サブタイは迷った…
『あー、テステス、聞こえてるか~?
俺はグリゴリ総督のアザゼルだ。
現在、駒王学園内で戦闘中の堕天使、並びに はぐれ悪魔払いや援軍に来てくれた各神話勢力の勇士に通達だ~。
今直ぐ、悪魔や その崇拝者とのバトルを中断!
敵は天使と その関係者のみとすrうぉっ?!
『聞こえるか?
私は、サーゼクス・ルシファーだ!
学園内の悪魔関係者に告ぐ!
今、アザゼルが言った通りだ!
堕天使サイドの者との戦闘は中止して、天界の者に攻撃を集中させろ!
これは、魔王命令だ!!繰り返す…』
◆◆◆
イッセーだ!
3大勢力入り乱れての戦闘中、上空に大きく打ち上げられた花火。
それは、グリゴリ幹部や その下の、一部の部隊長クラスに報されていた、総督の下への集合のサイン。
そして花火と同時に、多分、人工神器であろう、広域仕様の拡声器での総督のアナウンス、そして それを横取りしたと思われる、魔王のアナウンスを聞きながら、俺は花火が上げられた地点…
≫≫≫
「「よぉッ、イッセー!」」
「…………………………………………。」
既に瓦礫の塊と化した体育館跡、其処に居たのはアザゼル総督にコカビエル師匠、それに、
「イッセー君!」
「イッセー兄ちゃん!」
朱乃ちゃんに、レ、レオぉ?!
「ななな…何で2人が…
旧校舎に居たんじゃ…?」
「うふふ…♪ それは、ですね…」
………………………………………………。
つまり、朱乃ちゃんの話を要約すれば、敢えて派手な防護障壁を建物を囲う様に造る事で、敵の注目をそちらに向け、その後に直ぐ、自分達は密かに護衛役の はぐれ悪魔祓い達と脱出。
外周沿いに多目的ホールまで移動し、其処で目立たない防護結界を張って、忍んでいたらしい。
それで例のアナウンスを聴いた後、隠れるよりかは総督の傍の方が安全と判断、この場に やってきたとか。
「…てー事は、今、
「うふふ…敵を騙すには、先ず…ですわ♪」
……………………。
「てりゃぁあっ!」
「せぇいゃっ!」
「っス!!」
ん…どんまい、レイナちゃん、ミッテちゃん、バイサー。
そして…
「ぬぉおぉっ!
この旧校舎には、何人たりとも近付けさせんぞぉおおっ!!!!」
「ば…バラキエル…だと?!」
「堕天使の幹部迄が出向くとは…」
「この建物に、一体 何が有ると云うのだ?」
どんまいです、バラキエル様…
「…で、朱乃ちゃん達は、分かったけど…」
「「「「「「……………………。」」」」」」
この場に居たのは、グリゴリ関係者だけでない。
魔王2人に銀髪メイドさんに生徒会の皆さん。
そして、カテレア・レヴィアタンだ。
「大体、さっきのアナウンスも…」
「あー、簡単に言うとな、
「はいいぃ?!」
≫≫≫
グリゴリからすれば、最初から決裂を前提に挑んだ 今回の会談。
戦闘勃発と共に、同盟勢力が、天界と冥界の悪魔領に攻め込む手筈となっていた。
そして予定通り、学園、天界、冥界で、同時戦闘が開始。
そして学園内での戦闘が収まる前に、悪魔領に進攻したエジプト・ケルト・中国神話の連合が先に、悪魔領の制圧に成功。
その連絡を受けた魔王2人は、抗戦する事無く投降。
その儘今は とりあえず、"天使"との戦闘は続行する構えを見せたとか。
「そんな訳だイッセー。
お前も後片付けに参加してこい!」
「ッス、師匠。」
説明を受け、師匠から発破を掛けられた俺は、
バサッ…
3対6枚の黒い翼を広げ、残りの天使共の掃討を目指して飛翔した。
◆◆◆
「…にゃっ!」「てぇいやつ!」
…白音です。
現在、黒歌姉様と共に第2グラウンドで天使、そして悪魔の皆さんと戦闘中。
…だったのですが、アザゼル総督のアナウンスの後、標的は天使のみに。
「「「「「「…………………。」」」」」」
3勢力が入り乱れていた、この第2グラウンド。
私達も そうですが、サーゼクス様直々の命令と云う事も有り、複雑な視線を私と姉様に向けながらも、周囲の悪魔や
「私を前にして攻撃出来なくて、悔しそうな顔してるにゃ~♪
私は元々、S級はぐれ悪魔。
白音も、前の騒ぎからグリゴリ側に居るって事で、同類に見られてる筈だからにゃ!」
斬!
「ぁぅち!?」
そう言いながら、延ばした爪での斬撃を繰り出す黒歌姉様。
瞬く間に天使の頭が、スイカの様に輪切りになりました。
「ちぃっ!この、化け猫がぁ!」
む…化け猫?
