黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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殆ど進まず…m(_ _)m
 
サブタイトルは、変更するかもです。
 



最強ドラゴンの一角!(仮)

『(今の男、一体 何者なのだ!? )』

「(ふん…お前もヤツの本性には気付いてるんだろ、ドライグ?

そう、アイツは…お前と お仲間さ。)」

『(そういう意味では無い!)』

日本神話最高神・天照大神の私兵、幻影鬼師団が団長、紅末藏(くれないすえぞう)を名乗る男が此の場を去った後、"念話"で会話を交わす、アザゼルとドライグ。

 

「(そうですよ総督!アイツの…内側から感じた あの気配は、紛れも無く…)」

「(イッセー?)」『(相棒…!)』

そして その会話に、イッセーも参加。

 

「(アイツから感じた気配…"氣"は、紛れも無くドラゴン!

しかも俺みたいに、内側に宿しているとかでなくて…)」

『(そうだ、龍絶剣(ブレイザー・ブレード)

しかも、その感じ取れr

「(略すな!…ってか、その名前で呼ぶなっ言ってんだろうがテメー!!

まぁ、さっき、ヤツが居た時にも少し触れたが、確かに既に お前達が察してる通り、ヤツの正体はドラゴンだ。

しかも、あの無限や夢幻に匹敵する程の力を宿した…な。

悪いが今は、これ以上は言えん。)」

『(…! や、やはり そうか!!

しかし俺は、ヤツの様な存在を聞いた事が…)』

「(強けりゃ有名…って、訳じゃ無ぇだろうが。

今回は偶々、俺はヤツを知っていたが、この世界にゃドラゴンに限らず、まだまだ居る筈だぜ?

人知れず、野心も持たず忍んでる強者って奴がな…)」

『「(…………………。)』」

 

≫≫≫

「ふむ…」

 

シュウゥ…

 

アザゼル、ドライグ、イッセーが念話での会話をしていた頃、マユリエルは実験の為に展開していた魔法陣の消去作業に取り掛かっていた。

 

「お前は…気に、ならなかったのか?」

「ん?先程の白いドラゴンの事かね?」

 

コク…

 

その横でバラキエルが話し掛け、マユリエルの返事に、無言で首を縦に振る。

 

「確かに興味深い対象では有った…が、今どうこう出来る存在でもタイミングでも無かったからな。

…どうせ、近い内に逢うさ。

何よりウチには、兵藤一誠(せきりゅうてい)が居る。

ドラゴンとドラゴンは惹かれ合う…ヤツを調べるのは、その時だよ。」

その素性は知らぬとも、初見で その正体をドラゴンと見抜いた この狂科学者の幹部は、含み有る笑みを零した。

 

▼▼▼

「え~と…今のは一体、何だったんだろうね?」

「ん~、分かんない★」

「堕天使総督やアイザックと何やら話していたかと思えば、教会の遣いの1人を担いで、飛んで行ったとしか…」

そして本校舎。

遠くから眺めるだけで、彼等の会話を聞き取る事も出来なかった魔王達は、何事だったのか、理解に及べず。

 

≫≫≫

「…ガクブルは、収まりましたか~?」

「ぅ、うるせー!!」

視点(カメラ)は再び校庭へ。

茂部としては、冷やかす心算は、微塵も無い。

紅末藏が此の場に現れた時、何者かは知れぬが とりあえず、其の者が遥かに高い次元の存在の人外で有るのは見抜いていた。

そして それと同時に、隣に居た匙は、あの者を見た瞬間に膝を大きく、そして身体全体を小刻みに震わせていたのを見て、一応、生物学的には普通な人間である自分には感じられない"何か"を、恐らくは転生悪魔として感じ取っていたと察したのだろう。

それを踏まえた上での、一応は気遣いの言葉だったのだが、彼には今一 それが、伝わらなかった様だ。

尚、匙が紅から感じた恐怖は転生悪魔としてでなく、同類(ドラゴン)として、遥か格上の存在と遭遇した故の本能からの反応。

だが当人も、相手がドラゴンであるのは知る事が出来なかった為、「何故だか知らないが、急に体が震えだした」の認識でしかなかった。

 

▼▼▼

「良いか、ミカエルに伝えとけ。

今回の件で何か文句有るなら、話し合いでも殺し合いでも、何でも受けて立つってな。」

「ぐ…」

その後、匙達 校庭にて儀式の監視をしていた生徒会の面々は帰宅。

見学していた堕天使や はぐれ悪魔祓いも、一部を除き撤収していた。

そんな中に1人、取り残された感満載なゼノヴィアに、堕天使総督が直々に、言葉を向ける。

 

 

ス…

 

『おーい、聞こえてるか?

