?「諸君、俺は おっぱいが大好きだ!」
◆◆◆
どうも。お久し振りですか?
私、グリゴリ所属の はぐれ悪魔祓い、茂部園市です。
先日のグリゴリ幹部の1人であるマユリエル様指揮の下で執行された、今回の教会各宗派本部に対する聖剣強奪ミッション、実は私も参加しておりました。
本日は この件の絡みでアイザック隊長と共に、駒王学園に足を運んだのですが
「あ、あ゙ぁーーーーーーーーーーーっ!?
き…貴様ぁ、モブ・その①!!」
「な…なぁあ?!
た、確かに言い方は間違っていませんけど貴女!
決して今、私の名前を呼んだ訳では無いですよね?」
その早々に、ちょっとだけ凄い魔力の波動を学園の奥側から感じたので、その場にいってみると…禍々しい造型の黒い甲冑の人物が、痴女みたいなボディスーツ姿の少女2人をひれ伏させていて…は良いのですが、その内の1人、蒼い髪の女が、私に対して失礼極まりない発言をしやがりました。
「貴様…カトリックを追放されたと思えば、堕天使の下に身を寄せていたとはな!」
「追放は、貴女達の せいでしょうが!」
「黙れ、自業自得だろうが!
この、セクハラ眼鏡が!!」
…そうなんです。
この小娘、私が以前、所属していたカトリックを追放される原因を作った1人な訳です。
『あ~、再会を懐かしんでの会話の途中に失礼だが、この男…茂っさんは、何をやらかしたんだ?』
「「懐かしんで等いない!」
いません!!」
この言い争いに、ヴォイスチェンジャー使用の声で入ってきたのは、少し勘違いしているアイザック隊長。
「こ…この男はなぁ…」
それに対して蒼髪小娘は、身体を わなわなと震わせながら、
「この男はなぁ、所属していた教会のシスターや女聖騎士の胸や尻を触るわ、着替えや入浴を覗くわな、最低の男なんだよ!!」
私のカトリック時代を、暴露しやがりました。
ペコリ…
『部下が、すいませんでした。』
「た、隊長ぉ~~~~~~~??」
この発言に、隊長が頭を下げて謝罪。
…って、貴方、どっちの味方なんですか?
『いや、これは茂っさんのが悪いと思うぞ。』
それを言うなら隊長も、グリゴリ本部では、女性堕天使さんの着替えを散々と覗いていたって聞いてますよ!ドーナシークさんから!!
『あ…あのオッサン!
いや、あの時は俺は まだ、独り身だったからセーフだし?
…てっゆーか それ、ドーナシークのオッサンも、同罪だし?
それに その都度、カラワーナさん達にシバかれてたし!』
それは詭弁です。
何よりも、カラワーナ様の あのダイナマイツな御胸様を拝見した…もう それだけで、十分にギルティです。
「「「「「う…ぅっわぁあ~…」」」」」
そして この遣り取りに、もう1人の教会小娘(茶髪ツインテ)や、駒王の女学生の皆さんが どん引き。
『『『お前…地味に最低なんだな…』』』
黒鎧氏も、エコーの利いた声で、呆れた様に言い放ち、
「何だかキャラが、変わってきてます…」
『放っておいて下さい。』
胸が大きい方の眼鏡の お嬢さんも、ポツリと呟きます。
「…で、今日は、どんな御用件で?」
そして、胸が慎ましい方の眼鏡の お嬢さんが質問してきました。
『コホン…エクソシストが来ているという事は、既に聞いていると思うが、近日中にこの町で、エクスカリバーを使った、魔術的儀式を執り行うのでね。
その知らせに来た。
報連相は、大切だろ?』
それに応える隊長。
尤も敵対勢力に対して報連相が必須かどうかは、とりあえず触れないでいましょう。
「巫山戯るな!」
「この異端!エクスカリバーを返しなさい!」
そして これに、教会の小娘達の方が喰い付きましたが、
『ふっ…「返せ」は少し、違わないか?