そう言って斬り付けてきたのは、白基調の軽装鎧を纏った男。
手にしている聖剣と云い、どうやら只のエクソシスト…でなく、その1ランク上、寺院就きの聖騎士みたいですね。
斬…バキィ!
「ぅぐ…」「カァッ…?!」
その一撃は辛うじて急所への直撃を避け、カウンターの一撃をお見舞いしてやりましたが…
「し、白音ぇっ?!」
「悪魔の儘でしたら…致命傷でしたね。」
この攻防を見た、黒歌姉様が、慌てて私の元に駆け寄ってきました。
この聖騎士の斬撃は、確かに急所を外す事は出来ましたが、完全に躱す事は出来ず、聖剣で少しばかり脇腹を斬られてしまいました。
「…大丈夫です。」
「でも、白音?」
「私も今は、イッセーお兄様の…アイザック隊の戦闘部の一員です。
こんな掠り傷でリタイアなんて、出来ません。」
「…分かったにゃ。
それじゃ早く、残りをやっつけて、さっさと治療を受けるにゃ!」
「はい。」
…イッセーお兄様に
ネコショウとしての仙術も、長年それが原因で姉様が理性を失い暴走したと信じて疑わなかったので、その鍛練も悪魔だった頃は全く手を漬けず、ほんの2ヶ月前から姉様の指導で始めたばかりで、実戦レベルには程遠い。
非戦闘員のアーシアさんや九重ちゃんを除けば、今の私はイッセーお兄様の お嫁さんの中で、一番弱い。
弱いという理由で、兄様が私を棄てる事は無いのは解っているが、それでは駄目だ。
私は強くなりたい。
イッセーお兄様の役に立ちたい!
だから…
「こんな傷程度で、甘える訳には往きません!」
◆◆◆
黒歌だにゃ!
ん、ん、白音、強くなったにゃ!
お姉ちゃん、とっても嬉しいにゃ~!
…って感慨耽っている場合じゃ無ゃいにゃ!
次々と攻めてくる、エクソシストや聖騎士達!
今は敵じゃなくなった(…と云っても、完全な味方な訳じゃない)悪魔やサタニストと一緒に蹴散らしているけど、兎にっ角、数が多い!
何だか どんどん、援軍が喚ばれている感じだにゃ!
しかも時々、雑魚の中に手練れが紛れてるし!
これが少し、厄介だにゃ!
「ふむ…流石はS級の はぐれ悪魔!
なかなかに やりますな!」
「残念! 今の私は、悪魔じゃないにゃ!」
そう、目の前のコイツみたいに!
数世代前のゲームのポリゴンで造形した様な四角い骨格や鼻の、神父の格好をした大男…
今は
「くぁっ!!?」「げほぇゎあっ!!」
「し、白音ぇ?!」
そして白音も、さっきの聖騎士に続けて また
何とか斃す事は出来たみたいだけど、また その代償に決して小さくないダメージを負ったみたい!
カァッ…
……!!?
そんな白音に追い撃ちを掛ける様に、校庭の方向から、緑色のビームが飛んできて、白音に直撃!…って、え?
『白音ちゃん! もう、大丈夫ですよ!』
あ~、びっくりしたにゃ…
今のは、さっき迄ライヴステージだったピンクの巨人の中から放たれた、アーシアの必殺・"癒しビーム"だったにゃ~。
「復活!…ぶぃ!」
それにより、白音は回復。
先ずは一安心…だにゃ。
「他人を心配してる余裕が、貴女に有るのですかーっ?!」
…って、やっば!?
この神父の大男…分厚い聖書?を頭上に構え、鈍器の如く、私の脳天目掛けて思いっ切り振り下ろしてきたに゙ゃーっ!!?
バキィッ!
「ぐわっ?!」
し…しかし、その攻撃は、私に届く事は無く。
「な…何者ですか、貴方はっ?」
「……………………………………。」
いきなり夜空から…何と表現すべきか、
「あ…ありがと…にゃ?」
「……………………………………。」
私が お礼の言葉を言っても、このバッタ男は何も応えず。
「多分…ですが…」
「白音?」
ここで やってきたのは白音。
「多分…と言うか、間違い無く この人、レオ君が創った魔獣です。
格好が
ま、まぢにゃ?
「マジです。
それで黙りなのは、この
…成る程、納得にゃ。
「成る程…ぢゃ、無ぇだろうがーっ!
人様無視して、勝手に会話してんじゃねぃぞゴラァ!
この、
ひぇっ?!
この神父、急にキレたにゃ!
四角い顔全体に血管浮かべて、予想通りに口調も豹変。
しかもコイツ、聖職者が絶対に口にしちゃイケない様な単語を、普通に言いやがったにゃ!
「いえ…私と姉様は、どっちかってと雌猫です。」
「それから私と白音は、誰彼構わずなんて無く、御主人様一筋だにゃ!」
とりあえず、このブチキレ神父の発言を否定した上で…
行くにゃ!白音と…魔獣ライダー君(仮名)!
