教会の遣い達。
今から行うのは、あくまでも勢力間とは無関係な"私闘"であると、互いに前打っての戦闘が開始されたのだが、
『『『ふん…自慢の聖剣(笑)とやらも、当たらなければ意味が無い。
…ってか、想像以上に雑魚過ぎだ。
よくも まぁ そんな弱さで、俺達に上から目線で話せたもんだな?』』』
「「くっ…!」」
それは数分も経たぬ内に、漆黒の…その処々から闇の様な靄?を放出している全身鎧を纏った、匙が終わらせていた。
所謂エクスカリバー等の様な、名だたる"銘"が有る訳では無い、"数打ち"の聖剣とは云え、悪魔としては かなりなハンデとなる筈な武器を手にした2人を、完全に圧倒していたのだった。
『『『さぁ、もう良いだろ?
さっさと帰ったらどうだ?』』』
「「……………………。」」
そして鎧の影響なのか、幾重にも重なり響く様な低い声で、教会仕様の白のローブを脱ぎ、身体のラインが丸分かりな戦闘衣姿の2人に、撤収を呼び掛ける。
「ほぅ…これは これは…」
『なかなか面白い場面に、遭遇したみたいだな?』
「「「「「「「「「…!!!!?」」」」」」」」」
其処に不意に現れたのは、白いローブを纏った、2人の人物。
しかし白のローブと云っても、それはゼノヴィア達が着ていた、教会仕様の物でなく、グリゴリが配下の者に支給している、はぐれ悪魔祓い御用達の物。
その者達、1人は赤髪に黒仮面の男。
そして1人は、眼鏡を掻けた青年。
『『『て、テメェ…!』』』
『ふっ…久し振りだな、匙元士郎。』
「あ、あ゙ぁーーーーーーーーーーーっ!?
き…貴様ぁ、モブ・その①!!」
「な…なぁあ?!
た、確かに言い方は間違っていませんけど貴女!
決して今、私の名前を呼んだ訳では無いですよね?」
①堕天使幹部マユリエルの容姿は、涅マユリ様(BLEACH:破面編)のイメージで。
名前と容姿説明で、察した人達に拍手。
②実は少し前に、『ダイ大』にて物語終盤、バーンパレスに乗り込む時のポップの如く、ソーナさんの前で"漢"を見せた事により、それが きっかけで禁手に至っていた匙君。
そしてソーたんも、"それ"を受け入れた模様。
その後の2人は椿姫さん達に「小学生か?!」と突っ込まれる程の
ともあれ やったね匙きゅん!
野望(笑)に向けて、一歩前進だ!!
しかし
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感想よろしくお願いします。