そもそも聖剣"エクスカリバー"は、天界…否、"聖書"の所有物で非ずだろう?』
「何ですって?!」
『大戦以前の大昔、聖書の神と天使共が、ケルト神話勢から奪ったのが、エクスカリバーだ。
ケルトの者達に言われるなら まだしも、略奪者である天界の犬には、言われなくない台詞だ。』
「くっ…」
『しかも!大戦に際して粉々になったエクスカリバーの破片を、ケルトの断り無しに勝手に精製したのが、現在の7本のエクスカリバー。
…って、あぁ、あれか?
既にオリジナルは喪われていて、本来の能力劣化の代わりに その7本それぞれに、天界ブランドのオモシロ能力を加えたから、「コレは もぅ、天界のですぅ!」とでも言う心算か?』
「「「ぷっ?!」」」
「「「くくくっ!?」」」
「ぎゃはははははは!!」
我等が隊長は、余裕の斬り返し。
これには駒王の学生さん達が苦笑。
何時の間にか神器の鎧を解除している男子生徒さんも、大ウケです。
「う…うるさいウルサイうるさい!
お前達も、何を笑っている?!」
史実に基づく正論に、顔を赤くした蒼髪女が大声で叫び、
「儀式って何よ?
貴方達、一体エクスカリバーで、何をしようとしてるの?」
もう1人の茶髪女が問い質してきました。
そして これには、駒王の皆さんも注目です。
『…さあ?』
「「「「「「「「「…………。」」」」」」」」」」
しかし、隊長は この返事。
此の場の皆さん、皆 沈黙です。
『残念ながら俺も、組織内じゃ下っ端なんでね。
上の連中が最終的に何を企んでいるかは、聞かされていない。
ついでに、興味も無いが。』
…らしいですよね。
今回の計画、教会のコカビエル様を訪ねてきた御老人(隊長が殺りました)が持ってきた企画書とやらが、そもそもの発端らしいですが。
教会各宗派の襲撃計画の話し合いの席に着いていた、隊長が計画内容を知らないというのは、少し意外でしたが。
当然 私も、具体的な それは、一切 聞いておりません。
それと隊長!
アナタ、"下っ端"は違うでしょ?
幹部の御息女を筆頭に、今では合計、え~と1…2…3…10人の奥様を娶っておられる、未来の幹部候補じゃあないですか?
『いや、だから それ!
1人、多いから!!』
いや…だから隊長?
先程もでしたが、口に出していない、心の内の台詞に突っ込むのは止めましょうよ?
≫≫≫
「それじゃ、我々は これで、失礼しますよ?」
伝えたい事を一通り話した私達は、シトリーの皆さんに一言添えて、帰る事に。
「ちょっと待て!」「待ちなさいよ!!」
しかし、それを教会からの2人組に、呼び止められました。
「敵を目の前にして、素直に帰すと思うのか?」
「さぁ!其処に直りなさい!」
「『……………………………………。」』
はぁあ~~~~~~~~~~~~~~…
戦るのは構いませんが、貴女達 先程の戦闘で既に、ボロボロじゃないですか?
絶対に隊長も、マスクの下の素顔は、ポカーンとしてますよ?
「止めとけって!
お前等、本当に見切れないのかよ?」
先程 彼女達の相手をしていた少年君も また、呆れる様に止めに入ろうとしますが、
「だ、黙れぇ!!」
タッ…
蒼髪の方が もう、「我聴かぬ」とばかりに、
揉み…
「「え?」」
「「はい?」」
「ま゙っ?」
「「ほぇ?」」
「へ?」
『………………………ハァ…』
「な…なぁあああぁっ!!?」
ん…硬い…。
斬撃を最小限な動きで躱す際、軽くボディタッチしてみましたが、相変わらずの硬さですね。
…って皆さん、何をどん引きしてるのですか?
「な…あ、相変わらず、破廉恥な!?」
そして顔を赤くして憤慨する蒼髪小娘。
「お黙りなさい!
