【前回の あらすじ】
駒王学園校庭に、ピンク色の装甲の、単眼の巨人が現れました。
▲▲▲
…時は、数日前に巻き戻る。
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ…!!
「「「「ひぃぃいいっ?!」」」」
その日の夜、駒王教会の礼拝堂にて、八坂を含むイッセーの嫁達全員(九重は含まず:笑)が、互いを睨み合い、視線を激しく交差、スパークさせていた。
「ぃぃい、イッセー!アレ、お前の嫁だろうが! 早く どうにかしろ!」
「無理です、師匠。」
「「「「ぁゎゎゎゎゎゎ…」」」」
その余りの迫力に恐れ戦き、少し離れた場所で身を寄せ合い抱き合い、身体を震わせているのは、イッセーとコカビエル、それに教会住み込みの はぐれ悪魔祓い達。
「皆さん、先に言っておきますが、怨みっこ無しですわ。」
「「うむ。」」
「「勿論!」」
「望む処だにゃ!」
「…です。」
「上等っス!」
「は…はい!」
そして女達は、胸元から顔辺りに位置させていた右手を、掛け声と共に、勢い良く降り下ろした。
「「「「「「「「「最初はグー! じゃんけんぽん!!」」」」」」」」」
…そして
◆◆◆
イッセーだ!
大乱戦の中、突如として校庭の ど真ん中に現れた、全長約20㍍の、ピンク色の装甲の1つ目巨人。
「な…何なのだ、アレは…?」
「敵…なのか…?」
それを見て、悪魔と天使共は動きを止めて、それが何者なのかと、様子を伺っている。
ぱかっ…
「「「「「「???!」」」」」」
そんな中、巨人の胸部、黒いハッチが開き、その中には
「あ、あれは…」
「…す、ステージ?」
そう。その内部空間には、中央奥に、ドラムセットが。
その少し手前脇にはキーボード。
両サイドには巨大なスピーカーが置かれ、中央前側には、スタンドマイクがセットされている。
そして天井や床に設置された照明が色とりどりの綺羅びやかな光を放ち、室内を照らす。
それは正しく、LIVEステージの様。
「よし、皆、行くぞぇ!」
「「はい!」」
「にゃ!」
「うむ!」
事前に報らされていた、グリゴリ関係者以外が唖然とする中、そのステージ脇から八坂さんを先頭に、バイサーにアーシア、そして それぞれギターとベースを携えた黒歌と白音ちゃんが出てきた。
八坂さんがセンター位置でマイクを手に取り、その両脇を猫姉妹が固め、バイサーはキーボードの、アーシアがドラムの位置でスタンバイ。
スゥウ…
ダッダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!
「
少しの間の後、大きく深呼吸したアーシアが、掛け声と共に、手に持っていたスティックを振り降ろし、高速のドラミングを披露!
キミが一番ノリノリだよ、アーシア。
カッ…!
それと同時に、巨人の1つ目も、光を放つ。
「♪その
更には それを合図に黒歌、白音ちゃん、バイサーも手持ちの楽器から音を奏でさせ、最後に八坂さんの
ん。アーシアだけでなく、皆ノリノリだ。
演奏も然る事ながら、皆の お揃いの その衣裳!
上はブラックメタルのレザービキニ。
下は同系のロングパンツにアーミーブーツ!
そして首には
更にアーシアはサングラス着用だ!
昨日の夜も、5人が「似合う?」って聞いてきたけど、ん、皆 凄く似合ってるし、エロくてカッコいいよ!
因みに この様子は巨人の単眼から放たれる光によって、学園上空に映し出されている。
…にしても、やはり恐らくは一番ノリノリなアーシアさん?
楽器が楽器だけに、腕やら肩やらは解るけど、そんなに激しく身体を振り回すと…特に首、ムチ打ちみたいになっちゃうよ?
◆◆◆
「う…羨ましぃ…」
「全くっス…」
…あ、レイナーレよ。
予定通り…に、あの巨人が姿を見せた時、私はミッテと、そしてケルトのセタンタ君と一緒に、オネエ科学者…とでも云うべきかしら?…な
…だったのだけど、其処に更には天使の一団が乱入してきたの。
「な…何よ、アナタ達ゎ(ズシャァッ!)え゙…?!」
オネエがソイツ等に注意が向けた時の隙を狙い澄まし、セタンタ君の槍が、オネエの胸元を貫いた!