そっちの校舎で ずっと様子見の魔王と魔法熟女!!』

「!!」「!????」

更にアザゼルは何処から取り出したのか、拡声器を使用して、本校舎から儀式開始からの一連の模様を伺っていたサーゼクス達にも話し出した。

 

『テメー等もだ!

今の現状には いい加減うんざりだ!!

ぶっちゃけ、お前達も そうだろう?

一度、トップ所で集まって、腹を割って話してみるか?

それとも互いに全ての面子を揃えて、決着…着けてみるか?』

その内容は、会談の誘い。

或いは全戦力投入の上での、完全決着の誘い。

此の場にコカビエルが居合わせていたならば、大喜びしそうな内容である。

 

 

≫≫≫

 

ピシィ…

 

そして この発言で、魔王達が控えている、生徒会役員室の気温が一気に下がる。

 

「ふっぅ~ん…魔法熟女…

アザゼルちゃんて私の事、そんな風に見ていたんだぁ★?

良いよ~?★ 今直ぐ此の場で、O・HA・NA・SHI…する?

少し頭☆冷やしてみる?」

「お…お姉様?」

「せ、セラフォルー落ち着いて!」

「そうです! アザゼルだって決して、悪気が有って言った訳じゃ無いですから!!」

「うがーーーーーーーーーーーーっ!!!!」

瞳から光を消してピキピキと氷冷の魔力を周囲に撒き散らし、今居る部屋を"氷の間"にリフォームしようとするセラフォルーを、必死に宥めるソーナ、サーゼクス、グレイフィア。

尚、グレイフィアのフォローだが、『悪気が無い』と言っていたが それイコール、冗談でなく本当に あの男が そう思ってこその表現という事になり、殊更 始末に負えていないという事に、言った当人は気付いてなく。

 

「うぅ…ま、まだ私、熟女なんかじゃないもん…

魔法少女・レヴィアたんだもん…!!」

 

▼▼▼

『おら、もう用事は無いだろ?

さっさと消えたらどうだ?』

「心配しなくても、もう殺る気も犯る気も無いざんすよ~www」

「…………………っ!!」

一方、生徒会役員室にて魔王達によるドタバタ喜劇が展開されいた頃の校庭では、イッセー達がゼノヴィアに「お帰りは彼方」とばかり、此の場の退場を促していた。

その興味の欠片も失せた"物"を見るかの様な対応は、先日の茂部のセクハラ行為からの、曰わく"硬乳"に対して この男なりに優しくフォロー?していた時の それとは対極である。

 

「ヌルフ…完全に殺る気から蔑む気に、チェンジしてますね~?」

「そりゃ、あの2人の前でアーシアさんの事、魔女とか言ったら…

あれで済んでるのが奇跡ですよ。」

「ふん…!」

「クワトロチーズ…シーフード…照り焼きチキン…じゃがコーン明太子…」

「言うな!腹が減ってくる!!www」

そして その様子を楽しそうに眺める堕天使と はぐれ悪魔祓い達。

尚、イッセーの斬撃により4分割されたゼノヴィアの顔を見て、何をイメージしたのか、宅配ピザのメニューをブツブツと呟いているのはカラワーナ。

そして その意を理解したか、笑いながら突っ込んだのは、ドーナシークである。

 

≫≫≫

「…………………………………………。」

勝てる訳が無い…

改めて、現状の己と周りのグリゴリの戦力差を前に、イッセーの勧め通りに帰路に着くしかないゼノヴィア。

仮に未だ隠している、自身の"切り札"を持ち出したとしても、どうする事も出来ない事は流石に理解出来ていた。

最期の一花とばかりに、此の場に姿を現している、敵対勢力のトップに玉砕覚悟で刃を向けるのも悪くはない…等な発想にも至れず。

自分の迂闊さが招いた自業自得とは云え、10代の若い娘としては、それこそ自殺物な疵を顔に刻まれ、しかし教会に仕える者として それが許されない少女は瞳に涙を溜めて、無様に此の場から消え去る事しか選択肢が無かった。

しかし…

 

「…で、あの糞びっち、何~処に向かう気なんざんしょ?」

「正門は逆方向(あっち)ですよね…」

「あっちは旧校舎だな。」

事は、それだけで終わらず。

その歩き去る方向に、疑問を感じる約3名。

 

