【前回のあらすじ】
駒王学園に、蝶々の
「覇ァッ!!」
ボゥッ!!ボゥッ!!ボゥッ!!
「危なっ!?」
「………。」
「ふははははははっ!」
グリゴリ幹部3人に攻められていた魔王サーゼクス・ルシファー。
コカビエルが距離を詰め、光の剣で斬り付けると同時に、離れた間合いからアザゼルとバラキエルが大量の光の槍と雷光の刃を浴びせ掛ける。
この連携の隙を突きながら、紅髪の魔王は反撃の"滅びの魔弾"を連続で放つが、それは悉く躱され、着弾したフェンスや地面が真円の形で抉られる。
PPPPP…
「「「「???」」」」
そんな中、サーゼクスの懐から、電子音が鳴り響き、4者は各自一瞬、動きを止める。
「ハァ…良いぜ。出ろよ。」
「す、すまない…」
堕天使総督は追撃しようとする
それに対して、サーゼクスは気不味そうに一言謝ると、懐からスマホを取り出した。
そして、
「な、何だってーーーーーーーっ!??」
≫≫≫
一方その頃…
「え?ええぇえーーーーーーー?!!
う、嘘でしょ? 本当なの? ファビウムちゃん??」
別の場所で、もう1人の魔王も、驚きの声を上げ、スマホの向こうの話し相手に問い質していた。
◆◆◆
「……………………………。」
「をいおゐ?そんなに怖い顏するなよ?
俺は お前の お手伝いをしてやったのだぞ?
うむ…もしかして何か?『あれは俺の獲物だぞ!』か?
それとも、『殺す必要は無いだろ?!』か?」
ょぉ…イッセーだぜ…
俺自身も、中学時代は松田元浜とセットで、女の子から散々と言われてきた。
グリゴリ入りしてからは、アザゼル総督やマユリエル様、コロセルさんにバインドさん、 バラキエル様夫妻 等、色々なタイプと出逢ってきた。
…が、この、天界のエクソシストの約半数を吹き飛ばすと共に登場してきたコイツは…
「ん? どうした?
はっはん、分かったぞ?
さては お前、この俺の蝶・サイコーなファッションに見とれているのk
「んな訳無ぇーだろ!!」
そう…V字の形で胸元からヘソ辺り迄ばっくり開いた黒の全身タイツ、顔には黒い揚羽蝶の仮面という出で立ちの…今迄出逢ってきた皆さんが
「俺は別に
…ってゆーか、お前、いきなり登場してきて、一体 何者なんだ?」
「む…? 貴様、この俺を知らないだと?
随分と御無礼な男だな?」
「知るか!」
「ふん…まぁ良い。
ならば名乗ってやろう! 俺はパピy
「「「「「貴様! よくも!!」」」」」
「は?」「あ?」
そして こんな遣り取りの途中、残りのエクソシスト達が光の剣やら聖剣を取り出して、俺達に襲い掛かってきた。
「「引っ込んでろ!只今 取り込み中だ!!」」
▼▼▼
「ふっ! まさか、
巨大な赤鹿毛の馬を駆り、豪槍を振るう男が、楽し気に笑いながら、上空から飛来してきた悪魔をカウンターの一閃で凪ぎ払う。
この漢こそ、嘗て古代中国にて最強の武将と謳われた呂布奉先の魂と記憶を受け継ぐ者であり、今回は帝釈天の命で駒王の地に降りた、崑崙最強の戦士である。
「それは お互い様。
私も まさか、
それに対してジャンヌは苦笑しながら応える。
そんな彼女は今、巨大なドラゴンの図上に乗っている。
これは彼女の神器
銀の鱗に銀の角と牙と爪。
そして噴きだす銀色の
「おわぁ~っ!」
「んぶぷ!?」
「ぎゃぴりーん!!」
ぶぅん!
「…?!」
その時、上空から巨大な鋼鉄の拳が隕石の様に降り落ち、ジャンヌを襲う。
バキャッ!
「あ・らっ~?」
その攻撃は聖銀の龍が右の龍爪で受け止めるが、ダメージを吸収しきれず、右腕を砕かれてしまう。
尤も、それはジャンヌが神器を発動させ、即座に再生させたのだが。
「ひゃぁっほぉう!
柔いドラゴンだなぁ!