◆◆◆
イッセーだぜ!
現在、校庭上空にて、天使の集団と交戦中。
パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…
「「「「えぇい、鬱陶しい!」」」」
「「「 何なのだ、これわっ!?」」」
「でぇやあぁっ!」『Boost!!』
「…!しまっt」
斬!
天使の周りを飛ぶ、バスケットボールサイズの黒い球形の体に大きな1つ目、そして大きな蝙蝠の羽…
それは、レオナルドの創った魔獣の群れ。
以前、グレモリー家の婚約パーティーに乱入した時に、俺が背中に仕込んでいたのと同系統の魔獣が集団で天使共を撹乱し、その隙を突いての一撃で、確実に一体ずつ仕留めている。
「ボーヤ!」「いっくぅーん!!」
そんな中、俺の側に飛んできたのはカラワーナさんとタバネルさん。
どうやら、自身周辺の敵は一通り倒し、複数の敵と対峙している俺のアシストに来てくれたみたいだ。
あー、そのパワードスーツ…ですか?
それがタバネルさんが前に言ってた、 予算ちょろまかして作ったってゆー "あいえす"ってヤツですね。
…って、
「カラワーナさん! その腕…」
「ふ…気にするな、掠り傷だ。
さっき迄戦っていたのが、予想外に強敵だったのでな…」
カラワーナさんの左腕から、夥しい流血が!
それは、命に別状は無いとしても…
「アぁーーっシアぁっ!」
『は、はい、イッセーさん!』
即座に校庭で巨人型魔獣に乗っているアーシアを大声で呼び、回復のビームを要請。
これにより、カラワーナさんの出血は止まり、傷跡さえも消え失せた。
「…じゃ、カーちゃんの腕も治った事だし、ちゃっちゃと残り、片付けちゃいますか!」
◆◆◆
こうして話すのも、久し振りだな…
グリゴリ幹部が1人、コカビエルだ。
地上では未だ、混戦のドサクサで この学園内の何処かに隠れているのだろう、ミカエルが
≫≫≫
「くっそ!」
「ちぃっ!」
「あっるぇ~?」
…で、イッセー達は今、苦戦しているみたいなだな…って、あれは、神器持ちの転生天使…か。
さっきの"アレ"で堕天していないって事は、自らの意志で、転生したってヤツか?
まぁ、パッと見るに、ありゃ負ける事は無いだろうが、そこそこ手間取りそうだな。
「イッセー兄ちゃん!」
それを見てバラキエルん家の
ヴァム…
そして この小僧は、何かを思い付いたのか、自らの神器を発動!
自身の周囲の空間に、合計6つの魔方陣を広げ、其処から創り出したのは、6本の片刃の大剣だ。
漆黒の刀身にはゴールドのラインが走り、まるでドラゴンをイメージしたかの様な、造形の柄。
ん。このデザイン、俺は、この剣を知っている。
「ちょ、ちょっと待て! そ…それって、もしかして…」
ふっ…どうやらアザゼルも、気付いた様だな。
「行っけーーーーーーーーーっ!
"
「止ぁーーーめぇーーーれぇーーーっ!!?」
ぎゃーっはっはっはっはっはーっ!!
この
そして この剣型の魔獣は創造主の指令に応じ、まるで意志を持ったかの様に空を飛び交ったと思えば、
斬!斬!斬!
イッセー達と戦り合っていた天使を斬り刻んだ。
ガシッ!
その後、6本の内の1本はイッセーが握り締めて己の得物とし、残る5本は また、次の獲物を探す様に夜空を翔る。
そして、えーと、この…確か【ぼくのかんがえた、ぐれーと・みらくる・はいぱぁ★せいくりっど・ぎあ / byあざぜる】…だったかな?
その設定通りに創られた剣を見て、
「あーっはっはっはっはっはっはー!!」
「きゃはははははははははははははは!」
「ぷ…くすくす…」
「ぅぷ…笑っては駄目ですよ、セラフォルー。
それに、グレイフィアも…ぷぷぷ…こ、これは流石に…ククク、酷過ぎ、ます…ククックククク…」
やはり"それ"を知っている、サーゼクスとセラフォルーは大笑い。
グレイフィアとカテレアも、笑いを堪えきれてない様だ。
「………………………………orz」
ん?…って、どうしたのだ、
何をいきなり、orzっているのだ?
①本校舎だけでなく、体育館も瓦礫の山と化しました。
これ、一体 誰が直すんですかね?
②意外と?ブラック・ストマックな朱乃ちゃん。
バラキーさん、どんまい!www
③黒歌&白音と戦った神父はモズグス様(ベルセルク)のイメージで。
④
⑤何時の間にか、
⑥アザゼル総督、どんまい!www
【挿絵表示】
次回:『赤き龍の帝の逆鱗!』(仮)
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