「ぅ…嘘…でしょ…? こ、こんな事っt…」
これにより、何かを言う途中で、このオネエは動かなくなる。
そして その儘 私達は新手の天使達と対峙していたのだけど、八坂さんの歌声が聞こえてきたと同時に、
「「「がぁあ…?」」」
この天使達は頭を抑え、苦しみだした。
「こ、これは?」
「良いから黙って見てるっス。」
その様子を見て、一応、報されている筈のセタンタ君が戸惑ってる中、
「…ハッ?お、俺は…」
「此処は、一体…?」
今度は頭痛から解放された天使達が、戸惑い始めた。
さっきまでの虚ろな表情に生気が宿り、それと同時に現状が理解出来ていない様子だ。
…どうやら計画は、成功したみたいね。
この
そして その全てとは云わないけど その殆どは、予め洗脳を施した上での、無理矢理に転生させた者達と確信。
仮にと云うか、既に実際に戦闘突入してるけど、イッセー君の「そうなっても、可能な限りは自分と同じ境遇の者との争いは避けたい」という
あ~、あのステージ、私も立ちたかった!
…ってか、私が歌いたかった!!
ちっくしょ~! あの時に『ちょき』を出した私を呼び寄せ正座させ、2~3時間位、OHANASHIしてやりたい気分だわ!!
「おっはぁっス♪ 目、覚めたっスか?」
未だに状況を把握出来ていない転生天使に、ミッテが話し掛ける。
因みにだけど、一般的な天使と転生天使は、実は直ぐに見分けが付いたりする。
何故なら転生天使には、天使ならば本来、頭の上に浮いている筈の光の輪冠…所謂"天使の輪"が無いのだから。
「お、俺は、一体…」
「キミは、誰なんだい?」
「覚えてないんスか?
多分っスけど あんた達、天使に拉致られて、無理矢理に転生させられたんスよ?」
「「「!!?」」」
ミッテの台詞に、何かを思い出したかの様な驚きの
「「「が…がぁあっ…!」」」
そして再び、頭を抑えて苦しみだした!
「お…おのれぇ…!」
「よ、よくも、俺を…」
「赦さん…絶対に赦さん…ぞ…!」
苦しみながらも、更に何かを思い出したかの様に憎悪剥き出しの表情となり、何者かに…まぁ、天界の者達にだろうけど、怨み事を吐き出す。
「「「う…がぁぁぁあ゙あっ!!」」」
そして まるで獣の様な呻き声を上げると共に、背中の白い翼を白黒に点滅させたと思えば、
カッ…
体全体を眩く光らせ、
「こ、これは…?」
「俺は…」
光が止んだ時、背中に黒い翼を生やした、
「本当に、アザゼル様やイッセーの言ってた通りに なったっスね。」
≫≫≫
「あっちの森を抜けた先の
「「「す、すまない…」」」
洗脳が解けた彼等は、天界の…神や
そして この3人は完全に戦意喪失していたので とりあえず、朱乃に連絡を入れて、旧校舎側で保護して貰う様に頼んだ。
「しっかし、こんなに迄イッセーの予見が当たるなんて、何か本当に凄いっスね。」
ミッテ…それ、私も そう思うわ。
「………………………………………………。」
「ん?セタンタ君?」
「あ…」
ふと横を見れば、セタンタ君が空に映し出されたLIVE映像に注目していた。
「あ…あの、あのギターの女性は…?」
「「……………………………………………。」」
あー、そーゆー事か。
「あ、黒歌っスか?
あのコは駄目っスよ、イッセーの嫁っスから。」
「はぃ? ぃゃ…しかし赤龍帝は、レイナーレさんと…」
「ん。だから、ウチも そうっスけど、あの画面に映っている女の子全員 もう女の子とは呼べないのも2人程 居るっスけど 、イッセーの嫁っスから。 」
「な、ななな…何とぉーーーーーーーーっ!?」
▼▼▼
「これは、一体…?」
「ど…どうなってんスか?」
混戦の中、
そして再びサーゼクスと合流すべく、単身で迫る敵を撃退する途中、ソーナ・シトリーと その眷属達と先に合流。
その後の天使の集団との交戦途中、学園全土に あの八坂の歌声が流れ、それと同時に天使達は苦しみだす。
その様子に、若干の驚きを見せるグレイフィアだが、
「…どうやら あの歌声に、天使特効の、何らかの魔法効果が有るみたいですね。
即座に現状を分析した後、
「この者達は放って置きましょう。
早く、サーゼクス様達と合流しなくては…」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
戦闘続行する事無く、その場を去って行った。
◆◆◆
「…とりあえずアンタ達は、何処かに隠れていろ。」
「「「「う…申し訳無い…」」」」
イッセーだぜ!
カテレア・レヴィアタンを旧校舎に送り届けた後、俺も改めて、この3大勢力+αの戦闘に参加。
八坂さん達のライヴにより洗脳が解かれ、同時に堕天した転生天使達…今は転生堕天使か…に指示を出しながら、それでも向かってくる敵を蹴散らしている。
『♪この
♪永遠に呼び続ける♪
♪"Dear"My,"Dear"…♪』
そんな時、丁度 八坂さんが1曲歌い終えた。
アザゼル総督が中心となって作った、音波による洗脳解除の人工
これにより、目の前の彼等同様に、本人の意思以外で…無理矢理に転生させられた者達は、その洗脳が解かれ、後は天界、天使憎しの感情から堕天している筈。
…に、しても、この洗脳解除のアイテム、音波系って聞いてたから、俺は てっきり…ほら、偶にアニメなんかで出てくるじゃない?