…って、
そのドラゴン、もしかして聖剣の塊か何かかぁ?!」
「「……………………………………。」」
新手として現れたのは、巨漢の悪魔の男。
その巨躯ですら尚、不釣り合いな巨大な籠手を右腕に嵌めている。
蝙蝠の様な羽を広げ空中で どや顔…本人は つい先程の間抜けっ振りを誤魔化す意味も込めた決めポーズの心算なのか、奇妙な立ち構えをする悪魔を見て、嘗ての猛将と聖女の生まれ変わりは、目を点にしてしまう。
「お…おい、ジャンヌ・ダルク。
あれも、
「う~ん、多分。
…でも、アイツは転生悪魔とは違うみたい。
神器持ちの人間を、殺して奪ったってトコかしら?」
呂布の問い掛けに、ジャンヌが応える。
ヒュルル…ガシィッ!!
「アイツ、同様にね!」
「ほぅ…これも、止めてしまいますか?」
…別方向からの迫ってきた鞭を手に持っていた聖剣で受け止め、その攻撃してきた…黒い長髪、細身の悪魔の男を見据えながら。
「ねぇ、呂布さん?
あの鞭遣いは私が始末するから、アッチの大きいの、任せて良いかしら?」
◆◆◆
ミッテっスよ~♪
あの後、セタンタとは(『フラれ男』連発してたらレイナ姉に怒られたっス)一端別れ、今はバイサーと合流。
旧校舎手前の森の中で、天界側のエクソシスト達と交戦中っス。
レオを護る為だろうけど、朱乃んが派手に雷光の壁を旧校舎に張ったから、それが逆に『如何にも重要なポイント』みたいに見られて、
上空でも、敵味方入り乱れての大空中戦が展開されてるっスよ!
「でぇいやぁあっ!」
ドスゥッ!!
「ニャガガーっ??!」
バイサーの突撃槍の一撃が、天使の胸に大穴を空ける。
「2人共、分かってるな? 旧校舎には近付けさせんぞ!」
「「勿論!」っスよ!」
「レオナルドに万が一が有った時は、総督や主だけでなく、我々も朱璃殿から…」
「「そ、それだけは、絶対に嫌ぁっ!」っス!」
バ、バイサー!
敵に攻撃仕掛けながら、
朱璃さんのMuscle技だけは、絶対に勘弁っス!
▽▽▽
その頃、バラキエル邸では…
「はぁっ!」
邸内の訓練室にて、練習用ダミー人形を天井高く打ち上げた朱璃が、自らも跳躍、空中で
そして相手の両腕を首の後ろでクロスさせて掴むと右脚を首に掛け、左脚は相手の左脚を極め、
ガキィッ!
技の掛け手自身にも かなりの柔軟性を求める
しかし彼女の技は、それで終わらない。
首をロックしていた右脚を外すと、今度は その脚でフリーになっていた人形の右脚をガッチリと固め、その儘 相手の身体を背中で包み込む様にブリッジする形で、
ガガァン!!
その身体を、激しく床に叩き付けたのだった。
「うふ…うふふふ…♪」
その後 朱璃は、床に散乱している練習用ダミー人形
「うふふ…
くどい様ですが、レオ君に何か有った時は…
うふふふ…皆さん、解ってますよね?♪」
◆◆◆
はぃはぁ~い…
何だか背筋に寒気を感じてる、ミッテっスよ~…
依然として現在地は、旧校舎手前の森の中。
天使の一団を退けたと思ったら、今度は悪魔の大軍が!
「ちぃ…流石に これは、少しキツいか…?」
バイサー、そう言ってる割には、顏は余裕そうっスよ?
「さてと…」
「彼方の雷の壁で護られている建物…」
「一体 何が、有るのかな?」
「「「!!!」」」
悪魔の集団から3人程、一歩前に出てきて、ウチ達に話し掛けてきたっス。
…けど、コイツ等?!
「ミッテ…バイサー!」
「うむ!」「ん!」
ええ、分かってるっスよ、レイナ姉。
コイツ等 強い…
只の その他大勢じゃないっス!
…って お前等!順番に喋ったりしないで、ほら、其処! 真ん中の お前で良っスから代表して1人で話すっスよ!
全く、あ~んな目立つバリアーなんか張ったりするから、却って敵を寄せ付ける結果になったじゃないっスか!?
朱乃んの、どあほー!
「仕方無いわね…ミッテ?」
「…っスね。」
スゥ…
敵の力量を測り、普通の光の槍では勝つのがキツいと判断したウチとレイナ姉は、懐からハリセンを取り出す。
「「「「「ギャハハハハヒィ~?」」」」」
「な、何なのだ? そのハリセンわっ!?」
「そんなので、本当に俺達と戦り合う心算か?」
「ん?もしかして、新手のギャグなのか?んっん~??」
…でっスよね~?