そんな体型丸分かりな衣装でアピールするかの様に、無駄に大きさや形だけは確かに抜群なバストですから、ついつい久し振りに触り心地を試してみたr
「え゙? ぜぜぜ、ゼノヴィアって、もしかして あの男と…」
「ち、違ぁあう!ヤツは誰彼構わずな、単なるセクハラ男なだけだ!
貴様も、誤解を招く様な発言は止めろぉおっ!!!!
そんなだから実力が有りながら、カトリックを追い出されるんだろうがぁ!」
「しゃあらっぷです!
兎に角、相も変わらずの その硬さ!
戦士としての鍛錬も結構ですが、女性ならば もう少し考えて鍛えるべきですよ!
貴女は あれですか!?
脳味噌だけでなく、乳も筋肉で出来ているのですk(ごんっ!)痛い??!」
言い争いの中、いきなり私の脳天に拳骨が落ちました。
『……………。』
「た…隊長…?」
アイザック隊長の仕業ですが、何故に?
ぐぃ…
そんな隊長は、私の胸倉を掴むと、
「アンタなぁ、おっぱいを…おっぱいを差別するなぁ!!」
「「「「「「「「「…………………。」」」」」」」」」
はい、この一言。
これには教会の遣いや生徒会の皆さんも、目が点です。
「いいか!
爆乳も巨乳も普乳も微乳も貧乳も無乳も柔乳も硬乳も張乳も垂乳も、みんな おっぱいは おっぱいなんだよ!!
それを差別するヤツは、俺が赦さん!」
「「「「「「「「「「……………………。」」」」」」」」」」
そして更なる力説に、周りの空間が、余計に静寂に包まれます。
そうでした…。
コカビエル様が普段から"戦争love"を語る様に、この人は"おっぱいlove"を語ってはいますが、まさか こんな、アウェイな地でも、そんな発言を堂々とするとわ…
本当にブレませんね、この人…。
『アンタも大丈夫だ!
硬いからって、気にする必要は無いぞ!』
「か…硬いっ言うなぁ~!?」
≫≫≫
「ぅ…硬くないもん…
十分、柔らかいんだもん…ぅぅう…」
「「「「「「「「「『…………………………。」」」」」」」」」』
隊長としてはフォローな心算だったのでしょうが、それが逆に再起不能なダメージをうけてしまった蒼髪娘。
完全な凹み顔で体育座りしながら、自分の胸を揉み揉みしながらブツブツと、何かを呟いています。
『あの…俺達、もう帰って良い?
てゆーか、帰るから…』
▼▼▼
「……………………………………。」
あれから暫くして、ゼノヴィア・クァルタも漸く精神的ダメージから立ち直り、相方の紫藤イリナと共に、学園を後にしていた。
そして今、2人が立っているのは、駒王町の住宅街の中、更地となっている土地の前である。
「もう、良いだろ?」
「ん…」
空き地を無言で見つめるイリナに、ゼノヴィアが声を掛ける。
実はイリナは、小学校入学直前迄は、この駒王町に住んでいた。
彼女が今 立っているのは、当時の幼なじみだった少年…彼女の初恋の相手が住んでいた家…の跡地。
任務で駒王町に行く事が決まったイリナは内心、少年との再会を期待していた。
しかし彼女を待っていたのは、非情な現実だった。
近所の住民に聞けば2年前、この家が突如 原因不明の爆発に見舞われ、少年の家族は死体で発見され、少年自身は未だ行方知れずだとか。
彼女は知らない。
この爆発事故が、実は
そして彼女は知らない。
実は件の少年とは、既に先程、再会を果たしている事を。
「あ~、君達2人、少し良いかな?」
「む?」「はい?」
そんな此の場を立ち去ろうとした2人に声を掛けたのは、2人の制服警官。
「な…何か?」
「いや、匿名で、君達2人が危険な武器を持ち歩いているって通報がはいってね?」
「「え゙!?」」
「とりあえずは その、布で包んだ長い棒の様な物、中身を確認させて貰えるかな?」
「「……………。」」
タタタッ…!x2
「あっ、コラ!
待ちなさい君達!!」
ゼノヴィアとイリナは逃げ出した!
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