でっかいアンテナみたいなの。
それから"うゎんうゎんうゎんうゎん…"って、超音波みたいなのを広範囲に発信させるのをイメージしてたんだけど…
それが"楽器系"となり、『誰がコレ、使うんだ?』って話になった途端、ウチの女の子達が皆(八坂さん含む)、『私が私が!』ってノリ気になって、一歩も引かないの。
そう…あの、アーシアでさえも!
んで結局は、熾烈な じゃんけん大会の末に今、レオナルド特製の大型"魔獣"内・特設ステージに上がっている5人が勝ち残ったのだ。
因みに この後、ヴォーカルのポジションを巡り、更に過激な"
八坂さん、アーシアの
だけど…やっぱり今更だけど、何故に楽器…しかもバンド系?
正直言って これ、総督のアイデアとは思えないんだよなぁ?
一体、誰が考えたんだろ?
◆◆◆
はろはろ~♪
皆、初めまして…だね~。
私がグリゴリ随一の 天災 才女、タバネルさんだよ~♪
今回の作戦の要の1つ、転生天使の洗脳の解除から堕天に繋ぐ計画は、どうやら上手く行ったみたいだね。
やっぱし、人工神器の形状を軽音楽系にしたのが正解だったわ~。
アザゼル総督は最初、大型トラックの荷台に でっかいアンテナを搭載させるとか、サハリエル君は
だから このタバネルさんが その話し合いの席にて、今も着用している この機動装甲【Invincible Striver】を装着してのOHANASHIで、タバネルさん案の楽器形体を採用してもらったのだ。
この結果には
ん~、これには お礼として、いっくんの
勿論、いっくんには朱乃ちゃん達が居るから、
いや、流石に いっくんにガラス瓶を渡して、「1人でして出して」なんて、言えないでしょ?
あ、もしかして先に、"変化"系の人工神器なんかを作って朱乃ちゃん達に化けた上で いっくんに迫って、
◆◆◆
や…やぁ…
何だか只今、背筋に半端無い悪寒を感じているイッセーだぜ…!
八坂さん達のライヴによる、転生天使の対処は無事に?終了。
その後は皆、それぞれステージ衣裳から戦闘用の服装に着替え、戦いに参加している。
因みにバイサーは、グリゴリ支給の女性用戦闘衣、白音ちゃんは黒歌と色違いの白い着物(但し胸元は閉じて、裾は短め)だ。
八坂さんも巨大な黄金の九尾狐に変化して、校庭で大暴れ。
さっきまではライヴの舞台装置となっていた、単眼巨人型の魔獣も、空を飛んでいる悪魔や天使を迎撃し、その内部からはシスター服に着替えたアーシアが、負傷した味方を見つけては神器を発動させて、
「癒しっビィーーームぅ!…です!」
…を放っての回復役だ。
≫≫≫
ヴォン…
「「「「「「「「うおぉお!!」」」」」」」」
………!!?
そして其処に、地面に浮かび上がった魔方陣の中から新手が登場。
その服装からして、間違い無くミカエルが喚び出した、"はぐれ"なんかじゃない天界所属の、正調
ヒラ…
ソイツ等が俺に向かってきたので、俺も迎撃の構えを取った時、何処から迷い混んだのか…1匹の黒い揚羽蝶が。
その黒揚羽は羽と同じ色の、黒い燐粉を撒き散らしながらエクソシストの集団に近付き、
カッ…ドッカァーーーーーーーーーーン!!!!
「「「「「うわぁあぁっ!?」」」」」
一瞬その身を赤く光らせると次の瞬間には、大爆発を起こし、その半分近くを吹き飛ばした!
「ふん…半分も残ったか…
奴等のチカラ、少し甘く見過ぎていたか?」
……??!
そして、最初に蝶が飛んできた方角から、男の声が。
その方向…空に目を向けると、其処には宙に浮かぶ人影が1つ。
其処に居たのはV字の形で胸元からヘソ辺り迄ばっくり開いた黒の全身タイツで身を包み、顔は黒い揚羽蝶の仮面で隠すという出で立ちの…変態コスチュームの男だった!
①レオナルド作の魔獣…ピンク色の装甲の1つ目巨人の外観は、ザク・ウォーリア・ライヴ仕様(ガンダムSD)のイメージで。
②楽曲ガイドライン使用済
③
?「わ、私は普通にリアル年齢で四捨五入したら、まだハタチだぞ!」
?「わゎゎ…妾だって、人間年齢修正すれば、まだ20代半ばじゃぞぇ!」
次回:『蝶々の
感想よろしくです。