端から見れば、そうにしか見えないっスよね~?
その他大勢と一緒に、大笑いする(恐らくは中~上級の)悪魔3人。
…でも生憎このハリセン、只のハリセンじゃないっスよ!
これこそアザゼル様筆頭に、
通常は単なる、滅っ茶苦茶痛いだけのハリセンっスけど、
「「
カァッ…
「「「な…何だと!?」」」
「さぁ、覚悟は良いかしら?」
「もう泣いて謝っても、遅いっスからね~?」
◆◆◆
「はぁ~? ぱぴ・よ・んん~?!」
「non. パピ♪ヨン♪ もっと愛を込めて!」
「知るか!?」
イッセーだ!
この蝶々の
片足を曲げ もう片方の足に、そして両腕は頭上で交差させての、まるでバレーダンサーみたいなポーズを決めて!
御丁寧にも背中に、大きな黒い蝶の羽を具現化して広げてる!!
「…いや、だから名前もだが、お前、何者だ?
この場所に、一体 何の用だ? 何しに来た?
エクソシストを ぶっ飛ばしたのには、敢えて文句は言わないが、お前、味方なのか? それとも敵か?」
「分かった分かった。
質問には答えてやるから少し落ち着け、今代の赤き龍の帝よ。」
「ぐ…では、改めて質問するぞ…」
パピヨン…貴様 一体、何者だ?」
「俺はパピヨン。見ての通り、蝶々の妖精だ。
今は日本神話…天照大神の私兵、"幻影鬼師団"に所属している。」
……!
日本神話…幻影鬼師団…だと!?
コイツ、あの時の…あの紅末藏の仲間なのか?!
…蝶々の妖精についてはスルーだ!
「…じゃあ、次の質問だ。
この学園には、何しに来た?
まさか、天照様の要請で、俺達の助っ人に来た…って訳じゃ無いだろ?」
「うむ。良い質問だ。
天照姐さんが言うには、この学園…でなく、この駒王町には、素晴らしい実力と
…この学園には その帰り、多量の魔力の衝突を感じたので、何事かと、唯の好奇心で寄り道しただけだ。」
「この駒王町に、そんな人物が…?」
「先に言っておくが、"彼女"は同行していた もう1人の団員が、高天原に連れて行ったので、此処には居ないぞ。
それと、俺が奴等に攻撃を仕掛けたのは、只の気まぐれだ。
余り深く考えるな。」
「……………………………………………。」
RRRRR…
「む?」「ん?」
そんな会話の途中、パピヨンの身体の方から電子音が。
何処かから、電話が掛かってきた様だ。
「少し、良いかな?」
「…どうぞ。」
俺に一言 断りを入れて、本人曰く、"蝶・サイコー!"な衣裳からスマホを取り出すパピヨン。
…って お前、何処から取り出している?!
「もしもーし。ん? カオルか?
何か有ったのか?
…………………………………………
む?
………………………………………………
ほぅ…
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
わ、分かった、直ぐに戻ろう。」
通話を終えて、パピヨンはスマホを仕舞い込む…って、だから お前、何処に直してんだよっ?!
「赤龍帝よ、すまないが、俺も直ぐに戻らなくてはならなくなった。
早速に件の新入りの歓迎パーティーをするらしくてな、それで俺が まだ戻っていないのに、姐さんが結構
…じゃ、そうゆう事で!」
ヴィン…
「………………………………………。」
其処迄話すと この男、一方的に話を切り上げ、転移魔方陣を開いた。
「…あ、そうだ忘れてた。
赤龍帝よ。ウチの
曰く、『"シロ"に気を付けろ』…だそうだ。」
「え…? ちょっと待t
「確かに伝えたぞ…じゃあな。」
………………………………………………。
その台詞を最後に、パピヨンは この場を去って行った。
結局、何だったんだ?アイツ…
ヒュルルルルルル…どっどーん!!
………………!!?
そんな事を考えてた時、夜空に花火が1つ、打ち上げられた。
それは、事前に幹部と俺を含む、一部の隊長クラスの者に教えらていた、アザゼル総督からの集合のサインだった。
①不要かも知れないけど、一応 念の為…
パピヨンの容姿は、
…ってか、も1回言わせて貰うけど本当に皆、パピヨン大好き過ぎるだろ?(笑)
②呂布の容姿は、コーエー・無双シリーズの同名キャラのイメージで。
③撲殺堕天使ミッテちゃん&レイナちゃん
④作者の別作品ネタの使い回しについては、堪忍して下さい。
次回:『猫姉妹のターンだにゃ!』(仮)
感想、評価よろしくです。