黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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台詞が多くて何が悪い!!?
 



会談スタート

『それじゃ、失礼。』

「「「「またスィーツ、よろしく~♪」」」」

「二度と来るな!!」

 

◆◆◆

やあ、グリゴリの"嗤う黒仮面"アイザックことイッセーだ!

授業参観の翌日の放課後、俺は また、八坂さん特製抹茶プリン(超絶品!)を手土産に、生徒会役員室に お邪魔していた。

昨日の松田情報の『リアス・グレモリーが駒王の町を歩いていた』について、何事かの確認を取る為だ。

本当は昨日の内に聞き出したかったんだけど、昨日は ずっと、生徒会室には あの魔王・会長姉が入り浸っていたからなぁ~。

何しろ魔王レヴィアタンは、ウチの総督に不名誉と云うか、かなり失礼な"二つ名"を付けられ、それを堕天使悪魔関係無く、冥界全土にバラ蒔かれたらしく、堕天使関係者を思いっ切り嫌ってるらしい。

そんな訳で、流石に余計な接触は避けたかったし。

 

≫≫≫

「眷属…か。」

「らしいですね。」

夕食時、生徒会の皆さんから、得た情報を皆に話す。

リアス姫と木場、それと もう1人の眷属の女の子…もとい、男の娘は、旧校舎から学生時に彼女が住んでいた駒王町内のマンションに拠点を移し、冥界と行き来しながら この町で再び、悪魔としての活動を始めたらしい。

尤も、町の管理等の権限は持っていないそうだ。

さしあたっての目的は、眷属集めだとか。

本当なら成人する迄に、焦る事無く じっくりと人材を探す心算だったらしいが、この前の破談を賭けたレーティング・ゲームでの惨敗で、考え方を少し改めたそうだ。

まあ、女王も不在な上に、戦車、騎士、僧侶が各1人な合計4人で、ゲームでも それなりに結果を出している、フルメンバーのチームと戦り合おうとする時点で無謀な話だよね。

しかも、その戦車であった白音ちゃんは、リアス眷属は愚か、既に悪魔ですら無く、グリゴリ所属だし!

そりゃ眷属集めに乗り出したりもするよ。

ソーナ嬢曰わく、この町に戻る前に女王と戦車、僧侶を、そして この町で新たに兵士を2人程、眷属としたそうだ。

 

「戦車…どんな人なのか、少しだけ気になります。」

そう言ってるのは白音ちゃん。

何だかんだで、自分の"元"主の事、そして嘗ての自分と同じポジションな人物は、気にかかるらしい。

 

◆◆◆

「うっわぁ~…」

「はわわゎ…」

「一触即発とは、正に この事だな。」

ちぃーっす。ミッテルトっスよ。

今日は学校で終業式が有って、明日から待ちに待った夏休みっス!!

…でも、その前に今夜、この学園で、聖書3大勢力の会談が行われるっス。

堕天使側から出席するのは、アザゼル様と その護衛としてバラキエル様。

更には この前の聖剣騒動、その発端となった各宗派襲撃の事情説明として、その当事者であるマユリエル様とイッセー。

…だったんスけど、マユリエル様は「面倒い」とブッチしてるっス…。

そして現在、結界が張られた学園の外、上空では悪魔、天使、堕天使の軍勢が互いに犇めき合い睨み合ってるっス!!

そして参考迄に、堕天使の先頭に立ち、軍勢を率いてるのはコカビエル様。

地上生活でのキャラ作りの為に生やしていた、キリストみたいな髭も綺麗に剃り落とし、ストレートに解いた髪も再びウェーブを掛けての、殺る気満々っスよ!

悪魔・天使側には、所謂 幹部クラスの者は上空(あっち)には出向いて居らず、コカビエル様の存在が大戦争(ケンカ)勃発の抑止になってる感じっス。

因みにウチ達(※後書き参照っス)は今、旧校舎で待機してるっス。

 

▼▼▼

「よっ♪」

「我々が最後な様だな。」

「……………。」

会談が行われる大会議室に、アザゼル達が入室して来た。

その部屋は既に、魔王サーゼクス・ルシファーと その女王、グレイフィア・ルキフグス、同じくセラフォルー・レヴィアタンと、眷属を持たぬ彼女の代わりに、その妹である、ソーナ・シトリーと その眷属達が。

 

「時間、ギリギリですか?