「そう言えばアイツ等…茂っさんの通報で、銃刀法違反…つまりは聖剣(きょうき)所持で手配中の逃亡中だったよな?」

「…て~事は まさか あの糞えろびっち、ずっと その旧校舎とやらに隠れ潜んでいたのですかい?」

「これは、不法侵入の併せ業ですね。

恐らくは電気や水道の、無断使用も適用されるでしょう。」

現場に身内しか居なくなった為、仮面に附いている機会音声(ヴォイスチェンジャー)の機能を解除、普通に喋るイッセーが、フリードと茂部と話し出す。

 

「「「……………………………。」」」

そして数秒の沈黙の後、1人が懐からスマホを取り出し、

 

『もしもし、ポリスメン?』

 

…例え殺意は失せたとしても、愛する者を貶めた相手に対して この男、それでも未だ、容赦だけは持ち合わせていない様だ。

 

▼▼▼

時は少し過ぎて、翌日の昼休み。

 

「「「失礼しましたぁ…」」」

退室前に教諭達に一礼して、職員室から出てきたのは生徒会役員2年生の匙元士郎、巡巴柄、そして同学年のアイザック・カズナ。

3名は それぞれ別のクラスだが、この日、3人は共に寝不足だったのか1時限目の授業中に居眠りしてしまい その件で呼び出され、それぞれが その時の教科担当と担任の教師から お説教されていたのである。

 

「ぅ~、これ、放課後に会長からも説教のパターンだよねぇ…orz」

「言うな…想像しただけで怖い。」

暗い顔で項垂れるのは巡。

そして その台詞に、所謂 女王様な格好のソーナの姿をイメージして、顔を青くするのは匙である。

 

「でも会長、元ちゃんにだけなら、優しく注意して終わるんじゃな~い?」

「いや、あの人は基本的、それは其れ、此は これ…な性格だから…ハァ~~…」

匙とソーナの関係を知る巡が、からかい半分でフォローな心算で言うが、それは更に落胆させる一言だった様だ。

 

≫≫≫

「……………………………。」

「ワッツ?何か?」

「あ…いや、すまない、何でも無い。

気にしないでくれ…。」

教室に戻る途中の廊下、揃って歩いている中、自分に何か言いたそうな顔をしている匙に気付いたアイザック…イッセーが、英国出身(…の設定)な英語混じりの言葉で問うと、匙は気拙そうに言葉を濁すだけ。

 

「あ、元ちゃん、アイザッきゅんを"アイツ"とダブらせていたんでしょ?」

「あいつ?」

「もぅ!アイザッきゅんとアイツは、別人だよ!」

それを察した巡が、会話に入り込んだ。

 

「あぁ、そうだよ。

いや、本当に すまなかったな、カズナ…

実は、お前と同じ…アイザックって名前のヤツに、超・気に入らないヤローが居てな…

お前が隣に居て、ついついヤツを思い出してな…」

「フーン…メーワクナ・ハナシダナー。」

巡の言葉で、何事だったのかを、正直に話す匙。

しかし これは今、一緒に話している巡もだが、その"超・気に入らないヤロー"とやらが、実は今、()()()()()()()()()()()()()()()だとは、気付く筈も無く。

 

▼▼▼

「バラキエル殿…

これは同盟を結んだ相手に対する警告…

いや、助言、アドバイスになるがな。」

「む?」

…学園で そんな遣り取りが為されていた その頃、グリゴリ幹部の1人、バラキエルはケルト神話勢力の拠点、アイルランドの隠された神殿に出向いていた。

儀式(じっけん)より、統合されたエクスカリバーについての報告と、その聖剣(げんぶつ)の一時的な返還の為である。

 

「仮に、現在行方知れずな最後の一本を見つけ出したとしても、それは統合しない方が良きと思うぞ?」

バラキエルから渡された その真・エクスカリバー(6/7)を手に取り、ケルトの主神である女神スカアハは、静かに話し出した。

 




 
①裏サブタイトル:『続々・禁句(笑)』
念の為…作者はセラたん、結構好きですよ?
 
②イッセー達のスマホは、堕天使領で購入、或いは支給された物。
故に持ち主の所在等は冥界の住所で登録されている為、地上の警察等は その通報、通話先の人物の特定は出来ません。
 
③木場きゅんが学園から消えて、駒王女子からのミーハー的人気を、独り占め状態なアイザッきゅん。
生徒会メンバーの所謂"木場きゅん派"も、全員アイザッきゅんに移行しています。
 
④この小説では、ケルトの主神はルーでなくスカアハとします。
 
⑤旧校舎潜伏をポリスメンに通報されたゼノヴィアの運命(オチ)は、次回にて?
 
Next:『続・逃亡者(笑)』(仮)
感想よろしくです。
 
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