相変わらずですね…。」

「ケッ!テメーこそ相変わらず、一言目に とりあえず毒吐きやがる。

デートの時は、1時間前からスタンバってるぜ?」

そして天界代表として、熾天使(セラフ)のトップである、天使長ミカエルと、護衛と云うよりか、秘書的な役割なのであろう、女性天使1人、が控えていた。

 

ギリ…

 

この金髪の優男を目にして、イッセーが、仮面の下で思い切り歯を軋める。

 

「(落っ着け、イッセー。)」

「(…大丈夫です。俺は平常心、平常心ですから…)」

間近で感情の高ぶりを察したアザゼルが、小声で落ち着く様に促し、これにイッセーも応えるが、恐らくは被っている黒仮面の裏では、両親を殺害した男との対峙で、再び憎悪の化身の如くな表情となっているだろう。

 

≫≫≫

「そろそろ時間だし、早速始めy

「その前に、良いかな?」

今回の会談の地が、一応は悪魔が管理している駒王町と云う事で、形式上の進行役となったサーゼクスが、話を進めようとした時に、ミカエルが それを止めた。

 

「…何か?」

「其方…アザゼルの後ろに控えている人物。

その仮面から察するに、彼が色々と有名な、あの"アイザック"と見受けられる。

…が、この様な席でも仮面を付けた儘…というのは?」

「……………………………。」

そういう事らしい。

 

「ふん、下らねー。

相変わらず、変な処で堅物なヤツだ。

あのな、先に言っとくが、この男も何も意味も無く、仮面で顔を隠してる訳じゃ無ぇーぞ。」

「ん~?例えば、戦いの際に、深い疵を顔に負って、それを隠す為とか?」

「まぁ、そんな処だ、セラフォルー。

だ・か・ら、先に言っておくぞ?

今、この場でアイザックの素顔を晒すのは構わんが、その時に この中に1人!

1人でもコイツの顔を見て、どん引く様な素振りを見せた その時…

仮に本人が その気で無くとも、俺が"そうだ"と判断した時は、直ぐに この場が血の海になるぜ?」

「「「「「「…………!!?」」」」」」

アザゼルの台詞に、一同が黙り込む。

確かに堕天使側の3人が本気になれば、魔王や天使長は兎も角、その後方の席に着いている、ソーナや その眷属達、そして秘書天使は一瞬にして消し飛ばされるだろう。

 

「なぁ、サーゼクス?

グレモリーは身内贔屓で有名だそうだが、実はウチも結構、似た様な感じなんだぜ?

身内を晒し者にするんだ。

その時は当然、落とし前 着けるんだよな?ん??」

「わ、私は最初から気にしてなかったし…

ミカエルも、別に構わないだろ?」

「…まぁ、良いでしょう。」

当然、"顔の疵"云々は大嘘だが、アザゼルは そのハッタリで、無理矢理に一同を納得させる。

今更だが、イッセーの この"嗤う黒仮面"は そもそも、ミカエル達から『赤龍帝・兵藤一誠』の存在を、隠す為の物である。

 

≫≫≫

「…だから、奪ったなんて、昔々にケルトから盗み出した お前等にだけは、言われたく無いぞ?

それに強奪なんて物騒な表現だが、コッチはザル警備の隙を突いて、静かに拝借しただけと、報告を受けたのだが…アイザック?」

「…確かに侵入の際、(マユリエル様の趣味で)派手に扉や壁を爆破したりは したが、正教会、カトリック、プロテスタント各所共に、死者は勿論、負傷者は皆無だった筈だ。」

会談がスタート。

その最初の お題は、やはりと云うか、約1ヶ月前の、グリゴリによる教会からの聖剣強奪の件をミカエルが持ち出し問い詰めるが、アザゼルは元々の…『何故、天界配下の教会が、エクスカリバーを所持しているのか』で切り返す。

 

「それに、今回事の発端は、テメー等が追放した、あの"皆殺しの大司教"が、俺達に計画を持ち掛けて来たんだぜ?

自分を組織(オレタチ)に売り込む為にな。」

「…な?!ヴァルパー・ガリレィが、今はグリゴリに?」

「いや…俺が殺した。」

「「「「!???」」」」

更に騒動の きっかけとなった老人の事を話すとミカエルが驚くが、続け様のイッセーの"殺した"発言で、ミカエルだけでなく、周囲の者達も驚愕し、黙り込む。

 

「このアイザックは意外に正義感強い甘ちゃんでな、例の人体実験を誇らしく語った処で、『つい、カッとなった』んだとよ。」

「普通、平然と殺しするヤツを、甘ちゃんとは言ゎねぇ…」

それに対するアザゼルの補足に、匙がボソッと呟いた。

 

「成る程…それで殺しておきながら、持ってきた計画とやらは『使える』として、各教会に襲撃を仕掛けた訳ですね?」

「あ~、それは少し違うぞミカエル?

あくまでも『使える』でなくて、『面白そう』だったからだ。」

「尚更 質が悪い!!」

「それに、そんなのを謂うなら、お前等もバルパー・ガリレィを、ヤツの人体実験を異端として追放しておきながら、その成果その物は『使える』と言って活用、聖剣遣いを量産したんだろ?」

「~~~~~~~~!!」

更に続く、ミカエルの言及も、アザゼルは涼しい顔で切り返す。

 

「アザゼル!キミは さっきから、喧嘩を売ってるのか?」

「は?いや、それ寧ろ お前だろ?

ギリギリ到着云々だとか、アイザックの仮面に関しても、ケチ漬けたりとか…」

「あ…確かに、そうかも。」

「言えてるね☆」

「ぐ…」

更に更にのミカエルの言葉にも、カウンターを浴びせるアザゼル。

これには2人の魔王も同意する様に頷き、天使長はバツの悪そうな顔をして、何も言わなくなってしまう。

 

≫≫≫

「大体、この前の例の2人、寺の賽銭盗もうとしたらしいじゃねぇか?

異教相手なら何でもアリか?」

「な…それは今、関係無いだろ!?」

「大アリなんだよ!…ってか、先に『そんな事は無い』とか否定しろよ!!」

賽銭ドロ…これが只の住所不定無職の しでかした事なら単なる犯罪で済むが、天界に属する者の犯行なら、それだけで済まされない。

イコール、日本神話に喧嘩を売る行為に他ならないからだ。

現在、妖怪勢力を除く、天照大神を筆頭とする日本神話の各派閥は、3竦みを『聖書』と一括して見ている。

即ち、「堕天使、若しくは悪魔は無関係」は、彼女達には通用しないのだ。

巻き添えを喰いたくないアザゼルは、その辺りを説明するが、

「…でも、所詮はマイナーな日本神話だよね?★」

「うん。アザゼルが其処迄、必死になってるかが解らないね。

まぁ、確かに僕達も賽銭ドロ勢力と同一視されるのは、嫌だけど。」

「アマリリス…だったかな?

彼女達に遠慮が必要なのかい?」

日本神話の実力を知らない魔王と天使長は、それを理解しようとしない。

 

 

(((だ、ダメだコイツ等…早く何とかしないと…!!)))

 

 

その様に、アザゼル、バラキエル、イッセーは心の中でハモらせるのだった。

 




 
①旧校舎待機組…朱乃、レイナーレ、ミッテルト、ジャンヌ、アーシア、バイサー、黒歌、白音、フリード、茂部、その他はぐれ悪魔祓い数名
 
②ブーメラン・ミカエル!!(車田キャラ風に)
 
Next:『逆鱗の魔法〇女!』(仮)
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